| 【発明の名称】 |
籾殻を原料とする六価クロムの還元処理剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】能沢 勇
【氏名】渡辺 紀元
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| 【目的】 |
人体や環境に優しくかつ2次公害を引き起こさずに、六価クロムを含む廃棄物、廃水等を無害化するための天然有機物系還元処理材の提供及び籾殻資源の有効利用を目的とする。 |
| 【構成】 |
籾殻を炭化させる過程で発生する排煙を冷却することによって得られる液状の籾酢液から成る。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】籾殻を炭化させる過程で該籾殻から発生する排煙中から回収した籾酢液からなる六価クロムの還元処理剤。
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【発明の詳細な説明】【001】 【産業上の利用分野】本発明は、籾殻を原料として得られた籾酢液を、クロムの精錬工場やメッキ工場、皮なめし工場などで発生する六価クロムを含む廃棄物、廃水等を、無害化するための還元処理剤として利用することに関するものである。 【002】 【従来の技術】従来から六価クロムを無害化するための還元剤として、鉄や亜鉛の化合物など多数知られ、クロム精錬工場やメッキ工場、皮なめし工場等の廃棄物、廃水処理等に使われてきた。しかし、これらの還元剤は天然有機物と異なるため、環境汚染を防止する立場から、天然有機物系の人や環境にやさしい還元剤が望まれていた。一方、毎年米の収穫時期に安定して出る籾殻は、廃棄物としてほとんど使われていず、その有効利用が望まれていた。 【003】 【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従来事情に鑑みてなされたもので、その解決しようとする技術的課題は、従来廃棄物として処理され全く利用されていなかった天然有機物である籾殻を原料として、人や環境にやさしい六価クロムを無害化するための還元処理剤を提供するものである。 【004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明が講じる技術的手段は、天然有機物である籾殻を炭化させる過程で発生する燃焼排煙中から回収した籾酢液を用いて製造することを特徴とする。 【005】 【作用】籾殻を原料として得られる本発明品は、第1表に示す通り、多数の還元性成分を含んでいる。このため、クロム精錬工場やメッキ、皮なめし工場等の廃棄物や廃水等に含まれる六価クロムを還元し、無害化することができる。 【006】 【実施例】籾酢液の製造は、通常の粒状物質を炭化できる装置であればその種類を問うものではない。すなわち、本発明の籾酢液は、炭化装置を用いて籾殻を燃焼炭化させる過程で発生する排煙を冷却して回収した液状物質で、その成分組成の分析結果は第1表の通りである。次に、本発明の籾酢液を用いて、六価クロムを含む鉱さいの無害化効果試験の実施例を述べる。精錬工場の六価クロムを0.5〜1.0%含む鉱さい1gをビーカーにとり、本発明の籾酢液2ccを水25ccで希釈した水溶液をそのビーカーに流し入れ、良く攪拌する。その30分後に六価クロムの濃度を測定すると0となり、六価クロムは還元され、無害化した。さらに、六価クロムを約30mg/l含む鉱さいを埋め立てた精錬工場跡地の一部7.5m2を土中深く枠で囲み、その中に本発明の籾酢液25lを水300lで希釈した水溶液を注ぎ2週間後水溶液及び土壌に含まれる六価クロムを測定したところ、その濃度は0となり、無害化された。 【007】 【発明の効果】本発明品は天然有機物である籾殻を原料とし、これを炭化する過程で発生する排煙を冷却するだけで得られる環境や人体に悪影響を及ぼすことの無い天然有機物である。従って、その使用によって、2次公害を発生すること無く六価クロム無害化でき、クロム公害を解決し得る。また、従来廃棄物として全く利用されていなかった籾殻を原料とするため、資源の有効利用に寄与するだけでなく、籾殻を原料とする新たな企業創出が可能となり、地域の活性化に寄与できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】596015273 【氏名又は名称】能沢 勇
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| 【出願日】 |
平成7年(1995)12月20日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平9−169981 |
| 【公開日】 |
平成9年(1997)6月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平7−354562 |
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