トップ :: B 処理操作 運輸 :: B43 筆記用または製図用の器具;机上付属具




【発明の名称】 事務用品整理箱
【発明者】 【氏名】永石 昇

【目的】
【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前面から上面に亘って開口し、左右幅が筆記用具の長さよりも長い区画と、同じく筆記用具の長さよりも短い区画とを有する整理箱本体と、上記整理箱本体の前面から上面に亘る開口部を塞ぐ大きさを有し、向きを変えて、上記整理箱本体の前面の開口部及び上記上面の開口部の双方又はいずれか一方のみを塞ぐことが可能な側面視ほぼ倒立L字形の蓋体と、上記蓋体が、上記整理箱本体の前面の開口部及び上記上面の開口部の双方を塞ぐ場合には、上記蓋体が、上記整理箱本体に回転可能に支持されるヒンジ手段となり、上記蓋体が、上記整理箱本体の前面の開口部又は上記上面の開口部のいずれか一方のみを塞ぐ場合には、上記蓋体が上記整理箱本体に固定される固定手段となる、上記蓋体と整理箱本体との間の係合機構とを備えることを特徴とする事務用品整理箱。
【請求項2】 上記係合機構は、上記整理箱本体の左右の側面板の上部の前後位置に設けられた2つのピン嵌合凹部と、上記蓋体の左右端部の、上記整理箱本体の前面の開口部及び上記上面の開口部の双方を塞ぐ場合に対向する位置に設けた2つのピンとからなり、かつこの場合に、上記整理箱本体の前面の開口部側のピン嵌合凹部に対向するピンは、若干低寸としてあることを特徴とする請求項1記載の事務用品整理箱。
【請求項3】 上記整理箱本体は、前面板の高さが上面板の奥行きよりも小さい偏平な形状であり、かつ左右幅が上記整理箱本体の上記筆記用具の長さよりも短い区画において、左右幅と上記前面の高さと上記上面の奥行きとの間は、筆記用具が倒れない長さとしてあることを特徴とする請求項1又は2記載の事務用品整理箱。
【請求項4】 上記左右の側面板の後面は、上記整理箱本体の後面板の外面よりも上記蓋体の厚み分以上、より後方にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の事務用品整理箱。
【請求項5】 上記整理箱本体の底面板及び後面板の双方に、机上の奥に立設したつい立てのレールに取り付けるためのフックを設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の事務用品整理箱。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、事務用品整理箱に関する。
【0002】
【従来の技術】筆記用具用の事務用品整理箱は、ペントレー型、ペン立て型に大別されているが、従来、これらは個々の形態でのみ使用されている。即ちペントレー型は、筆記用具を寝かせて収納するのみであり、ペン立て型は、筆記用具を立たせて入れておくのみである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、必要に応じての用途変えができなかった。また、従来の筆記用具用の事務用品整理箱は、メモ・手紙等を整理する状差しとしては使用することはできなかった。本発明の目的は、上記の問題を解決した、より使い勝手の高い事務用品整理箱を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の事務用品整理箱は、前面から上面に亘って開口し、左右幅が筆記用具の長さよりも長い区画と、同じく筆記用具の長さよりも短い区画とを有する整理箱本体と、上記整理箱本体の前面から上面に亘る開口部を塞ぐ大きさを有し、向きを変えて、上記整理箱本体の前面の開口部及び上記上面の開口部の双方又はいずれか一方のみを塞ぐことが可能な側面視ほぼ倒立L字形の蓋体と、上記蓋体が、上記整理箱本体の前面の開口部及び上記上面の開口部の双方を塞ぐ場合には、上記蓋体が、上記整理箱本体に回転可能に支持されるヒンジ手段となり、上記蓋体が、上記整理箱本体の前面の開口部又は上記上面の開口部のいずれか一方のみを塞ぐ場合には、上記蓋体が上記整理箱本体に固定される固定手段となる、上記蓋体と整理箱本体との間の係合機構とを備えることを特徴としている。
【0005】係合機構は、整理箱本体の左右の側面板の上部の前後位置に設けられた2つのピン嵌合凹部と、蓋体の左右端部の、整理箱本体の前面の開口部及び上面の開口部の双方を塞ぐ場合に対向する位置に設けられた、2つのピンとからなり、かつこの場合に整理箱本体の前面の開口部側のピン嵌合凹部に対向するピンは、若干低寸としてあることが好ましい。
【0006】整理箱本体は、前面板の高さが上面の奥行きよりも小さい偏平な形状であり、かつ左右幅が整理箱本体の筆記用具の長さよりも短い区画において、前面板の高さと上面の奥行きとの間は、筆記用具が倒れない長さとしてあることが好ましい。
【0007】左右の側面板の後面は、整理箱本体の後面板の後面よりも蓋体の厚み分以上、より後方にあることが好ましい。
【0008】整理箱本体の底面板及び後面板に、机上の奥に立設したつい立てのレール部に取り付けるためのフックを設けてあることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の態様を説明する。なお前面板、上面板、側面板、後面板、底面板等の位置関係を示す語句は、本発明の事務用品整理箱をペントレー型(図1、図3、)として使用する場合のものである。
【0010】本発明の事務用品整理箱(1)の整理箱本体(2)は前面板(4)及び上面板(6)に亘って開口している。整理箱本体(2)の第1の側面板(8)と第1の仕切板(10)との間は、左右幅が筆記用具の長さよりも長い第1の区画(12)となっている。第2の仕切板(10)と第2の仕切板(14)との間は、左右幅が筆記用具の長さよりも短い(第1の区画(12)の長さの約半分)の第2の区画(16)となっている。第2の仕切板(14)と第2の側面板(18)との間は、左右幅が筆記用具の長さよりも短い(第2の区画(16)の長さの更に約半分)の第3の区画(20)となっている。
【0011】整理箱本体(2)は、前面板(4)の高さが上面板(6)の奥行きよりも小さい偏平な形状となっている。前面板(4)の高さは、第3の区画(20)の左右幅とほぼ等しいか、又はそれよりも小さくなっている。第1の側面板(8)及び第2の側面板(18)の上端部内側の前部及び後部には、それぞれ、断面円形の嵌合凹部(22)及び(24)が設けられている。
【0012】図5、図6に示すように、第1、2の側面板(8)(18)の後面(25)は、整理箱本体(2)の後面板(26)の外面(27)より、後述する蓋体の厚み分だけ後方へ突出している。第1、2の側面板(8)(18)の後面の上部には、それぞれ下向鉤状の第1のフック(28)が設けられている。また第1、2の側面板(8)(18)の底面板(32)のほぼ中央には、それぞれ後向鉤状の第2のフック(34)が設けられている。
【0013】図3に示すように、蓋体(38)は、整理箱本体(2)の前面板(4)及び上面板(6)に亘る開口部全体を覆う大きさの側面視下向L字形の形状であり、撓ませることが可能な透明なプラスチック材で形成されている。
【0014】蓋体(38)を、整理箱本体(2)の前面板(4)及び上面板(6)に亘る開口部全体を覆った状態(ペントレー型状態)で、第1及び第2の嵌合凹部(22)(24)と対向する位置には、それぞれ、第1のピン(40)及び第2のピン(42)が設けられている。第1のピン(40)は、第2のピン(42)より若干低寸とされている。
【0015】次に使用方法を説明する。まず、ペントレー型の事務用品整理箱として使用する場合について説明する。図3に示すように、蓋体(38)の後部を若干湾曲させて、両側の第2のピン(42)を、それぞれ整理箱本体(2)の第2の嵌合凹部(24)に貫入する。
【0016】嵌合している第2のピン(42)と第2の嵌合凹部(24)とを中心にして、蓋体(38)を整理箱本体(2)に対して回転して使用する。即ち図1に示すように、蓋体(38)を開けると、整理箱本体(2)の前面及び上面の双方の開口部が大きく現れる。蓋体(38)を閉じると、整理箱本体(2)の前面及び上面の双方の開口部が共に閉じられる。なお、第1のピン(40)と第1の嵌合凹部(22)とは、蓋体(38)を閉じるときのクリックとして利用する。
【0017】第1の区画(12)には、シャープペンシル、ボールペン、マーカーペン、はさみ、カッター等の筆記具及び事務用品が寝かせて収納される。第2の区画(16)には、消しゴム、シャープペンシルの芯ケース等が収納される。第3の区画(20)には、クリップ等が収納される。この場合、蓋体(38)で事務用品整理箱を完全に覆うことができるので、収納された事務用品を埃等から完全に保護したい際に有益である。ペントレー型の事務用品整理箱(101)は、図7に示すように、机上の奥に立設したつい立て(46)のレール(例えば、ピンナップボード等のパネル部に固定され一体となっているレール)(48)又は(50)に第1のフック(28)を引掛けて使用する。これにより、机上のスペースを広く使うことができる。
【0018】次に、ペン立て型の事務用品整理箱として使用する場合について説明する。図4において、蓋体(38)の後部(ペントレー型とした場合の)を若干湾曲させて、両端の第2のピン(42)をそれぞれ整理箱本体(2)の第1の嵌合凹部(22)に貫入する。また蓋体(38)の1対の第1のピン(40)を、それぞれ整理箱本体(2)の第2の嵌合凹部(24)に貫入する。この状態で、整理箱本体(2)の上面(ペントレー型とした場合の)(6)が塞がれ、前面板(ペントレー型とした場合の)(4)が開口している。
【0019】なお、ペントレー型の事務用品整理箱(101)として使用する場合の、整理箱本体(2)の前面板(4)を覆うこととなった蓋体(38)の部分(39)は、整理箱本体(2)の後面板(26)の外面と対向することとなるが、第1、2の側面板(8)(18)の後面(25)は、整理箱本体(2)の後面板(26)の外面(27)より蓋体の厚み分だけより外側の位置になっているので、第1、2の側面板(8)(18)の後面(25)から突出していない。
【0020】図2に示すように、第1の区画(12)には、手紙、はがき、メモ等を立てて収納する(状差し(レタートレー)となる)。第2の区画(16)及び第3の区画(20)には、ペン、鉛筆、はさみ、カッター等を立てて収納する。
【0021】整理箱本体(2)は、前面板(4)の高さが上面板(6)の奥行きよりも小さい偏平な形状であり、更に前面板(4)の高さは、第3の区画(20)の左右幅とほぼ等しいか、又はより小さくなっていて、左右幅と前面板の高さと上面板の奥行きとの間は、筆記用具が倒れない長さ関係であるので、第2の区画(16)又は第3の区画(20)に立てられたペン、鉛筆、はさみ、カッター等が倒れることはない。この使用状態では、開口部が存在し、開口部から事務用品を入れて立てて収納することができるので、事務用品の整理箱からの出入れが極めて容易であり、頻繁に出入れする場合に有利である。
【0022】なお、蓋体(38)は透明であるので、蓋体(38)内部をも見ることができ、立てて収納している事務用品を捜し出すことがより容易になる。
【0023】ペン立て型の事務用品整理箱(201)は、図5に示すように、机上の奥に立設したつい立て(46)のレール(例えば、ピンナップボード等のパネル部に固定されて一体となっているレール)(48)又は(50)に、第2のフック(34)を引掛けて使用する。
【0024】上記実施の態様では、ペントレー型の事務用品整理箱(101)又はペン立て型の事務用品整理箱(201)は、つい立て(46)のレール(48)又は(50)に引っ掛けて使用することとしたが、机、テーブル等、載置台の上において使用してもよい。この場合には、第1のフック(28)又は第2のフック(34)は必ずしも設けなくてもよい。
【0025】また上記実施の態様では、ペントレー型の事務用品整理箱(101)及びペン立て型の事務用品整理箱(201)は、机上の奥に立設したつい立て(46)のレール(48)又は(50)に引っ掛けて使用するとしたが、机上の奥に立設したつい立て(46)のレール(48)又は(50)に限定することなく、種々の第1のフック(28)及び第2のフック(34)で引掛けることができる箇所に引掛けて使用することができる。フックを設けることにより、事務用品整理箱をフックで引掛けることができる箇所に引掛けて使用することができるので、スペースの有効利用を図ることができる。
【0026】
【発明の効果】
(a) 1つの事務用品整理箱を、ペントレー型の事務用品整理箱又はペン立て型の事務用品整理箱として利用することができる。
【0027】(b) ペン立て型の事務用品整理箱として使用する場合には、筆記用具の長さよりも長い左右幅の区画の部分を、メモ・手紙等を立てて収納する状差しとして利用することができる。
【出願人】 【識別番号】000000561
【氏名又は名称】株式会社岡村製作所
【出願日】 平成8年(1996)3月22日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】竹沢 荘一 (外1名)
【公開番号】 特開平9−254596
【公開日】 平成9年(1997)9月30日
【出願番号】 特願平8−66084