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画 鋲 - 特開平9−277788 | j-tokkyo
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【発明の名称】 画 鋲
【発明者】 【氏名】松本 倉一

【目的】
【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】板状の頭部(1)の裏面に針(2)を有する画鋲において、頭部(1)の一部に、指で摘むことのできる摘み部(3)を斜め上向き設けてなることを特徴とする画鋲。
【請求項2】板状の頭部(1)の裏面に針(2)を有する画鋲において、針(2)を頭部(1)の偏心位置に設け、頭部(1)のうち針(2)の取付け位置から離れた部位に指で摘むことのできる摘み部(3)を斜め上向きに設けてなることを特徴とする画鋲。
【請求項3】摘み部(3)に貫通孔、窪み等の指掛け部(4)が形成されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画鋲。
【請求項4】摘み部(3)が、針(2)が突設された頭部(1)と別体に成形され、摘み部(3)を頭部(1)の裏側に配置して、針(2)を摘み部(3)の裏側に突出可能としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の画鋲。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は壁や柱等にポスターやカレンダー等を取り付けるための画鋲に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画鋲のうち主なものは、図3(a)に示すように円板状の頭部Aの内面の中心に針Bが突設されている。この頭部Aは画鋲の針Bは共に金属で成形されている。この画鋲は針Bをポスターやカレンダー等の上から壁や柱等に差し込んで、ポスターやカレンダー等を頭部Aで押えるものである。
【0003】従来は図3(b)に示すように、頭部Aを樹脂により縦長の球形に成形して摘み易くした画鋲もある。この画鋲も針Bは金属製である。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】従来の画鋲には次のような諸問題があった。
■.画鋲を外す場合、通常は頭部Aを指でつまんで引き抜いているが、頭部が平らであるため指で摘みにくく、無理に指で抜こうとすると爪が裂けたりすることがあった。そのため、場合によってはドライバー等で頭部をこじるなどして抜かなければならず、ドライバー等がないと抜きにくいという問題があった。
■.画鋲が硬い壁や柱等に深く差し込まれている場合に、無理に抜くと画鋲の頭部が取れて次には使えなくなってしまう。また、画鋲が抜くときの勢いで飛んで紛失したり、床に落ちた画鋲が足に刺さったりることがあり危険であった。
■.画鋲の頭部が小さいため、画鋲でとめられている紙が破れて剥れ易い。
■.小さいためケースに入れておかないと紛失し易く、また、紛失すると針があるため危険であった。また、箱等にいれて収納しないと販売しにくいとか保管に不便であるといった難点もあった。
【0005】本発明の目的は、ポスターやカレンダー等を確実に止めることができ、しかも弱い力でも容易に取り外することができ、販売や保管時の取扱いも容易な画鋲を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1の画鋲は、図1に示す様に板状の頭部1の裏面に針2を有する画鋲において、頭部1の一部に、指で摘むことのできる摘み部3を斜め上向き設けてなるものである。
【0007】本発明のうち請求項2の画鋲は、図1に示す様に板状の頭部1の裏面に針2を有する画鋲において、針2を頭部1の偏心位置に設け、頭部1のうち針2の偏心方向と反対方向の部位に指で摘むことのできる摘み部3を斜め上向き設けてなるものである。
【0008】本発明のうち請求項3の画鋲は、図1に示す様に、摘み部3に指先を係止可能な大きさの孔、窪み等の指掛け部4が形成されてなるものである。
【0009】本発明のうち請求項4の画鋲は、図3(a)に示す様に摘み部3が、針2が突設された頭部1と別体に成形され、摘み部3を頭部1の裏側に配置して、針2を摘み部3の裏側に突出可能としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態1】本発明の画鋲の第一の実施の形態を図1(a)及び図2(a)に基づいて詳細に説明する。この画鋲は頭部1の裏面から針2を突出させてなる。頭部1は従来の画鋲の頭部よりも面積の広い横長角板状に成形されており、その左側を画鋲を差込むときに指で押す押え部5とし、押え部5の右側を摘み部3としてある。
【0011】頭部1の形状、厚さは、押え部5から摘み部3まで均一にしてある。押え部5は従来の画鋲の頭部と同じ程度の面積にして、指先で押え易くしてある。この面積は押え易い任意の面積に選定することができる。摘み部3は壁や柱等の止め材6(図2(a))に差込まれている画鋲を取外す時に指先で摘む部分であり、斜め右上りに傾斜させて、針2を止め部6に差込んだときに摘み部3が止め材6から離れて両者間に指先を差込み可能な隙間7(図2(a))ができるようにしてある。摘み部3の傾斜角度が小さ過ぎると隙間7が狭くなって摘みにくくなるので、指を差し込み易い角度にしてある。摘み部3の長さは長い程、弱い力で止め材6に差込まれている画鋲を取り外すことができるが、長すぎると取扱いが不便であるため指で摘み易い長さとする。摘み部3の幅は画鋲の押え部5と同じ幅にしてある。
【0012】前記の針2は押え部5の裏面中央部、即ち、頭部1の中心部から偏心した位置に突出させてある。針2を偏心位置に突設すると、摘み部3を引き上げると頭部のうち摘み部3の反対側が止め材6に当って支点となり、梃の原理で針2が抜け易くなる。
【0013】
【発明の実施の形態2】本発明の画鋲の第二の実施の形態を図1(b)及び図2(b)に基づいて説明する。この画鋲の基本的構成は図1(a)に示すものと同じであり、異なるのは針2を頭部1と別体に成形し、しかも、針2に板状の埋込み部8を形成し、その埋込み部8を図2(b)に示す様に頭部1の内部に埋込んだこと、また、摘み部3に貫通孔を開けて指掛け部4を形成したことである。この場合、頭部1も針2も金属製とすることができるが、製作する上では、針2とその埋込み部8は金属製とし、頭部1を樹脂製とし、その頭部1の成形時に埋込み部8を埋込むようにすると製作が容易になる。前記の指掛け部4は指が通る大きさにしてもよいが、その様にすると摘み部3が大きくなり過ぎて画鋲全体も大きくなり過ぎるので、指先の腹が引っ掛かる程度の大きさにするのが望ましい。指掛け部4を設けることにより、画鋲を外すときに指掛け部4に指先を掛けることができるので摘み部3に力を入れ易くなり、画鋲を抜き易くなる。
【0014】
【発明の実施の形態3】本発明の画鋲の第三の実施の形態を図1(c)及び図2(c)に基づいて詳細に説明する。この画鋲の基本的構成は図1(a)に示すものと同じであり、異なるのは頭部1の押え部5の裏面から針2を複数本突設したことである。この場合、押え部5の面積を広くすると多くの針2を突設し易くなる。針2の配列は縦、横に規則正しく配列してもよく、不規則に配列してもよい。針2の本数が多いとポスターやカレンダー等を押える面積が広くなるのでポスターやカレンダーが破れにくくなる。また、従来の針の長さよりも短くても壁や柱に確実に固定することができる。
【0015】
【発明の実施の形態4】本発明の画鋲の第四の実施の形態を図2(d)に基づいて詳細に説明する。この画鋲の基本的構成は図1(a)に示すものと同じであり、異なるのは摘み部3の中央部を窪ませて指掛け部5を形成したあることである。この窪んだ指掛け部4の場合は図2(a)のように指掛け部4が設けられていない場合よりは摘み部3に力を入れ易く、画鋲を抜き易くなる。
【0016】
【発明の実施の形態5】本発明の画鋲の第五の実施の形態を図3に基づいて詳細に説明する。この画鋲は摘み部3(図3(a))を針2が突設された頭部1(図3(b))と別体に成形し、図3(c)に示す様に摘み部3を頭部1の裏側に配置して、針2を摘み部3の裏側に突出可能としたものである。この摘み部3は細長楕円形の基板9の左側に画鋲の頭部1をセットする収容部10が一段窪ませて形成され、その収容部10の中央部に画鋲の針2を差込む差込み孔11が形成され、基板9の右側が斜め上方に曲げられて摘み部3が形成されている。そして、図3(c)に示すように摘み部3の収容部10に画鋲の頭部1を収容して、差込み孔11に針2を差し込みんで、針2を摘み部3の裏側まで突出させてある。
【0017】
【発明の他の実施の形態】図示した頭部1は長方形にしてあるが、その形状は楕円形、ハート形等の任意の形状にすることができる。また、押え部5と摘み部3を異なる形状にすることもできる。摘み部3に形成される指掛け部4は摘み部3の表面に突起を設けるとか、滑り止めを設ける等して形成することもできる。摘み部3に形成される指掛け部4の形状も角形、丸形等の任意の形状とすることができる。
【0018】
【本発明の使用例1】本発明の画鋲を使用してポスターやカレンダー等を止め材6に止めるには、従来の画鋲と同様に、針2をポスターやカレンダー等に押し当て、その状態で押え部5を指で押して針2を止め材6に差込む。この場合、ポスターやカレンダー等は画鋲の針2で止められると共に頭部1で押えられて固定し、摘み部3が止め材6から離れて両者間に隙間7ができる。止め材6に差込んである画鋲を抜き取るときはその隙間7に指先を差込んで摘み部3を親指と人差し指の指先で挟んで摘み、摘み部3を図2(e)の矢印方向に持ち上げる。このとき頭部1の押え部5の外側周縁部12(図2(e))が止め材6に当って支点となり、その支点と反対側になる摘み部3が持ち上げられて、梃の原理で頭部1が斜めに引上げられ、針2が止め材6から抜かれる。
【0019】
【本発明の使用例2】図2(b)〜(d)に示すように摘み部3に指掛け部4が設けられている画鋲を使用して、ポスターやカレンダー等を止め材6に止めるときは、図2(a)に示す場合と同様に押え部5を押して針2を差し込む。画鋲を抜くときは例えば、指掛け部4に親指を係止して摘み部3を持ち、摘み部3を図2(e)の矢印方向に持ち上げる。これにより頭部1の押え部5の外側周縁部12(図2(e))が止め材6に当って支点となり、その支点と反対側になる摘み部3が持ち上げられて、梃の原理で頭部1が斜めに引上げられ、針2が止め材6から抜かれる。
【0020】
【本発明の使用例3】図3に示すように摘み部3が頭部1と別体に成形されている画鋲を使用する場合は、摘み部3の収容部10に画鋲の頭部1を収容して、差込み孔11に針2を差し込んで、針2を摘み部3の裏側まで突出させ、その針2をポスターやカレンダー等を止め材6に押し当て、更に頭部1を強く押して針2を止め材に差し込む。画鋲を抜くときは摘み部3を持ち上げて止め材から針2を抜く。
【0021】
【発明の効果】本発明の請求項1から請求項4の画鋲は次のような効果がある。
■.斜め上向きの摘み部3が設けられているため、画鋲の針2を止め材6に差込んでも摘み部3を摘み易くなり、画鋲を抜き易い。
■.針2が止め材6に深く差し込まれている場合でも、摘み部3を指で摘んで持ち上げると頭部1が梃の原理で持ち上げられ、針2が抜けるので、画鋲を弱い力で容易に抜き取ることができる。
■.摘み部3を指で摘んだまま画鋲を抜くことができるので、画鋲が抜くときの勢いで飛んでしまい、紛失することがない。
■.摘み部3がある分だけ頭部1が大きくなるので、画鋲は一個づつでも扱い易くなる。このため例えば、図4に示すように画鋲を一個づつ釘や螺子等の係止具15に係止して、画鋲を一個づつ個別に販売することもできる。このため必要な個数だけ販売し、購入することができることになり、多数の画鋲を箱に入れて一箱単位で販売する場合のように、余分な画鋲を購入する必要がなく、無駄も少なくなる。
【0022】本発明のうち請求項2の画鋲は、針2を頭部1の偏心位置に設け、摘み部3を針2の取付け位置から離れた部位に設けてあるため、前記効果の他に次のような効果もある。
■.摘み部3を上方に持ち上げた時、梃の機能が効率良く発揮されるので、針2がより一層抜け易くなる。
【0023】本発明のうち請求項3の画鋲は摘み部3に指掛け部4が形成されているため、前記効果の他に次のような効果もある。
■.指掛け部4に指先を係止することができるので、摘み部3を強く握ることができ、画鋲を止め材6から抜き易くなる。
■.指掛け部4を係止具15に通して画鋲をかけることができるため、画鋲を管理し易くなり、画鋲が紛失したり、しまい忘れたりしにくくなる。この場合、図4に示すように指掛け部4に通口16を形成すれば、画鋲を係止具15に掛けたり、外したりし易くもなる。
【0024】本発明のうち請求項4の画鋲は、摘み部3が針2が突設された頭部1と別体に成形され、摘み部3を頭部1の裏側に配置して針2を摘み部3の裏側に突出可能としたので、画鋲は従来のものを使用し、摘み部3だけを新たに用意し、両者を組合わせて使用することができるため、既存の画鋲を有効に使用することもできる。
【出願人】 【識別番号】396000053
【氏名又は名称】松本 倉一
【出願日】 平成8年(1996)4月11日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正治
【公開番号】 特開平9−277788
【公開日】 平成9年(1997)10月28日
【出願番号】 特願平8−89158