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【発明の名称】 キャパシタンス構成方法
【発明者】 【氏名】伊藤 文人

【氏名】寿 国梁

【目的】 キャパシタンスを含む半導体装置の回路面積を縮小する。
【構成】 単位電極用導線を対局電極用金属電極を迂回するように湾曲させ、対局電極用金属電極に面取りを施し、あるいは隣接単位電極列の周期を相互にシフトさせ、間隔の確保を容易にした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 半導体装置内の第1層に複数の単位電極を略直線的に配列し、第1層と隣接する第2層にこれら単位電極に対向する対局電極を形成し、これによって複数の単位キャパシタンスを形成し、これら第1、第2層とは別個の第3層に単位電極および対局電極にそれぞれ接続される複数の第1導線および第2導線を形成し、前記単位電極および対局電極からそれぞれ層間を貫通して第3層に至る第1金属端子コンタクト部および第2金属端子コンタクト部を形成し、前記第3層でこれら第1、第2金属端子コンタクト部に略長方形の第1金属端子頭部および第2金属端子頭部をそれぞれ接続し、この第1、第2金属端子頭部をそれぞれ介して単位電極および対局電極を第1、第2導線にそれぞれ接続し、相隣接する単位電極は別個の第1導線に接続し、所定個数の単位キャパシタンスを並列接続することによって所定容量のキャパシタンスを構成するキャパシタンス構成方法において、第2導線が第2金属端子頭部に接続される位置の近傍で、この第2導線に隣接する第1導線が第2金属端子頭部周囲を迂回するようにこの第1導線を湾曲させることを特徴とするキャパシタンス構成方法。
【請求項2】 第2金属端子頭部を第1導線の湾曲に沿った斜めの辺をもつ形状に形成することを特徴とする請求項1記載のキャパシタンス構成方法。
【請求項3】 第2導線は第1導線から離間するように第2金属端子頭部に対して偏位して配置されていることを特徴とする請求項1記載のキャパシタンス構成方法。
【請求項4】 相隣接する単位電極の列を、配列周期を略半周期だけシフトさせることを特徴とする請求項1記載のキャパシタンス構成方法。
【請求項5】 半導体装置内の第1層に複数の単位電極を略直線的に配列し、第1層と隣接する第2層にこれら単位電極に対向する対局電極を形成し、これによって複数の単位キャパシタンスを形成し、これら第1、第2層とは別個の第3層に単位電極および対局電極に接続される複数の第1導線および第2導線を形成し、前記単位電極および対局電極から層間を貫通して第3層に至る金属端子コンタクト部を形成し、前記第3層でこの金属端子コンタクト部に略長方形の金属端子頭部を形成し、この金属端子頭部を介して金属端子コンタクト部を第1、第2導線にそれぞれ接続し、相隣接する単位電極は別個の第1導線に接続し、所定個数の単位キャパシタンスを並列接続することによって所定容量のキャパシタンスを構成するキャパシタンス構成方法において、前記金属端子頭部には面取を施すことを特徴とするキャパシタンス構成方法。
【請求項6】 半導体装置内の第1層に複数の単位電極を略直線的に複数列配列し、第1層と隣接する第2層にこれら単位電極に対向する対局電極を形成し、これによって複数の単位キャパシタンスを形成し、これら第1、第2層とは別個の第3層に単位電極および対局電極を接続するための複数の第1導線および第2導線を形成し、前記単位電極および対局電極から層間を貫通して第3層に至る金属端子コンタクト部を形成し、前記第3層でこの金属端子コンタクト部に略長方形の金属端子頭部を形成し、この金属端子頭部を介して単位電極および対局電極を第1、第2導線にそれぞれ接続し、相隣接する単位電極は別個の第1導線に接続し、所定個数の単位キャパシタンスを並列接続することによって所定容量のキャパシタンスを構成するキャパシタンス構成方法において、相隣接する単位電極の列を、配列周期を略半周期だけシフトさせることを特徴とするキャパシタンス構成方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置におけるキャパシタンス構成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の出願人はLSIにおけるアナログアーキテクチャを種々提案しており、高精度のアナログ演算を実現している。この際キャパシタンスその他の素子の精度が重要であるが、キャパシタンスの構成方法に関しても特開平7−211860号において、キャパシタンス容量の高精度化について提案を行っている。
【0003】特開平7−211860号では、2次元的な単位キャパシタンスの配列において、隣接単位キャパシタンスを別個のキャパシタンスに振分ける。図5はこのような方法によって構成されたキャパシタンスを示すものであり、複数の単位電極1が2次元的に配列され、これら単位キャパシタンスは複数の導線2に接続されている。各単位電極に対向する対局電極(図示省略)が単位電極に隣接した層に形成され、対局電極は、導線2と同一層に形成された複数の導線3に接続されている。単位電極には、単位電極の層から導線2の層に至る金属端子コンタクト部4が接続され、導線2の層において金属端子コンタクト部4には略長方形の金属端子頭部5(詳細を図6に示す。)が接続されている。対局電極には、対局電極の層から導線2の層に至る金属端子コンタクト部6が接続され、導線2の層において金属端子コンタクト部6には略長方形の金属端子頭部7が形成されている。そして単位電極列における隣接する単位電極は別個の導線2に接続され、容量精度のバラツキを最小限に抑えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような構成においては、一列の単位電極列に沿って少なくとも2本の単位電極用導線2が延在することになり、これら導線2と、対局電極用導線3、金属端子頭部5、7との間隔を確保するために、回路面積の縮小が困難であった。これは半導体装置の集積度を向上する上で大きな障害となっていた。
【0005】本発明はこのような従来の問題点を解消すべく創案されたもので、従来に比較して回路面積を大幅に減少し得るキャパシタンス構成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明に係るキャパシタンス構成方法は、単位電極用導線を対局電極用の金属端子頭部を迂回するように湾曲させ、対局電極用の金属端子頭部に面取りを施し、あるいは隣接単位電極列の周期を相互にシフトさせ、間隔の確保を容易にしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明に係るキャパシタンス構成方法の実施例を図面に基づいて説明する。
【0007】
【実施例】図1は第1実施例によって構成された半導体装置の複数層を同時に表示する平面透視図であり、従来例と同一もしくは相当部分には同一符号を付して示す。
【0008】図1において、複数の単位電極1が直線的に配列された単位電極列R1〜R3が複数並列され、各単位電極1には金属端子コンタクト部(以下コンタクト部という。)4が接続されている。単位電極1とは別個の層に、単位電極と対向する対局電極(図示省略)が形成され、この対局電極には金属端子コンタクト部(以下コンタクト部という。)6が接続されている。単位電極1および対局電極とは別個の層に、これら電極の接続のための導線2、3が形成され、コンタクト部4、6は層を貫通してこの導線の層に到達している。コンタクト部4、6には導線の層において略長方形状の金属端子頭部(以下頭部という。)5、7がそれぞれ接続され、導線2、3はこの頭部においてコンタクト部4、6にそれぞれ接続されている。
【0009】一列の単位電極列において、隣接する単位電極は別個の導線2に接続され、1個のキャパシタンスのための単位キャパシタンスが分散されるようになっている。導線2は各単位電極列の両辺にそって延在され、対局電極のための導線3は単位電極列の間に単位電極列に沿って延在されている。対局電極のためのコンタクト部6は隣接単位電極の中間位置に対応した位置、すなわち単位電極のためのコンタクト部6から最大限に離間した位置に配置されている。
【0010】導線3に隣接しつつ延在する導線2には、頭部7の近傍において、頭部7の周囲を迂回するように湾曲する湾曲部Bが形成され、この部分における頭部7との間隔を確保し易いようになっている。これによって導線2、3の間隔を従来よりも狭めることが可能であり、回路面積を減少し得る。
【0011】また頭部7は湾曲部Bの形状に沿った斜めの辺を有する形状、すなわち45度回転した正方形状に形成され、その外周の角部と導線3との距離が確保されるようになっている。この点においても回路面積の縮小、集積度向上が可能とされている。
【0012】図2は、第2実施例による半導体装置の部分拡大図であり、単位電極1のためのコンタクト部4に接続された頭部5には、その角部に面取Cが施されている。図1に示したように、1列の単位電極列に沿って2本の導線2が設けられるが、ある頭部5と、これには接続されていない導線2との間隔を確保する必要がある。湾曲部Bは頭部5周囲を迂回することによってその角部に対向する部分を有することになり、面取Cはこの部分との距離を確保する上で有効である。
【0013】図3は本発明の第3実施例による半導体装置を示し、複数の単位電極1を含む複数の単位電極列R1〜R5が形成され、第1実施例と同様に、各単位電極列には2本ずつの導線2が設けられ、単位電極列の間に対局電極のための導線3が設けられている。
【0014】各単位電極列R1〜R5は一定間隔で単位電極1を配列してなり、その配列周期は全ての単位電極列に共通である。そして隣接する単位電極列は、その周期が半周期だけシフトして配列され、各単位電極が隣接単位電極列の単位電極と真横の位置に並ばないようになっている。
【0015】これによって、隣接単位電極列の単位キャパシタンス相互の電磁誘導的相互作用を防止しつつ相互の間隔を従来よりも狭めることができ、回路面積の減少に寄与し得る。
【0016】図4は本発明の第4実施例による半導体装置を示し、前記第1実施例と第3実施例を組合せた構成よりなる。
【0017】ずなわち、対局電極の導線3に隣接しつつ延在する単位電極の導線2には、対局電極のための頭部7の近傍において、頭部7の周囲を迂回するように湾曲する湾曲部Bが形成され、この部分における頭部7との間隔を確保し易いようになっている。また隣接する単位電極列は相互に半周期シフトした配列よりなり、単位電極間の間隔が確保されている。さらに頭部7は45度回転した正方形状に形成され、その外周の角部と導線3との距離が確保されている。
【0018】そして導線3は、頭部7およびコンタクト部6の中心を通過せずに、導線2から離間するように偏位して配線され、導線2、3間の間隔が確保されている。
【0019】このような構成により、金属端子7と導線2との間隔確保が容易となり、回路面積縮小が可能となる。
【発明の効果】前述のとおり、本発明に係るキャパシタンス構成方法は、単位電極用導線を対局電極用金属端子頭部を迂回するように湾曲させ、対局電極用金属端子頭部に面取りを施し、あるいは隣接単位電極列の周期を相互にシフトさせ、間隔の確保を容易にしたので、従来に比較して回路面積を減少し、半導体装置の集積度を高め得るという優れた効果を有する。
【出願人】 【識別番号】390010515
【氏名又は名称】株式会社鷹山
【出願日】 平成8年(1996)6月7日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】山本 誠
【公開番号】 特開平9−331024
【公開日】 平成9年(1997)12月22日
【出願番号】 特願平8−168589