| 【発明の名称】 |
雄ねじ |
| 【発明者】 |
【氏名】岩 田 勇 吉
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| 【目的】 |
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| 【構成】 |
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【特許請求の範囲】
【請求項1】軸部の外周面に形成されるねじ山とこの軸部の一端に工具係合手段を形成した頭部を有する雄ねじにおいて、前記ねじ山は、ねじ山外径を標準値より大きく形成するとともにねじ山の頭部側の半角を30度より小さな角度に形成して雄ねじと雌ねじとの間の弛み及びもどりを防止するようにしたことを特徴とする雄ねじ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、雌ねじとの嵌合時に弛み及びもどりを防止するようにした雄ねじに関する。 【0002】 【従来の技術】従来使用されているメートルねじ規格の雄ねじ1と雌ねじ2は、図3に示すようにねじ山角度は60度で、軸直角面に対して半角は30度で対称に形成されている。そして、ねじの弛み及びもどりを防止する方法としては、例えば、雌ねじの複数のねじ山に変形を与えて雄ねじとの間に緩衝を与えるものなどが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかるに、メートルねじ規格の雄ねじと雌ねじを嵌合させて締付け負荷を与えた場合、雄ねじのねじ山の弾性変形は雌ねじのねじ山の弾性変形よりも大きいので、負荷が加わるフランク面に発生する面圧は均等ではない。このような雄ねじ、雌ねじのフランク面が接触したまま弾性変形をすると荷重の作用中心は雄ねじの谷底側に偏って作用し、そのためにトルク半径が小さくなるので雄ねじあるいは雌ねじが互いに相手に対して弛みを発生しもどりやすいという問題がある。また、雌ねじのねじ山に変形を与えることは工作上むずかしくコストアップの原因になるという問題があった。 【0004】本発明はこれに鑑み、嵌合時に弛み及びもどりを生ずることのない雄ねじを提供することを目的としてなされたものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解決するため本発明は、軸部の外周面に形成されるねじ山とこの軸部の一端に工具係合手段を形成した頭部を有する雄ねじにおいて、前記ねじ山は、ねじ山外径を標準値より大きく形成するとともにねじ山の頭部側の半角を30度より小さな角度に形成して雄ねじと雌ねじとの間の弛み及びもどりを防止するようにしている。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明の雄ねじ5の一実施形態を図1を参照して説明する。 【0007】雄ねじ5は、ねじ山角度はその頭部側Pの半角は30度より微小角度αだけ小さい30度−αに、反頭部側の半角は30度に形成されている。また、ねじ山の外径は標準の外径Dより微小長さβだけ大きいD+βに形成されている。 【0008】雌ねじ6は、ねじ山角度は60度で、軸直角に対してそれぞれ30度の対称とされ、ねじ山の外径は標準の外径に形成されている。 【0009】本発明の雄ねじ5は、このように構成されているので、雄ねじ5を雌ねじ6に嵌合させると、雄ねじ5は外径が大きく、また、頭部側のねじ山の半角が30°−αなので雄ねじ5と雌ねじ6の当接は図1に示すように雌ねじ6の谷部おいて行われる。この状態から締付けトルクが徐々に増大して締付力が大きくなると、図2に示すように、雄ねじ5のねじ山7は弾性変形して雌ねじ6の谷部8と接触しこの接触部分9は順次大きくなる。したがって、雄ねじ5と雌ねじ6の嵌合状態においては、先ず、接触が雌ねじ6の谷部8で行われ、また雄ねじ5のねじ山7が相手の雌ねじ6を弾性状態で支えていることなどによって、外部の振動に対して強い弛み止め効果を得ることができる。 【0010】 【実施例】 【表1】
【0011】 【表2】
表1及び表2は、本発明の雄ねじの一種類である弛み止め小ねじを一般に使用されている小ねじのねじ部にナイロン皮膜を設けたものと弛み止め性能について比較した試験結果を示すものであって、表1は、M2小ねじを2kgf-cmで締付けた時の戻しトルクの値を、表2はM3小ねじを8kgf-cmで締付けた時の戻しトルクの値を示し、Xは平均値を、Rはばらつきを示している。そして、表1、2は本発明の雄ねじ5が一般に使用されているナイロン皮膜小ねじに比べて戻しトルク値が大きく、また、ばらつきも小さいことから効果のある弛み止め性能を有してるいことが明らかである。 【0012】 【発明の効果】以上説明したように本発明は、ねじ山外径を標準値より大きく形成するとともに、ねじ山の頭部側の半角を30度より小さな角度に形成したので、雄ねじの外径部が雌ねじの谷部で当接して締付けが行われ、軸荷重が生じた状態でも雄ねじと雌ねじの嵌合は雌ねじの谷部で行なわれるので、弛み及びもどりの生じない信頼性の高い雄ねじを安価に提供することができるなどの優れた効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593104132 【氏名又は名称】イワタボルト株式会社
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| 【出願日】 |
平成7年(1995)10月9日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 一雄 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開平9−100825 |
| 【公開日】 |
平成9年(1997)4月15日 |
| 【出願番号】 |
特願平7−261593 |
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