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【発明の名称】 防盗機能付きリモコンエンジンスタータ
【発明者】 【氏名】神頭 忠夫

【目的】
【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ドアロック操作スイッチと、エンジン始動操作スイッチと、前記ドアロック操作スイッチとエンジン始動操作スイッチとの何れかのスイッチ操作に基づいてIDコード、ファンクションコードを電磁波として出力する無線回路と、前記IDコードに対応する凹凸が刻設されたキーと、該キーがキーシリンダに挿入されたことを検出するキー挿入検出回路と、前記無線回路からのIDコード、ファンクションコードを受信する受信回路と、該受信回路で受信されたIDコードを正規のIDコードと比較して一致したと判断し、かつファンクションコードが供給されたときドアロックの切り換え操作をする信号を出力し、また、前記キー挿入検出回路から検出出力が供給され、かつ前記IDコードが正規のIDコードと一致したと判断したとき、エンジンを始動せしめる信号を出力するコード比較・制御回路とを備えてなることを特徴とする防盗機能付きリモコンエンジンスタータ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遠隔操作によってエンジンを自動的に始動する機能を備え、かつ防盗機能としてID(アイデンティフィケーション、同一確認)コードを備えた防盗機能付きリモコンエンジンスタータに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の遠隔操作によるエンジン始動装置を示すブロック図であり、図において、1はリモコンエンジンスタータの携帯用送信器、2は携帯用送信器1から送信されたIDコードを含む送信データを受信するリモコンエンジンスタータの固定用受信器である。また、3は携帯用送信器1のアンテナ、4は固定用受信器2のアンテナである。
【0003】また、5はコード解読回路であり、固定用受信器2で受信した受信データ中のIDコード、F(ファンクション)コードを解読し、該IDコード及びFコードが、IDコードメモリ8、Fコードメモリ18に予め登録されているIDコード、Fコードに一致するか否かを判定するものである。
【0004】従って、このコード解読回路5は受信データ中から各種コードを抽出するコード抽出回路6と、この抽出した各種コード、すなわちIDコード、Fコードを、IDコードメモリ8及びFコードメモリ18に登録されているIDコード及びFコードと比較して、一致しているか否かを判定するコード比較回路7とを備えている。
【0005】また、9はエンジン起動用イグニッションスイッチのキーシリングにキーが差し込まれているか否かを検出するキースイッチ検出回路、10はドアの閉塞を検出するドアスイッチ検出回路、11はパーキングブレーキが引かれていることを検出するパーキングブレーキ検出回路、12はパーキング位置にギアが入っているか否かを検出するパーキングレンジ検出回路、13はボンネットが開いているか否かを検出するボンネットフードスイッチ検出回路、14はエンジンスタータのL端子のHレベル状態を検出するレギュレータL端子検出回路で、これらの各検出出力はコード解読回路5に入力されて、これらの各種出力のすべてについて正規状態(エンジンと始動させるための条件を満足する状態)にあるか否かが判定される。
【0006】15は上記検出出力から不正規な状態が検出されず、かつ上記IDコード及びFコードの一致時に、上記携帯用送信器1から固定用受信器2にエンジン始動指令を示す信号(Fコード)が送信されてきた場合に、バッテリ信号、イグニッション信号、アクセサリスイッチ信号(ACC信号)、スタータ信号を含むエンジン始動信号を作成してエンジン始動制御回路16に出力するエンジン始動信号作成回路である。
【0007】また、17は上記エンジン始動制御回路16からの制御出力を受けてエンジンの点火制御をするエンジン点火回路、なお、上述の如く18はエンジンスタートの命令内容を解読するためのコードが登録されているFコードメモリである。
【0008】次に、動作について説明する。このエンジン始動装置では、使用者専用のIDコードを有するエンジン始動信号を携帯用送信器1から送信すると、これがアンテナ3、4を通じて固定用受信器2にて受信され、コード解読回路5内のコード抽出回路6にて上記特定のIDコード及びFコードが抽出される。この抽出された一方のIDコードは、IDコードメモリ8に登録された基準のIDコードとコード比較回路7で比較され、一致し、さらに他方のFコードの指示内容をFコードメモリ18に登録されたコードとコード比較回路7で比較され、一致した場合には、上記キースイッチ検出回路9〜レギュレータL端子検出回路14の各検出出力が正規状態を示していることを条件に、エンジン始動指令がコード比較回路7からエンジン始動信号作成回路15に入力される。
【0009】このため、エンジン始動信号作成回路15はエンジン始動制御回路16に対しバッテリ信号と共に、イグニッション信号、ACC(アクセサリ)信号、スタータ信号を出力し、これらの出力に基づいてエンジン始動制御回路16はエンジン点火回路17にエンジン点火信号を出力してエンジンを点火駆動することとなる。一方、従来から上記エンジン始動装置とは別装置として車両盗難防止のために、エンジンの始動を一定の条件下のみで起動可能にするイモビライザと一般的に呼ばれる車両盗難防止装置が提供されている。これは図8に示すような構成となっている。
【0010】図8において、21は固定用送受信器22に接近してこれから誘導電力を受け、その電力が所定値以上になったとき、その供給された電力に基づいてIDコードを固定用送受信器22へ出力する携帯用送受信器、23は上記固定用送受信器22から送られたIDコードを、受信データの中から抽出して解読するコード解読回路である。このコード解読回路23は、固定用送受信器22で受信された受信データからIDコードを抽出するIDコード抽出回路24と、IDコードメモリ25に登録してある基準のIDコードと上記抽出したIDコードとを比較するIDコード比較回路26と、その比較結果に応じてエンジンの制御信号である起動ロック解除信号を出力するエンジン始動許可信号発生回路としてのECCSコード発生回路27とを有する。
【0011】なお、コード解読回路23はイグニッションスイッチ検出回路28、ACCスイッチ検出回路29及びキースイッチ検出回路30の各検出回路からの検出出力の状態に基づいてIDコード比較回路26を所定のモードで作動させ、上記各IDコードの一致時に、ECCSコード発生回路27に始動許可信号を出力し、キーの手動操作によるエンジン始動を可能にする。
【0012】また、31はECCSコード発生回路27の出力を受けて、エンジン点火回路32に対しエンジン始動制御信号を出力するエンジン始動制御回路である。また33、34は携帯用送受信器21及び固定用送受信器22のアンテナである。
【0013】この車両盗難防止装置では、例えば携帯用送受信器21が把持部に収納され、かつIDデータがその送受信器21に設定されているキーをイグニッションスイッチのキー挿入口に挿入すると、固定用送受信器22側から上記キー側の携帯用送受信器21側に電力が誘導供給され、この誘導電力が所定値以上になると、特定のIDデータを持つエンジン起動指令が、上記の固定用送受信器22に送信される。そして、固定用送受信器22ではそのIDデータを含む送信データを受けて、これをコード解読回路23へ入力し、IDコード抽出回路24にて送信データからIDコードの抽出が行われる。
【0014】一方、IDコード比較回路26は上記の抽出したIDコードを、予めIDコードメモリ25に登記してある基準のIDコードと比較し、IDコードが一致していた場合には、イグニッションスイッチ検出回路28、ACCスイッチ検出回路29及びキースイッチ検出回路30の各検出回路の検出出力に基づいて、ECCSコード発生回路27に起動ロック解除信号を出力させ、キー操作によるエンジンの起動を可能にする。このため、エンジン始動制御回路31はエンジン点火回路32にエンジン始動許可信号を出力し、エンジン点火を可能にする。なお、上記キー挿入口に異なるIDコードを持つキーが差し込まれたり、IDコードを持たないキーが差し込まれた場合には、上記IDコード比較回路26におけるIDコードの一致が得られないため、エンジン点火の許可がされず、従って手動操作によってキーを回転してもエンジンを始動できず盗難防止効果が得られることとなる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる従来の相反する機能を有する車両盗難防止装置及びエンジン始動装置を1つにまとめようとすると、一方の車両盗難防止装置は、イグニッションスイッチに差し込まれたキーが正規のものであるか否かを判定し、エンジンの手動による始動を可能にするのに対し、他方の遠隔操作によるエンジン始動装置は車両から離れた場所から無線によってエンジンを始動させるもので、無人の状態でエンジンが始動され、いつでも車両盗難の可能性が存在するという問題点があった。
【0016】そこで、この発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、車両盗難防止装置の装着車であっても、遠隔操作によってエンジン始動装置を盗難の可能性なく装着できる防盗機能付きリモコンエンジンスタータを得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明に係る防盗機能付きリモコンエンジンスタータは、ドアロック操作スイッチと、エンジン始動操作スイッチと、前記ドアロック操作スイッチとエンジン始動操作スイッチとの何れかのスイッチ操作に基づいてIDコード、ファンクションコードを電磁波として出力する無線回路と、前記IDコードに対応する凹凸が刻設されたキーと、該キーがキーシリンダに挿入されたことを検出するキー挿入検出回路と、前記無線回路からのIDコード、ファンクションコードを受信する受信回路と、該受信回路で受信されたIDコードを正規のIDコードと比較して一致したと判断し、かつファンクションコードが供給されたときドアロックの切り換え操作をする信号を出力し、また、前記キー挿入検出回路から検出出力が供給され、かつ前記IDコードが正規のIDコードと一致したと判断したとき、エンジンを始動せしめる信号を出力するコード比較・制御回路とを備えてなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はリモコンエンジンスタータの携帯用送信装置を示し、図3は車両に取り付けられた固定用受信装置を示す。まず図1に示す携帯用送信装置を説明する。この携帯用送信装置は、送信回路部50とアンテナ51からなり、この送信回路部50は次のように構成されている。
【0019】すなわち、52はドアロック用スイッチ(ドアロック操作スイッチ)、53はドアアンロック用スイッチ(ドアロック操作スイッチ)、54はエンジン始動スイッチ(エンジン始動操作スイッチ)で、これらはそれぞれ後述の制御部61の対応する入力端子に並列接続されると共に、後述の電源回路62の対応する制御端子に並列的に接続されている。55はコイル状の磁界受信アンテナで、後述の車体側のステアリングキーシリンダのキー差し込み口の周囲に取り付けられた磁界発生用アンテナ121からの所定周波数で変化する磁界を、この磁界受信アンテナ55のコイルとコンデンサ56とによる共振回路によって検出する。
【0020】57は磁界受信充電制御回路で、前記共振回路から供給される交流信号を直流に変換し、充電コンデンサ58に充電する。59は電圧検知・スイッチ制御回路で、前記充電コンデンサ58に充電された電圧値が所定の大きさを越えると、それを検出して後述の制御部61及び後述の電源回路62に供給する。60はコード記憶部で、IDコード及びFコードを記憶し、後述の制御部61から読み取り信号を受けるとIDコード及びFコードを制御部61に出力する。
【0021】64は高周波回路で、後述の制御部61から供給されるIDコード、Fコードを高周波信号に変換してアンテナ51から出力する。62は複数の制御端子を有する電源回路で、前記ドアロック用スイッチ52、ドアアンロック用スイッチ53及びエンジン始動スイッチ54のいずれかからのスイッチ操作に伴うオン信号がこれらの制御端子に供給されると、バッテリ63からの電力の前記携帯用送信装置の各回路部への電力の供給が開始され、また前記制御部61から電源回路62の制御端子に、前記高周波回路64への送信が終了したことを示す終了信号の供給を受けると、各回路部への電力の供給を停止して省電力を図る。
【0022】制御部61は、マイクロコンピュータから構成されて、図2に示すフローチャートに従って作動する。すなわち、制御部61は電源回路62から電力が供給され、初期化が終了すると、ステップ100に進み、ドアロックスイッチ52がオン操作されたか否かが判断され、オン操作されたと判断すると、ステップ140に進み、またオン操作されていないと判断すると、次のステップ110に進む。ステップ110で、ドアアンロックスイッチ53がオン操作されたか否かが判断され、オン操作されたと判断すると、ステップ140に進み、またオン操作されていないと判断すると、次のステップ120に進む。
【0023】ステップ120ではエンジン始動スイッチ54がオン操作されたか否かが判断され、オン操作されていないと判断するとステップ100に戻り、エンジン始動スイッチ54がオン操作されたと判断されるまで上記ルーチンを繰り返す。ステップ120でエンジン始動スイッチ54がオン操作されたと判断されると、ステップ130に進み、遠隔操作によってエンジンが始動させられようとしているのか、またはキーをキーシリンダに差し込み手動でエンジンを始動しようとしているのかを判断する。すなわち、ステップ130で電圧検知・スイッチ制御回路59から制御部61に信号が出力されていないと判断されると、それを遠隔操作によってエンジンを始動させようとしていると判断し、ステップ140に進み、また電圧検知・スイッチ制御回路59からの出力信号を受け、キー操作によってエンジンを始動させようとしていると判断した場合にはステップ140に進む。また、ステップ130でキー差し込みが確認できない場合にはステップ100に戻る。
【0024】ステップ140では、コード記憶部60からスイッチ操作されたスイッチ52、53または54に対応するFコードが読み込まれると共に、IDコードも読み込まれ、ステップ150でステップ140で読み込まれたIDコード、Fコードを高周波回路64に対して出力する。その後ステップ160に進み、制御部61から電源回路62に対して各回路部への電力供給を停止せしめる信号を出力して、電力供給を停止し、スリープ状態に入る。
【0025】次に図3に基づいて固定用受信装置を説明する。図3において、105はコード解読回路で、コード抽出回路106、コード比較・制御回路107からなり、アンテナ134、受信用高周波回路122で受信した受信信号の中から前記携帯用送信装置から送信されるIDコード及びFコードをコード抽出回路106で抽出し、かつコード比較・制御回路107で抽出したIDコード及びFコードを,ECCSコード発生回路127からのコード比較を開始せしめる信号が供給されることによってIDコード・Fコードメモリ108に記憶されたIDコード及びFコードと比較し、その結果コードが一致するか否かで正規なものか否かを判定し、かつどのスイッチがオン操作されたか否かを判断するものである。
【0026】またコード比較・制御回路107は、後述のエンジン始動信号作成回路115からイグニッション信号(IGN)が出力され、次にアクセサリースイッチ信号(ACC信号)が出力されるまでの間、磁界発生ドライブ回路120を介して磁界発生用アンテナ121(イグニッションキーシリンダのキー差し込み口の周囲に設けられているコイル)を所定の周波数で駆動して、所定周波数の電磁波を出力せしめる。
【0027】さらに、コード比較・制御回路107は、前記コード抽出回路106で抽出されたFコードがドアロックを指示する信号であるときには、ドアスイッチ検出回路110、パーキングブレーキ検出回路111、パーキングレンジ検出回路112、ボンネットフードスイッチ検出回路113及びレギュレータL端子検出回路114からの各種信号が揃っていることを確認してドアロック・ドアアンロック・トランクオープンドライブ回路123を介してドアロックする。
【0028】またさらにコード比較・制御回路107は、前記コード抽出回路106で抽出されたFコードがドアアンロックを指示する信号であるときには、ドアスイッチ検出回路110、パーキングブレーキ検出回路110、パーキングレンジ検出回路112、ボンネットフードスイッチ検出回路113及びレギュレータL端子検出回路114からの各種信号が揃っていることを確認してドアロック・ドアアンロック・トランクオープンドライブ回路123を介してドアアンロックする。
【0029】109はキーがステアリングキーシリンダに差し込まれているか否かを検出するキースイッチ検出回路、110はドアの閉塞を検出するドアスイッチ検出回路、111はパーキングブレーキが引かれていることを検出するパーキングブレーキ検出回路、112はパーキング位置にギアが入っているか否かを検出するパーキングレンジ検出回路、113はボンネットが開いているか否かを検出するボンネットフードスイッチ検出回路、114はレギュレータのL端子のレベル状態を検出するレギュレータL端子検出回路で、これらの各種検出出力は並列的にコード比較・制御回路107に入力されて、コード比較・制御回路107は、これらの各種出力が所定のモードで出力されているか否かを判断することによって、エンジンを始動して良いか、またドアロック、ドアアンロック、トランクオープンを行ってもよいか否かの判断を行う。
【0030】115はエンジン始動信号作成回路で、前記コード抽出回路106からコード比較・制御回路107に供給されるIDコードを、IDコード・Fコードメモリ108に記憶された正規のコードと比較して正規なものであると判断され、かつFコードがドアロックまたはドアアンロックを示す信号であると判断され、さらに前記コード比較・制御回路107に供給される各種検出出力が所定のモードで出力されているとき、それらの判断信号が供給されることによってバッテリ信号(BATT)、イグニッション信号(IGN)、アクセサリスイッチ信号(ACC信号)、スタータ信号を含むエンジン始動信号を作成してエンジン始動制御回路131に出力する。
【0031】131はマイクロコンピュータからなるエンジン始動制御回路で、イグニッションスイッチがオンされて、マイクロコンピュータが初期設定され正常動作になると、エンジン始動制御回路131からECCSコード発生回路127に対して、また、ECCSコード発生回路127は、コード比較・制御回路107に対してコード比較開始許可信号を出力せしめる。また、エンジン始動制御回路131は、エンジン始動信号作成回路115から各種制御出力を受け、かつECCSコード発生回路127を介してコード比較・制御回路107から比較終了信号を受けてエンジン始動の条件が整うと、エンジン点火回路132に対してエンジンを始動するための信号を出力する。
【0032】次に、上記コード比較・制御回路107の動作を図4に基づいて説明する。図4において、固定用受信器に電源が供給されると、コード比較・制御回路107は、スタートステップ100からステップ110に進み、そのステップ110で携帯用送信装置から送信があったか否かをコード抽出回路106からの出力に基づいて判断し、出力が何もない場合にはステップ120に進み、イグニッションスイッチ(不図示)がオンされたか否かが判断され、イグニッションスイッチ、すなわちキースイッチがオフ状態であると判断すると、ステップ110に戻る。
【0033】もし、ステップ120において、イグニッションスイッチ、すなわちキースイッチがオン状態であると判断すると、後述のステップ130に進み、エンジン始動制御回路131からの指示に基づいてECCSコード発生回路127からIDコード照合、エンジン始動可否判断を行うための許可信号を入力することによって、IDコード・Fコードメモリ108に記憶されたIDコードとの間のIDコード照合を行い、かつ他の検出回路109〜114からの検出信号に基づいてエンジン始動可否判断を行い、その後ステップ140に進み、ステップ140でイグニションスイッチ、すなわちキースイッチ検出回路109の出力がオフ状態に切り替わったか否かが判断され、切り替わったと判断された場合には、ステップ110に戻る。
【0034】また上記ステップ110においてコード比較・制御回路107に、キースイッチ検出回路109からオン信号が供給されずに、コード抽出回路106からIDコード、Fコードが供給されたと判断されたときには、後述のステップ150に進み、エンジン自動始動開始、ドアロック解除等を行いステップ110に戻る。
【0035】次に、上記ステップ150についてその詳細を図6に基づいて以下に説明する。すなわち、ステップ150に進むと図6におけるステップ150Aからステップ150Bに進み、ステップ150Bでコード抽出回路106から供給されたIDコードと、IDコード・Fコードメモリ108に記憶された正規のIDコードと比較し、一致しない場合にはステップ110に進み、一致した場合には、ステップ150Cに進む。
【0036】ステップ150CではIDコードと共にコード抽出回路106から供給されたFコードがエンジン始動用のコマンドであるか否かがIDコード・Fコードメモリ108の記憶内容と比較されて判断され、エンジン始動用のコマンドでない場合にはステップ150DでFコードがドアロックを行うためのコマンドであるか否かが判断され、ドアロックを行うためのコマンドであると判断するとステップ150Eに進み、コード比較・制御回路107はドアロック・アンロックドライブ回路122に対してドアロックを行うための信号を出力し、ステップ150Eからステップ110に進む。
【0037】ステップ150DでFコードがドアロックを行うためのコマンドでないと判断されるとステップ150Fに進み、ステップ150FでFコードがドアアンロックを行うためのコマンドであるか否かが判断され、ドアアンロックを行うためのコマンドであると判断するとステップ150Gに進み、コード比較・制御回路107はドアロック・アンロック・トランクオープンドライブ回路123に対してドアアンロックを行うための信号を出力し、ステップ150Gからステップ110に進む。
【0038】ステップ150FでFコードがドアアンロックを行うためのコマンドでもないと判断するとステップ150Hに進み、ステップ150HでFコードがトランクオープンを行うためのコマンドであるか否かが判断され、トランクオープンを行うコマンドであると判断するとステップ150Iに進み、コード比較・制御回路107はドアロック・アンロック・トランクオープンドライブ回路123に対してトランクオープンを行うための信号を出力し、ステップ150Iからステップ110に進む。また、ステップ150Hでトランクオープンのためのコマンドではないと判断されるとステップ110に進み、トランクをオープンするための信号を、コード比較・制御回路107からドアロック・アンロックトランクオープンドライブ回路123に対して出力し、トランクをオープンした後に、ステップ110に進む。
【0039】次に、ステップ150Cにおいて、コード抽出回路106から供給されたFコードがエンジンを始動するためのコードであると判断された場合には、ステップ150Jに進み、各検出回路109〜114からの検出信号がエンジンを始動するための条件を満足していないと判断すると、ステップ110に進み、また満足していると判断すると、ステップ150Kでエンジン始動制御回路131からエンジン点火回路132にスタータを駆動するための信号を出力し、ステップ150Lに進む。ステップ150Lでは、コード比較・制御回路107がレギュレータL端子検出回路114からの信号に基づいてエンジンが始動されたか否かが判断され、エンジンが始動されたと判断されるとステップ150Mでスタータを停止せしめる。その後、ステップ150Nでアイドリング時間が経過したか否かが判断され、アイドリング時間が経過したと判断された場合には、ステップ150Oでエンジンを停止せしめる信号を出力し、その後ステップ110に進む。
【0040】次に、図4におけるステップ130について図5を参照しながら説明する。すなわち、ステップ110からステップ130に進むと、ステップ130Aからステップ130Bに進み、ステップ130Bにおいて、コード比較・制御回路107は、ECCSコード発生回路127からコード照合開始を指示する信号を入力していないと判断すると、ステップ130Cにおいて一定時間が経過したか否かが判断され、一定時間が経過していないと判断されている間は、ステップ130Bに戻る。また、ステップ130Cにおいて一定時間が経過したと判断された場合には、ステップ140に進む。
【0041】ステップ130Bにおいて、コード比較・制御回路107が、ECCSコード発生回路127からコード照合開始を指示する信号を入力していると判断すると、ステップ130Dに進み、磁界発生ドライブ回路120に対して信号を供給し、磁界発生用アンテナ121から一定周波数の電磁波を発生せしめ、ステップ130Eに進む。ステップ130Eでは、コード抽出回路106からIDコード等が供給されているか否かが判断され、供給がない場合には、一定時間が経過するまで待って、すなわち一定時間の間一定周波数の磁界を発生せしめてステップ130Fを介して戻る。またIDコード等の供給があった場合には、磁界の発生が必要ないのでステップ130Iに進み、磁界の発生を停止して、ステップ130Jに進む。
【0042】ステップ130Jでコード比較・制御回路107はコード抽出回路106から供給されたIDコードを内蔵している正規のIDコードと比較して、不正IDコードと判断すると、ステップ130Hに進み、また正規のIDコードであると判断すると、ステップ130Kに進み、一定時間の間磁界発生ドライブ回路120に対して駆動を指示する信号を出力したか否かが判断され、時間が経過していない場合にはステップ130Hに進む。またステップ130Kにおいて時間が経過していると判断した場合には、ステップ130Lに進み、コード比較・制御回路107はECCSコード発生回路122に対してECCSコード発生回路127からエンジン始動制御回路131に対してエンジン始動許可信号を供給させるための信号を出力し、その後ステップ140に進む。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、この発明よれば、1つの携帯用送信器で、ドアロック、ドアアンロック、エンジン始動を行うことができるという効果が発揮される。
【出願人】 【識別番号】000001476
【氏名又は名称】株式会社カンセイ
【出願日】 平成8年(1996)6月6日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】田澤 博昭 (外1名)
【公開番号】 特開平9−324730
【公開日】 平成9年(1997)12月16日
【出願番号】 特願平8−144726