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【発明の名称】 自動封筒シール機
【発明者】 【氏名】矢野 達郎

【目的】 封筒の開口部をシールし、閉じる作業において、任意寸法形状の封筒に対し粘着テープを所定の寸法に切断し、自動的に貼り付ける装置を提供する。
【構成】 市販の粘着テープ1を装着し、取り出し・送り・剥離用の各ローラ機構及び切断機構を通過することにより粘着テープを所定寸法に切断・供給する。封筒の厚みに自動対応する搬送・貼り付け機構においては、挿入された封筒の端面を検出することにより自動的に搬送を行い、切断・供給された粘着テープを所定のシール位置に貼り付け、搬出を行い、調整・設定作業の不要な自動シール機構を構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ロール状粘着テープより粘着テープを引き出し、剥離して後記切断機構へ送る引き出し機能を有する第1のローラと、剥離機能を有する第2のローラと、封筒が貼着位置に搬送されるまで前記粘着テープを保持しかつ該封筒の搬入に同期して搬送経路を形成する保持機能を有する第3のローラと、前記第1、第2のローラを同一方向に回転駆動する第1のモータとを有し前記第1、第2、第3のローラが同一方向に同一外周速度で回転する引き出し、剥離機構と、該引き出し、剥離機構により繰り出される粘着テープを所定の長さに切断する移動刃及び該移動刃を駆動する第2のモータを有する切断機構と、挿入された封筒を搬送する複数個の第1の搬送ローラ及び該複数個の第1の搬送ローラを駆動する第3のモータを有する封筒搬送機構と、該封筒搬送機構による搬送路上に配設され前記切断機構により切断された粘着テープをばねの圧力にて貼り付けると共に封筒の搬送をも兼ねる第2の搬送ローラ及び貼り付けローラを備えた加圧、貼り付け機構とを具備することを特徴とした自動封筒シール機。
【請求項2】 粘着テープの貼り付けを行う前記貼り付けローラ及び挿入された封筒を搬送する前記第1の複数個の搬送ローラは、各々前記第1、第3のモータにより駆動される回転軸に円筒形状のローラを装着した構造にて、回転軸と円筒形状のローラはばねの加圧力により固定され、ばねの加圧で生ずる摩擦力により回転軸外周のローラが回転軸に追従回転することにより、前記第1のモータにて送られる粘着テープと前記第3のモータにより搬送される封筒との送り速度の差異を個々のローラ位置にて吸収し、封筒及び粘着テープにねじれ、たるみ等の負荷を掛けること無く確実に粘着テープの貼り付けを行うことを特徴とする請求項1に記載の自動封筒シール機。
【請求項3】 前記第1のローラは、前記粘着テープの粘着性を阻害・減少させないでかつ送りむら・ずれ等を生じさせない送り目的のために、外周に溝加工が施されていることを更に特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載の自動封筒シール機。
【請求項4】 前記第3のローラは、前記複数個の第1の搬送ローラのうち最終段のローラにガイドフレームにより連結され歯車を介して該最終段の第1の搬送ローラによって回転力を与えられ且つばねにより上方に配置された前記第2のローラに圧接されると共に該第2のローラと前記第3のローラ間に封筒が搬送される際には前記ばねに抗して下方に転移することを更に特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の自動封筒シール機。
【請求項5】 前記封筒搬送機構における複数個の第1の搬送ローラは、表面が球面形状に形成され、軸方向に第1のばねにより加圧されて若干移動可能に軸支されると共に、前記球状表面に従動ボールが第2のばねにより弾圧接触させられ、該第1の搬送ローラ及び前記従動ボール間に前記封筒が搬送されるように形成されていることを更に特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の自動封筒シール機。
【請求項6】 前記封筒搬送機構における封筒搬送路の封筒進行方向に沿って、該封筒の進行を検出する第1、第2及び第3の検出手段を設け、前記第1の検出手段によって封筒の本装置への挿入を検出して該第1の検出信号により前記第3のモータを起動し、前記第2の検出手段により搬送されてきた封筒の前端を検出し、該第2の検出信号により前記第1のモータを起動し、前記第3の検出手段により搬送されてきた前記封筒の後端を検出し、該第3の検出信号により前記第1、第3のモータの駆動を停止させると共に、前記第2のモータを起動することを更に特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の自動封筒シール機。
【請求項7】 前記加圧、貼り付け機構の前記第2の搬送ローラは第3のばねにより軸方向に加圧されて若干移動可能に軸支されると共に、該第2の搬送ローラと対向して表面接触する前記貼り付けローラは第4のばねにより半径方向に若干変位可能に軸支されていることを更に特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の自動封筒シール機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動封筒シール機に関し、更に詳しくは、一般事業所及び封書等の包装・発送を行う専門事業所における、書状もしくは小形物品が封入された封筒を、粘着テープにて閉じる作業において、任意寸法・形状の封筒を機械に挿入するのみにて、自動的に所定位置に粘着テープを貼り付け、封筒を閉じる作業を完了させる機械に関する。
【0002】
【従来の技術】書状もしくは小形物品を保管・搬送又は送付するために封筒に封入する作業においては、封筒の開口部を糊等の接着剤で直接貼り付けるか、ホッチキス等の閉じるための機材・部品を使用するか、もしくは粘着テープを貼り付けることにより閉じるか何れかの方法または類似手段が採られている。一部の封筒においては最初から開口部に両面テープが貼り付けられているもの、または乾燥状態の糊が事前に塗布されているものも実用化されている。しかしながら、大半の封筒は開口部への事前の処理は為されておらず、挿入後人手にて閉じる作業が行われている。現在最も一般的に行われている方法は、粘着テープにて閉じる方法であり、具体的には、市販のロール状粘着テープより封筒を閉じる必要な長さを予測にて取り出し、切断し、人手にて封筒に貼り着ける作業方法である。
【0003】叙上の如き従来の事情に鑑み、これまでに特開平4−80169号公報に開示されているような粘着テープ貼着装置が提案されている。
【0004】上記公報に開示されている従来技術は、粘着テープの巻反を交換保持可能な保持部と、被貼付物を搬送可能な搬送部と、該搬送部により搬送されている被貼付物上に給送ベルトにより粘着テープを繰出給送可能な供給部と、該粘着テープを切断可能な切断部とを備えて構成したことを特徴とする粘着テープ貼着装置、である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公報に記載された従来技術は、構造が極めて複雑であって、操作も容易でなく、しかも最大の欠点は、被貼付物に対する粘着テープの適切な切断及び貼着が極めて不確実で、安定性に欠けることであった。
【0006】本発明は従来の上記実情に鑑みてなされたものであり、従って本発明の目的は、従来の技術に内在する上記欠点を解消し、予測により取り出されるテープの長短・過不足等の不具合あるいは手作業による貼り付け状態の不揃い・不確実性を排除し、なおかつ作業者の疲労を軽減することを可能とした新規な自動封筒シール機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本発明に係る自動封筒シール機は、ロール状粘着テープより粘着テープを剥離・引き出し、切断機構へ送るローラとこのローラを回転駆動させるモータにて構成される剥離・引き出し機構と、モータにて駆動される切断機構にて粘着テープを所定長さに切断する切断機構と、さらに挿入された封筒をモータ駆動にて受け入れ搬送する搬送ローラ機構部と、切断された粘着テープをばねの圧力にて貼り付ける搬送・貼り付け機構とを備えて構成され、これら各機構部の連続動作にて粘着テープの自動貼り付けを行う。これらの各機構部の諸動作は機械の挿入口に装備された封筒検知用の検出器の検出信号にて各モータの回転制御を行うことにより自動制御することを特徴とする。
【0008】更に詳しくは、本発明は、事務用封筒の開口部を片面粘着テープを貼着することによりシールし、閉じる作業において、当該封筒本体を機械の挿入口に挿入すれば自動的に所定のシール位置に粘着テープが貼り付けられ、閉じた状態にて封筒本体が排出される自動封筒シール機であって、シール素材として使用する片面に粘着剤が塗布された粘着テープを、規格品のロール状テープより取り出し、封筒の貼着位置に貼り付けた後に、所定の寸法に切断するための切断機構へ送り込む機構において、テープの粘着性を阻害・減少させないでなおかつ送りむら・ずれ等を生じさせない送り目的の為に、外周に溝加工を施した引き出しローラと、引き出したテープを封筒の貼着位置へ送り込むために引き出しローラから剥離させ平面状態の送りを行うための剥離ローラと、封筒が貼着位置に搬入されるまでテープを保持し、なおかつ封筒の搬入に同期して搬送経路を形成するためにその位置を転移する機能を有する保持ローラとで構成され、個々のローラが互いに対向し、交互に組み合わさった円盤にて構成されることによりローラへのテープの巻き着きを防止し、安定形態にてテープの送りを行う一組の引き出し・剥離・保持ローラにて構成されるテープ送り機構を有することを特徴としている。
【0009】また、本発明に係る前記自動封筒シール機において、シールするために挿入された封筒に対し、封筒の受け入れとシール機構への搬送を行う対向した一対の搬送ローラが互いに球面状態を形成し、従動側の球面ローラにおいてはばね等にて搬送方向に対し垂直方向の圧力を与えることにより封筒のシールすべき箇所の厚みに自動的に対応した隙間を形成しなおかつ必要な搬送保持力を発生させることとともに、ローラ機構に対し任意の方向からの挿入を可能とする。また、駆動側のローラは回転軸位置においてばね等の加圧機構を介し固定され、摩擦力にて回転駆動が伝達される事により負荷の吸収と、個々の回転位置における回転誤差を吸収し封筒に負荷を与えず安定した送りを行う。封筒の挿入方向の任意性と、封筒の厚みに対する自由度及び搬送系における速度差異を吸収するために、ばね圧を印加した球面ローラと、摩擦トルクによる駆動ローラとが組み合わされた搬送機構を有することを特徴としている。
【0010】本発明はまた、前記自動封筒シール機において、粘着テープの貼り付けによりシールを行う位置においても対向した一対のシール用ローラが自動的に封筒の厚みに対応した隙間を形成し、なおかつ貼り付けローラに相対する搬送ローラにおいてはばね等の加圧機構によりモータの回転駆動を伝達する方式とし、テープの送り速度と封筒の送り速度の差異を吸収する機構とし、封筒及びテープにねじれ、たるみ等の負荷を掛けること無く確実に粘着テープの貼り付けを行う。この一対のシール用ローラが受け入れ・搬送ローラと単一のモータにて駆動されることにより等速同期回転を行い封筒を安定して搬送を行うとともに、なおかつ両者の位置において封筒の厚みに自動的に対応する搬送・貼り付け機能を有することを特徴とする。
【0011】本発明はさらに、前記自動封筒シール機において、挿入された封筒を検出し受け入れると搬送の制御及びテープの送り・切断制御を行うための検出機器を装備し、挿入された封筒の搬送方向前方端面の検出と、搬送された封筒の後方端面を検出することにより封筒の幅を検知し、その検知情報により粘着テープ引き出し・剥離ローラ駆動モータと切断機構駆動モータの制御を行い、挿入された任意寸法・形状の封筒に貼り付けるために必要な長さの粘着テープを自動的に切断供給し、所定位置に貼り付けることを特徴としている。
【0012】
【作用】本発明の自動封筒シール機においては、ロール状の粘着テープの引き出し・剥離・保持を行う機構を3個のローラにて構成する。引き出しを行う第1のローラは、粘着テープの粘着面が接触する外周の回転軸方向に溝加工を施され、粘着テープの粘着面への接触面積を小さくすることにより粘着性の低下を防止するとともに、回転方向に対し確実な取り出しを行う。引き出しを行う第1のローラにて取り出された粘着テープは、剥離・送りを行う第2のローラ及び保持ローラである第3のローラにてローラから剥離・分離され、平面状態にて封筒の貼着位置へ送られ、封筒の搬送により切断機構へ送り込まれる。これら第1〜第3の3個のローラは個々の回転軸上に積層された円盤状のローラが交互に噛み合った状態に配置され、第1、第2、第3のローラは同一方向に同一外周速度にて回転い、同一方向に粘着テープの送りを行い、それによって粘着テープは、個々のローラに巻き着くことなく送られ、第3のローラの外周に貼着した状態にて保持される。
【0013】前記ローラにおいて、第1及び第2のローラはその回転軸位置において軸支され、第3のローラは、第2、第3のローラ間への封筒の搬入に対応してその位置を転移し、封筒の搬送経路を形成するとともに貼着保持していたテープの先端部分を封筒の貼着位置へ移載する。平常時における第3のローラの位置は、ばね等にて維持され、封筒の搬入に対応して転移した後に、封筒の通過によりばね等の復帰力にて平常位置に復帰し、新たなテープの送りに待機する。
【0014】挿入された封筒の受け入れ・搬送及び粘着テープの貼り付け・搬出を行う機構においては、受け入れローラと貼り付け機構とが単一のモータで等速同期回転が行われ封筒の安定搬送を行うとともに、受け入れローラにおいては封筒を挟み搬送する従動側ローラ位置がばね等にて変位し挿入された封筒の厚みに対応し、貼り付けローラ機構においても封筒を挟み粘着テープを貼り付ける従動側ローラがばね等により変位し、搬送を行う駆動側ローラとの間にて封筒の厚みに対応する隙間を形成するとともに粘着テープの貼り付けを行う。
【0015】封筒への貼り付けを行う粘着テープの寸法設定・切断は、挿入口及び搬送過程に装備された検出器により封筒の前方端面及び後方端面を検出することにより自動的に制御され、任意の寸法形状の封筒に対し最適な長さの粘着テープの供給切断及び貼り付けを行い自動化を実現した。
【0016】
【実施例】以下、本発明をその好ましい一実施例について図面に基づいて具体的に説明する。
【0017】図1は本発明に係る自動封筒シール機の一実施例をカバーを除去して内部を示す正面図である。
【0018】図1を参照するに、粘着テープ取付用リール21は回転軸211において固定され回転は自由度を有し、装着された粘着テープ1は、アイドラ22を経由し、その端面を引き出しローラ(第1のローラ)23に粘り付けることによりロール巻き状態からの引き出しが行われる。しかして剥離ローラ(第2のローラ)24を経て案内ガイド25にて挟まれた状態の粘着テープ1はその粘着抵抗にて引き出しローラ23及び剥離ローラ24から剥離され、平面状態を保持しながら保持ローラ36へ送り込まれる。
【0019】リール21、アイドラ22、引き出しローラ(第1のローラ)23、剥離ローラ(第2のローラ)24、保持ローラ36(第3のローラ)、案内ガイド25、モータ26、及びタイミングベルト262等によって粘着テープ給送機構が形成され、ローラ23、24は粘着テープ送りモータ26にて駆動され、タイミングベルト262を介して各々同一方向に回転する。
【0020】ローラ36は封筒搬送用モータ33にて駆動され、タイミングベルト332を介し搬送機構のローラ34、38等と同一方向に回転を行う。
【0021】図1に示された切断機構は粘着テープ1を所定の長さに切断する機構部である。移動刃41は、直進前後動作を行う刃物台44に固定され、モータ42の回転動作をクランク機構43を介して変換された直線運動に従って直線的に変位し、前進動作(図1の右側)時に粘着テープ1の切断を行い、粘着テープ1が送られる時には後退位置(図1の左側)にて待機する。移動刃41の後退位置の確認を検出スイッチ441にて行う。
【0022】切断された粘着テープ1は引き出しローラ23、または剥離ローラ24に粘着した状態にあり、新たに挿入搬送された封筒を検知した検出器312の信号によりテープ送り動作が指令され(図7(c)、(d)参照)、封筒搬送により既に回転を行っている保持ローラ36に対し、引き出しローラ23及び剥離ローラ24が回転し、粘着テープ1の送り出しを行う。保持ローラ36はガイドフレーム365にて保持され、同一回転軸を有する歯車364は中間歯車363を介して搬送ローラ34と同一回転軸を有する歯車362の回転に連動し、歯車362は同じく回転軸を共有するプーリ361にて搬送モータ33の駆動を受ける。
【0023】封筒が挿入搬送され、粘着テープ1が送り出されている段階においては、保持ローラ36及び中間歯車363は回転系を構成するガイドフレーム365を保持するばね366にて剥離ローラ24側に押しつけされた位置にあり、剥離ローラ24と噛み合った位置関係にある保持ローラ36は送り出された粘着テープ1を自らの外周面に貼着させながら保持する。搬送される封筒82が保持ローラ36と剥離ローラ24との間に挿入されると、搬送力により封筒82が保持ローラ36を後退させ、搬送路が開かれ、残置された粘着テープは封筒に移載貼着され、貼り付けローラ27の位置へ搬送される。
【0024】封筒が通過した後は、保持ローラ36はばね366の押し圧により再度押し上がられ、剥離ローラ24と噛み合った状態を形成し新たな粘着テープの送り出しに対し待機状態となる。
【0025】挿入口31に挿入された封筒は、検出器311にてその前方端面を検知され、その検知信号により搬送モータ33が駆動回転を開始し(図7(a)、(b)参照)、モータ出力軸プーリ331にてタイミングベルト332を駆動し(図1、図4参照)、搬送ローラ34、他の挿入部搬送ローラ34、貼り付け部搬送ローラ37、搬出部ローラ38を回転させて封筒の搬送を行うとともに、中間歯車363を介して保持ローラ36を回転させ、封筒への粘着開始前の粘着テープの一時的な保持を行う。
【0026】貼り付けローラ位置においては貼り付け部搬送ローラ37に貼り付けローラ27が対置され、貼り付けローラ27はばね等の加圧による摩擦トルクにて搬送部ローラ37に従動し、封筒と粘着テープの送り速度の差異を吸収しながら、粘着テープの貼り付けを行う。
【0027】検出器312は挿入された封筒の前方端面を検出することにより、粘着テープ1の引き出し・剥離を行う粘着テープ送りモータ26の起動制御を行い(図7(c)、(d)参照)、検出器313は搬送される封筒の後方端面を検出することにより粘着テープ送りモータ26の停止指令、切断機構駆動モータ42の起動指令及び封筒搬送モータ33の停止指令の各起動停止制御を行う(図7(b)、(d)、(e)、(f)参照)。なお、粘着テープ切断後の再起動指令は、インターバルタイマ等の電気制御にて行う。
【0028】図2は本発明の自動封筒シール機における外形上の諸機能を説明する図である。
【0029】図2において、シールされる封筒は、封筒挿入口31から挿入され、封筒搬出口32まで搬送される間に、粘着テープ取付用リール21に固定された粘着テープ1から引き出され必要寸法に切断された粘着テープを貼り付けシールされる。封筒に粘着テープ1を貼り付ける位置は、封筒の寸法形状により設定され、位置決め用ノブ51を移動することにより簡便に行われる。
【0030】粘着テープの交換時にいては、自動封筒シール機の主たる作動を指令する封筒搬送指令スイッチ61、粘着テープ送り指令スイッチ62及び粘着テープ切断指令スイッチ63を操作することにより交換作業を行い、本体は操作上の安全性及び防塵等の環境対策のために、カバー72にて覆われている。
【0031】図3は被貼着物の傾斜図であり、封筒の開口部舌片811が開放状態の封筒81は、舌片811を折った封筒82の状態にて本発明の自動封筒シール機に挿入され、舌片811の折り返し部に粘着テープ12を貼着された状態の封筒83として搬出される。
【0032】図4は封筒の挿入口及び搬出口における搬送ローラの機能を説明する要部拡大断面図(図1の搬送ローラ34間で垂直線により切断し右側から見た断面図)である。
【0033】図4を参照するに、本発明の主要構成要素の一つである封筒搬送機構は球面形状の搬送ローラ34と従動ボール351(本実施例においては各3個)にて構成されている。搬送ローラ34は、ばね342にて側面から加圧され、位置決めカラー345にて従動ボール351と相対する位置に回転自在に枢着され、位置決めカラー345と搬送ローラ34との接触面においては搬送に必要とし、なおかつ封筒の位置ずれ、個々の搬送位置での速度誤差等による過負荷に対しては空転する搬送力を発生する摩擦トルク状態に加圧力調整カラー343にて調整・設定されている。搬送ローラ34をその軸上に装着された回転軸341は、回転軸受346及び347にて保持され、軸端に装備されたタイミングプーリ344からタイミングベルト332を介して封筒搬送モータ33の回転駆動力を入力されている。
【0034】従動ボール351は、保持器354内においてばね353により加圧され、搬送ローラ34との間に保持力を発生するが、ばねの加圧力をその接触面が球面状態であることを特徴とするばね保持器352の球面を介して受けることにより、挿入口31へ挿入された封筒の厚みに対し適応性を有するとともに、封筒の挿入方向に対し任意性を有する。なお、封筒の形状によるテープ粘着位置の差異に対しては、ストッパ52の位置調整を行うことにより簡便に対応が可能である。
【0035】搬送ローラ34は本実施例においては球面形状に形成されているが、平面形状に形成することも勿論可能である。
【0036】図5は加圧、貼り付け機構を図1のローラ36とローラ37の間で垂直線により切断し、図1の右側から見た断面図であり、粘着テープ貼り付け位置における、貼り付けローラ27と搬送ローラ37との機能を基に粘着テープの貼り付け作業を説明するものである。
【0037】図5を参照するに、貼り付けローラ27はその回転軸271にて回転動作を行うが、回転軸271は、機構を内蔵するブロック276内において、ばね保持器272及び273を介してばね274及び275から軸の両端に加圧力を受けることにより、搬送ローラ37に密着し、なお且つ搬送ローラ37の回転に従属回転する自由度を有する。
【0038】また、搬送ローラ37は、ばね372にて側面から加圧され、位置決めカラー375にて貼り付けローラ37と相対する位置に回転軸371に固定され、位置決めカラー375と搬送ローラ37との接触面においては搬送に必要とし、なおかつ封筒の位置ずれ、個々の搬送位置での速度誤差等による過負荷に対しては空転する搬送力を発生する摩擦トルク状態に加圧力調整カラー373にて調整・設定される。
【0039】搬送ローラ37をその軸上に装着された回転軸371は、回転軸受376及び377にて保持され、軸端に装備されたタイミングプーリ374からタイミングベルト332を介した搬送モータ33の回転駆動力を入力される。
【0040】相対する貼り付けローラ27と搬送ローラ37の間に、粘着テープ1の先端が貼着された封筒82が搬送され進入すると、貼り付けローラ27は、ばね274及び275の加圧力を回転軸271に受けながら後退し、なおかつ搬送ローラ37の回転を封筒82及び粘着テープ1から受け、従属回転を行いながら粘着テープの加圧・粘着を行う。
【0041】図6(A)〜(F)は挿入・搬送される封筒82に対し、保持ローラ36がその位置を転移しながら粘着テープ1を封筒82へ移載し、貼着後移動刃41にて所定長に切断し、貼り付けローラ27及び搬送ローラ37にて貼着する、切断機構及び加圧、貼り付け機構の一連の動作を時系列にて説明する動作原理図である。
【0042】図6を参照するに、(A)図は封筒82が貼着位置へ搬送される前の謂ゆる待機状態を図示するものである。封筒82の搬送経路上には検出器312、保持ローラ36、検出器313及び貼り付けローラ27と対向して配置された搬送ローラ37が順次配置され、粘着テープ取付用リール21にて保持された粘着テープ1は引き出しローラ23及び剥離ローラ24に貼着された状態で待機し、移動刃41も後退位置にて待機している。
【0043】(B)図は封筒82の搬入により検出器312が封筒82の前方端面を検出し、その検出信号による粘着テープ送りモータ26の起動によって引き出しローラ23及び剥離ローラ24が回転を開始する(図7(c)、(d)参照)ことにより、粘着テープ1の送りを開始した状態を図示するものである。
【0044】(C)図は封筒82が、更に搬送され、検出器312を通過し、保持ローラ36と剥離ローラ24との間に進入することにより、保持ローラ36がその位置をばね366(図1参照)に抗して下方(矢印の方向)に転移した状態を図示するものである。粘着テープ1は、封筒82の搬送に同期して送られており、封筒82の進入直前においてはその先端が保持ローラ36に到達し貼着状態にあるが、保持ローラ36の転移により封筒82の前方上に残置・移載される。
【0045】(D)図は封筒82の通過により転移していた保持ローラ36がばね366によって原位置に復帰し、搬送ローラ37の位置において貼り付けローラ27との間で粘着テープ1の貼り付けが行われている状態を図示するものである。
【0046】(E)図は検出器313が封筒82の通過を検出し、移動刃41の前進により粘着テープ1を切断した状態を図示するものであり、検出器313の作動により封筒82の搬送及び粘着テープ1の送り動作は停止し、切断作業のみ行われる。即ち、この場合には検出器313の検出信号により切断機構駆動モータ42は起動させられ、テープ送りモータ26及び封筒搬送モータ33は停止させられ、その結果、粘着テープ1の走行が停止して切断が実行され、封筒82の搬送も停止する(図7(b)、(a)〜(f)参照)。
【0047】(F)図は移動刃41による粘着テープの切断が行われ、移動刃41は待機位置へ復帰するとともに粘着テープ1の搬送が開始され、貼り付けローラ27及び搬送ローラ37にて粘着が行われた封筒82は搬出され、一連の作業の終了により各駆動機器が待機状態にあることを図示するものである。
【0048】図7は本発明の自動封筒シール機における、各機器の作動の関連及び時系列的な経緯を示すタイムチャートである。
【0049】図7を参照するに、挿入された封筒82を検出した封筒検出器311の作動により封筒搬送モータ33が搬送駆動を開始し、搬送される封筒82を検出した封筒検出器312の作動によりテープ送りモータ26が駆動を開始し、粘着テープ1の送りを行う。
【0050】搬送される封筒82の後方端面を検出した封筒検出器313の作動により切断機構駆動モータ42が作動すると共に、封筒駆動モータ33が停止させられて封筒の搬送が一時停止する。封筒の切断の終了をもって封筒82の搬出のために封筒搬送モータ33が再び回転駆動される。
【0051】切断機構駆動モータ42の作動により粘着テープ1の切断を行っている間は、封筒搬送モータ33及びテープ送りモータ26は停止状態にあり、切断作業後の封筒82の搬出は封筒搬送モータ33の作動時間を設定制御するタイマにて行われる。
【0052】また、切断機構駆動モータ42と、作動が各々相前後する関係にあるテープ送りモータ26及び封筒搬送モータ33の停止・起動の制御に関しては、設計上の裁量により時間差を設けることも考慮される。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動封筒シール機によれば、粘着テープにて封筒の挿入口をシールし、閉じるという従来人手に依存していた作業において、封筒を自動封筒シール機の挿入口に挿入するだけで一定の場所に、所定の長さの粘着テープを自動的に貼り付けることが行われ、機関調整・設定等の作業を必要とせず、簡単な構成により封筒の寸法形状・厚みに関わらず均一な状態に粘着テープの貼り付けが容易にしかも的確に実現される効果が得られる。
【出願人】 【識別番号】596029074
【氏名又は名称】株式会社テーケーシー
【出願日】 平成8年(1996)3月1日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】熊谷 雄太郎
【公開番号】 特開平9−234993
【公開日】 平成9年(1997)9月9日
【出願番号】 特願平8−45154