| 【発明の名称】 |
スノーチェーン用スパイクピンおよびその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】香川 真信
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| 【目的】 |
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| 【構成】 |
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【特許請求の範囲】
【請求項1】スパイクピンの全体が一素材にて一体に形成されてあり、このスパイクピンのうち少なくともスノーチェーンから道路側に突出させる部分が、ホウ化処理された超硬部として形成されてあることを特徴とするスノーチェーン用スパイクピン。 【請求項2】スパイクピンとなる形状全体を一素材から一体に形成した後、スパイクピンのうち少なくともスノーチェーンから道路側に突出させる部分に対してホウ化処理を行ない、当該部分の表面にホウ素を浸透拡散させて表面層を超硬層として形成することを特徴とするスノーチェーン用スパイクピンの製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、スノーチェーン用スパイクピンおよびその製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来によるスノーチェーン用スパイクピンとしては、1つのチェーンに約60〜120本の多くを用いるので、各スパイクピンの全体を超硬材で形成するとコスト高になるため、図4の(a),(b)および(c)にそれぞれ示すように、スパイクピンPのうちスノーチェーンCから道路側Aに突出する部分が超硬部となるよう、この部分に例えばタングステンカーバイトによる超硬材Sを鋼材からなるピン母材Bに対して銀ろう付け加工等の溶接にて埋め込んで組み合わせたものを製造し、接着剤を併用してピン母材Bをゴム製のスノーチェーンC内に図のように圧入したり、ピン一部を道路側Aと反対側にスノーチェーンから出してカシメ込んで(図示せず)取付け、超硬材S部分にて道路との接触による使用上の耐摩耗性、耐久性を保有させていたが、スノーチェーンへの圧入又はカシメ込みによる取付時に破損し易いほか、スノーチェーンに取付けられた多くのスパイクピンのうち、使用中に上記超硬材Sがピン母材Bから離脱してしまうものがあり、改良が切望されていた。 【0003】そこで本発明においては、上記した従来におけるスパイクピンの問題点を解消して、耐摩耗性や耐久性を保有すると共に、使用上安定した超硬部を提供することを目的としている。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために鋭意研究の末、開発された本発明によるスノーチェーン用スパイクピンについては、スパイクピンの全体が一素材にて一体に形成されてあり、このスパイクピンのうち少なくともスノーチェーンから道路側に突出させる部分が、ホウ化処理された超硬部として形成されてあることを特徴とするものである。 【0005】そして、上記構成による本発明のスノーチェーン用スパイクピンは、スノーチェーンから道路側に突出させる部分を含むスパイクピンの全体が一素材にて一体に形成されてあり、上記道路側に突出させる部分を別部材にて形成する従来例のようなものでなく、道路側に突出する部分がホウ化処理された超硬部として形成されてあるので、スノーチェーンに取付けての使用中にあっては、道路との接触によってもその耐摩耗性や耐久性はきわめて高く、しかも従来品のような部分離脱のおそれなく高寿命を保つことができる。 【0006】また、上記した本発明によるスパイクピンを製造する方法としては、スパイクピンとなる形状全体を一素材から一体に形成した後、スパイクピンのうち少なくともスノーチェーンから道路側に突出させる部分に対してホウ化処理を行ない、当該部分の表面にホウ素を浸透拡散させて表面層を超硬層として形成することを特徴としている。 【0007】上記本発明によるスパイクピンの製造方法によれば、全体が一素材から一体に形成されたスパイクピンのうち、少なくともスノーチェーンから道路側に突出させる部分に対して、ホウ化処理を行ない、表面に超硬層を形成できるので、製造上も二部材を組み合わせる従来品の製造に比し、はるかに簡便であるほか、ホウ化処理された超硬層は、その耐久性がきわめて高く、道路側と接触するスパイクピンの突出部分として好適な強度を維持できることになる。 【0008】 【発明の実施の形態】次いで、本発明による実施の形態について、図を参照しながら以下に説明する。図1および図2は、圧入型タイプのスパイクピンPで各(a)図はスノーチェーンCへの圧入による取付状態、(b)図は表面積を増大してスノーチェーンCとの接着度合を高めるためのローレット面(R)を例示しており、図3はカシメタイプのスパイクピンPで(a)図と(b)図は形状の異なる場合を示しており、特に図1(a)は鍔状部1に対して道路側へ突出させる部分3との中間部分2がストレートな外面4に形成されてあるのに対して、図2(a)では、道路側へ突出させる部分3と鍔状部1との中間部分2が段部5を有する段階状に形成されていて、且つ部厚く形成されたタイプ(通称、マカロニタイプ)を示してあり、これら図1(a)および図2(a)の何れもがスノーチェーンCに対しての取付け方は、接着剤を用いての圧入タイプである。そして図3(a),(b)のタイプは、バック側にカシメ用付帯部6が一体に形成されていて、スノーチェーンCに対して貫通後、先端7をカシメ込んで取付けるものである。 【0009】図3(a)のタイプは、図1のタイプにカシメ用付帯部6を一体化させたものであるが、図2のタイプにカシメ用付帯部6を一体化させても実施できる(図示せず)。なお、各図の8は道路側へ突出させる部分の中央に形成した凹陥部で、突出部分が輪状に道路と当触できるようにし、応力分散と摩擦性を良好にしている。 【0010】何れの実施の形態についても、スパイクピンPとしては、全体がJISの冷間圧造用鋼線であるSWRCH−6A〜SWRCH−16A(アルミキルド鋼)等による一素材にて一体に圧造成形されているものであり、このスパイクピンPのうち、少なくともスノーチェーンへの取付時にスノーチェーンから道路側に突出させる部分3がホウ化処理された超硬部Hとして層状に形成されてあるもので、圧入タイプの図1では、全体表面がホウ化処理された超硬部とした場合であり、スノーチェーンCのゴムが消滅する迄残存できる耐久性を有し、図2では、道路側への突出させる部分3のみをホウ化処理された超硬部Hとした場合である。 【0011】またカシメタイプの図3では、全体を超硬部Hとすると、カシメ込みする上で強度過多となるので、突出部分3側等必要とする部分のみをホウ化処理された超硬部Hとして形成している。上記した本発明によるスパイクピンPを製造するには、予め成分安定性の高いJISのSWRCH−6A〜SWRCH−16Aの素材を用いて圧造成形にて図1〜図3に例示するようなスパイクピンPの形状、即ちスノーチェーンCから道路側に突出させる部分3と、他部分、即ち鍔状部1および中間部2や図3の場合の付帯部6を何れも一体に形成しておき、この後スパイクピンPのうち、ホウ化処理(ボロン処理のB−800処理)を必要とする部分、言い換えると少なくともスノーチェーンから道路側に突出させる部分に対して800〜1050℃程度の高温に熱し、表面に微粉末状のホウ素を表面に浸透拡散させることにより、表面層を超硬層に形成するものである。 【0012】上記ホウ化処理によって浸透層は、約0.25〜0.4mm厚となり、硬度HV1400〜1800の表面状態が得られ、耐摩耗性の高いものが提供できる。なお、上記ホウ化処理後のものについては、塩酸、硫酸およびリン酸等に強く、耐酸耐蝕性にも優れている。例えば試験方法として雪上400kmおよび土上200kmの合計600kmをJASAA(財団法人日本自動車工業安全用品協会)の走行テストを行なっても充分合格できる使用結果を得た。 【0013】 【発明の効果】本発明によるスノーチェーン用スパイクピンは、全体が一素材からなり、スノーチェーンへの取付使用時に少なくとも道路側に突出する部分3がホウ化処理された超硬部として形成されているため、道路との接触による耐摩耗性や耐久性に優れ、高寿命なスパイクピンとして使用でき、部分的に超硬材を組合せた従来品のような部分離脱による不良を生ずる心配もなく使用できる。 【0014】また、上記超硬部を有するスパイクピンを製造する方法としても、二部材を組合せる従来品よりもはるかに簡便で安価に製造でき、スパイクピンの形状に応じて部分的か又は全体的なホウ化処理を自由に選択できることとなり、スパイクピンの形状やスノーチェーンへの取付態様に応じたホウ化処理が実現でき至便である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】594018094 【氏名又は名称】株式会社大丸鋲螺製作所
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| 【出願日】 |
平成7年(1995)12月19日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】亀井 弘勝 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平9−164824 |
| 【公開日】 |
平成9年(1997)6月24日 |
| 【出願番号】 |
特願平7−330826 |
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