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【発明の名称】 画鋲および画鋲の打ち出し器
【発明者】 【氏名】深澤 一郎

【目的】
【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 頭部と針部とを備えた画鋲であって、頭部が棒状に伸びているとともに、複数の画鋲を棒状頭部においてその幅方向に連結させたことを特徴とする画鋲。
【請求項2】 棒状頭部が、裏面側に抜き取り器具挿入用の後退部を形成されてなる請求項1に記載の画鋲。
【請求項3】 棒状頭部を幅方向に連結させた複数の画鋲をスライド可能に挿入した筒状本体と、筒状本体の先端に設けられた個々の画鋲を打ち出す打ち出しガイドと、打ち出しガイドの頭部側において画鋲を打ち出すピストンと、ピストンの後部に取り付けられ、自動復帰手段を備えた打ち出し用レバーと、筒状本体の後端に設けられた画鋲補充口と、画鋲補充口を開閉する蓋とを有することを特徴とする画鋲の打ち出し器。
【請求項4】 個々の画鋲を打ち出す打ち出しガイドが、打ち出しガイド内に画鋲を吸引して画鋲を連続的に補充することを可能にする、磁石を配置されてなる請求項3に記載の画鋲の打ち出し器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は画鋲および画鋲の打ち出し器に関するものであり、従来手で扱っていた画鋲を機械的に打ち込むことを可能とした画鋲および画鋲の打ち出し器を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】一般に画鋲は、円形の頭部と、その裏面中心に突設された針部とを備えたものであって、円形の頭部を指で押して壁面や黒板等に針部を打ち込むようにしたものであった。
【0003】また、実開昭55−96795号公報記載の通りに、画鋲が床に落ちたときに画鋲の針部が上を向かないように、画鋲の頭部を棒状にすることが提案されている。
【0004】さらに画鋲を連続的に壁面等に打ちこめるように、実開昭59−164796号公報記載の通り、画鋲を頭部で連結した画鋲の連結体を作り、ホチキスと同様の画鋲ホルダで画鋲を打ち込むようになっている。すなわち、画鋲の連結体を保持する画鋲ホルダと、これと回転可能に軸着され、画鋲ホルダに保持した画鋲を壁面に打ち込むハンマ機構とを備えたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来の棒状頭部を有する画鋲においては、床に落ちた画鋲の針部が上を向かないようにしたに過ぎないものであるため、画鋲の頭部を連結することについては何も示唆していない。
【0006】また、画鋲を頭部で連結した画鋲の連結体を作り、ホチキスと同様の画鋲ホルダで画鋲を打ち込むようにしたものにおいては、頭部が棒状になっていないために、画鋲の連結体が少ない数にもかかわらず非常に長くなってしまうという欠点があった。
【0007】この発明は従来例の上記欠点を解消したもので、棒状頭部を有する画鋲と、この画鋲の連結体を打ち出す画鋲の打ち出し器とを組み合わせることにより、コンパクトで使いやすい画鋲の打ち出し器を提供し、かつそのための画鋲をも提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の画鋲は、頭部と針部とを備えた画鋲であって、頭部が棒状に伸びているとともに、複数の画鋲を棒状頭部においてその幅方向に連結させたことを特徴とするものである。
【0009】そして上記において、棒状頭部が、裏面側に抜き取り器具挿入用の後退部を形成されていることが望ましい。
【0010】またこの発明の画鋲の打ち出し器は、棒状頭部を幅方向に連結させた複数の画鋲をスライド可能に挿入した筒状本体と、筒状本体の先端に設けられた個々の画鋲を打ち出す打ち出しガイドと、打ち出しガイドの頭部側において画鋲を打ち出すピストンと、ピストンの後部に取り付けられ、自動復帰手段を備えた打ち出し用レバーと、筒状本体の後端に設けられた画鋲補充口と、画鋲補充口を開閉する蓋とを有することを特徴とするものである。
【0011】そして上記において、個々の画鋲を打ち出す打ち出しガイドが、打ち出しガイド内に画鋲を吸引して画鋲を連続的に補充することを可能にする、磁石を配置されていることをも特徴とするものである。
【0012】この発明の画鋲および画鋲の打ち出し器は以上のように構成したので、従来の画鋲による壁面へのポスターやちらしの貼付、黒板への資料等の掲示等の、指で画鋲を差し込む手間のかかる作業が、機械的にかつ非常に簡単に行なえるようになった。
【0013】また、画鋲が棒状頭部を備えているので、画鋲の連結体も短い長さで多数の画鋲を連結したものとすることができ、コンパクトで使いやすい画鋲の打ち出し器を提供できるようになった。
【0014】なお画鋲を棒状頭部を備えたものとし、この画鋲を打ち出す画鋲の打ち出し器を、画鋲を磁石で打ち出しガイドに吸引するようにしたので、磁力を利用して画鋲を連続的に打ち出しガイドに整列することができ、特別な手段で画鋲の連結体を製造する必要がない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて、この発明の画鋲および画鋲の打ち出し器の実施の形態をさらに具体的に説明する。
【0016】図1ないし図3はこの発明の画鋲の実施例を示すものである。図1は直線状の棒状頭部を備えた画鋲を示し、(イ)はその中央縦断面図、(ロ)はそのA−A断面図である。
【0017】この画鋲11は直線状の棒状頭部12を備え、その中央に針部13が突設されている。また棒状頭部12は、その裏面側の両端に針部13と平行になるよう折り返した突起15を設けることによりその内側を凹部とした、抜き取り器具挿入用の後退部14を形成している。
【0018】図2は、アーチ状に膨らませた棒状頭部を備えた画鋲を示し、(イ)はその中央縦断面図、(ロ)はそのB−B断面図である。
【0019】この画鋲21は針部23を挟んでその両側をアーチ状に膨らませた棒状頭部22を備え、その中央に針部23が突設されている。この棒状頭部22は、その裏面側の中央が凹部となっているので、この凹部を抜き取り器具挿入用の後退部24として利用することができる。
【0020】図3ないし図6はこの発明の画鋲の打ち出し器の実施例を示すものである。
【0021】図3において31は筒状本体で、棒状頭部12を幅方向に連結させた複数の画鋲11をスライド可能に挿入されている。この筒状本体31の中空部は画鋲11の輪郭形状と相似形に形成されており、上端を個々の画鋲を打ち出す打ち出しガイド32に、また下端を開口した画鋲補充口44にそれぞれ連結されている。
【0022】上記筒状本体31の先端に設けられた個々の画鋲11を打ち出す打ち出しガイド32は、画鋲11の針部13側には画鋲11の幅にほぼ等しい打ち出し口33を、また棒状頭部12側には画鋲11を打ち出すピストン34を備えている。そしてピストン34の後部に取り付けた打ち出し用レバー35の指当て板36を指で押すことにより、画鋲11は打ち出し口33から所定方向に打ち出すことができる。37はピストン34の先端に取り付けた、画鋲11を打ち出し終るまで保持するための磁石である。
【0023】38はコイルバネからなる自動復帰手段であり、筒状本体31の後壁と指当て板36との間に介装して、打ち出し用レバー35の操作後に自動復帰するように作用する。
【0024】上記打ち出しガイド32の上部には、打ち出しガイド32内の所定位置に画鋲11を吸引する磁石39が設けてあり、画鋲11が打ち出された後に打ち出しガイド32内の所定位置に次の画鋲11を連続的に補充することを可能にしている。画鋲11は、このとき磁石39の磁力で吸引され、あたかも他の手段で連結したように一体化して連結体を構成している。もちろん、この磁石39に変えて画鋲11の連結体の後部から押し上げるバネを設けることもできる。なおその際には磁石に変わる、挿入ガイド用のカートリッジ等の他の連結手段が必要になることはいうまでもない。
【0025】上記ピストン34の適所にはロック用の孔41が設けられており、この孔41に近接して設けた安全ピン42の先端が、孔41内に挿抜自在に挿入される。43は安全ピン42に設けた操作用のつまみである。
【0026】上記筒状本体31の後端に設けた画鋲補充口44には、筒状本体31の中空部を横切るように画鋲補充口44を開閉する蓋45が取り付けられている。この蓋45は、筒状本体31の側面に突出する把手46によって操作され、筒状本体31の中空部を横切るように挿抜されて画鋲補充口44を開閉する。
【0027】図4および図5は筒状本体31の打ち出しガイド32部分の詳細を示すもので、画鋲11はピストン34の先端に設けた磁石37でスタンバイの状態で保持されている。ピストン34は、打ち出し用レバー35の指当て板36を指で押すことにより、画鋲11を打ち出し口33から所定方向に打ち出すことができる。
【0028】その後ピストン34は自動復帰手段38により元に位置に復帰する。なお、不使用時には安全ピン42の先端を孔41内に挿入しておけば、不要時にピストン34が作動してトラブルを起こすことがない。47はピストン34の上面に突設したストッパで、筒状本体31の内壁に設けたガイド溝48内を進退し、所定のストロークでピストン34が移動するよう規制する。
【0029】図6は、上記筒状本体31の後端に設けた画鋲補充口44部分の詳細を示すもので、筒状本体31の中空部を横切るように取り付けられた蓋45が、画鋲補充口44を開閉するようになっている。この蓋45は、筒状本体31の側面に突出する把手46によって操作され、筒状本体31の中空部を横切るように挿抜されて画鋲補充口44を開閉する。
【0030】49は蓋45の上面に突設したストッパで、筒状本体31の内壁に設けたガイド溝50内を進退し、所定のストロークで蓋45が移動するよう規制する。
【0031】
【発明の効果】この発明の画鋲および画鋲の打ち出し器は以上のように構成したので、従来の画鋲による壁面へのポスターやちらしの貼付、黒板への資料等の掲示等の、指で画鋲を差し込む手間のかかる作業が、機械的にかつ非常に簡単に行なえるようになった。また使用後の画鋲は従来の画鋲に比して小さい面積しか占めないので目立たず、見た目も非常に良好である。
【0032】また、画鋲が棒状頭部を備えているので、画鋲の連結体も短い長さで多数の画鋲を連結したものとすることができ、コンパクトで使いやすい画鋲の打ち出し器を提供できるようになった。
【0033】なお画鋲を棒状頭部を備えたものとし、この画鋲を打ち出す画鋲の打ち出し器を、画鋲を磁石で打ち出しガイドに吸引するようにしたので、磁力を利用して画鋲を連続的に打ち出しガイドに整列することができ、特別な手段で画鋲の連結体を製造する必要がない。
【出願人】 【識別番号】596015723
【氏名又は名称】深澤 一郎
【出願日】 平成8年(1996)2月2日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】土橋 博司
【公開番号】 特開平9−207498
【公開日】 平成9年(1997)8月12日
【出願番号】 特願平8−17956