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【発明の名称】 採光窓
【発明者】 【氏名】田中 敏裕

【氏名】足立 真治

【目的】
【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 屋根面に固定される額縁状の木枠と、透光板を挟持しそれ自体開閉する窓枠と、木枠と窓枠の間に配置され窓枠と係合する下枠とを備える採光窓において、木枠の外周に沿って水切り部材を一体的に形成したことを特徴とする採光窓。
【請求項2】 水切り部材が木枠を囲む略一定巾を有する面材であり、前記巾の中程から折り畳み自在としたことを特徴とする請求項1記載の採光窓。
【請求項3】 水切り部材の下で木枠の外周に沿って防水カバーを配置し、該防水カバーを巻き取り自在としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の採光窓。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅の屋根等に設置されて使用される採光窓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のものとしては、図7に従来例の採光窓の分解斜視図が示され、図8に従来例の採光窓の木枠の取り付け状態の斜視図が示され、図9に従来例の採光窓の木枠の取り付け状態の斜視図が示される。この採光窓は木枠101と下枠102と窓枠103とを備えるが、この採光窓は別体の水切り部材105を施工現場で取り付けるため、以下のような手順で施工される。まず木枠101と下枠102と窓枠103とを分離し、木枠101を屋根に取り付ける。次いで防水カバー104を介して木枠101の外周に沿って水切り部材105を屋根面に取り付ける。この状態が図9に示される。次いで木枠101に下枠102を取り付ける。次いで下枠102に窓枠103を取り付ける。このようにして採光窓の施工を完了していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来例では、まず木枠101と下枠102と窓枠103とを分離して施工していたため、施工が複雑であるため多くの作業工数を要し、施工に起因するトラブルが発生する可能性が大きい。例えば水切り部材105の木枠101への取り付け不良、防水カバー104の木枠101への取り付け不良、下枠102の固定不良、窓枠103の固定不良等があり、水漏れ、開閉動作不良の原因となっていた。本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、木枠と下枠と窓枠とを分離することなく一体として施工を行うことを可能とすることにより施工を単純化し、施工に要する作業工数を削減すると共に施工に起因するトラブルを極少化できる採光窓を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の採光窓は、屋根面に固定される額縁状の木枠と、透光板を挟持しそれ自体開閉する窓枠と、木枠と窓枠の間に配置され窓枠と係合する下枠とを備える採光窓において、木枠の外周に沿って水切り部材を一体的に形成したことを特徴とするものである。
【0005】本発明の請求項2記載の採光窓は、請求項1記載の採光窓において、水切り部材が木枠を囲む略一定巾を有する面材であり、前記巾の中程から折り畳み自在としたことを特徴とするものである。
【0006】本発明の請求項3記載の採光窓は、請求項1又は請求項2記載の採光窓において、水切り部材の下で木枠の外周に沿って防水カバーを配置し、該防水カバーを巻き取り自在としたことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の一の実施形態である採光窓の分解斜視図である。図2は同実施形態である採光窓の要部断面図である。この採光窓は屋根面7に固定される額縁状の木枠1と、透光板10を挟持しそれ自体開閉する窓枠3と、木枠1と窓枠3の間に配置され窓枠3と係合する下枠2とを備え住宅の屋根等に設置されて使用されるものである。
【0008】図1及び図2に示すように、木枠1の断面は略長方形状でありその外周に沿って略一定巾を有する面材の水切り部材4の立ち上がり片5が木枠1の外周に沿ってネジ等で固定され一体的に形成されている。
【0009】図3は同上実施形態である採光窓の水切り部材4を折り畳んだ状態の構成図である。図4は同上実施形態である採光窓の水切り部材4を折り畳んだ状態の斜視図である。図5は同上実施形態である採光窓の水切り部材4を伸ばした状態の構成図である。図6は同実施形態である採光窓の要部断面図であり、水切り部材4を伸ばした状態を示す。
【0010】図2乃至図6に示すように、水切り部材4は前記略一定巾の中程から木枠1に沿わせて折り畳むことができる。この際図4に示すように、角部に重複部分17を形成して、下枠2の側板11の周囲に重ね合わせる。
【0011】さらに水切り部材4の下で木枠1の外周に沿って防水カバー8が配置されている。この防水カバー8は端部から木枠1に向かって巻き上げることにより木枠1に沿わせて巻き取ることができる。
【0012】このように水切り部材4をその巾の中程から木枠1に沿わせて折り畳み、防水カバー8を木枠1に沿わせて巻き取ることにより、簡易に梱包でき、梱包の容量を小さくできる。
【0013】図2に示すように、下枠2は、断面略L字状で、側板11と底板12とが連続しており、底板12にネジ等を挿通して、木枠1に取り付けると共に側板11上部に窓枠3の凸部16と嵌合する凹溝15を形成している。
【0014】また、窓枠3は、枠材13と透光板挟持部材14とを備え、透光板挟持部材14は防水パッキン9を介して透光板10を挟持していると共に枠材13の下面の凸部16は下枠2の側板11上部の凹溝15に嵌合している。さらに透光板挟持部材14は枠材13の上面にネジ等を挿通して取り付けられている。
【0015】これらの木枠1と下枠2と窓枠3とは工場で一体的に組み立てられ、梱包され、施工現場に運ばれるものである。
【0016】木枠1の材質は必ずしも木材に限定されるものではなく、プラスチック等も使用できる。下枠2の材質はアルミニウム等の金属、プラスチック等を使用できる。窓枠3の材質はアルミニウム等の金属、プラスチック等を使用できる。水切り部材4の材質はプラスチック等を使用できる。防水カバー8の材質はプラスチック、ゴム等を使用できる。透光板10の材質はガラス、プラスチック等を使用できる。
【0017】以下に、この採光窓の施工方法について説明する。この採光窓の場合は、水切り部材4が木枠1の外周に沿って固定され一体的に形成されているため、施工の際に木枠1と下枠2と窓枠3とを分離する必要はない。
【0018】即ち木枠1と下枠2と窓枠3とが一体的に組み立てられた状態で、先ず木枠1の端面の略L字状の屋根固定金具6にネジ等を挿通して、木枠1を屋根面7に固定する。
【0019】次いで木枠1の外周に沿って巻き取り自在に配置された防水カバー8を伸ばして木枠1の周囲に広げて、タッカ等により屋根面7に固定する。次いで防水カバー8の上から、木枠1の外周に沿って固定され一体的に形成され、折り畳み自在とされた略一定巾を有する面材の水切り部材4を伸ばして木枠1の周囲に広げて、屋根面7に着設する。
【0020】次いでこの採光窓のまわりの瓦を施工する。次いで、下枠2の底板12にネジ等を挿通して、木枠1に取り付ける。次いで窓枠3の枠材13の下面の凸部16を下枠2の側板11上部の凹溝15に嵌合することにより、窓枠3を下枠2に取り付ける。以上により採光窓の施工を完了する。
【0021】この採光窓は、水切り部材4が木枠1の外周に沿って固定され一体的に形成されているため、従来のように、水切り部材4を施工現場で取り付けるために木枠1と下枠2と窓枠3とを分離する必要がないため、施工を単純化でき、施工に要する作業工数を削減すると共に施工に起因するトラブル例えば、水切り部材4の木枠1への取り付け不良、防水カバー8の木枠1への取り付け不良、下枠2の固定不良、窓枠3の固定不良等を極少化できる。
【0022】上述したように、木枠と下枠と窓枠とを一体として施工を行うことにより、施工を単純化し、施工に要する作業工数を削減すると共に施工に起因するトラブルを極少化でき、さらには簡易に梱包でき、梱包の容量を小さくできる採光窓を提供することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の採光窓は、木枠の外周に沿って固定され一体的に形成された水切り部材等により、木枠と下枠と窓枠とを一体として施工を行うことができ、これにより施工を単純化し、施工に要する作業工数を削減することができる。
【0024】本発明の請求項2記載の採光窓は、請求項1記載の採光窓の効果に加えて、水切り部材を折り畳み可能としたことにより、簡易に梱包でき、梱包の容量を小さくできる。
【0025】本発明の請求項3記載の採光窓は、請求項1又は請求項2記載の採光窓の効果に加えて、防水カバーを巻き取り可能としたことにより、さらに簡易に梱包でき、梱包の容量を小さくできる。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成7年(1995)8月31日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 成示 (外1名)
【公開番号】 特開平9−67909
【公開日】 平成9年(1997)3月11日
【出願番号】 特願平7−222839