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【発明の名称】 エンジン駆動式空気調和機
【発明者】 【氏名】鈴木 寛

【氏名】森島 立二

【氏名】花井 実

【氏名】米田 道雄

【氏名】加藤 忠広

【目的】
【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エンジンにより駆動される圧縮機、室外熱交換器、絞り機構、室内熱交換器を冷媒配管で接続してなる冷凍サイクルを具備し、上記エンジンの始動用直流モータに商用交流電源から変圧器、整流器を介して電流を供給するエンジン駆動式空気調和機において、上記商用交流電源と上記変圧器の一次側巻線との間に電磁開閉器の常開接点を設けるとともにこの電磁開閉器をエンジン始動時にオンとする回路を設けたことを特徴とするエンジン駆動式空気調和機。
【請求項2】上記電磁開閉器をエンジン始動時のみならず外気温度が設定温度以下のときにオンとする回路を設けたことを特徴とする請求項1記載のエンジン駆動式空気調和機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジン駆動式空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種空気調和機の系統図が図2に示されている。冷房運転時、水冷式のエンジン1によって圧縮機2が駆動されると、圧縮機2から吐出されたガス冷媒は実線矢印で示すように、四方弁3を経て室外熱交換器4に入り、ここで室外フアン7により送られる外気に放熱することによって凝縮液化する。
【0003】この液冷媒は絞り機構5を流過する過程で断熱膨張した後、室内熱交換器6に入り、ここで室内フアン8により送られる室内空気を冷却することによって蒸発気化する。しかる後、このガス冷媒は四方弁3を経て圧縮機2に戻る。
【0004】暖房運転時には、四方弁3が上記と逆方向に切り換えられ、圧縮機2から吐出された冷媒は破線矢印で示すように、四方弁3、室内熱交換器6、絞り機構5、室外熱交換器4、四方弁3をこの順に経て圧縮機2に戻る。
【0005】エンジン1の排気ガスは排気管13及びこれに介装された排ガス熱交換器11及びマフラ14を経て大気中に放出される。
【0006】エンジン1を冷却することによって昇温した冷却水はラジェータ9に入り、ここで室外フアン7により送られる外気に放熱することによって降温する。次いで、冷却水循環ポンプ10により付勢され、排ガス熱交換器11内に配設された伝熱管12を流過する過程で管外を流れる排気ガスから吸熱した後エンジン1に戻る。
【0007】エンジン1を始動する場合、起動スイッチ11を投入して商用交流電源ACからの100V又は200Vの交流電流を変圧器12で12V 又は24V に降圧し、ダイオードからなる整流器13で整流した後、始動用直流モータ14に供給してこれを起動していた。なお、変圧器12及び整流器13は電装箱15内に収容されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の空気調和機において、変圧器12の一次側巻線12A は直接商用電源ACに接続されているため、始動用モータ14の停止中も変圧器12の一次側巻線12A に電流が流れ、大きな電力(20 〜60W)を消費するという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決するために発明されたものであって、その要旨とするところは、エンジンにより駆動される圧縮機、室外熱交換器、絞り機構、室内熱交換器を冷媒配管で接続してなる冷凍サイクルを具備し、上記エンジンの始動用直流モータに商用交流電源から変圧器、整流器を介して電流を供給するエンジン駆動式空気調和機において、上記商用交流電源と上記変圧器の一次側巻線との間に電磁開閉器の常開接点を設けるとともにこの電磁開閉器をエンジン始動時にオンとする回路を設けたことを特徴とするエンジン駆動式空気調和機にある。
【0010】他の特徴とするところは、電磁開閉器をエンジン始動時のみならず外気温度が設定温度以下のときにオンとする回路を設けたことにある。
【0011】しかして、エンジン始動時には電磁開閉器がオンとなりその常開接点が閉となるので商用交流電源からの電流が電磁開閉器の常開接点、変圧器、整流器を介して始動用直流モータに供給されてこれを駆動する。
【0012】また、外気温度が設定温度以下のとき電磁開閉器がオンとなりその常開接点が閉となるので、商用交流電源からの電流が電磁開閉器の常開接点を経て変圧器の一次側巻線に流れ、その際の発熱によって電装箱内の電子機器を保温する。
【0013】エンジンの始動時及び外気温度が設定温度以下の場合以外には電磁開閉器はオフとなってその常開接点は開となるので、商用交流電源からの電流が変圧器に流入することはなく、従って、無負荷電流損失を阻止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態が図1に示されている。商用交流電源ACと変圧器12の一次側巻線12A との間に電磁開閉器20の常開接点20R が介装されている。そして、ラジェータ9への外気流入路には外気温が設定温度以下のときにオンとなる外気温サーモスタット21が設置されている。
【0015】電磁開閉器20は起動スイッチ11を投入したときにオンとなる接点11R 及び外気温サーモスタット21の接点21R がオンとなったときに励磁されてその常開接点20R をオンとする。なお、電磁開閉器20、接点20R 、11R 、21R も電装箱15内に収容されている。他の構成は図2に示す従来のものと同様であり、対応する部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
【0016】しかして、起動スイッチ11を投入すると、その接点11R がオンとなり、これに伴って電磁開閉器20が励磁されその接点20R が閉となる。かくして、商用交流電源ACからの電流が電磁開閉器20の接点20R 、変圧器12、整流器13を経て始動用直流モータ14に電流が供給されてこれが起動される。
【0017】エンジン1が起動すると、起動スイッチ11はオフとされ、これに伴って電磁開閉器20の接点20R が開となるので、以後、変圧器12の一次側巻線12A に電流が流れることはなく、従って、変圧器12の無負荷電流損失を防止できる。
【0018】外気温が設定温度以下に低下すると、外気温サーモスタット21がオンとなり、その接点21R が閉となる。これによって電磁開閉器20が励磁されてその接点20R が閉となると、商用交流電源ACからの電流が接点20R を経て変圧器12の一次側巻線12A に供給され、変圧器12が発熱する。
【0019】かくして、電装箱15内に収容された電子部品が保温されるので、寒冷地において外気温度が−10℃以下に低下した場合であっても電子部品の誤作動や性能低下を防止できる。
【0020】外気温が設定温度以上に上昇した場合には電磁開閉器20の接点20R は開となり、以後、変圧器12の一次側巻線12A に電流が流れることはない。なお、エンジン1の運転中はその発熱によって電装箱15内の温度が上昇するので、この場合にも接点20R を開とするのが望ましい。
【0021】
【発明の効果】本発明においては、商用交流電源と変圧器の一次側巻線との間に電磁開閉器の常開接点を設けるとともにこの電磁開閉器をエンジン始動時にオンとする回路を設けたため、変圧器の無負荷時電磁開閉器の常開接点が開となるので変圧器の一次側巻線に電流が流れるのを阻止しうるので、変圧器の無負荷電流損失を防止できる。
【0022】第2の発明においては、電磁開閉器をエンジン始動時のみならず外気温度が設定温度以下のときにオンとする回路を設けたため、外気温度が設定温度以下のとき電磁開閉器の常開接点が閉となり、商用交流電源からの電流を電磁開閉器の常開接点を経て変圧器の一次側巻線に電流を流し、その際の発熱によって電装箱内の電子機器を保温することができるので、低外気温時における電子部品の誤作動や性能低下を防止しうる。
【出願人】 【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
【出願日】 平成7年(1995)9月12日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 徹 (外2名)
【公開番号】 特開平9−79120
【公開日】 平成9年(1997)3月25日
【出願番号】 特願平7−258322