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【発明の名称】 固形のり容器
【発明者】 【氏名】長谷川 澄雄

【氏名】福田 将三

【目的】
【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 つまみの上端部に1方の噛合部を設けるとともに該つまみの中間部周囲に太幅の係止凹部を設け、螺旋軸に螺旋状の雄ネジを設けるとともに螺旋軸の下端部に他方の噛合部を設けて、該つまみの1方の噛合部と該螺旋軸の他方の噛合部とを着脱自在に噛合わせ、該つまみの外側から上に、内径がつまみの外径より大きい外筒を、設けて該外筒の下端部内側に設けた細幅の係止凸部を、前記つまみの太幅の係止凹部に、下側に空間部を有するように係止し、該外筒の内側には、中筒の内側にガイド突条を上下方向に有する中筒を、外筒の上端より突出させて設けるとともに外筒と中筒とを係止突片と係止窪みとで着脱自在に係止し、該中筒の中に、中皿の中心部には螺旋溝を有する穴を有するとともに中皿の外側にガイド溝を上下方向に有する中皿を、挿入して設けて、該中皿の螺旋溝に前記螺旋軸の螺旋状の雄ネジを螺合させるとともに該中皿のガイド溝に前記中筒のガイド突条を挿入させて、中筒の上端部に蓋を被せたことを特徴とする固形のり容器。
【請求項2】 つまみの下端部が、外筒の下端部の内側から外側に連続して断面U字形であるとともに外筒の下端とつまみの断面U字形の底壁との間に所定の間隔の空間部を設けたことを特徴とする請求項1記載の固形のり容器。
【請求項3】 螺旋軸の噛合部より上の周囲に係止凹部を設けて、中筒の下端部内側周囲に係止凸部を設けて、螺旋軸の係止凹部と中筒の係止凸部とを回転自在に係止したことを特徴とする請求項1記載の固形のり容器。
【請求項4】 つまみの1方の噛合部が、円錐形溝付き凸部と逆円錐形溝付き凹部のうちのいずれか1方で、螺旋軸の他方の噛合部が、円錐形溝付き凸部と逆円錐形溝付き凹部のうちの残りの他方であることを特徴とする請求項1記載の固形のり容器。
【請求項5】 つまみの1方の噛合部が、先細形の多角形凸部と先太形の多角形凹部のうちのいずれか1方で、螺旋軸の他方の噛合部が、先細形の多角形凸部と先太形の多角形凹部のうちの残りの他方であることを特徴とする請求項1記載の固形のり容器。
【請求項6】 つまみの1方の噛合部が、先細形凸部と先太形凹部とを交互に複数個づつ有する噛合部と、先太形凹部と先細形凸部とを交互に複数個づつ有する噛合部と、のうちのいずれか1方で、螺旋軸の他方の噛合部が、先細形凸部と先太形凹部とを交互に複数個づつ有する噛合部と、先太形凹部と先細形凸部とを交互に複数個づつ有する噛合部と、のうちの残りの他方であることを特徴とする請求項1記載の固形のり容器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は容器に収容した「固形のり」を使いきった時点で、新たな固形のりのスペアと交換できるようにした固形のり容器に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の固形のり容器としては、外筒の中に中皿を設け、この中皿に固形のりの下端部を収容してこの中皿を上方に押し出すものが一般に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の固形のり容器は、1つの固形のりを使いきった時点で、固形のり容器を使い捨てているので1つの固形のり容器を1つの固形のり分だけにしか使用することができないという問題点があったし、また比較的高価な合成樹脂製の容器全体を固形のりを使いきる毎に使い捨てることは資源の無駄使いになるという問題があるとともに固形のりの使用量に比べて容器の価格が割高になるという問題点があった。
【0004】この発明は従来の固形のり容器が有するこれらの問題点を解消し、固形のり容器のつまみと外筒を繰返し使用することや資源を節減すること、そして固形のり容器を繰返し使用することにより固形のりの代金を安価にすること、固形のりを使いきった空のスペアを固形のり容器から簡単に取外せることや新たなスペアを固形のり容器に簡単に取付けられることなどを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の固形のり容器は、つまみの上端部に1方の噛合部を設けるとともにこのつまみの中間部周囲に太幅の係止凹部を設け、螺旋軸に螺旋状の雄ネジを設けるとともに螺旋軸の下端部に他方の噛合部を設けて、このつまみの1方の噛合部とこの螺旋軸の他方の噛合部とを着脱自在に噛合わせ、このつまみの外側から上に、内径がつまみの外径より大きい外筒を、設けてこの外筒の下端部内側に設けた細幅の係止凸部を、前記つまみの太幅の係止凹部に、下側に空間部を有するように係止し、この外筒の内側には、中筒の内側にガイド突条を上下方向に有する中筒を、外筒の上端より突出させて設けるとともに外筒と中筒とを係止突片と係止窪みとで着脱自在に係止し、この中筒の中に、中皿の中心部には螺旋溝を有する穴を有するとともに中皿の外側にガイド溝を上下方向に有する中皿を、挿入して設けて、この中皿の螺旋溝に前記螺旋軸の螺旋状の雄ネジを螺合させるとともにこの中皿のガイド溝に前記中筒のガイド突条を挿入させて、中筒の上端部に蓋を被せたものである。
【0006】固形のり容器の中筒の中に設けた中皿に固形のりの下端部を予め収容しておいて、固形のり容器の蓋を中筒より取外してつまみを回転させると、つまみに噛合わせた螺旋軸が同時に回転するためと中皿のガイド溝が中筒のガイド突条に挿入してあるので中皿が回転しないために螺旋軸を螺合している中皿は中筒の中を固形のりとともに上昇され、中筒および外筒はそのままであるので中皿に下端部を収容した固形のりが次第に中筒より突き出る。中筒より突き出た固形のりを通常のとおりに紙などの被接着物に塗布して使用する。使用しているうちに固形のりを使いきった時点で、つまみを下から上に押上げることにより中筒と外筒とを係止している係止突片と係止窪みを取外して中筒を外筒の中より螺旋軸、中皿とともに取外す。次に中筒の中に螺旋軸と中皿を挿入した後に半液体状の「のり」を充填して固化させた固形のりのスペアを、外筒の中に、入れ、中筒と外筒とを係止突片と係止窪みとで係止させることにより中筒の中の螺旋軸下部の噛合部はつまみ上部の噛合部に噛合わされてスペアが装填される。
【0007】
【発明の実施の形態】つまみ1は合成樹脂製であり、つまみ1の上端部に1方の噛合部2である円錐形溝付き凸部2′を設けるとともにつまみ1の中間部周囲に太幅の係止凹部3を設ける(図4図示)。螺旋軸4は螺旋状に雄ネジ5を設け、螺旋軸4の下端部に他方の噛合部6である逆円錐形溝付き凹部6′を設けるとともにこの螺旋軸4の逆円錐形溝付き凹部6′より上の周囲に係止凹部7を設ける(図4、図10図示)。中筒8は合成樹脂製円筒形であり、図3に図示したように内側に3つのガイド突条9を上下方向に設けて、この中筒8の下端部外側に係止窪み11を3か所に設けるとともに中筒8の下端部内側周囲に係止凸部10を設ける(図2図示)。中皿12は図8に図示したように中央部に螺旋溝13を有する穴14を設けるとともに図3に図示したように外側に3つのガイド溝15を上下方向に設け、この穴14の螺旋溝13は前記の螺旋軸4の雄ネジ5と螺合する大きさであり、このガイド溝15は中筒8のガイド突条9に挿入する大きさである。この中皿12に固形のり16の下端部を収容する。外筒17は合成樹脂製円筒形であり、外筒17の下端部内側に係止突片18を3か所に設けるとともに外筒17の下端部内側周囲に細幅の係止凸部19を設ける。この外筒17の細幅の係止凸部19を前記のつまみ1の太幅の係止凹部3に回転自在な状態に嵌め込んで組付ける。また中筒8のガイド突条9に中皿12のガイド溝15を挿入し、中皿12の螺旋溝13に螺旋軸4の雄ネジ5を螺合させるとともに螺旋軸4の係止凹部7に中筒8の係止凸部10を回転自在な状態に嵌め込んで組付ける。この外筒17の中に、前記のとおり組付けた中筒8を、挿入して外筒17の係止突片18を中筒8の係止窪み11に係止して外筒17と中筒8を組付けることにより、つまみ1の1方の噛合部2である円錐形溝付き凸部2′と螺旋軸4の他方の噛合部6である逆円錐形溝付き凹部6′とを着脱自在に噛合わせるとともに外筒17に設けた細幅の係止凸部19を、つまみ1に設けた太幅の係止凹部3に、下側に空間部20を設けた状態に係止される。そして中筒8の上端部に蓋21を被せた固形のり容器22である。
【0008】この固形のり容器22において、使用する際は中筒8より蓋21を取外し、次に外筒17を手で持って、つまみ1を別の手で回転することによりつまみ1と噛合っている螺旋軸4が回転するにつれて、この螺旋軸4に螺合している中皿12が図2に図示の状態から図9に図示の状態に中筒8の中を上昇する。中皿12が上昇されたことにより固形のり16の先端部が中筒8より突き出た状態(図9図示)になる。この先端部が突き出た固形のり16を紙などの被接着物(図示せず)に外筒17を手で持って塗布して使用する。塗布する際に固形のり16の端部を収容した中皿12は中皿12の螺旋溝13が螺旋軸4の雄ネジ5に螺合されているので固形のり16と中皿12は螺旋軸4より外れたり、移動したりすることがないし、外筒17はその細幅の係止凸部19がつまみ1の太幅の係止凹部3に組付けされているとともにこの外筒17と中筒8とは係止突片18と係止窪み11で係止されているのでつまみ1は上から螺旋軸4の噛合部6に支持され、下から外筒17の係止凸部19に支持されているために外筒17と中筒8とつまみ1とが常に係止されて外れることなく、使用できる。使用後はつまみ1を先の方向と逆方向に回転することにより中皿12が図9の図示の状態から下降し、下端を中皿12に収容されている固形のり16は中筒8の中に収納される。
【0009】この固形のり容器22においては、中筒8に係止窪み11を設けて外筒17に係止突片17を設けたものについて説明したが、中筒に係止突片を設けて外筒に係止窪み設けたものでもよいし、またこの係止窪みと係止突片は3か所に限定されずに複数か所又は1か所でもよい。更に中筒8に設けた係止凸部10と螺旋軸4に設けた係止凹部7とを回転自在に係止したものについて説明したが、中筒に係止凸部を設けないで、かつ螺旋軸に係止凹部を設けなくともよいし、またつまみ1の1方の噛合部2として円錐形溝付き凸部2′を設けて螺旋軸4の他方の噛合部6として逆円錐形溝付き凹部6′を設けたものについて説明したが、つまみの1方の噛合部として逆円錐形溝付き凹部を設け、螺旋軸の他方の噛合部として円錐形溝付き凸部を設けて、1方の噛合部と他方の噛合部とを逆の形状にしたものでもよい。
【0010】固形のり16を使いきった際は、つまみ1を押上げることにより中筒8の係止窪み11と外筒17の係止突片18との係止が外れて、中筒8を中皿12、螺旋軸4とともに外筒17、つまみ1から取外す。このつまみ1を押上げる時に外筒17の係止凸部19の下側に空間部20を設けてあるのでつまみ1は円滑に押上げられる。そして図10図示の中筒8、中皿12、螺旋軸4、固形のり16そして蓋23からなるスペア23を外筒17、つまみ1に取付ける。このスペア23を外筒17、つまみ1に取付ける際は、つまみ1が係止している外筒17の中に上からスペア23を挿入し、押下げることにより外筒17の係止突片18に中筒8の係止窪み11が係止されるために中筒8が外筒17に係止されるとともに中筒8と外筒17とが係止されるのにともなってつまみ1の上端部の1方の噛合部2と螺旋軸4の下端部の他方の噛合部6とが噛合わされるとともにつまみ1の太幅の係止凹部3上縁と外筒17の細幅の係止凸部19上縁とが係止され、その下側に空間部20が形成される。このようにスペア23を外筒17、つまみ1に取付けることにより新たな固形のりを使用する人は手を汚さず、かつ1方の噛合部2である円錐形溝付き凸部2′が他方の噛合部6である逆円錐形溝付き凹部6′に円滑に挿入され、円滑に噛合わされることができるためにスペア23を外筒17、つまみ1に簡単に取付けられる。
【0011】図6に図示したものは、双方の噛合部の他のものであり、つまみ31の上端部に1方の噛合部32として先細形の6角形凸部32′を設け、螺旋軸33の下端部の他方の噛合部34として先太形の6角形凹部34′を設けたものである。なお、1方の噛合部と他方の噛合部とを逆の形状にしたものでもよいし、また6角形以外の多角形凸部、多角形凹部でよい。
【0012】図7に図示したものは、双方の噛合部の更に他のものであり、つまみ41の上端部は1方の噛合部42として中央の円柱部の周囲に先細形凸部42′と先太形凹部42″とを交互に4個づつ有するものである。螺旋軸43の下端部の他方の噛合部44として前記の1方の噛合部42と対称的に先太形凹部44′と先細形凸部44″とを交互に4個づつ有するとともに周縁下部に突出した円筒形部45を有するものである。なお、先細形凸部と先太形凹部は4個以外の複数個でよいとともに円筒形部45はなくてもよいし、1方の噛合部と他方の噛合部とを逆の形状にしたものでもよい。
【0013】図11に図示した固形のり容器51は別のもので、つまみ52の下端部が外筒53の下端部内側から外側に連続して断面U字形にし、この外筒53の下端53′とつまみ52の断面U字形の底壁52′との間に所定の間隔、即ちつまみ52を押上げるのに必要な間隔を有する空間部54を設けたものであり、その他は前記の固形のり容器と同じである。
【0014】
【発明の効果】この発明の固形のり容器は、つまみと噛合わせた螺旋軸に中皿を螺合させて設けたからつまみを回転すると螺旋軸が回転して中皿が上昇するために固形のりが中筒より突出して突出した固形のりを被接着物に塗布して使用することができるし、固形のりを使いきった後につまみを押上げるだけで中筒と中皿と螺旋軸とからなる空のスペアを簡単に取外すことができる。そしてつまみを係止した外筒の中に新たなスペアを補充し、押し込むだけで外筒と中筒を係止することにより簡単に取付けることができるとともに外筒とつまみを再び使うことにより1つの固形のり容器の外筒とつまみを繰返して有効に使用することができる。更に固形のり容器の外筒とつまみを繰返し使用することにより固形のり容器の限りある資源を使い捨てで無駄に使うことがなく、資源を節減することができるし、固形のり容器の外筒とつまみを繰返し使用することにより使い捨て部品はスペア部分だけであるので結果的に固形のりの代金を安価にすることができる。
【0015】請求項2の固形のり容器においては、外筒の下端部を外側から内側にかけてつまみで被覆したためにつまみは外筒の下端部の内側と外側に沿って案内されながら円滑に押上げることができるとともに外筒の下端部が中途半端に露出しないために固形のり容器の外観を良くすることができる。
【0016】請求項3の固形のり容器においては、中筒と螺旋軸とが係止凸部と係止凹部とで回転自在に係止されているので中筒と螺旋軸とが上下方向にずれるのを防止することができるし、螺旋軸を円滑に回転することができるとともに更に良く回転自在に係止することができる。
【出願人】 【識別番号】392014313
【氏名又は名称】ヤマト株式会社
【出願日】 平成8年(1996)5月14日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 真治
【公開番号】 特開平9−300887
【公開日】 平成9年(1997)11月25日
【出願番号】 特願平8−142355