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【発明の名称】 シート状物止め付け具
【発明者】 【氏名】三角 英雄

【目的】
【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基台部の一面を平面状とし、該平面状部から突き刺し部が突出して形成され、突き刺し部の根元となる基台部の平面状部の少なくとも一部に接着層あるいは粘着層を設けていることを特徴とするシート状物止め付け具。
【請求項2】 剥離紙を接着層あるいは粘着層に付着させてなる請求項1に記載のシート状物止め付け具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状物止め付け具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポスター等のシート状のものを壁などに止め付けるときに使用する止め付け具は、大きく分けると、画鋲に代表されるような鋲止めタイプのものと、両面テープに代表されるような両面に粘着性を持つタイプのものとに分けられる。
【0003】その中でも特に、基台部の一部から針状のものが突出している構造を持つ画鋲タイプの止め付け具は、シート状物を壁に押し当てた上から針状物を壁に向かって突き刺すだけの操作で、シート状物を壁などに止め付けることができるという簡便性があり、また何回でも使い回しができるため、シート状物の止め付け具として、現在最も一般的に用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の鋲止めタイプの止め付け具は、止め付けられているシート状物を支えているのが基台部の一部から突出している針状部だけなので、シート状物が紙などのような破れ易い素材である場合、僅かな刺激だけでも、止め付け具とシート状部との接点である針状部が刺さっている部分から破れが生じることで、止め付け具としての機能が発揮できなくなったり、シート状物を傷めてしまう原因にもなっていた。
【0005】また、鋲止めタイプの止め付け具は、単に針状部を突き刺しているだけであるため、突き刺す先の壁などの材質によっては、非常に止め付け具が剥がれ易い場合もある。鋲止めタイプの止め付け具がポスター等のシート状物を止め付けているとき、仮に、他物がシート状物に当たるとシート状物が動いて破れの原因となるし、他物が止め付け具に当たると、止め付け具が止め付け先およびシート状物から離れ落ちて、行方が分からなくなったりする。
【0006】しかも、この止め付け具の一部には針状部が突出しているため危険であり、床などに落ちた鋲止めタイプの止め付け具を踏みつけたりすることで、針がささったという事故も現に起こっている。また、最近は製造物責任法(PL法)の関係で事故が起こった時の責任が問われてしまう恐れもある。
【0007】一方、このような危険性がない止め付け具として、両面テープに代表されるように薄地の膜状物質の両面に粘着状物質を塗布したタイプのものがある。このタイプの止め付け具は、シート状物と壁などの間に介在させることで、シート状物を壁などに止着させるので、シート状物と止め付け部分との接点が大きいため、少々の刺激ではシート状物が紙などの破れ易い素材であっても、破れたり、傷んだりすることはなく、また仮に、この止め付け具が壁から剥がれ落ちたりしても、針状のものが構成部材になっていないため、踏みつけたりしても危険なことはない。
【0008】しかし、薄地の膜状物質の両面に粘着状物質を塗布した両面テープタイプの止め付け具は、取り扱いの上でテープの両面についている剥離紙を剥がすため、剥離紙を剥がす行為の時にテープの接着部に手の油などが付いて接着状態が悪くなったりして、簡便性に欠けるだけでなく、繰り返し使用できないため、経済的にも不満が残る内容となってしまう。
【0009】本発明は、上記した従来の問題点を改善すべくなされたものであって、シート状物を壁などに簡単に止め付けることができ、繰り返しの使用もでき、かつ、シート状物を傷めること無く、またシート状物と止め付け具が離れ落ちることがないことで、止め付け具の行方が分からなくなったり、止め付け具を踏みつけたりする恐れがなく、それゆえに足に止め付け具の針状部が刺さる危険性の少ないシート状物止め付け具を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成するために、本発明にかかるシート状物止め付け具は、基台部の一面の一部あるいは全面を平面状にして、その平面状部から突き刺し部が突出して形成された構成になっている止め付け具の平面状部に接着層および粘着層を設けるようにした。
【0011】なお、突き刺し部は一つでも複数でもよく、また平面状部の接着層および粘着層を設けるのは、面の一部でも全体でもよい。また、該接着層および粘着層は感圧性でも粘着体でもよく、特に限定はしないが、剥離紙を併用することが望ましい。また、基台部1の形態は特に限定されないが、持ちやすい形にすることが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるシート状物止め付け具を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態の一例としてのシート状物止め付け具(A)の下から見た斜視図である。
【0013】シート状物止め付け具(A)は、基台部1と突き刺し部2とからなっており、基台部1は保持部分1aと平面状部分1bとからなっている。このうちの平面状部分1bには、接着層1cが設けられている。使用する前に、付着させた剥離紙1dを剥がし接着層を表出させる。このときの基台部の形状は、円形、角形、あるいはそれらを加工した形など特に限定はされない。
【0014】突き刺し部2は、平面状部分1bから突出した形で形設されている。この突き刺し部2の形態は図のような針状に限らず、シート状物及び被止め付け部分を穿通する事ができたら充分である。
【0015】このシート状物止め付け具(A)の使用方法は、図2に示すように、一般的な画鋲と同じように、壁などの被止め付け部分(B)の表面上にシート状物質(C)を重ねた上から、このシート状物止め付け具(A)を突き刺してシート状物を止め付ける。するとシート状物質(C)を被止め付け部分(B)に定着させているように見えるが、それだけでなくシート状物止め付け具(A)の平面状部分1bに塗布されている接着層1dが接しているシート状物質(C)との接着面によっても支えられているのである。
【0016】図3は、前述したシート状物止め付け具(A)を用いて、ポスター(D)を壁に止め付けている様子を示した斜視図である。もし、ポスター(D)を止め付けているシート状物止め付け具(A)の一つの(A1)が、被止め付け部分(B)から仮に剥がれたとしても、従来の画鋲ではポスターから抜け落ちてしまいやすいが、シート状物止め付け具(A)は、基台部の平面状部分1bに塗布されている接着層1dによってポスター(D)と平面状部分1bが密着しているため、ポスター(D)からはずれ落ちることはないので安全である。
【0017】また、そればかりか図4に示した一般的な画鋲(X)などを用いたときによく見られるポスターの破れは、ポスターを支えている部分が画鋲の突き刺し部のみの狭い接着面であるためにポスター部に他物があたってずれ動こうとした時に起こるのであって、本発明のシート状物止め付け具(A)は、ポスター部に他物があたってずれ動こうとした時でも、ポスター部を広い接着面で受け止めてずれ動きが防止されるため、ポスター破れも防止されるのである。
【0018】なお、平面状部の形は図1に示した1bのように全体が平面でなく、図5のイ、ロ、ハに示したように部分的な平面部を設けるだけでも問題はない。また、接着層および粘着層も平面部の全体塗布でも部分塗布でも限定されない。
【0019】
【発明の効果】本発明のシート状物止め付け具は、使用操作は一般的な画鋲と同じで、止めたい所を突き刺し部で刺し貫くだけでよく、非常に手軽な操作でシート状物を止め付けることができ、しかも、基台部の一面の平面状になっている部分が突き刺し部の根元となっていて、接着性のある物質を塗布しているために、突き刺し部だけでなく、基台部の平面状部までがシートを支える部位になっており、シートが傷みにくく、また、もし被止め付け部からシート止め付け部が剥がれたとしても、接着部の効果でシートから落ちることを防ぐことができるため、踏みつけたりして怪我をすることがなく、安全性が高いと言える。
【出願人】 【識別番号】595017724
【氏名又は名称】三角 英雄
【出願日】 平成8年(1996)2月15日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】杉本 勝徳 (外1名)
【公開番号】 特開平9−216496
【公開日】 平成9年(1997)8月19日
【出願番号】 特願平8−28134