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【発明の名称】 電子部品のリード線の成形方法および成形装置
【発明者】 【氏名】西村 仁

【氏名】梶原 正敏

【目的】
【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 部品本体と、前記部品本体に設けられるとともに、支持体に支持されたリード線とからなる電子部品を用意する工程と、互いに並列に配置された第1の型および第2の型と、前記第1の型および第2の型と相対向する位置に配置された第3の型とを有する成形装置を用意する工程と、前記成形装置の第1の型および第2の型と、第3の型との間に、前記電子部品のリード線を配置する工程と、第1の型と第3の型とを対向方向に相対移動させ、リード線に第1の成形部を成形する工程と、第2の型と第3の型とを対向方向に相対移動させ、リード線の前記第1の成形部と前記支持体との間に第2の成形部を成形する工程とを備えることを特徴とする電子部品のリード線の成形方法。
【請求項2】 前記支持体は、粘着剤の粘着力により、電子部品のリード線を支持するものであり、リード線に第1の成形部を成形する工程の前に、前記支持体の粘着剤の温度を、粘着剤の粘着力が低下するように設定する工程を備えることを特徴とする請求項1に記載の電子部品のリード線の成形方法。
【請求項3】 前記リード線に第1の成形部を成形する工程および前記第2の成形部を成形する工程において、前記リード線の第1の成形部および前記第2の成形部は、前記部品本体と並列する位置に成形され、この並列する方向およびリード線の長手方向に対して垂直な、垂直方向における第1の成形部と第2の成形部とを合わせた寸法は、前記垂直方向における部品本体の寸法と略同一となることを特徴する請求項1または請求項2に記載の電子部品のリード線の成形方法。
【請求項4】 部品本体と、前記部品本体に設けられるとともに、支持体に支持されたリード線とからなる電子部品であって、前記リード線が請求項1、請求項2または請求項3に記載の電子部品のリード線の成形方法により成形されたことを特徴とする電子部品。
【請求項5】 部品本体と、前記部品本体に接続されるとともに、支持体に支持されたリード線とからなる電子部品の、前記リード線を成形する成形装置であって、前記リード線に第1の成形部を成形する第1の型と、前記第1の型と並列する位置に配置されるとともに、前記リード線の前記第1の成形部と前記支持体との間に第2の成形部を成形する第2の型と、前記第1の型、および前記第2の型と相対向する位置に配置される第3の型と、前記第1の型と、前記第3の型とを対向方向に相対移動させるとともに、前記第2の型と、前記第3の型とを対向方向に相対移動させる移動手段とを備えることを特徴とする電子部品のリード線の成形装置。
【請求項6】 前記第1の型を、前記対向方向に摺動可能に支持するように、前記第2の型に設けられた支持手段と、前記第1の型を前記対向方向において、前記第2の型よりも前記第3の型側へ突出するように付勢する付勢手段とを備えることを特徴とする請求項5に記載の電子部品のリード線の成形装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品のリード線の成形方法および成形装置に関し、特に部品本体と、前記部品本体に接続されるとともに、支持体に支持されるリード線とからなる電子部品のリード線の成形方法および成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばリード線付の電子部品は、ベーステープと粘着テープとからなる帯状の支持体に、リード線を支持させることで、複数個の電子部品を、いわゆるテーピング状態として電子機器のセットメーカーであるユーザーへ出荷することが行なわれている。そして、ユーザー側においては、リード線を切断することで電子部品を支持体から分離し、プリント基板等へ実装することが行なわれているが、近年ではこれらの切断、分離、実装等の作業を、実装機等により、自動化することがなされている。
【0003】図1は、リード線1付の電子部品2の1つである、ラジアルタイプのビースインダクタが、支持体3にテーピングされた状態を示す概略平面図である。図1に示すように、この電子部品2は、その長手方向に沿って貫通孔を有する円筒形状のフェライトコアである部品本体4と、この部品本体4を貫通するように、部品本体4の貫通孔に設けられたリード線1とからなる。リード線1は、部品本体4の一方の端面4aから突出し、部品本体4の長手方向に一直線状に伸びる第1の突出部と、部品本体4の他方の端面4bから突出し、第1の突出部1aと平行となるように折り曲げられた第2の突出部1bとを有している。このような電子部品2の場合、部品本体4が円筒形状であるので、実装機によって電子部品2を保持することが困難となるため、図2に示すようにリード線1の第2の突出部1bの部品本体4と並列する部分に、予め、疑似的に、部品本体4と略同一寸法の外径や長さを有する成形部5を成形している。また、成形部5は、湾曲状の第1の成形部5aと、第2の成形部5bとが連続的に組み合わされた形状である。
【0004】図3は、このような成形を行なうための従来の成形装置6の概略側面図である。この成形装置6は、上型7と、下型8と、上型7を上下動させる移動手段(図示せず。)とからなる。上型7の、下型8と対向する面には、リード線1に、第1の成形部5aを成形するための上型凹部7aと、第2の成形部5bを成形するための上型凸部7bとが、連続的に形成されている。また、下型8の、上型7と対向する面には、リード線1に、第1の成形部5aを成形するための下型凸部8aが、前記上型凹部7aに係合するように形成されており、第2の成形部5bを成形するための下型凹部8bが、前記上型凸部7bに係合するように形成されている。下型凸部8aと下型凹部8bとは連続的に形成されている。
【0005】この成形装置6の上型7と下型8との間に、電子部品2のリード線1の第2の突出部1bの部品本体4に並列する部分を配置し、上型7を、下型8との対向方向に下降させることにより、リード線1の第2の突出部1bに、第1の成形部5aと第2の形成部5bとを同時に成形していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電子部品のリード線の成形方法および成形装置においては、次のような問題を有していた。
【0007】電子部品2を、ベーステープ3aと粘着テープ3bとからなる帯状の支持体3にテーピングされた状態で、上述の成形装置6によりリード線1の成形を行なうと、リード線1の成形部5の両側からリード線1が引き込まれるため、図4に示すように、部品本体4に傾きが生じたり、支持体3に設けられた実装機による搬送用の孔3cから部品本体4までの寸法Hに、ばらつきが生じるという不良が発生する。このような不良が発生すると、実装機によるリード線1の切断や、電子部品2の保持が不可能となったり、実装後の電子部品2の特性に悪影響を及ぼすなど、電子部品2の実装の自動化にとって、大きな妨げとなった。
【0008】また、このような問題を防止するため図5に示すような、帯状の紙ホルダー9に、電子部品2を支持した状態で、リード線1の成形を行ない、成形後にこの紙ホルダー9とは別に用意した、前述のベーステープと粘着テープとからなる支持体3にテーピングすることが提案されている。この場合には、紙ホルダー9を用いているので、リード線1の成形時における、リード線1のその長手方向の移動が自由であるので成形時に、成形部の両端から引き込まれても、上記のような問題をある程度克服することができる。しかし、この場合にはテーピング用の支持体3とは別に、紙ホルダー9が必要となる上に、紙ホルダー9への電子部品2の取り付けと、紙ホルダー9からの電子部品2の抜き取りの作業と装置とが必要となるため、コスト高の原因となった。
【0009】本発明は、このような不都合に鑑みて創案されたものであって、低コストで、かつ確実にリード線の成形ができ、電子部品の実装の自動化に対応することが可能な、電子部品のリード線の成形方法および成形装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電子部品のリード線の成形方法は、このような目的を達成するために、部品本体と、前記部品本体に設けられるとともに、支持体に支持されたリード線とからなる電子部品を用意する工程と、互いに並列に配置された第1の型および第2の型と、前記第1の型および第2の型と相対向する位置に配置された第3の型とを有する成形装置を用意する工程と、前記成形装置の第1の型および第2の型と、第3の型との間に、前記電子部品のリード線を配置する工程と、第1の型と第3の型とを対向方向に相対移動させ、リード線に第1の成形部を成形する工程と、第2の型と第3の型とを対向方向に相対移動させ、リード線の前記第1の成形部と前記支持体との間に第2の成形部を成形する工程とを備えることを特徴としている。
【0011】また、本発明の電子部品のリード線の成形装置は、部品本体と、前記部品本体に接続されるとともに、支持体に支持されたリード線とからなる電子部品の、前記リード線を成形する成形装置であって、前記リード線に第1の成形部を成形する第1の型と、前記第1の型と並列する位置に配置されるとともに、前記リード線の前記第1の成形部と前記支持体との間に第2の成形部を成形する第2の型と、前記第1の型、および前記第2の型と相対向する位置に配置される第3の型と、前記第1の型と、前記第3の型とを対向方向に相対移動させるとともに、前記第2の型と、前記第3の型とを対向方向に相対移動させる移動手段とを備えることを特徴としている。
【0012】本発明の電子部品のリード線の成形方法および成形装置によれば、第1の型により、第1の成形部を成形し、その後第2の型により、第2の成形部を成形することができ、成形部を段階的に成形することが可能である。第1の型により、第1の成形部を成形する際に、第1の型により、リード線の部品本体に接続される側の一端が固定、位置決めされるので、第2の型により、第2成形部を成形する際には、リード線の支持体に支持された他端からは引き込みが生じるが、第1の型により位置決めされたリード線の一端側からは引き込みは生じない。したがって部品本体に傾きが生じたり、支持体から部品本体までの寸法にばらつきが生じるなどの不良の発生を防止することができる。
【0013】また、本発明の電子部品のリード線の成形方法および成形装置によれば、成形部を段階的に成形することで、不良の発生を防止できることにより、紙ホルダーが不要となり、紙ホルダーへの電子部品の取り付けや、紙ホルダーからの電子部品の抜き取りの作業と装置が不要となる。
【0014】また、本発明の電子部品のリード線の成形方法は、前記支持体が、粘着剤の粘着力により、電子部品のリード線を支持するものであり、リード線に第1の成形部を成形する工程の前に、前記支持体の粘着剤の温度を、粘着剤の粘着力が低下するように設定する工程を備えることを特徴としている。
【0015】この場合には、成形部の成形時の、支持体に支持されたリード線からの引き込みが、より円滑となる。
【0016】さらに、本発明の電子部品のリード線の成形方法は、前記リード線に第1の成形部を成形する工程および前記第2の成形部を成形する工程において、前記リード線の第1の成形部および前記第2の成形部は、前記部品本体と並列する位置に成形され、この並列する方向およびリード線の長手方向に対して垂直な、垂直方向における第1の成形部と第2の成形部とを合わせた寸法は、前記垂直方向における部品本体の寸法と略同一となることを特徴としている。
【0017】この場合には、リード線を切断し、電子部品を支持体から分離し、電子部品を実装するなどの作業において、実装機によって、電子部品を確実に保持することが可能となる。
【0018】また、本発明の電子部品は、部品本体と、前記部品本体に設けられるとともに、支持体に支持されたリード線とからなる電子部品であって、上述の電子部品のリード線の成形方法により成形されたことを特徴とする。
【0019】この場合には、品質の安定した低価格の電子部品が得られる。
【0020】また、本発明の電子部品のリード線の成形装置は、前記第1の型を、前記対向方向に摺動可能に支持するように前記第2の型に設けられた支持手段と、前記第1の型を前記対向方向において、前記第2の型よりも前記第3の型側へ突出するように付勢する付勢手段とを備えることを特徴としている。
【0021】この場合には、簡単な機構によって、リード線に成形部を段階的に成形することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】まず、本発明の電子部品のリード線の成形装置の一実施例について、図面に基づいて説明する。
【0023】図6に示すように、この成形装置16は、図1に示す電子部品2のリード線1に図2に示す第1の成形部5aを成形するための第1の型171と、リード線1に第2の成形部5bを成形するための第2の型172と、第1の型171および第2の型172と相対向する位置に配置される第3の型18と、第1の型171および第2の型172を上下移動させる移動手段19とからなる。第1の型171と第2の型172は、いわゆる上型であり、第3の型18は下型である。
【0024】第1の型171は、第3の型18との対向面に、リード線1に第1の成形部5aを成形するための第1凹部171aを有している。また、第1の型171の側面は、支持手段20により上下方向に摺動可能に支持されている。
【0025】この支持手段20の、第1の型171との接触面には、第1の型171の摺動を滑らかにするため、潤滑系のプラスチックからなるブッシャやベアリング、あるいは潤滑系の金属である真鍮などの潤滑部材20aが設けられている。また、支持手段の一端20bは、取付板21に取り付けられ固定され、支持手段の他端20cは、第2の型172の側面に取り付けられ、固定されている。
【0026】第1の型171の上端部171bには、スプリング22などの弾性体が付勢手段として設けられており、第1の型171を、第2の型172よりも下方(第3の型18側)へ突出するように、付勢している。また、このスプリング22は、前記移動手段19による駆動力を第1の型171に伝達し、リード線1に第1の成形部5aを成形するのに十分な付勢力を有するが、第1の成形部5aの成形の完了後は、移動手段19の駆動力により、縮小するように調整されている。
【0027】第2の型172は、第1の型171と並列する位置に配置されている。また、第2の型172は、水平方向に伸びる水平部172aと、垂直方向に伸びる垂直部172bと前記支持手段とからなっている。
【0028】水平部172aの一端172a1は、取付板21に取り付けられ固定され、水平部172aの他端172a2には、垂直部172bの上端部172b1が取り付けられている。また、水平部172aの下端面172a4と、第1の型171の上端部171bとの間には、上述のスプリング22が設けられている。
【0029】垂直部172bの下端部172b2であって、第3の型18と対向する面には、リード線1に第2の成形部5bを成形するための、第2凸部172cが形成されている。
【0030】第3の型18の、第1の型171および第2の型172と対向する面には、第1の型171の第1凹部171aに係合する第1凸部18aと、第2の型172の第2凸部172cに係合する第2凹部18bとが、連続的に形成されている。
【0031】取付板21の上端には、取付板21に固定された第2の型172と、支持手段20により第2の型172に摺動可能に支持された第1の型171とを上下動させるための移動手段19が取付けられている。
【0032】次に、本発明の電子部品のリード線の成形方法の一実施例について、図面に基づいて説明する。
【0033】まず、図1に示すリード線1付の電子部品2の1つである、ラジアルタイプのビーズインダクタを用意する。この電子部品2は、その長手方向に沿って貫通孔を有する円筒形状のフェライトコアである部品本体4と、この部品本体4を貫通するように、部品本体4の貫通孔に設けられたリード線1とからなる。リード線1は、部品本体4の一方の端面4aから突出し、部品本体4の長手方向に一直線状に伸びる第1の突出部と、部品本体4の他方の端面4bから突出し、第1の突出部1aと平行となるように折り曲げられた第2の突出部1bとを有している。この電子部品2は、リード線1の両端付近がベーステープ3aと粘着テープ3bとからなる帯状の支持体3に挟持された、いわゆるテーピング状態となっている。
【0034】次に、図6に示すように、電子部品2のリード線1の第2の突出部1bに成形部5を成形するため成形装置16の、第1の型171および第2の型172とからなる上型と、第3の型18である下型との間に、電子部品2のリード線1の第2の突出部1bを配置する。
【0035】次に、図7aに示すように、移動手段により、第2の型172を下降させる。このとき、第1の型171は、第2の型172に固定された支持手段に摺動可能に支持されているとともに、第1の型の上端部には、第2の型の水平部の下端面に、上端部が取り付けられたスプリングの下端部が取り付けられ、下方へ付勢されているので、第2の型172に先行して、第1の型171がリード線1の第2の突出部1bに接触することとなる。
【0036】次に、図7bに示すように、移動手段により、第2の型172を、さらに下降させると、これに連動して、第1の型171がさらに下降し、第3の型18との間にリード線1の第2の突出部1bを挟持した段階で、第1の型171の下降が停止する。このとき、リード線1の第2の突出部1bの部品本体4の端面側(図7中左側)が、固定、位置決めされ、さらに第1の成形部5aが形成される。第2の突出部1bの部品本体4の端面側が位置決めされているので、第1の成形部5aの成形による、リード線1の引き込みは、第2の突出部1bの端部、すなわち、支持体に支持される側(図7中右側)からとなる。
【0037】次に、図7Cに示すように、移動手段により、第2の型172をさらに下降させると、第2の型172により、第1の成形部5aに連続する第2の成形部5bが形成される。このとき、第1の型171の付勢手段であるスプリングは、移動手段の駆動力により縮小する。また、第1の型171により、第2の突出部1bの部品本体4の端面側が位置決めされているので、第2の成形部5bの成形による、第2のリード線1bの引き込みは、第2の突出部1bの端部からとなる。
【0038】以上の工程により、電子部品2のリード線1の成形が完了し、図2に示すように、リード線1の第2の突出部1bの、部品本体4に並列する位置に、部品本体4と外径や長さが同一寸法の成形部5が形成された電子部品2が得られる。
【0039】すなわち、部品本体4と成形部5とが並列する並列方向に対して垂直で、かつリード線の長手方向に対して垂直な、垂直方向(高さ方向)における成形部5の寸法は、この垂直方向(高さ方向)における部品本体4の寸法と略同一である。尚、ここでいう垂直方向(高さ方向)の成形部5の寸法とは、第1の成形部5aの頂点から第2の成形部5bの頂点までの寸法のことである。
【0040】また、リード線1の長手方向における成形部5の寸法は、リード線1の長手方向における部品本体4の寸法と略同一である。
【0041】なお、第1の成形部5aを成形する工程の前に、図8に示すように支持体3の粘着テープ3bを熱風ドライヤー23等の加熱手段により加熱し、粘着テープ3bの粘着力を低下させておくことが好ましい。粘着テープ3bの粘着力を予め低下させておくことで、第1の成形部5aおよび第2の成形部5bの成形時に、リード線1の第2の突出部1bの端部からの引き込みが、より滑らかとなる。
【0042】また、粘着テープ3bに塗布される粘着剤の種類によっては、冷却することで粘着力が低下するものもある。この場合には、第1の成形部5aを成形する工程の前に冷風ドライヤー等の冷却手段を用いて、予め粘着テープ3bを冷却しておくことが望ましい。 ただし、これら工程は、本発明において必ずしも必要である訳ではない。例えば、リード線1の、支持体3の長手方向への動きは規制するが、リード線1の長手方向への動きは規制しない支持体3を用いる場合には、粘着テープ3bを加熱する工程や冷却する工程は不要となる。
【0043】以上のように、本発明の電子部品のリード線の成形方法および成形装置について、一実施例に基づき説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で、種々の変更が可能である。
【0044】例えば、上記の実施例においては、2つの湾曲部が連続的に組み合わされた成形部を成形する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、湾曲部が3つ以上組み合わされた成形部を成形する場合にも適用可能である。この場合には、湾曲部の数に合わせて、型の数を増加させればよい。
【0045】また、本発明は、湾曲部が連続的に成形されるものに限定されるものではなく、型の形状を変更することにより、湾曲部が間隔を設けて成形されるものにも適用することが可能である。
【0046】また、上記の実施例においては、適用される電子部品として、ラジアルタイプのビーズインダクタを例として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で、種々の電子部品に適用可能である。
【0047】また、上記の実施例においては、上型である第1の型および第2の型を移動させることで、下型である第3の型との相対移動を行なうこととしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、下型である第3の型を移動させてもよいし、また上型と下型の両方を移動させることも可能である。
【0048】さらに、上記の実施例においては、上型を第1の型と第2の型とに分割するものとしたが、下型を複数の型に分割することも可能であり、また上型と下型の両方を複数の型に分割することも可能である。
【0049】その他、上型や下型、支持手段や付勢手段の形状や材質などが変更可能であることは勿論である。
【0050】
【発明の効果】本発明の電子部品のリード線の成形方法および成形装置によれば、部品本体に傾きが生じたり、支持体から部品本体までの寸法にばらつきが生じるなどの不良の発生を防止することができ、確実に電子部品のリード線を成形することができる。したがって、電子部品の実装の自動化に対応することが可能である。
【0051】また、本発明の電子部品のリード線の成形方法および成形装置によれば、紙ホルダーが不要となり、紙ホルダーへの電子部品の取り付けや、紙ホルダーからの電子部品の抜き取りの作業と装置が不要となり、電子部品のコストダウンが可能である。
【0052】また、本発明の電子部品のリード線の成形方法において、支持体が粘着剤の粘着力により、電子部品のリード線を支持するものであり、リード線に第1の成形部を成形する工程の前に、前記支持体の粘着剤の温度を、粘着剤の粘着力が低下するように設定する工程を備える場合には、成形部の成形時の、支持体に支持されたリード線の引き込みが、より円滑となる。したがって、より確実にリード線を成形することが可能となり、電子部品の実装の自動化への対応が容易となる。
【0053】さらに、本発明の電子部品のリード線の成形方法であって、前記リード線に第1の成形部を成形する工程および前記第2の成形部を成形する工程において、前記リード線の第1の成形部および前記第2の成形部が、前記部品本体と並列する位置に成形され、この並列する方向およびリード線の長手方向に対して垂直な、垂直方向における第1の成形部と第2の成形部を合わせた寸法が、前記垂直方向における部品本体の寸法と略同一となる場合には、リード線を切断し、電子部品を支持体から分離し、電子部品を実装するなどの作業において、実装機によって、電子部品を確実に保持することが可能となる。したがって、電子部品の実装の自動化への対応が容易となる。
【0054】また、本発明の電子部品のリード線の成形方法によって得られた電子部品は、電気的特性が安定し、高品質であるとともに低価格となる。
【0055】また、本発明の電子部品のリード線の成形装置において、第1の型を第3の型との対向方向に摺動可能に支持するように、第2の型に設けられた支持手段と、前記第1の型を前記対向方向において、第2の型よりも第3の型側へ突出するように付勢する付勢手段とを備える場合には、簡単な機構によって、リード線に成形部を段階的に成形することが可能となる。したがって、成形装置のコストダウンが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
【出願日】 平成7年(1995)9月29日
【代理人】
【公開番号】 特開平9−98000
【公開日】 平成9年(1997)4月8日
【出願番号】 特願平7−253421