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【発明の名称】 画鋲押し装置
【発明者】 【氏名】小松 徳二

【目的】
【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 画鋲の針の方向を一定にし、画鋲を規則的に配列して連続的に供給可能にした画鋲ケ−スを、画鋲押し装置に設けたケ−スジョイントに差込み、画鋲を連続的に供給するようにし、画鋲押し装置のシリンダ−内を往復するプランジャ−の端面で画鋲の針の反対側の傘部を押して、掲示板などに画鋲を押し込むようにした装置において、シリンダ−に設けた画鋲の供給開口部からシリンダ−内に供給された画鋲が、針の反対側の傘部をプランジャ−の端面で位置を規制させ、針側の傘部をシリンダ−の外から内部に突き出させた弾性体で位置を規制するようにし、プランジャ−を押して画鋲を押し込む時に弾性体が画鋲の傘部に押されて、プランジャ−の前進とともに次第にシリンダ−の外周側に開き、画鋲の針部が掲示板などに刺さると画鋲の傘部から離れるようにし、プランジャ−が元の位置に復帰すると弾性体も復帰して、次の画鋲を供給するようにした画鋲押し装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、従来は書類や掲示物を画鋲で止める時、指先で押したり、シリンダ−内をプランジャ−を往復させ、プランジャ−の端面で画鋲を押すようにし、プランジャ−の端面には磁石を付けて、画鋲を引き付け安定させるようにしていたが、磁石の性質上、複雑な構造の装置になっていたものを画鋲を簡単に供給し、画鋲の位置の安定化と画鋲押し装置の構造の簡易化や耐久化、低廉化と操作性を向上して作業能率を上げる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、画鋲で掲示物を押し止める時、画鋲ケ−スから画鋲を一個ずつ取り出して指先で押したり、画鋲の針の反対側の傘部をシリンダ−内を往復可能なプランジャ−の先端に付けた磁石で引き付けて安定させ、シリンダ−内をガイドとしてプランジャ−を押し、掲示板類に画鋲を押し込む方法が採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、画鋲で掲示物を押し止めるのに、指先で押されていたが、その苦痛を解消するためにシリンダ−とプランジャ−の往復運動を基本作動とした装置が開発され、プランジャ−の先端に取り付けた磁石に画鋲を引き付けて位置を安定させ、ハンドルを介して腕でプランジャ−を押して画鋲を押し込む方法が採用されていた。
【0004】しかし、供給する鋲を正確にシリンダ−内に入れ、プランジャ−との関係位置に磁石で引き付け、安定させることが困難なため、複雑な構造となったり、磁石の選定がむずかしかった。
【0005】つまり、プランジャ−のほぼ中心位置に画鋲を磁石で引き付け、プランジャ−に引き付けられた画鋲が、スム−スにシリンダ−内をプランジャ−ともに移動させる必要があり、画鋲がシリンダ−内径に嵌合する位置にならないと、プランジャ−を押すとシリンダ−の画鋲供給の開口部に画鋲が挟まれて、プランジャ−が動かなくなる。
【0006】即ち、磁石は両極部で磁力が強く作用するので、磁力が強過ぎると供給される画鋲が磁石の外周部に引き付けられてプランジャ−の中心部に位置しにくく、磁力を抑えて強制的にレバ−類で所定の位置に移動するようにするか、磁力と画鋲の自重がバランスする磁石を選定しなければならなかった。
【0007】本発明は、以上説明したように磁石に欠点があるので、磁石を利用しないで画鋲の自重で供給し、プランジャ−や弾性体で位置決めし、プランジャ−による画鋲の押し込み方法が安定していて、簡単で耐久性のある構造にすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の画鋲押し装置は、画鋲の供給部分Aと画鋲の押し込み部分Bからなり、画鋲の供給部分Aに画鋲の針部を所定の一定方向に向け、規則正しく画鋲を配列し、画鋲の傘部が互いに重なり合わないようにガイドに沿って連続的に滑り出るようにした画鋲を貯蔵する画鋲ケ−スを差し込んだり、画鋲が供給される時に画鋲の針部が所定の方向に向けられるような構造の画鋲の補給ボックスの供給口を差込み、画鋲の押し込み部分Bが画鋲を掲示板などに一本押し込み終わると、次の画鋲がシリンダ−内に供給されるようになっている。
【0009】画鋲の押し込み部分Bには、パイプ状のシリンダ−が設けられ、その内面を前進後退するプランジャ−があり、シリンダ−内に供給された画鋲の針の反対側の傘の面を、ハンドルを介して手の押圧力でプランジャ−の端面で押しながらシリンダ−内面に沿って前進し、針部を掲示板類に押し込み、プランジャ−の押圧力を抜くと、シリンダ−とプランジャ−間に設けられたスプリングの反発力でプランジャ−は元の位置に引き戻される。
【0010】シリンダ−に供給された画鋲の位置を規制させる方法は、プランジャ−が元の位置に戻ると、プランジャ−で塞がれていたシリンダ−に設けた画鋲供給の開口部が開き、画鋲の供給部分Bからガイドに沿ってシリンダ−内に画鋲を供給するが、プランジャ−の端面の位置がシリンダ−に設けた画鋲供給の開口部の画鋲の針の反対側の傘面が通る面と同一線上になっている。
【0011】また、シリンダ−に設けた画鋲供給の開口部の画鋲の針側の傘部が通る面と同一線上にシリンダ−の左右の開口部からシリンダ−内の中心に向かってゴム・スプリングなどの弾性体を平面状に突き出させ、プランジャ−の端面と平行に位置させてシリンダ−の外部で固定し、シリンダ−内に供給された画鋲の傘部がプランジャ−の端面と弾性体の間に挟まれて、倒れるのを防止している。
【0012】弾性体は、シリンダ−の中心に向かって画鋲の針部を避けて突き出し、画鋲押し込み時にはプランジャ−が画鋲の針の反対側の傘部を押して前進するので、弾性体は画鋲の傘部の面や外周に押されて次第にシリンダ−の外側に開かれて開口部側に逃げるとともに画鋲が固定され、画鋲の針が掲示板などに刺された時には、弾性体は画鋲から離れた状態になるようにしている。
【0013】プランジャ−の端面と弾性体間に設けた隙間は、画鋲の傘の厚さより余裕をつけてあるので、画鋲の自重だけで画鋲ケ−スからシリンダ−内にスム−スに供給されるが、画鋲の傘の厚さの2倍以内の間隔にしないと傘が重なった状態で供給される。
【0014】弾性体は、板状・棒状・線条体を変形した物など何れの形状でもよく、材質も反発性があれば、鉄鋼などの金属・ゴム・樹脂など何れでもよいし、設置箇所や個数も限定しないが、画鋲の傘部を全体的にほぼ均一に押すことによってプランジャ−に押されて画鋲が進行するときに安定性を保てる条件にあればよい。
【0015】
【作用】上記のように構成された画鋲押し装置は、画鋲が規則正しく配列された画鋲ケ−スから画鋲の自重で連続的にシリンダ−内に供給されるようになり、プランジャ−と弾性体で位置が規制されて、ハンドルを介してプランジャ−を押せば、画鋲はプランジャ−と弾性体に挟まれながらシリンダ−内を前進して掲示板などに押し込まれ、その時点で弾性体と画鋲が離される。
【0016】画鋲を掲示板などに押し込み終わって、ハンドルの押し圧力を抜くと、プランジャ−はハンドル内に設けたスプリングの反発力で元の位置に復帰すると同時に弾性体も復帰して次の画鋲が供給され、再び画鋲押し作業に入ることになる。
【0017】
【実施例】実施例を図面を参考に説明すると、図1.図3は本発明の画鋲押し装置に画鋲の針の方向を一定にし、画鋲を規則的に配列し、連続的に供給可能ににした画鋲ケ−ス11を画鋲の供給部分Aのケ−スジョイント10に差込み、画鋲1が画鋲の押し込み部分Bのシリンダ−3内に供給され、掲示板17にハンドル4に接続されたプランジャ−2によって画鋲1を押し込む直前の状態を示していて、図1は側面図、図3は平面図であり、図5は掲示板側から見た正面図である。
【0018】図2.図4はハンドル4を押して、プランジャ−3の端面で画鋲1を掲示板17に押し込んだ状態を示していて、図2は側面図、図4は平面図であり、画鋲1が画鋲ケ−ス11からシリンダ−3に設けた画鋲供給の開口部5からシリンダ−3内に供給され、プランジャ−2の端面とシリンダ−3の左右の開口部9の外部からシリンダ−3内に突き出し、押え板18とネジ19によって固定された位置決めスプリング8の間で、画鋲1の傘部の前後の位置が規制されるように成っていて、プランジャ−2と位置決めスプリング8の間隔は、画鋲1の傘部が2枚重なって入らない程度の余裕をつけている。
【0019】ハンドル4を手で握って押せば、プランジャ−2が画鋲1の傘部を押してシリンダ−3内を前進し、画鋲1を掲示板17に押し込むことになるが、この時、画鋲1の位置を規制していた位置決めスプリング8の先端は、画鋲1の傘部に押されてシリンダ−3の開口部9の方向に向けて次第に開き、画鋲1の針部が掲示板17に刺さった状態になると画鋲1の傘部から離れて、プランジャ−2の外周を押さえることになり、画鋲1はプランジャ−2と位置決めスプリング8に挟まれ固定された状態で前進し、針部が刺さった状態の時に位置決めスプリング8から離れることになる。
【0020】画鋲1を押し込み終わって、ハンドル4の押し圧力を止めると、シリンダ−3に設けたストッパ−13とハンドル4内に設けたスプリング14の反発力でハンドル4とプランジャ−2が元の位置に引き戻され、位置決めスプリング8も元の位置に復帰して、プラジャ−2の外周によって落下を遮られていた画鋲供給の開口部5の次の画鋲1が供給されることになり、この作動を繰り返す事によって次々と画鋲が押し込まれる。
【0021】シリンダ−3とプランジャ−2の関係位置を決めるためにプランジャ−2とピン6を設け、このピン6がシリンダ−3の長さ方向に平行で直線に切ったガイドスリット7に沿ってプランジャ−2とともに移動するようにし、プランジャ−2とハンドル4は止めネジ15によって固定されている。
【0022】実施例の図の位置決めスプリング8は、左右2箇所とし、材質は鋼線材を曲げて製作してあるが、金属の板バネ材やゴム.樹脂などの弾性材でもよく、個数や位置も特定しないが、プランジャ−2で画鋲を押すときに画鋲の位置が不安定にならなければよい。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上説明したようにシリンダ−内に画鋲を供給し、プランジャ−で画鋲を押し込みする装置において、画鋲の供給を自重による落下のみで行うため、簡単な構造で耐久性があり、弾性体とプランジャ−で画鋲を保持するので安定性があり、確実に作業を行う事ができる。
【出願人】 【識別番号】594199957
【氏名又は名称】小松 徳二
【出願日】 平成7年(1995)8月22日
【代理人】
【公開番号】 特開平9−58194
【公開日】 平成9年(1997)3月4日
【出願番号】 特願平7−213392