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【発明の名称】 自動刻印機
【発明者】 【氏名】青木 禧明
【氏名】三浦 一夫
【氏名】東田 正彦
【氏名】大串 修己
【課題】刻印機に対し、その構造をコンパクトにし、刻印時間を短縮すること。

【解決手段】サーボモータによって回転駆動させられる回動軸7および回動軸の外周に嵌合された複数枚の文字リング8からなるドラム4と、文字リングの側周面上に配設された複数個の文字ブランク9と、ドラム内に配設された、回動軸と各文字リングとをそれぞれ係合一体化し且つ係合解除するための係合ピン12と、任意の文字ブランクが刻印位置Pに対向するように各文字リングを固定するための位置決めピン15と、前記係合ピン12を突出駆動するための作動空気通路19とを備えており、ドラムの回転により所定文字ブランクが割り出されたときに係合ピン12が係合解除するとともに位置決めピン15が当該文字リングを固定するように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 駆動機によって回転駆動させられる回動軸および該回動軸の外周に嵌合された複数枚の文字リングからなるドラムと、前記文字リングの側周面上に配設された複数個の文字ブランクと、前記ドラム内に配設された、回動軸と各文字リングとをそれぞれ係合一体化し且つ係合解除するための係合手段と、任意の文字ブランクが刻印位置に対向するように各文字リングを固定せしめるためのストッパ機構とを備えており、前記ドラムの回転により所定文字ブランクが刻印位置に至ったときに前記係合手段が係合解除するとともにストッパ機構が当該文字リングを固定するように構成されてなる自動刻印機。
【請求項2】 単一の駆動機によって回転駆動させられる単一の回動軸と、該回動軸の外周に嵌合され、且つ該回動軸によってそれぞれが適宜回転させられる複数枚の文字リングからなるドラムと、互いに選択的に作動する回動軸と文字リングとの係合手段および文字リング用のストッパ機構とを備えており、それにより、単一の駆動機によって選択刻印文字列の全桁が割り出されうるように構成されてなる自動刻印機。
【請求項3】 文字ブランクが文字リングに着脱自在に配設されてなる請求項1または2記載の自動刻印機。
【請求項4】 前記係合手段が、各文字リング内周面に形成された係合穴と、前記回動軸の外周面に配設された、前記係合穴に対応する複数個の係合ピンとから構成され、該係合ピンが、前記回動軸内に配設され且つ進退駆動されることにより前記係合穴に係合且つ離脱しうるように構成されてなる請求項1または2記載の自動刻印機。
【請求項5】 前記係合ピンを進退駆動するための駆動手段が、流体圧供給手段と、該流体圧供給手段から各係合ピンに至る、回動軸内に穿設された複数本の作動流体通路と、流体圧供給手段から作動流体を各作動流体通路に適宜流入・排出するように切り換えるための切替え機構とからなる請求項4記載の自動刻印機。
【請求項6】 前記ストッパ機構が、前記文字リングの側周面に文字ブランク毎に穿設された係合凹部と該係合凹部に係合しうる各文字リング毎に配設された係合凸部とから構成されてなる請求項1または2記載の自動刻印機。
【請求項7】 前記文字リング毎に文字リングの円周基準位置を検出するための検出手段が配設されており、各文字リングの側周面に基準位置を示すドグが配設されてなる請求項1または2記載の自動刻印機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動刻印機に関する。さらに詳しくは、主に金属製材に複数文字を刻印するために好適に用いられる自動刻印機(以下、単に刻印機という)に関する。
【0002】
【従来の技術】高電圧送電線等を懸け渡すための鉄塔等に用いられるアングル鋼やチャンネル鋼等は、一般に対象鉄塔や組付け対照部位等を特定しておくために部材番号が付される。一方、鉄塔は風雨にさらされるのでかかる鋼材はメッキや塗装等が施されるため、部材番号は深く刻印されるのが常である。
【0003】また、前記部材番号は十桁に達するものもある。刻印は一文字打刻によるか又は植字による複数文字一括打刻によって行われている。しかしながら、一文字打刻の場合は複数文字を打刻するのに長時間を要する。また、実開昭58−3254号公報および実開平3−57430号公報に開示された刻印機も一文字打刻するもので、ワークを移動しつつタレットとパンチを用いて一文字ごとに打刻していくものである。
【0004】また、複数文字を一括打刻する場合は、たとえばマガジン選択方式によれば、一括打刻による分だけ打刻時間の短縮は可能であっても、選定された所定の文字数字列(以下、選字列という)のセットされたマガジン等を選択取り替えするのに時間を要する。
【0005】また、さらに打刻時間の短縮を図った装置も存在する。たとえば図4に示す刻印機51であるが、これは複数文字を一括打刻するためのものである。それぞれに複数の文字Lが刻設された複数枚の文字駒52が同軸状に回転可能に枢支されている。各文字駒52の文字面の反対側面には係合歯53が刻設されており、駆動用のラック54と噛合している。ラック54は文字駒52と同一数だけ装着されており、この複数個のラック54は多軸油圧シリンダ55によって別々に駆動される。一方、各ラック54に対応させて文字センサ56が配設されており、ラック54の移動に伴って刻印位置にある文字が検出される。そして、別途装備された制御装置(図示されていない)によって、予め定められている文字が刻印位置に至ったことが検知されたときに対応する多軸油圧シリンダ55の軸が停止させられることにより所定文字が割り出される。この作動が全文字駒52についてなされた後、ロック金具(ロケートロッド)57が全ラック54に形成された位置決め用溝58に装入されて全文字駒52の位置決めが完了する。そして、別途装備された油圧シリンダ(図示されていない)によって図示の装置全体が、その文字面59がワークWに押圧されるように移動させられ、打刻される。
【0006】この刻印機51によれば、一括打刻が可能であり、しかも植字の必要がないため、刻印時間は短縮される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、文字駒52毎に文字割り出し用の多数段シリンダ等の大型で複雑なアクチュエータを必要とするため、構造が複雑で嵩高く、また信頼性の乏しいものとなる。さらに、図示のごとくラック54の移動が直線的であり、ラック駆動のための油圧シリンダ55も直線運動であるため、装置が一層大型となる。そして、ラック54の保持力がどうしても小さいものとなるため、大きな力を必要とする深い刻印を行うことができない。加えて、叙上のごとく直線移動であり、多数段シリンダ等を用いるため、移動量の制御が困難で且つ検出機構が複雑なものとなる。かかる点でも信頼性が乏しく誤作動を起こしやすい。さらに、叙上の刻印機51では各文字駒52にラック54との係合歯53を形成する必要があるため、一枚の文字駒52に備わる文字数が少なく制限される。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、一基の回転駆動機によって一基の回動軸を回転させ、この一基の回動軸の回転によって複数枚の文字リングを同時に回転させる。さらに、回動軸と各文字リングとを分離可能にして、文字が割り出された文字リングは回動軸と分離して刻印位置に固定しつつ文字の割り出しを順次行いうるように構成した。そうすることにより、単一の駆動機によって全桁の文字を同時に選字することができる。
【0009】前記従来技術のように、全桁の文字を同時に選字するために複数基の駆動機を必要としない。また、単一駆動機のみ有する従来技術では一桁ずつ選字するのであるが、かかる従来技術のように長時間を要することがない。
【0010】叙上のごとく、本発明の刻印機はその構造がコンパクト且つシンプルなものとなり、刻印時間の短縮が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の刻印機は、駆動機によって回転駆動させられる回動軸および該回動軸の外周に嵌合された複数枚の文字リングからなるドラムと、該文字リングの側周面上に配設された複数個の文字ブランクと、前記ドラム内に配設された、回動軸と各文字リングとをそれぞれ係合一体化し且つ係合解除するための係合手段と、任意の文字ブランクが刻印位置に対向するように各文字リングを固定せしめるためのストッパ機構とを備えており、前記ドラムの回転により所定文字ブランクが刻印位置に至ったときに前記係合手段が係合解除するとともにストッパ機構が当該文字リングを固定するように構成されている。
【0012】また、本発明の刻印機は、単一の駆動機によって回転駆動させられる単一の回動軸と、該回動軸の外周に嵌合され、且つ該回動軸によってそれぞれが適宜回転させられる複数枚の文字リングからなるドラムと、互いに選択的に作動する回動軸と文字リングとの係合手段および文字リング用のストッパ機構とを備えており、それにより、単一の駆動機によって選択刻印文字列の全桁が割り出されうるように構成されている。
【0013】したがって、回動軸を回転させて各文字リングにおける刻印すべき目標文字ブランクを所定位置(ワークに刻印しうる位置)に至らしめると、係合手段がその文字リングと回動軸との係合を解除するとともにストッパ機構によって当該文字リングが回転不能に固定される。引き続き回動軸は回転して他の文字リングの目標文字ブランクの割り出し作動が継続される。この作動が全文字リングについてなされれば、目標の選字列が設定されて刻印準備完了ということになる。駆動機としてはサーボモータが好適に用いられる。このように、一基の駆動機によって全文字リングの文字が極めて短時間に割り出される。その結果、構造がコンパクト且つシンプルなものとなり、刻印時間の短縮が可能となる。また、文字ブランクは各文字リングの全周にわたって設けることも可能であるため、選字列のバリエーションが大幅に増加する。
【0014】かかる刻印機において、文字ブランクを文字リングに着脱自在に配設したものにあっては、文字リングを交換または取り外しすることなく、減耗文字ブランクの交換等が容易に行える点で好ましい。
【0015】また、前記係合手段を、各文字リング内周面に形成された係合穴と、前記回動軸の外周面に配設された、前記係合穴に対応する複数個の係合ピンとから構成し、該係合ピンを、前記回動軸内に配設し且つ進退駆動されることにより前記係合穴に係合且つ離脱しうるように構成したものにあっては、複数の係合手段をコンパクトに形成でき、また、その結果、係合手段の駆動が容易である点で好ましい。
【0016】すなわち、たとえば前記係合ピンの進退駆動手段を、流体圧供給手段と、該流体圧供給手段から各係合ピンに至る、回動軸内に穿設された複数本の作動流体通路と、流体圧供給手段からの作動流体流入を各作動流体通路に切り換えるための切替え機構とから構成することできる。そうすれば、前述のごとく構成が簡易なものとなり、複数の係合ピンを同時に駆動することも可能であり、また、駆動時間も極めて短いものとなる。
【0017】加えて、前記ストッパ機構を、前記文字リングの側周面に文字ブランク毎に穿設された係合凹部と該係合凹部に係合しうる各文字リング毎に配設された係合凸部とから構成したものにあっては、前記係合手段と同様に複数のストッパ機構をコンパクトな部分に形成でき、また、係合凸部の駆動が容易である点で好ましい。
【0018】叙上の刻印機には、さらに、文字リング毎に文字リングの円周基準位置を検出するための検出手段と各文字リングの側周面に基準位置を示すドグを配設したものにあっては、駆動機側の回転量からの各文字リングの文字ブランクの位置把握および現実の各文字リングの文字ブランクの位置を検出確認しうる点で好ましく、また、検出機構を簡易に構成しうる点で好ましい。
【0019】
【実施例】以下、添付図面に記載の実施例を参照しつつ本発明の刻印機を説明する。
【0020】図1は本発明の刻印機の一実施例を示し、(a)はその正面図であり(b)は側面図、図2は図1の刻印機の要部を示す概略正面図、図3は図2のIII−III線概略断面図である。
【0021】図1に示す刻印機1は、その機枠2に油圧ラム3が支持されている。3aは油圧ラムの回り止め機構であり、その下端にワーク押圧部3bが形成されている。打刻文字選択部4はワーク押圧部3bの下方に構成されている。そして、前記打刻文字選択部4とワーク押圧部3bとの間にワーク(本実施例ではアングル鋼が例示されている)Wが挿入されている。本発明はとくにアングル鋼に限定されることはなく、たとえば、平鋼、チャンネル鋼またはH型鋼等、様々な形状のワークに適用される。その場合、ワーク押圧部3bはワークWの形状に応じた形状のものを選択すればよい。
【0022】図1(b)に示すように、ワークWは別途に配設されたワーク搬送機のプッシャー(図示しない)によって、ワークWの刻印される部位がちょうど刻印機1の打刻文字選択部4に位置するように刻印機1に挿入される。このように、ワークWの長手方向における打刻部位はワーク搬送機によって位置決めされる。
【0023】一方、ワークWの幅方向における打刻部位は刻印機1によって位置決めされる。すなわち、図1(a)において5で示される油圧シリンダによって刻印機1全体がレール6上を所定ストロークSだけ往復駆動される。このときワークWはワーク搬送機によって固定され、動くことはない。そうすることによってワークWの打刻文字選択部4は刻印機1に対して幅方向に相対移動することとなる。
【0024】叙上のごとくしてワークWの刻印される部位が位置決めされると、油圧ラムが作動し、ワークWはその上方のワーク押圧部3bによって打刻文字選択部4の文字ブランク9上に押圧されて刻印される。
【0025】図1および図2に示されるように、打刻文字選択部4は回動軸7に十枚の文字リング8が同軸状に嵌合されたドラムとして形成されている(以下、打刻文字選択部をドラムとも称する)。各文字リング8と回動軸7とは係合ピン12の突出、後退によって一体に回転することも、回動軸7のみが回転することも可能である。各文字リング8にはその側周面全周にわたって複数個(たとえば三十四個)の文字ブランク9が着脱可能に植設されている。そうすることによって文字ブランク9を交換し、選字列を変更することが可能である。
【0026】刻印すべき選字列の設定は、以下のドラム4の構成により、選定された文字ブランク9が刻印位置P(図3参照)に来るように各文字リング8を回動軸7によって個別にまたは同時に回転させることによって行う。選定された文字ブランク9が刻印位置Pに来たときにその文字リング8はその位置で固定される。
【0027】回動軸7はサーボモータ10により、ギア列11を介して回転させられる。回動軸7の外周面には各文字リング8に対応する位置に前記係合ピン12が突出、後退可能に配設されている。つまり、十本の係合ピン12が配設されている。
【0028】一方、各文字リング8の内周面における各文字ブランク9に対応する部位には、前記係合ピン12が係合するための係合穴13が穿設されている。そして、この係合ピン12が突出して係合穴13に係合している文字リング8は、回動軸7が回転するときにはこれと一体に回転する。
【0029】ドラム4の外方には空圧シリンダ14によって突出、後退させられる位置決めピン15が各文字リング8に対応して配設されている。この位置決めピン15は、突出することによって文字リング8の外周面に形成された各文字ブランク9ごとの位置決め穴16(図3参照)に係合しうる。そうすることにより、文字リング8は固定される。
【0030】したがって、前記係合ピン12が後退して係合穴13に係合しておらず、且つ、位置決めピン15が突出して位置決め穴16に係合している文字リング8は、回動軸7が回転しても固定されたまま回転することはない。また、別途配備された制御装置によって、係合ピン12と位置決めピン15とが同時に突出すること、つまり、文字リング8と回動軸7とが連結された状態で文字リング8が回転不能に固定されることは禁止される。
【0031】前記係合ピン12は作動空気圧によって突出させられる。すなわち、図2に示すように、作動空気供給源17から供給される作動空気は、ターミナル部18において切替・排気の制御がなされる切替え弁により、各係合ピン12へ供給され且つ排気される。このターミナル部18からは、回動軸7内を通る作動空気通路19が各係合ピン12へそれぞれ連通されている。ターミナル部18は回動軸7とともに回転するが、作動空気供給源17との間は公知のメカニカルシール等を用いた接続部20によって作動空気配管が接続されている。
【0032】なお、各係合ピン12には復帰バネ等の復帰手段が装着されており、作動空気の供給が絶たれると(排気されると)、係合ピン12は後退して係合穴13から退避する。
【0033】図3において、21は文字リング8の円周基準位置であり、下記円周基準位置検出器22によって検出されうるドグ等が配設されている。一方、図3に示すように、文字リング8の外方には、前記文字リング8の上記円周基準位置21を検出するためのリミットスイッチ等の円周基準位置検出器22が近接して配設されている。そして、文字リング8が回転してその円周基準位置21が円周基準位置検出器22の位置まできたとき、別途装備された制御装置(図示せず)に信号が送られて円周基準位置(文字リング回転の原点位置)21が確認される。その結果、ドラム4が回転するときにはサーボモータ10から発せられるパルス信号の積算によって、各文字リング8の現在位置が基準位置からどの回転位置であるかが推定できる。さらに、この円周基準位置検出器22に、たとえば刻印位置Pに各文字リング8のいかなる文字ブランクが位置しているのかを確認する機能を持たせることも容易である。
【0034】叙上のごとく構成された刻印機1は以下のとおり作動する。
【0035】最初は、前記切替え弁が開弁して作動エアが供給されることにより係合ピン12が突出して全文字リング8に係合しており、全文字リング8は回動軸7に対していわば共回りしうる状態である。その状態で回動軸7を回転させて全文字リング8を回転させ、全文字リング8について円周基準位置に設定する。
【0036】つぎに、刻印されるべき選字列が予め目標設定され(レジスト)ているが、これは、たとえば刻印位置Pから選字すべき文字ブランクの現在位置までの回転量が把握されており、サーボモータ10の回転に伴い、パルスカウントして目標位置(刻印位置P)までのパルス数が0になったときに選字されたものとされ、前記図示しない検出器によって選字が確認されるのである。
【0037】つぎに回動軸7が全文字リング8と一体に回転させられるが、各文字リング8における目標文字ブランク9の回転位置は原点からいずれの回転方向にもサーボモータ10のパルス数が積算されることにより検出されている。
【0038】そして、比較器によって常に前記目標番地と現在位置とが比較されつつドラム4は回転し、両者が一致した文字リング8、つまり目標の文字ブランク9がサーボモータ10のパルスカウントによって刻印位置Pに至ったと把握された文字リング8については、前記図示しない検出器によって確認された後に一致信号(停止信号)が発せられ、それによって係合ピン12への作動エア供給が絶たれると同時に位置決めピン15の空圧シリンダ14が作動する。その結果、当該文字リング8に対応する前記係合ピン12が係合穴13から後退すると同時に位置決めピン15が文字リング8の位置決め穴16に飛び込み、当該文字リング8は回動軸7との係合を解かれて固定される。なお、前記図示しない検出器による確認と、サーボモータ10のパルスカウントによる前記把握とが異なる場合にはアラーム等が発せられるように構成すればよい。そして次の文字リング8における目標の文字ブランク9を刻印位置Pに至らしめるために回動軸7は回転するが、一旦文字ブランクが割り出された文字リング8は固定された状態にある。そして、全文字リング8についてその目標番地と現在位置との一致信号(停止信号)が発せられたときに、回動軸7が停止し、所定の選字列が刻印位置に設定される。
【0039】なお、各文字リング(選字列の各桁)について、目標番地と現在位置との差によってドラム4の回転方向が決定され、いわゆる近回り制御が行われる。したがって、最多でもドラム4が1回転するあいだに全桁の文字ブランク9が刻印位置Pに設定されうる。したがって、通常は、一桁目の文字ブランクから順に割り出すように限定されず、刻印位置Pに最も近い位置に目標文字ブランク9のある文字リング8から割り出すこととなる。
【0040】なお、本実施例では文字リングを十枚とし、文字ブランクを三十四個としたが、とくにその枚数、個数に限定されることはない。
【0041】
【発明の効果】本発明の刻印機は、一基の駆動機によって全文字リングの文字ブランクを割り出すことができるため、構成がコンパクト且つシンプルなものとなり、しかも、割り出し時間が従来から短縮される。さらに、選字列のバリエーションを大幅に増加しうる。
【出願人】 【識別番号】000000974
【氏名又は名称】川崎重工業株式会社
【出願日】 平成8年(1996)8月26日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】角田 嘉宏 (外1名)
【公開番号】 特開平10−58810
【公開日】 平成10年(1998)3月3日
【出願番号】 特願平8−223445