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【発明の名称】 ライニング鋼管用管端コア
【発明者】 【氏名】大久保 邦将

【氏名】三好 義孝

【氏名】春名 栄

【目的】
【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 筒状部の基端縁に鍔部が設けられたライニング鋼管用管端コアにおいて、筒状部の外周面が、基端部から先端部までは先端部に向かうにつれて次第に大径となる第1の傾斜面とされ、周方向に沿って形成された稜線部を境として、先端部において先端縁に向かうにつれて次第に小径となる第2の傾斜面とされていることを特徴とするライニング鋼管用管端コア。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道本管等に用いられるライニング鋼管の管端面を防食するために用いられるライニング鋼管用管端コアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】水道本管等に用いられるライニング鋼管としては、内面防食された内面樹脂被覆鋳鉄管等が一般に用いられてきており、そのライニング鋼管の管端面を防食するために、管端コアを装着することが一般的に行われている。その具体例としては、例えば、実公昭56─82388号公報に記載され、図5に図示するように、装着する管の内径以上の外径を有し、中間部に平行部a1を形成し、先端部及び後端部に先細りのテーパ部a2 ,a3 を形成すると共に上記外径部に至る切込みa4 を形成した円筒状部aと、該円筒状部aの後端を外方に折返した上記管の端面に接する蹄部bとからなるねじ接続部防食コアが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の如き従来のねじ接続部防食コアは、図6に図示するように、管cの端部に装着する際、その円筒状部aの平行部aと締部bとを、それぞれ、管cの内周面と管cの端面に当接することができるだけであり、その円筒状部aのテーパ部a2 ,a3 を管cの内周面に直接当接させることができないので、管cに対してゆがみなく装着するのが難しく、そのため、管cの端面の防食を充分に行うことができないという問題点があった。
【0004】本発明は、上記の如き従来の問題点を解消し、ランニング鋼管の端部に装着し易く、且つ、安定した装着状態にてランニング鋼管の端面の十分な防食を図ることができるライニング鋼管用管端コアを提供することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、筒状部の基端縁に鍔部が設けられたライニング鋼管用管端コアにおいて、筒状部の外周面が、基端部から先端部までは先端部に向かうにつれて次第に大径となる第1の傾斜面とされ、周方向に沿って形成された稜線部を境として、先端部において先端縁に向かうにつれて次第に小径となる第2の傾斜面とされているライニング鋼管用管端コアである。
【0006】本発明において、管端コアを構成する材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂等が用いられる。
【0007】筒状部の稜線部の外径は、装着すべきライニング鋼管の内径よりも+1.0mm前後が好ましく、筒状部の先端縁の外径は、装着すべきライニング鋼管の内径と同等かやや小さくされているのが好ましく、筒状部の基端部の鍔部が設けられたコーナー部における外径は、装着すべきライニング鋼管の内径と同等とされるのが好ましい。
【0008】基端部から先端部までは先端部に向かうにつれて次第に大径となる第1の傾斜面の長さは、配管の使用目的により、接着力がほしい場合には長くし、接着力をそれほど要求されないときは短くしてもよい。先端部において先端縁に向かうにつれて次第に小径となるように形成された第2の傾斜面の長さは、装着すべきライニング鋼管の管端部への挿入性を考えて通常10mm以上であるのが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例により、図面を参照して説明する。図1は、本発明のライニング鋼管用管端コア(以下、管端コアという)の一実施例を示す説明図であり、管端コア1はポリ塩化ビニルからなり、筒状部11の基端部に鍔部が12設けられている。
【0010】筒状部11の外周面は、基端部から先端部までは先端部に向かうにつれて次第に大径となる第1の傾斜面111とされ、周方向に沿って形成された稜線部112を境として、先端部において先端縁に向かうにつれて次第に小径となる第2の傾斜面113とされている。
【0011】この管端コア1の筒状部の外周面における、稜線部112の外径は装着すべきライニング鋼管の管端部の内径よりも1.0mmだけ大きくされ、先端縁の外径及び基端部の鍔部が設けられたコーナー部における外径はそれぞれ装着すべきライニング鋼管の管端部の内径と略同等とされている。
【0012】以下、図1に示す管端コア1の使用態様を、図2〜図4に参照して説明する。図2〜図4は、管端コア1をライニング鋼管2の管端部に装着する手順を順次説明する断面図である。まず、図2に示すように、筒状部11の外周面に接着剤(特に図示せず)を塗布し、管端コア1の筒状部11の先端縁を、鋼管21の内面に樹脂被覆層22が設けられたライニング鋼管2の管端部内に挿入していく。このとき、管端コア1の筒状部11の第1の傾斜面113を案内面としてライニング鋼管2の管端部内に挿入することができるので挿入し易い。
【0013】次に、図3に示すように、筒状部11を先端部側をその稜線部112の部分の外径がライニング鋼管2の管端部の内径と等しくなるまで内方に押圧するようにして押し込んでいく。更に、図4に示すように、管端コア1の筒状部11の全体をライニング鋼管2の管端部内に挿入していって、鍔部12の側面をライニング鋼管2の管端面に当接させ、接着剤を固化させて装着を終了する。このとき、筒状部11の第2の傾斜面111の全面がライニング鋼管2の管端部の内周面に当接されるとともに、筒状部11の先端部側には内方に押圧された反発力により、第2の傾斜面111の全面はライニング鋼管2の管端部の内周面に圧接されるので、安定した装着状態にてランニング鋼管の端面の十分な防食を図ることができる。
【0014】
【発明の効果】本発明のライニング鋼管用管端コアは、上記の如き構成とされていることにより、第2の傾斜面を案内面として、ライニング鋼管の管端部内に挿入することができるので、ランニング鋼管の端部に装着し易く、且つ、第2の傾斜面の全面をライニング鋼管の管端部の内面に圧接状態にて当接させることができるので、安定した装着状態にてゆがみなく装着してランニング鋼管の端面の十分な防食を図ることができる。
【出願人】 【識別番号】000002174
【氏名又は名称】積水化学工業株式会社
【出願日】 平成7年(1995)8月16日
【代理人】
【公開番号】 特開平9−53793
【公開日】 平成9年(1997)2月25日
【出願番号】 特願平7−208703