トップ :: B 処理操作 運輸 :: B43 筆記用または製図用の器具;机上付属具




【発明の名称】 粘着テープの剥離時の静電気除去装置
【発明者】 【氏名】原田 伸宏

【目的】 本発明は、小型カッタや卓上型カッタによって使用される粘着テープの剥離時に発生する静電気を空中放電させ、剥離カット後の粘着テープの使い勝手の向上し得ることを目的としている。
【構成】 このため、基材の一面に粘着剤を貼付し、筒状部材の外周に捲回した粘着テープにおいて、粘着テープの一端部を剥離して所定長さの粘着テープを切り取る際のテープ剥離時に発生する静電気を空中放電させるべく粘着テープに接触する静電気除去手段を設けている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基材の一面に粘着剤を貼付し、筒状部材の外周に捲回した粘着テープにおいて、この粘着テープの一端部を剥離して所定長さの粘着テープを切り取る際のテープ剥離時に発生する静電気を空中放電させるべく前記粘着テープに接触する静電気除去手段を設けたことを特徴とする粘着テープの剥離時の静電気除去装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は粘着テープの剥離時の静電気除去装置に関し、特に小型カッタや卓上型カッタによって使用される粘着テープの剥離時に発生する静電気を空中放電させ、剥離カット後の粘着テープの使い勝手の向上を図る粘着テープの剥離時の静電気除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】静電気は、一般に、プラスチック製の下敷を布で摩擦した際に発生する摩擦帯電あるいは摩擦電気として広く知られている。
【0003】しかし、摩擦を行わなくとも単なる接触によっても帯電する場合がある。例えば、ビニル製のテープを剥離する際に、帯電してテープが手等に接触することがあり、これはテープの粘着部分とその下のテープ表面との接触により帯電したためである。
【0004】また、物体が激しく衝突し合う場合にも帯電します。一般的な例として、雷雲の帯電は、氷の粒の衝突によって発生します。更に、固体を砕いたり、氷を霧のように細かく分ける場合にも帯電する。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】ところで、従来の粘着テープにおいて、粘着テープの一端部を剥離して所定長さの粘着テープを切り取る際のテープ剥離時、つまり剥離帯電により発生する静電気は、切り取られた粘着テープに残る。
【0006】この結果、粘着テープ切り取り後に、所定部位を粘着テープにて接着する際には、粘着テープを保持する手に切り取られた粘着テープが張り付き、接着作業が困難となり、使い勝手が悪いという不都合がある。
【0007】また、粘着テープ切り取り後に、静電気によって粘着テープ同士、特に粘着テープの粘着面同士が接着すると、粘着テープを剥離した際に、一方の粘着力が劣化する惧れがあり、実用上不利であるという不都合がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の要因を除去するために、基材の一面に粘着剤を貼付し、筒状部材の外周に捲回した粘着テープにおいて、この粘着テープの一端部を剥離して所定長さの粘着テープを切り取る際のテープ剥離時に発生する静電気を空中放電させるべく前記粘着テープに接触する静電気除去手段を設けたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】上述の如く発明したことにより、粘着テープに接触する静電気除去手段を設け、粘着テープの一端部を剥離して所定長さの粘着テープを切り取る際のテープ剥離時に発生する静電気を、静電気除去手段によって空中放電させ、剥離カット後の粘着テープの使い勝手を向上させている。
【0010】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
【0011】図1〜図3はこの発明の第1実施例を示すものであり、図1及び図2において、2は携帯可能な小型カッタ、4は粘着テープである。
【0012】小型カッタ2は、2分割された第1、第2本体部6、8を有し、第1本体部6の端部に粘着テープ4を切断するカット部10を形成するとともに、中央部位に第1筒状部12を形成し、この第1筒状部12内には第2本体部8に形成した第2筒状部14を係合させ、前記小型カッタ2を成形している。
【0013】そして、前記粘着テープ4は、アセテートフィルムやポリプロピレン等の基材(図示せず)の一面に図示しない粘着剤を貼付したものであり、一般的には、紙等の筒状部材16の外周に捲回されている。
【0014】前記小型カッタ2の第1本体部6に形成される第1筒状部12外周に、図1に示す如く、筒状部材16を係合させ、粘着テープ4の一端部をカット部10側に引き出している。
【0015】また、前記粘着テープ4の一端部を剥離して所定長さの粘着テープ4を切り取る際のテープ剥離時に発生する静電気を空中放電させるべく前記粘着テープ4に接触する静電気除去手段18を設ける構成とする。
【0016】詳述すれば、静電気除去手段18は、前記小型カッタ2の第1本体部6から伸びる第1保持腕部20と、第2本体部8から伸びる第2保持腕部22と、第1、第2保持腕部20、22によって保持されるローラ形状の静電気除去部24とからなる。
【0017】つまり、静電気除去部24は、図1及び図3に示す如く、筒状芯部材26と、この筒状芯部材26外周に配設した静電気除去布28とを有し、この静電気除去布28は導電性の不織布からなる。
【0018】そして、前記第1、第2保持腕部20、22は、一端を中心として第1、第2本体部6、8に夫々揺動自在に装着されるとともに、他端間にて前記静電気除去部24の筒状芯部材26を保持し、前記粘着テープ4の剥離箇所近傍に静電気除去部24を位置させている。
【0019】次に作用を説明する。
【0020】前記粘着テープ4の一端部を剥離して所定長さの粘着テープ4を切り取る際には、粘着テープ4の一端部を指にて挟持し、前記小型カッタ2のカッタ部10よりも外側方向に粘着テープ4を引き出すと、粘着テープ4の粘着剤(図示せず)を貼付した面と下方、つまり巻き込まれた粘着テープ4の表面との間において、静電気が発生する。
【0021】そしてこのとき、前記粘着テープ4の剥離箇所近傍に静電気除去部24を位置させており、この静電気除去部24によってテープ剥離時に発生する静電気を空中放電させている。
【0022】これにより、テープ剥離時に発生する静電気を空中放電させることができ、粘着テープ4の切り取り後に、所定部位を粘着テープ4にて接着する際に、粘着テープ4を保持する手に切り取られた粘着テープ4が張り付く惧れが全くなく、接着作業を容易に行うことができ、使い勝手を向上し得る。
【0023】また、粘着テープ4の切り取り後に、静電気によって粘着テープ4同士、特に粘着テープ4の図示しない粘着面を貼付した面、つまり粘着面同士が接着する惧れもなく、実用上有利である。
【0024】更に、前記小型カッタ2の構造を変化させることなく、静電気除去手段18を設けることができることにより、既存の小型カッタに容易に装着することができ、コストを低廉に維持し得て、経済的にも有利である。
【0025】図4及び図5はこの発明の第2実施例を示すものである。この第2実施例において、上述第1実施例と同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明する。
【0026】この第2実施例の特徴とするところは、前記小型カッタ2の内部に断面円弧形状の静電気除去手段32を配設した点にある。
【0027】すなわち、図4に示す如く、小型カッタ2の例えば第2本体部8の内面且つこの第2本体部8の第2筒状部14の外周に断面円弧形状に形成した静電気除去手段32を配設している。
【0028】この静電気除去手段32は、図4及び図5に示す如く、前記第2本体部8の内面に固着される板状部材34と、この板状部材34の下面に固着される導電性の不織布からなる静電気除去布28とを有する。
【0029】このとき、静電気除去手段32は、粘着テープの剥離箇所近傍に配設されず、剥離箇所よりも前方位置に配設される。
【0030】さすれば、前記静電気除去手段32によってテープ剥離時に発生する静電気を空中放電させることができ、上述第1実施例のものと同様に、粘着テープの切り取り後に、所定部位を粘着テープにて接着する際に、粘着テープを保持する手に切り取られた粘着テープが張り付く惧れが全くなく、接着作業を容易に行うことができ、使い勝手を向上し得る。
【0031】また、粘着テープの切り取り後に、静電気によって粘着テープ同士、特に粘着テープの図示しない粘着面を貼付した面、つまり粘着面同士が接着する惧れもなく、上述第1実施例のものと同様に、実用上有利である。
【0032】更に、前記小型カッタ2の構造を変化させることなく、静電気除去手段32を設けることができることにより、上述第1実施例のものと同様に、既存の小型カッタに容易に装着することができ、コストを低廉に維持し得て、経済的にも有利である。
【0033】図6はこの発明の第3実施例を示すものである。
【0034】第1、第2実施例においては、小型カッタに関する静電気除去手段18、32について説明したが、この第3実施例の特徴とするところは、卓上型カッタ上部を覆うカバー部42を設けるとともに、このカバー部42に静電気除去手段44を設けた点にある。
【0035】すなわち、図示しない卓上型カッタの粘着テープ(図示せず)を固定する上部にカバー部42を配設し、このカバー部42には静電気除去手段44として、不織布からなる静電気除去布46を配設し、上方のカバー部42から下方の粘着テープの剥離箇所近傍に静電気除去布46を垂下させるものである。
【0036】さすれば、前記静電気除去手段44の静電気除去布46によってテープ剥離時に発生する静電気を空中放電させることができ、上述第1及び第2実施例のものと同様に、粘着テープの切り取り後に、所定部位を粘着テープにて接着する際に、粘着テープを保持する手に切り取られた粘着テープが張り付く惧れが全くなく、接着作業を容易に行うことができ、使い勝手を向上し得る。
【0037】また、粘着テープの切り取り後に、静電気によって粘着テープ同士、特に粘着テープの図示しない粘着面を貼付した面、つまり粘着面同士が接着する惧れもなく、上述第1及び第2実施例のものと同様に、実用上有利である。
【0038】更に、前記卓上型カッタの構造を変化させることなく、静電気除去手段44を設けることができることにより、既存の卓上型カッタに容易に装着することができ、コストを低廉に維持し得て、経済的にも有利である。
【0039】図7及び図8はこの発明の第4実施例を示すものである。
【0040】この第4実施例の特徴とするところは、図示しない卓上型カッタの粘着テープ(図示せず)を固定する際の挿入溝(図示せず)に固定される静電気除去手段52を設けた点にある。
【0041】すなわち、静電気除去手段52は、図7及び図8に示す如く、挿入溝(図示せず)に挿入して立設される逆U字形状の柱部54と、この柱部54の上部に一端が係合するとともに他端が粘着テープ(図示せず)上部を包囲つつ剥離箇所近傍まで伸びる包持カバー部56と、この包持カバー部56下面に配設される不織布からなる静電気除去布58とからなる。
【0042】さすれば、前記静電気除去手段52の静電気除去布58によってテープ剥離時に発生する静電気を空中放電させることができ、上述第1〜第3実施例のものと同様に、粘着テープの切り取り後に、所定部位を粘着テープにて接着する際に、粘着テープを保持する手に切り取られた粘着テープが張り付く惧れが全くなく、接着作業を容易に行うことができ、使い勝手を向上し得る。
【0043】また、粘着テープの切り取り後に、静電気によって粘着テープ同士、特に粘着テープの図示しない粘着面を貼付した面、つまり粘着面同士が接着する惧れもなく、上述第1〜第3実施例のものと同様に、実用上有利である。
【0044】更に、前記卓上型カッタの構造を変化させることなく、静電気除去手段52を設けることができることにより、上述第3実施例のものと同様に、既存の卓上型カッタに容易に装着することができ、コストを低廉に維持し得て、経済的にも有利である。
【0045】図9はこの発明の第5実施例を示すものである。
【0046】この第5実施例の特徴とするところは、卓上型カッタ62の粘着テープ64の剥離箇所を覆う静電気除去手段66を設けた点にある。
【0047】すなわち、静電気除去手段66は、図9に示す如く、前記粘着テープ64の剥離箇所を跨ぐ門形形状の保持部68と、この保持部68に保持される静電気除去部70とからなる。
【0048】また、保持部68に、上方向に延びる2本の保持腕部72、72を形成し、保持腕部72、72間に前記静電気除去部70の一端を揺動自在に枢着する。
【0049】更に、この静電気除去部70は、断面円弧状に形成される板状部材74と、この板状部材74の一面に装着される不織布からなる静電気除去布76とからなる。
【0050】そして、前記保持部68の保持腕部72、72間に静電気除去部70の一端を揺動自在に枢着する際に、静電気除去布76を下側に位置させている。
【0051】さすれば、前記静電気除去手段66の静電気除去布76によってテープ剥離時に発生する静電気を空中放電させることができ、上述第1〜第4実施例のものと同様に、粘着テープ64の切り取り後に、所定部位を粘着テープ64にて接着する際に、粘着テープ64を保持する手に切り取られた粘着テープ64が張り付く惧れが全くなく、接着作業を容易に行うことができ、使い勝手を向上し得る。
【0052】また、粘着テープ64の切り取り後に、静電気によって粘着テープ64同士、特に粘着テープ64の図示しない粘着面を貼付した面、つまり粘着面同士が接着する惧れもなく、上述第1〜第4実施例のものと同様に、実用上有利である。
【0053】更に、前記卓上型カッタの構造を変化させることなく、静電気除去手段66を設けることができることにより、上述第3及び第4実施例のものと同様に、既存の卓上型カッタに容易に装着することができ、コストを低廉に維持し得て、経済的にも有利である。
【0054】図10はこの発明の第6実施例を示すものである。
【0055】この第6実施例の特徴とするところは、図示しない卓上型カッタの粘着テープを切断するカット部82を設けるとともに、このカット部82に静電気除去手段84を設けた点にある。
【0056】すなわち、図10に示す如く、カット部82は、本体86の一端側に形成したカット刃88と、本体86から図示しない粘着テープ側に延びる2本の保持腕部90、90と、本体86に配設される静電気除去手段84とからなる。
【0057】また、この静電気除去手段84は、保持腕部90、90間に揺動自在に保持される第1静電気除去部92と、この第1静電気除去部92と前記カット刃88間に配設される第2静電気除去部94とからなり、第1静電気除去部92を、断面円弧状に形成される板状部材96と、この板状部材96の一面に装着される不織布からなる第1静電気除去布98とにより形成するとともに、前記第2静電気除去部94を不織布からなる第2静電気除去布100により形成する。
【0058】そして、図示しない卓上型カッタにカット部82を設置した後に、カット部82まで粘着テープを引き出し、下側に位置させた第1静電気除去部92の静電気除去布98を粘着テープ上面に接触させるとともに、第2静電気除去部94の第2静電気除去布100を粘着テープの下面に接触させる。
【0059】さすれば、前記静電気除去手段84を構成する第1静電気除去部92の静電気除去布98と第2静電気除去部94の第2静電気除去布100とによってテープ剥離時に発生する静電気を空中放電させることができ、上述第1〜第5実施例のものと同様に、粘着テープの切り取り後に、所定部位を粘着テープにて接着する際に、粘着テープを保持する手に切り取られた粘着テープが張り付く惧れが全くなく、接着作業を容易に行うことができ、使い勝手を向上し得る。
【0060】また、粘着テープの切り取り後に、静電気によって粘着テープ同士、特に粘着テープの図示しない粘着面を貼付した面、つまり粘着面同士が接着する惧れもなく、上述第1〜第5実施例のものと同様に、実用上有利である。
【0061】更に、前記卓上型カッタのカット部82の構成を少許変更するのみで、静電気除去手段84を設けることができることにより、コストを低廉に維持し得て、経済的にも有利である。
【0062】図11はこの発明の第7実施例を示すものである。
【0063】この第7実施例の特徴とするところは、図示しない小型カッタの金属性のカット部102に静電気除去手段104を設けた点にある。
【0064】すなわち、図11に示す如く、カット部102は、平板状の本体106と、この本体106から図11の斜め上方且つ外側方向に延びつつ先端に形成されるカット刃108と、図示しない粘着テープを包持すべく、図11の下方向に延びる2本の包持腕110、110と、前記静電気除去手段104とからなる。
【0065】また、この静電気除去手段104は、前記本体106から図11の上方向に立設する支持部112と、この支持部112内側に固着される静電気除去部114とからなり、静電気除去部114を、断面円弧状に形成される板状部材116と、この板状部材116の一面に装着される不織布からなる静電気除去布118とにより形成する。
【0066】さすれば、前記静電気除去手段104の静電気除去部114の静電気除去布118によってテープ剥離時に発生する静電気を空中放電させることができ、上述第1〜第6実施例のものと同様に、粘着テープの切り取り後に、所定部位を粘着テープにて接着する際に、粘着テープを保持する手に切り取られた粘着テープが張り付く惧れが全くなく、接着作業を容易に行うことができ、使い勝手を向上し得る。
【0067】また、粘着テープの切り取り後に、静電気によって粘着テープ同士、特に粘着テープの図示しない粘着面を貼付した面、つまり粘着面同士が接着する惧れもなく、上述第1〜第6実施例のものと同様に、実用上有利である。
【0068】更に、前記小型カッタのカット部102の構成を少許変更するのみで、静電気除去手段104を設けることができることにより、上述第6実施例のものと同様に、コストを低廉に維持し得て、経済的にも有利である。
【0069】図12はこの発明の第8実施例を示すものである。
【0070】この第8実施例の特徴とするところは、図示しない粘着テープの外周部位を包囲する静電気除去手段122を設けた点にある。
【0071】すなわち、静電気除去手段122は、図12に示す如く、円筒形状の外周の一部、つまり粘着テープの引き出し用として機能する間隙124を現出させるべく切除した円弧形状部材126と、この円弧形状部材126の内面に固着した不織布からなる静電気除去布128とからなる。
【0072】そして、卓上型カッタあるいは小型カッタの粘着テープ外周に前記静電気除去手段122を装着し、前記間隙124から粘着テープの端部を引き出すものである。
【0073】さすれば、前記静電気除去手段122の静電気除去布128によってテープ剥離時に発生する静電気を空中放電させることができ、上述第1〜第7実施例のものと同様に、粘着テープの切り取り後に、所定部位を粘着テープにて接着する際に、粘着テープを保持する手に切り取られた粘着テープが張り付く惧れが全くなく、接着作業を容易に行うことができ、使い勝手を向上し得る。
【0074】また、粘着テープの切り取り後に、静電気によって粘着テープ同士、特に粘着テープの図示しない粘着面を貼付した面、つまり粘着面同士が接着する惧れもなく、上述第1〜第7実施例のものと同様に、実用上有利である。
【0075】更に、前記卓上型カッタあるいは小型カッタの構成を変化させることなく、実現できることにより、コストを低廉に維持し得て、経済的にも有利である。
【0076】なお、この発明は上述第1〜第8実施例に限定されるものではなく、種々の応用可変が可能である。
【0077】例えば、この発明の第1実施例においては、静電気除去手段18を、小型カッタ2の第1本体部6から伸びる第1保持腕部20と、第2本体部8から伸びる第2保持腕部22と、第1、第2保持腕部20、22によって保持されるローラ形状の静電気除去部24とにより形成し、この静電気除去布28を有する静電気除去部24を粘着テープ4の剥離箇所近傍にさせる構成としたが、図13に示す如く、小型カッタ2の粘着テープの剥離箇所近傍以外の箇所にローラ形状の静電気除去部132を位置させ、粘着テープの剥離時に発生する静電気を空中放電させる構成とすることも可能である。
【0078】また、この発明の第1実施例においては、静電気除去手段18を、小型カッタ2の第1本体部6から伸びる第1保持腕部20と、第2本体部8から伸びる第2保持腕部22と、第1、第2保持腕部20、22によって保持されるローラ形状の静電気除去部24とにより構成したが、例えば、図14(a)に示す如く、ローラ形状の静電気除去部142を、小型カッタの第1本体部6と第2本体部8とに夫々形成した第1、第2突起144、146間に位置させるものや、図14(b)に示す如く、静電気除去部152を、ローラ部材154と、このローラ部材154から放射線状且つ軸方向に延びる静電気除去布156とにより形成したもの、図14(c)に示す如く、静電気除去部162を、ローラ部材164と、このローラ部材164の半径方向且つ外側に突出する複数の環状静電気除去布166とにより形成、あるいはその他の構成とすることも可能である。
【0079】更に、この発明の第2実施例においては、前記小型カッタ2の第2本体部8の内面且つこの第2本体部8の第2筒状部14の外周に断面円弧形状に形成した静電気除去手段32を配設する構成としたが、静電気除去手段の配設箇所を、小型カッタ2の第2本体部8の内面且つこの第2本体部8の第2筒状部14の外周以外の箇所とすることができるとともに、静電気除去手段172を、図15(a)に示す如く、平板状の板状部材174と、この板状部材174の下面に固着される導電性の不織布からなる静電気除去布176とによって平板状に形成するものや、静電気除去手段182を、図15(b)に示す如く、平板状の板状部材184と、この板状部材184から下方向に所定の間隔を持って垂下させた複数枚の静電気除去布186とから形成するもの、静電気除去手段192を、図15(c)に示す如く、下面のみを波形状に形成した平板状の板状部材194と、この板状部材194の波形状部位に固着される静電気除去布196とにより形成するもの、静電気除去手段202を、図15(d)に示す如く、瓦と同様な曲線形状、つまり瓦形状に形成した平板部材204と、この平板部材204の下面に固着した同形状の静電気除去布206とにより形成するもの、あるいはその他の構成とすることも可能である。しかも、前記静電気除去手段を形成する際に、静電気除去布のみ、あるいは板状部材の少なくとも片面に静電気除去布を固着することは、任意に選択できるものである。
【0080】更にまた、この発明の第3実施例においては、卓上型カッタ上部を覆うカバー部42を設けるとともに、このカバー部42から不織布からなる静電気除去布46の静電気除去手段44を下方の粘着テープの剥離箇所近傍に垂下させる構成としたが、図16に示す如く、カバー部212に、図示しない卓上型カッタの粘着テープ(図示せず)を固定する際の挿入溝(図示せず)に挿入固定される挿入脚部214を設けるとともに、静電気除去手段216を、粘着テープ(図示せず)上面に接触すべくカバー部212に軸支されるローラ形状の第1静電気除去部218と、粘着テープ(図示せず)下面に接触すべくカバー部212に固定される断面円弧形状の第2静電気除去部220とにより形成し、第1静電気除去部218外周に図示しない静電気除去布を固着し、第2静電気除去部220を、断面円弧形状の板状部材222と、この板状部材222の上面に固着される静電気除去布224とにより構成するものや、図17に示す如く、卓上型カッタ232の粘着テープ(図示せず)の固定部位上部を覆うカバー部234を設け、このカバー部234の一端を卓上型カッタ232に固着して一体的に形成し、カバー部234には、2個のローラ形状の第1、第2静電気除去部236、238からなる静電気除去手段240を配設するもの、あるいはその他の構成とすることも可能である。
【0081】また、この発明の第4実施例においては、図示しない卓上型カッタの粘着テープ(図示せず)の挿入溝(図示せず)に静電気除去手段52を固定した際に、静電気除去手段52を、挿入溝に挿入して立設される逆U字形状の柱部54と、この柱部54の上部に一端が係合するとともに他端が粘着テープ(図示せず)上部を包囲つつ剥離箇所近傍まで伸びる包持カバー部56と、この包持カバー部56下面に配設される不織布からなる静電気除去布58とにより構成したが、図18に示す如く、静電気除去手段242を形成する際に、包持カバー部244の他端に転動用ローラ246を設けるものや、図19に示す如く、静電気除去手段252を、複数個のローラ形状の静電気除去部254を並列に配列させて形成するもの、あるいはその他の構成とすることも可能である。
【0082】更に、この発明の第5実施例においては、卓上型カッタ62の粘着テープ64の剥離箇所を覆う静電気除去手段66を設けるとともに、この静電気除去手段66を、図9に示す如く、前記粘着テープ64の剥離箇所を跨ぐ門形形状の保持部68と、この保持部68に保持される静電気除去部70とにより形成し、保持部68に上方向に延びる2本の保持腕部72、72を形成し、保持腕部72、72間に板状部材74の一面に装着される静電気除去布70からなる前記静電気除去部70の一端を揺動自在に枢着する構成としたが、図20に示す如く、保持腕部262、262間に2個のローラ形状の第1、第2静電気除去部264、266からなる静電気除去手段268を配設するものや、あるいはその他の構成とすることも可能である。
【0083】更にまた、この発明の第6実施例においては、卓上型カッタの粘着テープを切断するカット部に静電気除去手段を設け、この静電気除去手段を、保持腕部間に揺動自在に保持される第1静電気除去部と、第1静電気除去部とカット部のカット刃間に配設される第2静電気除去部とにより構成したが、静電気除去手段を形成する際に、静電気除去部を単数、あるいは2個以上とするか、そして静電気除去部を平板状、断面円弧形状、ローラ形状とするかは任意の選択項目であり、その組み合わせは自由である。
【0084】また、この発明の第7実施例において、小型カッタの金属性のカット部102に一体的に断面円弧状に形成される静電気除去手段104を設ける構成としたが、図21に示す如く、金属性のカット部272の平板状の本体274上面に静電気除去布276を固着して静電気除去手段278を構成するものや、図22に示す如く、金属性のカット部282の平板状の本体284から図22の上方向に立設する支持部286を設け、この支持部286内側にローラ形状の静電気除去部288とからなる静電気除去手段290を構成するもの、あるいはその他の構成とすることも可能である。
【0085】更に、この発明の第8実施例においては、粘着テープの外周部位を包囲する静電気除去手段122を設ける構成としたが、図23に示す如く、粘着テープの両側端面を包囲すべく静電気除去手段302を構成するものや、図24に示す如く、粘着テープの外周部位及び粘着テープの両側端面を包囲すべく静電気除去手段312を構成するものとすることも可能である。
【0086】
【発明の効果】以上詳細に説明したごとくこの発明によれば、基材の一面に粘着剤を貼付し、筒状部材の外周に捲回した粘着テープにおいて、粘着テープの一端部を剥離して所定長さの粘着テープを切り取る際のテープ剥離時に発生する静電気を空中放電させるべく粘着テープに接触する静電気除去手段を設けたので、テープ剥離時に発生する静電気を空中放電させることができ、粘着テープの切り取り後に、所定部位を粘着テープにて接着する際に、粘着テープを保持する手に切り取られた粘着テープが張り付く惧れが全くなく、接着作業を容易に行うことができ、使い勝手を向上し得る。また、粘着テープの切り取り後に、静電気によって粘着テープ同士、特に粘着テープの粘着面を貼付した面、つまり粘着面同士が接着する惧れもなく、実用上有利である。更に、小型カッタ及び卓上型カッタの構造を変化させることなく、静電気除去手段を設けることができることにより、既存の小型カッタや卓上型カッタに容易に装着することができ、コストを低廉に維持し得て、経済的にも有利である。
【出願人】 【識別番号】595177176
【氏名又は名称】原田 伸宏
【出願日】 平成7年(1995)11月22日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】西郷 義美
【公開番号】 特開平9−142090
【公開日】 平成9年(1997)6月3日
【出願番号】 特願平7−328083