トップ :: D 繊維 紙 :: D04 組みひも;レ−ス編み;メリヤス編成;縁とり;不織布




【発明の名称】 弾性ゴム製品及びその製造方法
【発明者】 【氏名】山田 恵生

【目的】
【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 0.15〜0.40mmの厚みと0.30〜17mmの幅を有した糸状又はテープ状をなす複数の糸ゴム又はゴムテープの両端部を順次接着してなる長尺の糸ゴム製品又はゴムテープ製品であって、複数の各糸ゴム又はゴムテープの両端部には3.0〜20.0mmの長さでテーパー状又は嵌め合わせ形状をなす接着面が形成され、その接着面が連続すべき他の糸ゴム又はゴムテープの端部の接着面と接着剤を介しかつ糸ゴム又はゴムテープの厚みの1.5倍以下の厚みとなるように重ね合わされて接着されてなり、1.5〜3.5倍に引っ張った状態で搬送されて対象物に接着、圧着又は熱着され、その引っ張りが解放されて1.5〜3.5倍の伸縮弾性を形成する、紙オムツ、ナプキン又はパンティライナーに適した弾性ゴム製品。
【請求項2】 中心径0.38〜0.68mmの厚みの糸状をなす複数の糸ゴムの両端部を順次接着してなる長尺の糸ゴム製品であって、複数の各糸ゴムの両端部には3.0〜20.0mmの長さでテーパー状又は嵌め合わせ形状をなす接着面が形成され、その接着面が連続すべき他の糸ゴム端部の接着面と接着剤を介しかつ糸ゴムの厚みの1.5倍以下の厚みとなるように重ね合わされて接着されてなり、1.5〜3.5倍に引っ張った状態で搬送されて対象物に接着、圧着又は熱着され、その引っ張りが解放されて1.5〜3.5倍の伸縮弾性を形成する、紙オムツ、ナプキン又はパンティライナーに適した弾性ゴム製品。
【請求項3】 0.25〜0.80mmの厚みと3.0〜45mmの幅を有したテープ状をなす複数のゴムテープの両端部を順次接着してなる長尺のゴムテープ製品であって、複数の各ゴムテープの両端部には3.0〜20.0mmの長さでテーパー状又は嵌め合わせ形状をなす接着面が形成され、その接着面が連続すべき他のゴムテープ端部の接着面と接着剤を介しかつゴムテープの厚みの1.5倍以下の厚みとなるように重ね合わされて接着されてなり、1.5〜2.9倍に引っ張った状態で衣類の袋状部分内に挿入され又は衣類の所定部分に直接縫い付けられ、その引っ張りが解放されて1.5〜2.9倍の伸縮弾性を形成する、衣類に適した弾性ゴム製品。
【請求項4】 0.41〜1.82mmの厚みと0.30〜2.10mmの幅を有した糸状をなす複数の糸ゴムの両端部を順次接着してなる長尺の糸ゴム製品であって、複数の各糸ゴムの両端部には8.0〜30.0mmの長さでテーパー状又は嵌め合わせ形状をなす接着面が形成され、その接着面が連続すべき他の糸ゴム端部の接着面と接着剤を介しかつ糸ゴムの厚みの1.3倍以下の厚みとなるように重ね合わされて接着されてなり、2.5〜6.0倍に引っ張った状態で糸状繊維物質が織り込まれ、組み込まれ又は巻付けられ、その引っ張りが解放されて2.5〜6.0倍の伸縮弾性を形成する、ゴム入り織物、ゴム紐又は被覆ゴム糸の弾性部分に適した弾性ゴム製品。
【請求項5】 中心径0.45〜1.42mmの厚みの糸状をなす複数の糸ゴムの両端部を順次接着してなる長尺の糸ゴム製品であって、複数の各糸ゴムの両端部には8.0〜30.0mmの長さでテーパー状又は嵌め合わせ形状をなす接着面が形成され、その接着面が連続すべき他の糸ゴム端部の接着面と接着剤を介しかつ糸ゴムの厚みの1.3倍以下の厚みとなるように重ね合わされて接着されてなり、2.5〜6.0倍に引っ張った状態で糸状繊維物質が織り込まれ、組み込まれ又は巻付けられ、その引っ張りが解放されて2.5〜6.0倍の伸縮弾性を形成する、ゴム入り織物、ゴム紐又は被覆ゴム糸の弾性部分に適した弾性ゴム製品。
【請求項6】 引っ張り強さ150kgf/cm2 以上、伸び600%以上、300%引っ張り応力が10.5kgf/cm2 以上の伸縮弾性をもった請求項1ないし5のいずれかに記載の弾性ゴム製品。
【請求項7】 シス1−4イソプレン主構造をもったゴム組成物を用いて製造されてなる請求項1ないし6のいずれかに記載の弾性ゴム製品。
【請求項8】 フェノール系又はベンツイミダゾール系の繊維に対して無汚染性の老化防止剤又はワックス類の老化防止剤を用いて製造されてなる請求項1ないし7のいずれかに記載の弾性ゴム製品。
【請求項9】 数本ないし数十本の上記糸ゴム又はゴムテープをゴムの裁断面又は成形面の粘着力で1本のリボン状となした請求項1ないし8のいずれかに記載の弾性ゴム製品。
【請求項10】 厚み0.15mm〜1.82mmで、幅が5mm〜900mmの複数の各ゴムシートの端部に、その幅方向全幅に3mm〜30mmの長さでテーパー状又は嵌め合わせ形状をなす接着面を削りによって形成する工程と、上記接着面を連続すべき他のゴムシート端部の接着面と接着剤を介しかつゴムシートの厚みの1.5倍以下の厚みとなるように重ね合わせて接着する工程と、接着されたゴムシートをスリッター裁断によって所定幅の糸状又はテープ状に裁断し、長尺の糸ゴム製品又はゴムテープ製品を製造するようにしたことを特徴とする弾性ゴム製品の製造方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は弾性ゴム製品及びその製造方法に関し、特に紙おむつ、又はナプキン、パンティライナー、又はゴム入り織物、ゴム紐、被覆ゴム糸、又は水着や下着等の衣類の、締め付けの伸縮弾性を必要とする部分等に引っ張った状態で搬送されて接着され、圧着され又は熱着され、又は縫製され、挿入され、あるいは糸状繊維が織り込まれ、組み込まれ、巻き付けられるのに適した糸ゴム製品又はゴムテープ製品に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、紙おむつでは胴回り又は脚のつけねに適度な締め付け部分を、脚のつけね又は胴回りに沿って伸縮ギャザーを形成し、尿の洩れを防止する構造が採用されている。かかる胴の締め付け部分や脚つけね部分の伸縮ギャザーは糸ゴム製品やゴムテープ製品を1.5倍〜3.5倍に引っ張った状態で高速度で、紙おむつに搬送して紙オムツのフィルムや不織布等に接着剤で接着し、あるいは圧着し又は熱着し、その引っ張りを解放して締め付けや伸縮ギャザーのための伸縮弾性を付与して形成されるのが一般的である。ナプキンやパンティライナー等の場合も同様のことが行われる。
【0003】また、ゴム入り織物、ゴム紐、被覆ゴム糸等では適度の伸縮弾性を持たす構造が採用される。かかる伸縮弾性は糸ゴム製品を2.5倍〜6倍に引っ張った状態で製織機、製紐機あるいは横巻き機に搬送して高速度で糸状繊維等を織りつけ、組み込み、あるいは巻付けた後、その引っ張りを解放し、パンツ、トランクス等の下着や靴下の足首等の締め付けに必要な適度な伸縮弾性を付与し、あるいはヘアー止め、ショックコード、牽引ロープ、医療整体バンド、サポーター、包帯等の為に必要な適度な伸縮弾性を付与して形成されるのが一般的である。
【0004】また、パンツ、ガードル等の下着や水着等の衣類ではそのウェスト部分(履き口)、足や手首等の裾口部分に予め縫製にて袋状の空間を形成し、その空間にゴムテープ製品を引っ張り伸ばした状態で高速度で挿入したり、衣類の所定の部分に高速度でミシン糸及びミシン針を用いて縫製によって直接取付け、衣類の締め付けに必要な適度な伸縮弾性を付与して形成されるのが一般的である。
【0005】ところで、紙おむつ、ナプキン、パンティライナー、ゴム入り織物、ゴム紐、被覆ゴム糸、衣類等は一般的に工場で連続的に生産される体制がとられ、糸ゴム製品やゴムテープ製品もその連続生産に対応し、少なくとも1000mといった長尺のものが必要とされる。特に、紙オムツ、ナプキン、パンティライナー等の使い捨て製品は連続的に大量生産されるために長いほど好まれる。
【0006】そこで、従来の糸ゴム製品やゴムテープ製品では、ゴムシートの端部を順次重ねて接着して長尺とし、その長尺のゴムシートをスリッター裁断等によって所定幅の糸状又はテープ状に裁断して長尺の糸ゴム製品やゴムテープ製品を製造することが行われていた。
【0007】また、ごくわずかであるが、従来の一部の糸ゴム製品やゴムテープ製品では、■抽出や押出しにて角形、丸形又は楕円形の糸状又はテープ状に成形し、これらの糸ゴムやゴムテープの端部を順次重ねて接着して長尺とし、あるいは抽出や押出しにて丸形や楕円形に成形された糸ゴムを長尺方向にくっつけてテープ形状にし、このゴムテープの端部を順次重ねて接着して長尺とし、長尺の糸ゴム製品やゴムテープ製品を製造することも行われていた。
【0008】ところで、糸ゴム製品やゴムテープ製品の仕上げについてはボビンに直接巻き取るボビン仕上げ、コーンに巻き取るコーン仕上げ、前後・左右に振りながらケースに入れるフェストン仕上げ、所定の長さに切断する尺切り仕上げ等、種々の仕上げ方法が採用されている。
【0009】また、糸ゴム製品やゴムテープ製品の加工については裁断した糸ゴムやゴムテープ、あるいは抽出や押出しにて糸状又はテープ状に成形された糸ゴムやゴムテープを、張力を与えて完全に分離した後、ゴム製ロール等の弾性ロールで加圧し、ゴムの裁断面や成形面の粘着力によって数本ないし数十本の糸ゴムやゴムテープを1本のリボン状にして取り出す、いわゆるリボン加工が行われている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の糸ゴム製品やゴムテープ製品では紙おむつの製造に使用する場合に接着部位で接着が頻繁に剥がれて切断に至り、操業停止をしなければならないことがあった。紙おむつは24時間体制で大量生産される、生産コストを重視した製品であり、操業停止は非常に大きな問題となる。
【0011】また、接着部位が剥がれや切断に至らない場合でも接着部位の一部にめくれが生じ、紙オムツの締め付け部分や伸縮ギャザー部分の表面に接着部位のめくれ部分が突出し、製品の不良キズとなったり、見た目が悪くなったり、あるいはめくれた部分に接着剤が上手く塗布できず、糸ゴム製品やゴムテープ製品を紙オムツに確実に接着できず、接着不良の問題が起こったりすることがあった。さらに、接着部位で必要とする伸縮弾性を得られず、製品不良になることもあった。
【0012】糸ゴム製品やゴムテープ製品をナプキンやパンティライナー等に使用する場合、糸ゴム製品をゴム入り織物、ゴムひも、被覆ゴム糸に使用する場合、ゴムテープ製品を衣類に使用する場合も同様の問題があった。
【0013】また、従来の糸ゴム製品やゴムテープ製品は接着部位の段差が見えて外観上見た目が悪く、たとえ糸ゴム製品やゴムテープ製品にフィルムや不織布等を接着し、圧着し又は熱着したり、糸状繊維等を織り込み、組み込み、巻きつけたり、あるいは織布生地等に挿入し、縫いこんだりしたとしても接着部位が瘤状になり、製品の外観不良につながっているのが現状である。
【0014】さらに、従来の糸ゴム製品やゴムテープ製品ではこれをスリッター裁断によって製造する場合にゴムシートの接着部位で切断できず、スリッター裁断の進行速度を接着部位で落とし、切れ味を調整し、あるいは必要としている形状又は幅に裁断されているかを確認しつつ作業を行う必要があり、操業性に支障をきたす傾向があった。
【0015】また、リボン加工を行う場合、糸ゴム又はゴムテープの接着部位でリボンのばらけが起こりやすく、接着部位で弾性ロールの加圧力を高め、あるいはリボン加工の進行速度を低下させ、リボンが途中でばらけないように調整の必要があり、操業性に支障をきたすという問題があった。
【0016】糸ゴム製品やゴムテープ製品が製造途中や使用途中で切断した場合、スリッター裁断中に裁断ができなかった場合、リボン加工ができなかった場合には糸ゴムやゴムテープの端部を重ねて手作業で接着し、あるいは手結びを行って長尺の状態に復帰させる必要があり、非常に煩雑であった。なお、ここでいう裁断とは長尺方向に切断し、糸ゴムやゴムテープを製造することをいい、切断とは横手方向に切れて長尺状態でなくなった断線状態をいう。
【0017】本発明は、かかる問題点に鑑み、引っ張った状態で高速搬送しても、又高速で織り込み、組み込み、巻きつけ、縫い込みを行っても接着部位からの剥がれが発生せず、又良好なリボン加工やスリッター裁断ができるようにした糸ゴム製品やゴムテープ製品等の弾性ゴム製品を提供することを課題とする。
【0018】本件発明者らは上述の問題点を解決すべく、糸ゴム製品やゴムテープ製品の接着部分を引っ張った状態で搬送した場合の挙動を観察し、種々検討した結果、従来の糸ゴム製品やゴムテープ製品はその接着部位が他の部位に比して2倍以上の厚みとなっており、荷重をかけて引っ張った時の接着部位の伸びが他の部位に比して小さくて伸びにくく、接着部位に部分的に過大な引っ張り荷重が加わり、これが原因となって剥がれが発生し、さらに切断に至っていることを知見した。
【0019】具体的に説明すると、図2に示す糸ゴム製品又はゴムテープ製品を部位10と部位11との間の長さで引っ張った場合、部位12と部位13との間の接着面の長さの伸びが、他の部位10と12の間の長さ、部位13と部位11の間の長さの伸びに比して小さく、接着部位12又は13、又はその間の長さの接着部位に部分的に過大な引っ張り荷重が作用する。その時、糸ゴム又はゴムテープの部位10と部位12間、部位13と部位11間の長さ部分の厚みの減少量は接着部位12、13間の厚みの減少量より大きく、全体として厚みの差が増大し、この厚みの差が引っ張り荷重の大きさ、又は糸ゴム又はゴムテープ自体の伸びを大きく伸ばすほど大きくなる。
【0020】また、従来の糸ゴム製品やゴムテープ製品はその紙オムツやナプキン、パンティライナーや、ゴム入り織物、ゴム紐、被覆ゴム糸の製造過程において製造機の搬送装置、引っ張られた状態で接着されるべきフィルムや不織布等と高速度で接触し、接着部位の段差のところでひっかかって瞬間的に伸びの変動又は引っ張り荷重の変動が生じ、これも原因となって剥がれや切断が発生することを知見するに至った。さらに、糸ゴム製品やゴムテープ製品を接着すべき対象物の性質によっては接触に起因する帯電が大きく起き、伸びや引っ張り荷重の変動を増幅させていることも分かった。また、接着部位の段差の引っかかりによる瞬間的な伸びの変動又は引っ張り荷重の変動は必要とする引っ張り伸度の変動を招来し、伸縮弾性に支障をきたして必要とする伸縮弾性を得られず、製品不良となっていることも分かった。
【0021】また、スリッター裁断機の裁断刃には図1の(a)(b)に示す2種類あり、2種類とも同じ数の刃が上下に組み合わされ、刃と刃の間にスペーサーが介在されており、上刃を下刃に押し入れて切れ味を調整するが、ゴムシートの接着部位ではその厚みに起因して上刃と下刃が押し合い状態になって裁断できなくなることが分かった。この傾向は図1の(b) の裁断刃の方が起きやすい。特に、図1の(b) の裁断刃は鋭利な刃先となっているので、押し合い状態になった後は裁断刃を傷めていることが多く、それ以降のゴムシートを裁断し難くなって裁断刃を研ぎ直す必要が生じ、あるいは裁断刃と裁断刃の間のスペーサーが薄い時には裁断刃が割れ、スリッター裁断装置の修繕が必要になる。しかも、裁断ができていないと、その部分で接着や手結び等を行い、長尺状態に復旧させる必要が生じ、操業性に大きな支障をきたすこととなる。
【0022】そこで、ゴムシートの端部をテーパー状に形成し、テーパー面を重ねて接着することにより、接着部位の厚み段差のところを小さくすることが提案されるが、接着面の長さや重ね合わされて接着されるゴムシート、糸ゴム、ゴムテープ自体の厚みによって違いが生じ、接着部位の剥がれが依然として発生することがあり、その対応が要請される。
【0023】
【課題を解決するための手段】本件発明者らは種々実験を繰り返した結果、糸ゴム製品やゴムテープ製品自体の厚み、接着面の長さ及び接着部位の厚み、段差の相互関係が接着部位の剥がれ及び切断に密接に関係し、かかる相互関係は紙オムツ等の前述の製品を製造し加工する際の引っ張り荷重又は伸びが大きいほど剥がれ作用を増幅させることを知見した。また、ゴムシート、糸ゴム、ゴムテープ自体の、接着面の長さ及び接着部位の厚み、段差の相互関係がリボン加工のばらけ状態と操業性、あるいはスリッター裁断の裁断不良や操業性に密接に関係し、しかもリボン加工時の進行速度やスリッター裁断時の進行速度が速いほど、ばらけや裁断不良を増幅させることを知見するに至った。
【0024】そこで、本発明に係る弾性ゴム製品は、所定の糸状又はテープ状をなす複数の糸ゴム又はゴムテープの両端部を順次接着してなる長尺の糸ゴム製品又はゴムテープ製品において、0.15mm〜1.82mmの厚みを有する複数の各糸ゴム又はゴムテープの両端部には3mm〜30mmの長さでテーパー状又は嵌め合わせ形状をなす接着面を形成し、その接着面を連続すべき他の糸ゴム又はゴムテープ端部の接着面と接着剤を介し、かつ糸ゴム又はゴムテープの厚みの1.5倍以下の厚みとなるように重ね合わせて接着したことを要旨とする。
【0025】糸ゴム又はゴムテープの厚みを0.15mm〜1.82mmとしたのはこれらが糸ゴム製品又はゴムテープ製品の厚みとして一般的に採用されている寸法だからである。従って、かかる厚み以外の糸ゴム又はゴムテープについては別途検討する必要がある。
【0026】ここで、糸ゴム製品の形状とは断面が角形であり、断面の両辺の偏平率が低い糸状、断面が丸形又は楕円形である糸状をいい、断面の外表面の形状に限定されるものではない。また、ゴムテープ製品の形状とは断面が角形、表面に凸凹や波形を持った角形、断面が丸形、楕円形又は角形の糸ゴムを長尺方向にひっつけることにより形成された角形をいい、これらの形状において断面の両辺の偏平率が高いテープ状のものであり、断面の表面の形状に限定されるものではない。
【0027】接着面の長さを3mm〜30mmと範囲を持たせたのは雰囲気温度や湿度、ゴム配合、ゴム物性、接着剤、ゴム原料、製造条件等によって接着強度にバラツキが生じるからである。接着面長さの下限を3mmとしたのは3mm未満では接着強度が十分に得られず、上限を30mmとしたのは30mm以上長くしても引っ張り状態における高速搬送による接着部位の剥がれに変化がなく、しかも接着強度は30mm以下で確保でき、接着の作業が煩雑になるからである。また、30mm以上になると、厚みによってはリボン加工のバラケやスリット裁断の裁断不良が起きやすくなるからである。また、30mm以上になると、この糸ゴム製品又はゴムテープ製品を使用して製造される製品によっては使用に必要な糸ゴム製品又はゴムテープ製品の長さに対して接着部位の割合が多くなりすぎ、糸ゴム製品又はゴムテープ製品を使用した製品には好ましくないからである。具体的には8〜25mmが最適である。
【0028】接着剤や接着方法は溶剤揮散型で水溶媒型の天然物質、合成樹脂又はエラストマー、有機溶剤型で天然物質、合成樹脂又はゴム、化学反応型で加熱又は常温硬化性もの、熱溶融型の天然物質又は合成物質等を用いてよい。基本的には、■製品に要求される接着強度と製品の寿命■製品の接着面にかかる応力と変形の仕方の解析■ゴムの極性と適切な接着剤の選択■被着体の適切な表面処理技術の確立■ゴム配合剤に対する考慮ブルーム性配合剤を使用しない接着性を向上させるような充てん剤、金属酸化物の配合■接着剤塗布環境のクリーン化■接着剤の塗布方法の均一化等のことを考慮して接着することが好ましい。
【0029】本発明は、所定の糸状又はテープ状をなす複数の糸ゴム又はゴムテープの両端部を順次接着してなる長尺の糸ゴム製品又はゴムテープ製品において、0.15mm〜1.82mmの厚みを有する複数の各糸ゴム又はゴムテープの両端部には3〜30mmの長さでテーパー状又は嵌め合わせ形状をなす接着面が形成され、その接着面が連続すべき他の糸ゴム、ゴムテープ端部の接着面と接着剤を介し、かつ糸ゴム、ゴムテープの厚みの1.5倍以下の厚みとなるように重ね合わされ、接着されていることを要旨とし、接着剤の種類や方法などの製造条件について特に限定されない。
【0030】接着部位の厚みを糸ゴム又はゴムテープの厚みの1.5倍以下としたのはそれ以上厚くなると、実際の製造時における過大な荷重、ひっかかりあるいは帯電等に起因する上述の剥がれ及び切断の問題が顕著であり、1.5倍以下ならかかる問題がほとんど発生しないことが分かったからである。
【0031】また、1.5倍以下だとリボン加工においては弾性ロールの加圧力、リボン加工の進行速度を調整しなくともリボンにばらけが発生せず、良好なリボン状態となり、スリッター裁断においては裁断進行速度を低下させたり、上刃を更に下刃に押し入れて切れ味を調整したりしなくとも良好な裁断ができることが分かったからである。
【0032】また、接着部位が剥がれ切断に至らない場合でも前述の不具合が1.5倍以下の厚みだと発生しないからである。
【0033】本発明、所定の糸状又はテープ状をなす複数の糸ゴム、ゴムテープの両端部を順次接着してなる長尺の糸ゴム製品又はゴムテープ製品において、0.15mm〜1.82mmの厚みを有する複数の各糸ゴム又はゴムテープの両端部には3〜30mmの長さでテーパー状又は嵌め合わせ形状をなす接着面が形成され、その接着面が連続すべき他の糸ゴム、ゴムテープ端部の接着面と接着剤を介し、かつ糸ゴム又はゴムテープの厚みの1.5倍以下の厚みとなるように重ね合わされ、接着されていることを要旨とし、リボン加工の方法、スリッター裁断の方法又は製造条件に特に限定されない。
【0034】糸ゴム製品又はゴムテープ製品を紙オムツ、ナプキン、パンティライナーに使用する場合、その接着部位の厚みは糸ゴム又はゴムテープの厚みの1.5倍以下でよく、接着面の長さは3〜20mmでかまわない。一般的には、前述の製品自体がコンパクトで薄く設計され、厚みが0.15〜0.40mmと薄い糸ゴム製品又はゴムテープ製品を使用して伸縮弾性を形成することが行われているので、重ね合わせの接着部位の厚みの絶対量も小さくできる。前述の帯電についても同様のことがいえる。
【0035】前述の紙オムツ等の製品はそれ自体が老人、病人、幼児、女性の敏感な部分の肌に触れるために、締めつけ部分又は伸縮ギャザー部分の伸縮弾性は軟らかく、ソフトに設計される為に、大部分の製品が引っ張りを小さくして製造加工され、伸縮弾性を小さくして締めつけ部分又は伸縮ギャザー部分を軟らかく、ソフトに形成することが好まれる。そこで、引っ張りを小さくして1.5倍〜3.5倍の糸ゴム製品又はゴムテープ製品を使用し、重ね合わせの接着部位の接着面の長さの少ない又は多いによって得られる接着強度の必要最低限の接着強度が小さく済むこと、及び厚みの1.5倍以下にすることにより、上記の変動が起きにくいので、この変動に対する接着強度の必要最低限の接着強度が小さくすむことにより、接着面の長さは3〜20mmでかまわない。
【0036】糸ゴム製品をゴム入織物、ゴム紐、被覆ゴム糸の弾性部分に使用する場合、接着部位の厚みは糸ゴムの厚みの1.3倍以下が好ましい。また、接着面の長さは8〜30mmが好ましい。一般的には前述のゴム入織物等の製品は厚みが0.41〜1.82mmと厚い糸ゴム製品を使用して伸縮弾性を形成することが行われ、重ね合わせの接着部位の厚みの絶対量も大きく、1.3倍を越えると前述の問題が生じやすいので、1.3倍以下が好ましい。前述の帯電についても同じことがいえる。
【0037】また、前述のゴム入織物等の製品とそれ自体がパンツ、トランクス等の下着、靴下の足首等の衣類の締めつけの為の伸縮弾性、ヘアー止め、ショックコード、牽引ロープ、医療整体バンド、サポーター、包帯等の為に伸縮弾性を設けるのに使用される為に、大部分の製品が引っ張りを大きくして製造加工され、伸縮弾性を大きく形成することが好まれる。そこで、引っ張りを大きくして2.5〜6倍の糸ゴム製品を使用し、重ね合わせの接着部位の接着面の長さの少ない又は多いによって得られる接着強度の必要最低限の接着強度が大きく、上記1.3倍以下にすることにより上記の変動が起きにくいので、この変動に対する接着強度の必要最低限の接着強度が小さく済むとはいっても、接着面の長さは8〜30mmが好ましい。
【0038】下着、水着等の衣類などの弾性部分に使用されるゴムテープ製品については接着部位の厚みをゴムテープの厚みの1.5倍以下でかまわない。また、接着面の長さは3〜20mmでかまわない。一般的には前述の製品自体が軟らかく、薄く設計され、厚みが0.25〜0.80mmと比較的薄いゴムテープ製品を使用して伸縮弾性を形成することが行われ、重ね合わせの接着部位の厚みの絶対量が比較的小さくすむので、1.5倍以下でかまわない。前述の帯電についても同じことがいえる。
【0039】また、前述の衣類等の製品自体が直接肌に触れる製品であるので、締め付け部分の伸縮弾性は軟らかく、ソフトに設計される為に、大部分の製品が引っ張りを小さくして製造加工され伸縮弾性を小さくして締め付け部分を軟らかく、ソフトに形成することが好まれる。そこで、引っ張りを小さくして1.5倍〜2.9倍のゴムテープ製品を使用し、重ね合わせの接着部位の接着面の長さの少ない又は多いによって得られる接着強度の必要最低限の接着強度が小さく済むこと、上記の1.5倍以下にすることによって上記の変動が起きにくいので、この変動に対する接着強度の必要最低限の接着強度が小さくすむことにより、接着面の長さは3〜20mmでかまわない。
【0040】糸ゴム又はゴムテープは、使用される用途によって求められる性能が異なるが、通常は、高伸長、高弾性が基本条件であり、本発明の糸ゴム又はゴムテープは引っ張り強さ150kgf/cm2 以上、伸び600%以上、300%引っ張り応力が10.5kgf/cm2 以上の伸縮弾性が好ましい。
【0041】また、糸ゴム又はゴムテープは上記の使用された製品の性格上、すぐれた反発弾性又は歪みの少ない物性、寸法安定性がよいもの、比重の小さいもの、切断しにくいもの、低コストが望まれるので、それに適したシス1−4イソプレン主構造を持ったゴム組成物を用いて本発明の糸ゴム製品又はゴムテープを製造することが好ましい。
【0042】シス1−4ポリイソプレン主構造を有する天然ゴム及び合成天然ゴムは成形の方法により、違ったポリマー形状の固形状、液状又は粉末形状のものを用いることができる。ゴム組成物の成形方法としては押出し、抽出、浸漬、金型成形、圧延方法が用いられてよい。
【0043】天然ゴム及び合成天然ゴム以外のゴム組成物としては、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンアクリロゴム、ニトリルブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレンポリプロピレンゴム、ウレタンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム、ハイパロン、塩素化ポリエチレン、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム、多加硫ゴム等も用いられてよい。また、上記全てのゴム組成物の少なくとも1品種以上を混合して用いられてもよい。但し、混合にあたっては混合の状態を考慮して用いる必要がある。また、使用する製品の用途に応じて使い別けて用いられてもよい。上記のゴム組成分であっても上記と同じポリマー形状、同じ成形方法を用いられてもよい。
【0044】紫外線やNOX ガスなどの環境と糸ゴム又はゴムテープ自体の配合ゴム、加硫密度、織り込み、組み込み、巻きつけられた糸状繊維等、又はフィルムや不織布等、ミシン糸や織布生等とその物質の種々の加工薬品類などの相互作用により、糸ゴム、ゴムテープを使用した部分の繊維や対象物が変色することがあり、これを防ぐことが好ましく、フェノール系、ベンツイミダゾール系等のなかで繊維に対し無汚染性のもの、又はワックス類の老化防止剤を用いて本発明の糸ゴム、ゴムテープを製造するのが好ましい。
【0045】接着面のテーパー状とは図3の(a) に示すように、弾性ゴムの端部を単純に斜めに形成したものをいい、接着面の嵌め合わせ形状とは図3の(b) 〜(d) に示すように接着すべき端部を相互に嵌め合いの形状に形成したものをいう。接着面の加工は砥石や砥布等を使用した研削によって行うことができる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体例に基づいて説明する。
【0047】
【実施例1】厚み0.15mm、幅0.30mm、長さ100mの糸ゴムを20本使用し、両端部にテーパー面を形成し、テーパー面を重ねて2000mの糸ゴム製品を製造した。その際、接着面の長さを30mm、20mm、7mmとし、各接着面の長さ毎に、段差0.075mmで接着部位の厚み1.5倍(1.4〜1.5倍)、段差0.045mmで接着部位の厚み1.3倍(1〜1.3倍)とした合計6本の糸ゴム製品を製造した。
【0048】
【比較例1】段差0.15mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)とした以外、実施例1と同様の条件で、接着面の長さを30mm、20mm、7mmの3本の糸ゴム製品を製造した。
【0049】
【比較例2】接着面の長さを2mmとした以外、実施例1と同様の条件で、段差0.15mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)、段差0.075mmで接着部位の厚み1.5倍(1.4〜1.5倍)、段差0.045mmで接着部位の厚み1.3倍(1〜1.3倍)とした3本の糸ゴム製品を製造した。
【0050】
【実施例2】厚み0.15mm、幅17.00mm、長さ100mのゴムテープを使用した以外、実施例1と同様の条件で6本のゴムテープ製品を製造した。
【0051】
【比較例3】段差0.15mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)とした以外、実施例2と同様の条件で、接着面の長さを30mm、20mm、7mmの3本のゴムテープ製品を製造した。
【0052】
【比較例4】接着面の長さを2mmとした以外、実施例2と同様の条件で、段差0.15mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)、段差0.075mmで接着部位の厚み1.5倍(1.4〜1.5倍)、段差0.045mmで接着部位の厚み1.3倍(1〜1.3倍)とした3本のゴムテープ製品を製造した。
【0053】
【実施例3】厚み0.40mm、幅0.30mm、長さ100mの糸ゴムを20本使用し、両端部にテーパー面を形成し、テーパー面を重ねて2000mの糸ゴム製品を製造した。その際、接着面の長さを30mm、20mm、7mmとし、各接着面の長さ毎に、段差0.20mmで接着部位の厚み1.5倍(1.4〜1.5倍)、段差0.12mmで接着部位の厚み1.3倍(1〜1.3倍)とした合計6本の糸ゴム製品を製造した。
【0054】
【比較例5】段差0.40mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)とした以外、実施例3と同様の条件で、接着面の長さを30mm、20mm、7mmの3本の糸ゴム製品を製造した。
【0055】
【比較例6】接着面の長さを2mmとした以外、実施例3と同様の条件で、段差0.40mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)、段差0.20mmで接着部位の厚み1.5倍(1.4〜1.5倍)、段差0.12mmで接着部位の厚み1.3倍(1〜1.3倍)とした3本の糸ゴム製品を製造した。
【0056】
【実施例4】厚み0.40mm、幅17.00mm、長さ100mのゴムテープを使用した以外、実施例3と同様の条件で6本のゴムテープ製品を製造した。
【0057】
【比較例7】段差0.40mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)とした以外、実施例4と同様の条件で、接着面の長さを30mm、20mm、7mmの3本のゴムテープ製品を製造した。
【0058】
【比較例8】接着面の長さを2mmとした以外、実施例4と同様の条件で、段差0.40mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)、段差0.20mmで接着部位の厚み1.5倍(1.4〜1.5倍)、段差0.12mmで接着部位の厚み1.3倍(1〜1.3倍)とした3本のゴムテープ製品を製造した。
【0059】
【実施例5】中心径0.38mm、長さ100mの糸ゴムを20本使用し、両端部にテーパー面を形成し、テーパー面を重ねて2000mの糸ゴム製品を製造した。その際、接着面の長さを30mm、20mm、7mmとし、各接着面の長さ毎に、段差0.19mmで接着部位の厚み1.5倍(1.4〜1.5倍)、段差0.114mmで接着部位の厚み1.3倍(1〜1.3倍)とした合計6本の糸ゴム製品を製造した。
【0060】
【比較例9】段差0.38mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)とした以外、実施例5と同様の条件で、接着面の長さを30mm、20mm、7mmとした3本の糸ゴム製品を製造した。
【0061】
【比較例10】接着面の長さを2mmとした以外、実施例5と同様の条件で、段差0.38mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)、段差0.19mmで接着部位の厚み1.5倍(1.4〜1.5倍)、段差0.114mmで接着部位の厚み1.3倍(1〜1.3倍)とした3本の糸ゴム製品を製造した。
【0062】
【実施例6】中心径0.68mm、長さ100mの糸ゴムを20本使用し、両端部にテーパー面を形成し、テーパー面を重ねて2000mの糸ゴム製品を製造した。その際、接着面の長さを30mm、20mm、7mmとし、各接着面の長さ毎に、段差0.34mmで接着部位の厚み1.5倍(1.4〜1.5倍)、段差0.204mmで接着部位の厚み1.3倍(1〜1.3倍)とした合計6本の糸ゴム製品を製造した。
【0068】
【比較例11】段差0.68mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)とした以外、実施例6と同様の条件で、接着面の長さを30mm、20mm、7mmとした3本の糸ゴム製品を製造した。
【0069】
【比較例12】接着面の長さを2mmとした以外、実施例6と同様の条件で、段差0.68mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)、段差0.34mmで接着部位の厚み1.5倍(1.4〜1.5倍)、段差0.204mmで接着部位の厚み1.3倍(1〜1.3倍)とした3本の糸ゴム製品を製造した。
【0070】
【実施例7】厚み0.25mm、幅3.00mm、長さ100mのゴムテープを20本使用し、両端部にテーパー面を形成し、テーパー面を重ねて2000mのゴムテープ製品を製造した。その際、接着面の長さを30mm、20mm、7mmとし、各接着面の長さ毎に、段差0.125mmで接着部位の厚み1.5倍(1.4〜1.5倍)、段差0.075mmで接着部位の厚み1.3倍(1〜1.3倍)とした合計6本のゴムテープ製品を製造した。
【0071】
【比較例13】段差0.25mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)とした以外、実施例7と同様の条件で、接着面の長さを30mm、20mm、7mmとした3本のゴムテープ製品を製造した。
【0072】
【比較例14】接着面の長さを2mmとした以外、実施例7と同様の条件で、段差0.25mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)、段差0.125mmで接着部位の厚み1.5倍(1.4〜1.5倍)、段差0.075mmで接着部位の厚み1.3倍(1〜1.3倍)とした3本のゴムテープ製品を製造した。
【0073】
【実施例8】厚み0.25mm、幅45.00mmのゴムテープを使用した以外、実施例7と同様の条件で6本のゴムテープ製品を製造した。
【0074】
【比較例15】段差0.25mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)とした以外、実施例8と同様の条件で、接着面の長さを30mm、20mm、7mmとした3本のゴムテープ製品を製造した。
【0075】
【比較例16】接着面の長さを2mmとした以外、実施例8と同様の条件で、段差0.25mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)、段差0.125mmで接着部位の厚み1.5倍(1.4〜1.5倍)、段差0.075mmで接着部位の厚み1.3倍(1〜1.3倍)とした3本のゴムテープ製品を製造した。
【0076】
【実施例9】厚み0.80mm、幅3.00mm、長さ100mのゴムテープを20本使用し、両端部にテーパー面を形成し、テーパー面を重ねて2000mのゴムテープ製品を製造した。その際、接着面の長さを30mm、20mm、7mmとし、各接着面の長さ毎に、段差0.40mmで接着部位の厚み1.5倍(1.4〜1.5倍)、段差0.24mmで接着部位の厚み1.3倍(1〜1.3倍)とした合計6本のゴムテープ製品を製造した。
【0077】
【比較例17】段差0.80mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)とした以外、実施例9と同様の条件で、接着面の長さを30mm、20mm、7mmとした3本のゴムテープ製品を製造した。
【0078】
【比較例18】接着面の長さを2mmとした以外、実施例9と同様の条件で、段差0.80mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)、段差0.40mmで接着部位の厚み1.5倍(1.4〜1.5倍)、段差0.24mmで接着部位の厚み1.3倍(1〜1.3倍)とした3本のゴムテープ製品を製造した。
【0079】
【実施例10】厚み0.80mm、幅45.00mm、長さ100mのゴムテープを使用した以外、実施例9と同様の条件で6本のゴムテープ製品を製造した。
【0080】
【比較例19】段差0.80mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)とした以外、実施例10と同様の条件で、接着面の長さを30mm、20mm、7mmとした3本のゴムテープ製品を製造した。
【0081】
【比較例20】接着面の長さを2mmとした以外、実施例10と同様の条件で、段差0.80mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)、段差0.40mmで接着部位の厚み1.5倍(1.4〜1.5倍)、段差0.24mmで接着部位の厚み1.3倍(1〜1.3倍)とした3本のゴムテープ製品を製造した。
【0082】
【実施例11】厚み0.41mm、幅0.30mm、長さ100mの糸ゴムを20本使用し、両端部にテーパー面を形成し、テーパー面を重ねて2000mの糸ゴム製品を製造した。その際、接着面の長さを30mm、20mm、7mmとし、各接着面の長さ毎に、段差0.205mmで接着部位の厚み1.5倍(1.4〜1.5倍)、段差0.123mmで接着部位の厚み1.3倍(1〜1.3倍)とした合計6本の糸ゴム製品を製造した。
【0083】
【比較例21】段差0.41mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)とした以外、実施例11と同様の条件で、接着面の長さを30mm、20mm、7mmとした3本の糸ゴム製品を製造した。
【0084】
【比較例22】接着面の長さを2mmとした以外、実施例11と同様の条件で、段差0.41mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)、段差0.205mmで接着部位の厚み1.5倍(1.4〜1.5倍)、段差0.123mmで接着部位の厚み1.3倍(1〜1.3倍)とした3本の糸ゴム製品を製造した。
【0085】
【実施例12】厚み1.82mm、幅2.10mm、長さ100mの糸ゴムを20本使用し、両端部にテーパー面を形成し、テーパー面を重ねて2000mの糸ゴム製品を製造した。その際、接着面の長さを30mm、20mm、7mmとし、各接着面の長さ毎に、段差0.91mmで接着部位の厚み1.5倍(1.4〜1.5倍)、段差0.546mmで接着部位の厚み1.3倍(1〜1.3倍)とした合計6本の糸ゴム製品を製造した。
【0086】
【比較例23】段差1.82mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)とした以外、実施例12と同様の条件で、接着面の長さを30mm、20mm、7mmとした3本の糸ゴム製品を製造した。
【0087】
【比較例24】接着面の長さを2mmとした以外、実施例12と同様の条件で、段差1.82mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)、段差0.91mmで接着部位の厚み1.5倍(1.4〜1.5倍)、段差0.546mmで接着部位の厚み1.3倍(1〜1.3倍)とした3本の糸ゴム製品を製造した。
【0088】
【実施例13】中心径0.45mm、長さ100mの糸ゴムを20本使用し、両端部にテーパー面を形成し、テーパー面を重ねて2000mの糸ゴム製品を製造した。その際、接着面の長さを30mm、20mm、7mmとし、各接着面の長さ毎に、段差0.225mmで接着部位の厚み1.5倍(1.4〜1.5倍)、段差0.135mmで接着部位の厚み1.3倍(1〜1.3倍)とした合計6本の糸ゴム製品を製造した。
【0089】
【比較例25】段差0.45mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)とした以外、実施例13と同様の条件で、接着面の長さを30mm、20mm、7mmとした3本の糸ゴム製品を製造した。
【0090】
【比較例26】接着面の長さを2mmとした以外、実施例13と同様の条件で、段差0.45mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)、段差0.225mmで接着部位の厚み1.5倍(1.4〜1.5倍)、段差0.135mmで接着部位の厚み1.3倍(1〜1.3倍)とした3本の糸ゴム製品を製造した。
【0091】
【実施例14】中心径1.42mm、長さ100mの糸ゴムを20本使用し、両端部にテーパー面を形成し、テーパー面を重ねて2000mの糸ゴム製品を製造した。その際、接着面の長さを30mm、20mm、7mmとし、各接着面の長さ毎に、段差0.71mmで接着部位の厚み1.5倍(1.4〜1.5倍)、段差0.426mmで接着部位の厚み1.3倍(1〜1.3倍)とした合計6本の糸ゴム製品を製造した。
【0091】
【比較例27】段差1.42mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)とした以外、実施例14と同様の条件で、接着面の長さを30mm、20mm、7mmとした3本の糸ゴム製品を製造した。
【0092】
【比較例28】接着面の長さを2mmとした以外、実施例14と同様の条件で、段差1.42mmで接着部位の厚み2.0倍(1.6〜2.0倍)、段差0.71mmで接着部位の厚み1.5倍(1.4〜1.5倍)、段差0.426mmで接着部位の厚み1.3倍(1〜1.3倍)とした3本の糸ゴム製品を製造した。
【0093】
【試験例1】実施例1とその対応する比較例1、2ないし実施例6とその対応する比較例11、12の糸ゴム製品又はゴムテープ製品を1.5倍、3.5倍に引っ張った状態で紙オムツ製造機に適用し、剥がれ、切断の状況を調べた。実施例1及び比較例1、2の結果を表1に、実施例2及び比較例3、4の結果を表2に、実施例3及び比較例5、6の結果を表3に、実施例4及び比較例7、8の結果を表4に、実施例5及び比較例9、10の結果を表5に、実施例6及び比較例11、12の結果を表6に示す。また、表中、AAは剥がれと切断が共に多い、ABは剥がれが多いが切断が少し、ACは剥がれが多いが切断がなし、BCは剥がれが少しで切断がなし、CCは剥がれと切断が共になしを表す。また、「剥がれ少し」とは20箇所の接着部位のうち、1〜9箇所に剥がれが発生したことを、「剥がれ多く」とは10〜20箇所に剥がれが発生したことを意味し、「切断少し」とは20箇所の接着部位のうち、1〜9箇所に切断が発生したことを、「切断多く」とは10〜20箇所に切断が発生したことを意味する。
【0094】
【表1】

【0095】
【表2】

【0096】
【表3】

【0097】
【表4】

【0098】
【表5】

【0099】
【表6】

【0100】
【試験例2】実施例7とその対応する比較例13、14ないし実施例10とその対応する比較例19、20のゴムテープ製品を1.5倍、2.9倍に引っ張った状態で水着縫製機に適用し、剥がれ、切断の状況を調べた。実施例7及び比較例13、14の結果を表7に、実施例8及び比較例15、16の結果を表8に、実施例9及び比較例17、18の結果を表9に、実施例10及び比較例19、20の結果を表10に示す。「剥がれ」及び「切断」の条件は試験例1と同様である。
【0101】
【表7】

【0102】
【表8】

【0103】
【表9】

【0104】
【表10】

【0105】
【試験例3】実施例11とその対応する比較例21、22ないし実施例14とその対応する比較例27、28の糸ゴム製品を2.5倍、6.0倍に引っ張った状態で製紐機に適用し、剥がれ、切断の状況を調べた。実施例11及び比較例21、22の結果を表11に、実施例12及び比較例23、24の結果を表12に、実施例13及び比較例25、26の結果を表13に、実施例14及び比較例27、28の結果を表14に示す。「剥がれ」及び「切断」の条件は試験例1と同様である。
【0106】
【表11】

【0107】
【表12】

【0108】
【表13】

【0109】
【表14】

【0110】
【試験例4】実施例1とその対応する比較例1、2ないし実施例14とその対応する比較例27、28の糸ゴム製品又はゴムテープ製品をスリッター裁断加工にて製造する際の裁断性及び裁断刃の損傷、及びリボン加工する際のバラケ性を調べた。その結果を表15ないし表29に示す。表中、Dはバラケあり、Eはバラケなし、Fは裁断不良なし、Gは裁断不良あり、Hは裁断刃に損傷、を表す。なお、実施例5とその対応する比較例9,10、実施例6とその対応する比較例11,12、実施例13とその対応する比較例25,26、実施例14とその対応する比較例27,28については、スリッター裁断加工において形成されていないので、リボン加工性のみを試験した。リボン加工及びスリッター裁断速度は毎分20mとして一定させ、弾性ロールの加圧も一定とした。なお、リボン加工のバラケ状態とはゴムの裁断面や成形面の粘着力によって全くひっついていない状態、長尺方向にところどころひっついていない状態、ひっついてはいるが、捻じれたり、ずれたりしてひっついている状態等をいう。また、スリッターの裁断不良とは、全く裁断できない状態、裁断はできるが、必要としている形状又は幅に裁断されていない状態、切れ味が悪くなり、裁断面が引きちぎったようになった状態等をいう。
【0111】
【表15】

【0112】
【表16】

【0113】
【表17】

【0114】
【表18】

【0115】
【表19】

【0116】
【表20】

【0117】
【表21】

【0118】
【表22】

【0119】
【表23】

【0120】
【表24】

【0121】
【表25】

【0122】
【表26】

【0123】
【表27】

【0124】
【表28】

【出願人】 【識別番号】596086343
【氏名又は名称】山田 恵生
【出願日】 平成8年(1996)5月24日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】石井 久夫
【公開番号】 特開平9−316759
【公開日】 平成9年(1997)12月9日
【出願番号】 特願平8−153466