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封入封緘装置の封筒フラップ開き装置 - 特開平9−58193 | j-tokkyo
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【発明の名称】 封入封緘装置の封筒フラップ開き装置
【発明者】 【氏名】狭武 篤

【氏名】佐々木 芳行

【目的】
【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 封入封緘装置の封筒搬送経路上の封筒を挟持搬送する第1の搬送手段と、第1の搬送手段から少なくとも封筒長より近接した距離で封筒搬送経路下流に位置し、封筒を挟持搬送する第2の搬送手段と、第1の搬送手段を駆動させる第1の駆動手段と、第1の搬送手段による封筒搬送速度が少なくとも一定期間第2の搬送手段による封筒搬送速度よりも高速となるように第2の搬送手段を駆動させるようにした第2の駆動手段と、第1の搬送手段から第2の搬送手段に至る搬送経路近傍に位置し、両搬送手段間で生じた撓み部分で封筒本体面とフラップ先端が開き状態にあるフラップの内面側に当接する当接部材と、を備えたことを特徴とする封入封緘装置の封筒フラップ開き装置。
【請求項2】 第1の搬送手段を封入封緘装置の封筒搬送経路を挟んで相対向し,封筒搬送経路に沿って移動する封筒をその表裏面から挟持する一対の第1の搬送ローラとし,第2の搬送手段を封入封緘装置の封筒搬送経路を挟んで相対向し,封筒搬送経路に沿って移動する封筒をその表裏面から挟持する一対の第2の搬送ローラとすることを特徴とする請求項1記載の封入封緘装置のフラップ開き装置。
【請求項3】 第1,第2のローラ駆動手段のうち、いずれか一方のローラ駆動手段は一方の搬送ローラを回転させるモータによって構成し、他方のローラ駆動手段は前記モータの回転駆動力を他方の搬送ローラに伝達する伝達手段によって構成したことを特徴とする請求項2記載の封入封緘装置の封筒フラップ開き装置。
【請求項4】 伝達手段は、他方の搬送ローラに対し、モータの回転駆動力の伝達・遮断を行うクラッチ機構と、このクラッチの動作を制御するクラッチ制御手段とを備えることを特徴とする請求項3記載の封入封装置の封筒フラップ開き装置。
【請求項5】 第1,第2のローラ駆動手段は、それぞれに各別に設けられたモータと、少なくとも一方のモータの駆動速度を制御するモータ制御手段とによって構成したことを特徴とする請求項2記載の封入封緘装置の封筒フラップ開き装置。
【請求項6】 封筒搬送方向における幅、第1の搬送ローラの回転速度の設定等の設定を行う入力手段と、封筒前端部が第1の搬送ローラに達したか否かを検出する封筒前端センサとを備え、制御手段は前記入力手段から入力されたデータに従って各モータの動作を制御することを特徴とする請求項2ないし5いずれか記載の封入封緘装置の封筒フラップ開き装置。
【請求項7】 当接部材は、第1の搬送手段から第2の搬送手段に至る搬送経路の封筒撓み側との対向位置に固定した板体によって構成したことを特徴とする請求項1ないし6いずれか記載の封入封緘装置のフラップ開き装置。
【請求項8】 当接部材を回動自在に支持された回転部材により構成すると共に、回転部材を回転部材駆動手段によって回転させることを特徴とする請求項1ないし6いずれか記載の封入封緘装置の封筒フラップ開き装置。
【請求項9】 回転部材は、回転部材駆動手段によって回転する回転軸と、この回転軸の周面に放射状に突設された弾性を有する複数のシート状部材とによって構成したことを特徴とする請求項8記載の封入封緘装置の封筒フラップ開き装置。
【請求項10】 当接部材は、第1の搬送手段から第2の搬送手段間で形成される封筒の撓みの頂点位置より搬送経路に近接し、かつ下流側に位置することを特徴とする請求項1ないし9いずれか記載の封入封緘装置の封筒フラップ開き装置。
【請求項11】 第1の搬送手段から第2の搬送手段に至る封筒撓み側と反対側の案内面が平板状のガイド板によって構成されることを特徴とする請求項1ないし10いずれか記載の封入封緘装置の封筒フラップ開き装置。
【請求項12】 封入封緘装置は、封筒フラップを閉状態で積層してなる封筒ホッパーから順次一枚ずつ封筒を取り出すピックアップ機構と、このピックアップ機構によって取り出された封筒内に内容物を挿入する内容物挿入機構とを備え、第1,第2の搬送ローラは、前記ピックアップ機構から内容物挿入機構に至る搬送経路内に設けられたことを特徴とする請求項1ないし11いずれか記載の封入封緘装置のフラップ開き装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、封筒内に内容物を自動的に挿入し、封緘するための封入封緘装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内容物挿入前の空の封筒は、通常、ホッパーによってフラップが閉じた状態で積層されており、ここから封筒を順次一枚ずつ取り出して封入、封緘処理を行うようになっている。従って、封筒内に内容物を挿入する際には、予め封筒フラップを開いておく必要があり、これを従来は図14及び図15に示すようなフラップ開き装置を用いて行っていた。
【0003】ここに示すフラップ開き装置は、封入封緘装置の封筒搬送経路内に搬送方向が反転する方向反転部Rを設け、その方向反転部Rにゲート部材Gを設けたものとなっている。方向反転部Rには、反転ローラR1と、その周面に沿って湾曲する円弧状の反転ガイドR2と、反転ローラR1に対向する従動ローラR3とが設けられており、平板状のガイドR4に沿ってホッパーから搬送されてきた封筒Eを反転ローラR1と従動ローラR3の間に導き、両ローラR1,R3の回転力によって封筒Eを反転ガイドR2に沿って湾曲させながら搬送し、搬送方向を反転させて後段の内容物挿入工程へと送るようになっている。
【0004】一方、ゲート部材Gは、支軸G1によって回動自在に支持されており、その一端部Gaは先鋭形状をなし、常には平板状のガイドR4の終端部上方に位置している。また、ゲート部材Gの一端部にはフラップ開き板Gbが固定され、他端部には搬送経路を貫通して突出するよう屈曲した爪部材Gcが設けられている。
【0005】そして、方向反転部Rに侵入した封筒Eは、その前端部E1がゲート部材Gの爪部材Gに当接し、これを押圧する。するとその押圧力によってゲート部材Gは図中反時計方向へと回転し、一端部Gaが封筒外面に接した状態となる。このとき、反転ガイドR2に沿って搬送される封筒Eは前述のように湾曲し、その湾曲によって封筒フラップEaが封筒Eの外面から起立した状態となる。従って、封筒外面に接しているゲート部材Gは、起立状態にある封筒フラップEの内面側基部に当接し、さらに封筒Eが移動することによって起立状態にある封筒フラップEaは押し開かれ、後段での内容物挿入動作は可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の装置では、封筒搬送経路反転部で封筒Eを湾曲させることによって、封筒外面から封筒フラップを起立させるようになっており、これによって、封筒フラップの内面がゲート部材Gに確実に当接し、安定した開き動作が得られるものとなっている。
【0007】しかしながら、この従来のフラップ開き装置では、封筒Eの搬送方向を反転させる構成となっているため、封筒の搬送方向を反転させるためには立体的な空間が必要となり、これが装置を設計うる上での制約となって小型化の阻害要因になっていた。
【0008】また、装置を高速動作させた場合には、封筒前端部がゲート部材Gに強力に当接するため、封筒の前端部を痛める危険性があった。この発明は、前記問題点に着目してなされたもので、封筒を損傷することなく確実にフラップを開くことができると共に、装置の高速化及び小型化に適する封入封緘装置のフラップ開き装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明は、封入封緘装置の封筒搬送経路に沿って移動する封筒をその表裏両面側から挟持する一対の第1の搬送ローラと、この第1の搬送ローラより封筒搬送経路の下流位置に設けられた一対の第2の搬送ローラと、一対の第1の搬送ローラの中の少なくとも一方を回転駆動させる第1のローラ駆動手段と、第1の搬送ローラによる封筒搬送速度が少なくとも一定期間第2の搬送ローラによる封筒搬送速度より高速となるよう一対の第2の搬送ローラの中の少なくとも一方を回転駆動させる第2のローラ駆動手段と、前記両搬送ローラ間で生じた撓み部分で封筒外面から起立状態にあるフラップの内面側に当接する当接部材と、を備えたものである。
【0010】そして、この封入封緘装置のフラップ開き装置では、上流側の第1の搬送ローラが下流側の第2の搬送ローラより高速にて封筒の搬送動作を行うため、両搬送ローラによって搬送される封筒は両搬送ローラ間で撓み、その撓みによってフラップは封筒本体面から離れた開き状態となる。従って、フラップは経路に沿って搬送されながら第2の搬送ローラの手前で当接部材に当接して押し開かれる。
【0011】また、前記第1,第2のローラ駆動手段としては、それらのいずれか一方を搬送ローラを回転させるモータによって構成し、他方を前記モータの回転駆動力を他方の搬送ローラに伝達する伝達手段によって構成することが考えられ、これによれば両駆動手段の駆動源を単一のモータで兼用させることができ安価に構成することができる。
【0012】さらに、伝達手段は、例えば他方の搬送ローラに対しモータの回転駆動力の伝達・遮断を行うクラッチ機構と、このクラッチの動作を制御するクラッチ制御手段等とによって構成することが考えられ、これによればクラッチ機構の断続によって第1のローラ駆動手段の回転・停止の切り換えを迅速に行うことができる。
【0013】また、第1,第2のローラ駆動手段は、それぞれに各別に設けられたモータと、各モータの駆動を制御するモータ制御手段とによって構成し、両搬送ローラによる封筒搬送速度を独立に制御するようにしても良い。この場合には、封筒の柔軟性等に応じて両搬送ローラの封筒搬送速度の差を自由に制御することが可能となり、封筒の柔軟性等に応じた搬送動作、及び両搬送ローラ間で形成される封筒の撓み量等を自由に制御することができる。
【0014】また、第1,第2の搬送ローラは、例えば、封入封緘装置の封筒ホッパーから順次一枚ずつ封筒を取り出すピックアップ機構と封筒内に内容物を挿入する内容物挿入機構等との間に設けることが考えられる。そして、第1の搬送ローラから第2の搬送ローラに至る搬送経路は平板状のガイド板によって形成することが望ましい。
【0015】さらに、当接部材は、第1の搬送ローラから第2の搬送ローラ間で形成される封筒の撓みの頂点位置より搬送経路に近接し、かつ下流側に位置するよう設けることが封筒フラップとの当接を確実に行い得るようにする上で望ましい。
【0016】また、この当接部材を回転部材駆動手段によって回転する回転部材によって構成し、その回転方向を封筒フラップを第2搬送封筒による搬送方向と逆方向へと搬送するようにすれば、封筒フラップはその回転部材との摺動抵抗によって開き方向へと押し出され、確実に開かれる。
【0017】さらに回転部材は、例えば回転部材駆動手段によって回転する回転体と、この回転体の周面に放射状に突設された弾性を有する複数のシート状部材とによって構成することが考えられ、この場合には、シート状部材が封筒フラップを封筒搬送動作に抗して弾性的に押圧するため、フラップをより確実に開くことができる。
【0018】また、封筒の搬送方向における幅、第1の搬送ローラの回転速度の設定等を行う入力手段と、封筒前端部が第1の搬送ローラに達したか否かを検出する前端部検出手段とを設け、前記入力手段から入力されたデータに従って各モータの動作を制御するようにすれば、作業者は入力手段における入力操作のみで容易に適正な封筒フラップの開き動作を実行させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施例を説明する。図1ないし図5は本願発明の第1実施例を示す図である。この第1実施例における封入封緘装置100は図1に示されるように、封入封緘処理を行うべき空の封筒をホッパー20に貯留しておき、これを一枚ずつ送り出す封筒ホッパー機構11と、この封筒ホッパー機構11からフラップが閉じた状態で送り出される封筒を下流の封筒搬送機構14へと送ると共に、封筒EのフラップEaを開く封筒フラップ開き装置12と、この封筒フラップ開き装置12から送られてくる封筒を順次一枚ずつ間欠的に送る封筒搬送機構14と、内容物を一枚ずつ送り出す内容物送り機構16と、前記封筒搬送機構14によって送られてくる封筒の一時停止中にその封筒Eを開口させ、内容物送り機構16から一部ずつ送られてくる内容物を挿入可能とする封筒開口機構18とを備えて構成されている。
【0020】前記封筒ホッパー機構11は、封筒送り出し方向に下向きに傾斜して配置された封筒ホッパー20とこの封筒ホッパー20の傾斜下側に配置され、フラップEaが上側かつ送り出し側に向けて重ねて配置された封筒Eを一枚ずつ送り出すピックアップ機構24等を備えて構成されている。
【0021】前記ピックアップ機構24は、最前位置の封筒Eを負圧で吸引するサクションキャップ24Aにより吸引された封筒Eを一枚ずつ分離する分離爪24Bと、分離爪24Bにより一枚ずつ分離され、かつサクションキャップ24Aによって吸引された封筒Eを一枚ずつ挟み込んで送り出すピックアップローラ24C及び従動ローラ24Dとから構成されている。
【0022】前記封筒フラップ開き装置12は、図3に示すように、前記封筒ホッパー機構11から送出された封筒Eを案内するガイド板1と、ガイド板1を挟んで相対向する一対の第1の搬送ローラ2,3(第1の搬送手段)と、第1の搬送ローラ2,3より搬送方向において下流側に位置し、第1の搬送ローラ2,3と同様にガイド板1を挟んで相対向する一対の第2の搬送ローラ4,5(第2の搬送手段)と、前記ガイド板1の表面側(1a側)において前記第1の搬送ローラ2,3から第2の搬送ローラ4,5に至る搬送経路(ガイド板1)の近傍に設けた当接部材としての板体(当接板)10とからなる。
【0023】前記ガイド板1は、搬送経路に沿って垂直に設定された平板により構成されており、その一部には一対の第1の搬送ローラ2,3、及び第2の搬送ローラ4,5の一部を挿通させ得るローラ挿通部1cが形成されている。このガイド板1の表面側に位置する一方の第1の搬送ローラ2及び第2の搬送ローラ4は、機枠に回動自在に支持された回動軸2a,4aにそれぞれ固定されている。回動軸2aにはプーリ2bが固定され、回動軸4aにはプーリ4bが固定されている。
【0024】また、回動軸4aにはプーリ2bより大なる径を有するプーリ4bと、これより小径のプーリ4cとが固定されている。そして、前記プーリ2bはベルト6aを介してプーリ4bに連結されており、また、プーリ4cはベルト6bを介して排出ローラ30Eに連結されている。なお、上記両プーリ2b,4b及びベルト6bによって伝達手段が構成されている。
【0025】一方、前記ガイド板1の裏面側(1b側)に位置する第1,第2の搬送ローラ3,5は、一端部を連結軸7aにて回動自在に連結された2枚の支持アーム7,8の他端部にそれぞれ回動自在に支持されている。また、前記両支持アーム7,8は、捲きばね9によって互いに重合する方向へと付勢されている。このため、外面側に位置する第1の搬送ローラ3と第2の搬送ローラ5は、常には、表面側に位置する第1の搬送ローラ2と第2の搬送ローラ4とにそれぞれ圧接するようになっている。なお、第1の搬送ローラ2,3から第2の搬送ローラ4,5に至る距離間隔Tは、この封入封緘装置100に適用しようとする封筒Eの前端E1から後端E2に至る幅(天地幅)Lより狭小に設定されている。この実施例では、取り扱う最小封筒幅の[70]パーセント程度の間隔に設定している。
【0026】前記当接板10は、平板形状をなしており、その一端部10aから他端部にかけて斜め外方へと突出するよう傾斜している。そしてこの当接板10の一端部10aは、第1の搬送ローラ2から第2の搬送ローラ4,5に至る搬送経路の中間位置より下流側に位置設定されている。
【0027】また、図1において、前記封筒搬送機構14は、封筒フラップ開き装置12の第2の搬送ローラ4から一枚ずつ送り出された封筒をタイミング良く挟持して、循環搬送機構28へと排出するための一対の排出ローラ30E,30Fとを備えている。
【0028】前記循環搬送機構28は、チェーン28Aを鉛直面内で略長方形の運動軌跡をもって駆動するための4個のスプロケットホイール32A〜32Dと、そのうちの1つのスプロケットホイール32Aを駆動するためのモータ32E、プーリ32F、32G、タイミングベルト32H、スプロケットホイール32Aと同軸一体的な歯車32I及びこれを駆動するための歯車32Jとからなる駆動機構を備えている。
【0029】また、前記チェーン28Aには、等間隔で、6個の封筒グリッパ34が取り付けられ、チェーン28Aの回転に従って、所要箇所で封筒Eを握持し、かつ開放できるようにされている。この封筒グリッパ34は、図2に拡大して示されるように、チェーン28Aのリンクピン28Bに揺動自在に支持された本体34Aと、この本体34Aをガイドレール(図示省略)に沿って案内するための前後一対のローラ34Bと、前記リンクピン28Bに揺動自在に支持されたレバー34Cと、このレバー34Cと一体構造のグリッパプレート34Eとを備えて構成されている。
【0030】前記レバー34Cは、その先端にローラ34Fを備え、所要箇所に配置された固定カム34Gによって本体34A方向に押し上げられた時、前記グリッパプレート34Eが開放状態となり、常には、グリッパプレート34Eの背面にあるばね34Iにより閉じられるようになっている。本体34の上面には部材34Hが設けられ、この部材34Hは、グリッパ移動方向と反対側の端部が本体34上面から更に下向きに傾斜して延出し、封筒Eの受け入れ時のガイドとされている。また、グリッパ移動方向端部は、封筒Eの受入時のストッパーとなるように曲げ部34Jが構成されている。
【0031】前記循環搬送機構28は、封筒グリッパ34により、排出ローラ30E,30Fから送り込まれた封筒Eの前端近傍を握持し、図1に示す循環搬送経路の右上部に到達した時点で、フラップEaの開口を右方向に向けた状態で間欠的に停止させるようになっている。
【0032】なお、図1において72は、循環経路の右上部に到達して間欠停止している封筒E内に、内容物送り機構16から一部ずつ送り出される内容物を円滑に導入させるための封入ガイドを示している。この封入ガイド72は、封筒開口機構18によって封筒Eが開口されたタイミングで、その先端が揺動機構により封筒E内に入り込むようにされている。
【0033】次に、上記実施例に係る封筒の封入封緘装置100の作用について説明する。まず、封筒ホッパー20内に多数の封筒Eを、折り曲げたフラップEaの側を上側に、かつ封筒外面(フラップEaが折り曲げられた側)22Bを前方、即ち図において左側として載置する。封筒ホッパー20内にセットされた封筒Eはピックアップ機構24により一枚ずつ送り出され、封筒フラップ開き装置にて折り曲げられていた封筒フラップEaが封筒フラップ開き装置14によって開かれた後、排出ローラ30E,30Fを経て、循環搬送機構28に送り込まれる。
【0034】この際のフラップ開き動作は図3ないし図5に示すようにして行われる。すなわち、第2の搬送ローラ4と一体に回転するプーリ4b,4cは図外のモータの駆動によって常時回転状態にあり、その回転は、ベルト6a,6bなどを介して第1の搬送ローラ2及び排出ローラ30Eに伝達されるため、両ローラ2,30Eも回転状態にある。そして、ピックアップ機構24から一対の第1の搬送ローラ2,3の間に送り込まれた封筒Eは、この両第1の搬送ローラ2,3の回転によってさらに下流の第2の搬送ローラ4,5へとガイド板1に案内されつつ平坦な状態で搬送されて行く(図3参照)。
【0035】そして、封筒Eの前端部E1が第2の搬送ローラ4,5の間に達すると、封筒Eは第2の搬送ローラ4,5によって排出ローラ30Eへ向けて搬送されて行く。但し、第2の搬送ローラ4と共に回転するプーリ4bの径は、第1の搬送ローラ2と共に回転するプーリ2aより大なる値に設定されているため、第2の搬送ローラ4は第1の搬送ローラ2より低速で回転し、これによって第2の搬送ローラによる封筒搬送速度は、第1の搬送ローラ2による封筒搬送速度よりも低速となる。
【0036】従って、封筒Eはその上流部分と下流部分とが異なる速度で搬送されることとなり、かつ一側方をガイド板1によりガイドされるため、搬送動作の進行に伴って封筒Eには図4に示すような撓みが発生する。この封筒Eの撓みの発生により、封筒フラップEaは封筒の本体面から離れて開いた状態となる。またこのとき、封筒の撓みの頂点部分より下流位置において当接板が封筒Eの外面に圧接する。
【0037】この後、封筒Eの前端部E1が第1の搬送ローラ2と3の間から離脱し、第2の搬送ローラ4,5の近傍に達すると、撓みの発生によって半開き状態にある封筒フラップ部Eaが当接板に当接し、さらに下流側へと搬送されると、封筒フラップEaは当接板10によって完全に押し開かれる(図5参照)。
【0038】以上のようにこの実施例における封入封緘装置のフラップ開き装置12では、第1の搬送ローラ2が第2の搬送ローラ4より高速で封筒Eを搬送し、その時の搬送速度差によって平面的(ここでは垂直平面的)な搬送経路内でも封筒Eに撓みを形成させ得るものとなっている。このため従来のように立体的に湾曲するような搬送経路を必要とした従来のフラップ開き装置に比べ、装置の設置スペースを大幅に削減することができる。また、フラップ開き装置内における搬送経路を平面化することにより、搬送速度の向上を図ることができるため、高速処理を要求される封入封緘装置等にも適用可能となり、封入封緘装置の処理能力の向上、小型化等にも対応することができる。
【0039】さらに、このフラップ開き装置に送給される封筒Eは、対をなす第1の搬送ローラ2,3、及び第2の搬送ローラ4,5の間にスムーズに送り込まれるものとなっているため、いかに封筒搬送速度を高速化しようとも、従来のように封筒端部などが損傷することはなく、封筒の品質は確実に維持される。
【0040】また再び図1に戻り、フラップ開き装置から送出された封筒は排出ローラ30E,30Fを介して循環搬送機構28に至る。そして、循環搬送機構28では、チェーン28Aによって駆動される封筒グリッパ34が、上記のようにしてフラップEaの開かれた封筒Eの下端(フラップEaと反対側の端部)を挟持し、前記封筒開口機構18の位置まで送る。
【0041】封筒開口機構18の位置で、循環搬送機構28は間欠的に一定時間停止する。このとき、封筒Eは封筒表面が下側で、封筒外面が上側位置となる。ここで、予め封筒幅方向にセンタリングされた上側サクションキャュップ38Aと、封筒幅方向に定位置の下側サクションキャップ38Bとに負圧が印加され、封筒外面と封筒表面が吸着され、封筒Eの開口は大きく開かれる。このため、内容物送り機構16から送り出された内容物は封筒Eのカマスエッジに干渉することなく円滑に封筒Eの最奥部まで挿入される。
【0042】内容物が挿入された後の封筒Eは封筒グリッパ34により挟持された状態で、図1の符号74で示される封緘ゾーンに送られ、ここで固定カム(図示省略)により図2に示すレバー34Cが図中一点鎖線にて示すように上方に駆動され、グリッパプレート34Eが封筒Eを開放し、その封筒Eは横方向送り機構(図示省略)によって循環搬送機構28から払い出される。その後、封筒グリッパ34は常態に戻り、再度、排出ローラ群30E,30Fから送り込まれる封筒Eを受け取る位置にまで駆動され、前記搬送過程を繰り返すことになる。
【0043】次に、この発明の第2実施例を図6ないし図8に基づき説明する。なお、上記第1実施例と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、その説明の詳細は省く。この第2実施例は、上記第1実施例に示した封入封緘装置の封筒フラップ開き装置において、ここに当接部材として設けた当接板10に替えて、図6ないし図8に示すような当接部材101を設けたものである。
【0044】すなわち、この第2実施例に示す当接部材101は、所定の駆動手段によって回転する回転軸101aと、この回転軸101aの周面に放射状に突設した多数のフィン101bとからなる。前記回動軸101aは、ガイド板1の表面側に位置し、かつ第1の搬送ローラ2から第2の搬送ローラ4に至る間隔の中間位置より下流側に位置している。また、前記各フィン101bは、適度な弾性を有するシート状部材であれば、種々のものが適用可能であり、例えば、ゴムシート、樹脂シート等が適用可能である。
【0045】また、回転軸101aを矢符Y方向へと回転させる駆動手段としては、第2の搬送ローラ4を回転させる不図示のモータの駆動力を用いることも可能であるし、回転軸専用の駆動モータを用いることも可能である。なお、その他の構成は上記第1実施例と同様である。
【0046】このように構成された第2実施例において、ピックアップ機構24から送られてきた封筒Eは、第1の搬送ローラ2,3と第2の搬送ローラ3,4との封筒搬送速度の差によって図7に示すように撓み、その撓みによって封筒フラップEaは封筒Eの本体面から開いた状態となる。
【0047】そして、さらに封筒Eが搬送されると、起立状態にあるフラップEaは、図7に示すように、回転軸101aと共に回転しているフィン101bに圧接する。このフィン101b及び回転軸101aの回転方向は、第2の搬送ローラ4の回転方向Xとは逆方向Yに設定されているため、封筒フラップEaは、フィン101によって封筒外面からめくり上げられるよう押圧される。このため、封筒フラップEaの開き動作はより確実に行われる。また、フィン101bは封筒フラップEaを弾性的に柔らかく押圧するため、フラップEaがフィン101bとの当接によって傷損する虞もない。
【0048】次に、本願発明の第3実施例を図9ないし図11に基づき説明する。この第3実施例は、上記第1実施例に示したものに対し、次のような変更を加えたものである。すなわち、第2の搬送ローラ4と回転軸4aとを固定せず、両者の間に電磁クラッチ110を介在させ、その電磁クラッチ110によって第2の搬送ローラ4と回動軸4aとを断続させるようになっている。ここでは、電磁クラッチ110の入力側には不図示のモータシャフトが連結されており、出力側には回転軸4aが連結されている。なお、この電磁クラッチ110の出力側には、クラッチ遮断時において回転軸4aの回転を阻止するブレーキ(図示せず)が内蔵されている。
【0049】また、ガイド板1の上流側には、ピックアップ機構24から送り出された封筒Eの前端E1を検出する封筒前端センサ111が設けられており、この封筒前端センサ111からの出力は、前記電磁クラッチ110を制御する所定のクラッチ制御手段(図示せず)に入力されるようになっている。
【0050】このように構成されたこの第3実施例において、ピックアップ機構から送り出された封筒Eの前端部E1が封筒前端センサ111によって検出されると、その検出信号に基づき制御装置は計時動作を開始し、一定時間が経過するまで電磁クラッチを遮断状態にする。
【0051】これによりクラッチに内蔵されるブレーキによって第2の搬送ローラ4の回動は阻止される。従って、このクラッチ遮断期間中に第2の搬送ローラとの当接位置に達した封筒前端部E1は、下流側への移動を阻止されることとなり、第1の搬送ローラ4の搬送動作によって封筒Eには図10に示すような撓みが発生し、その撓みによって封筒フラップE1は封筒本体面から離れ、フラップ先端が開いた状態となる。
【0052】そして、一定の撓みが形成された時点で、制御装置の計時動作は終了し、クラッチ制御装置は電磁クラッチを接続状態に切り換える。その結果、モータの駆動力は電磁クラッチ110を介して回動軸4aに伝達され、回動軸4aと共にプーリ4b,4cが回転し、第2の搬送ローラ4,5、及び排出ローラ30E,30Fが回転する。このため、封筒前端部E1は第2の搬送ローラ4によって下流へと搬送されて行き、開き状態にあるフラップE1は当接部材(当接板)10に当接して完全に押し開かれる(図11参照)。
【0053】以上のように、この第3実施例によれば、第2の搬送ローラ4の回転動作を一時停止させることにより、ここに当接した封筒Eに撓みを形成させるようになっているため、高速処理時等においても確実に封筒Eに撓みを形成させることができる。なお、一時停止時間は、必要とされる処理速度、及び取り扱う封筒幅に応じて適宜設定すれば良い。
【0054】また、ここでは第1実施例における回転軸4aとその駆動源である図外のモータとの間に電磁クラッチ110を設けた場合を例にとり説明したが、第2実施例における回動軸4aとモータとの間に電磁クラッチを設けても良く、この場合にも上記第3実施例と同様の効果を期待できる。
【0055】次に、本願発明の第4実施例を図12及び図13に基づき説明する。なお、上記第1実施例と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、その説明の詳細は省く。この第4実施例は、前記第1実施例と同様に、ガイド板1と、第1の搬送ローラ2,3、第2の搬送ローラ4,5、及び当接板10等を備えたものとなっているが、第1の搬送ローラ2と、第2の搬送ローラ4の駆動手段がそれぞれ各別に設けられており、この点が上記第1実施例と異なる。
【0056】すなわち、この実施例における第1の搬送ローラ2,3は、これと一体に回転する回動軸2aに固定したプーリ2bと、ベルト120を介して第1のローラ駆動手段としてのモータ121に連結されている。また、第2の搬送ローラ4,5は、これと一体に回転する回動軸4aに固定したプーリ131と、ベルト132を介して変速機(モータ制御手段)133に接続され、更に変速器133は、ベルト134を介して第2のローラ駆動手段としてのモータ135に接続されている。
【0057】このため、第2の搬送ローラ131の回転速度は変速機133によって適宜変化させ得るようになっている。但し、第2の搬送ローラ4,5の回転速度は、第1の搬送ローラ2,3の回転速度より低速となるよう設定されている。従って、ピックアップ機構24から送り出された封筒Eは、第1の搬送ローラ2,3と第2の搬送ローラ4,5との回転速度の差により図12に示すように撓み、その撓みによって封筒フラップEa先端部は封筒本体面から離れて開いた状態となる。そしてその後は、封筒E全体が下流へと移動することによって封筒フラップEaは当接部材に当接し(図13参照)、ここで完全に押し開かれる。
【0058】また、この第4実施例においては、両搬送ローラ2,3及び4,5の封筒搬送速度の差を変速機133を調整することによって変化させることができるため、封筒Eの天地幅Lや紙質等が変化した場合にも、変速機133を調整することによってこれに容易に対応することができる。例えば、取り扱うべき封筒Eが天地幅Lの大きなものに変更された場合には、封筒搬送速度の差が小となるように変速機を調整すればよく、また、封筒Eの紙質が滑り易いものであった場合には、より大きな封筒搬送速度差をもたせるよう変速器133を調整すれば良い。
【0059】さらに、所定の入力操作パネルなどからデータを入力し、その入力データに従って前記変速機を自動的に制御させるようにすれば、生産性はより向上する。この場合、入力操作パネルから入力するデータとしては、前述のような封筒天地幅や、紙質等のパラメータなどを入力するようにすることも可能であり、また第1の搬送ローラ2,3の封筒搬送速度と、第2の搬送ローラ4,5の封筒搬送速度の差を、入力データとして直接入力するようにしても良い。
【0060】次に、本願発明の第5実施例を図14に基づき説明する。この第5実施例は、上記第1実施例に示したもののうち、第1,第2の搬送ローラ3,5等のようなガイド板1の裏面側(1b側)に位置する部材を削除すると共に、ローラ挿通孔1cが形成されていない平坦なガイド板1を用いたものとなっている。
【0061】すなわち、この実施例においては、ガイド板の表面1aに添って送給されてきた封筒Eをガイド板1と第1及び第2の搬送ローラ2,4とによって挟持し、両搬送ローラ2,4の回転によってガイド板1の表面1aに沿って下流へと滑動させるようにしたものとなっており、これによって構成の単純化が図られ、コストダウンが図られている。なお、この場合にも、第2の搬送ローラ4より第1の搬送ローラ2の方が高速回転するため、封筒Eは前記第1実施例と同様に撓ませることができ、その撓みによって先端部の開いた封筒フラップを当接板10によって完全に押し開くことができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したとおり、本願発明においては、封筒を搬送する第1,第2の搬送ローラのうち、封筒搬送方向上流側に位置する第1の搬送ローラにより第2の搬送ローラよりも高速で封筒を搬送させることにより封筒に撓みを発生させて封筒フラップ先端を封筒本体面から開いた状態とした後、さらに先端部の開いたフラップを当接部材に当接させて全体的に開かせるようにしたため、平坦な搬送経路においても封筒フラップを確実に開くことができる。このため、立体的に屈曲した経路を必要とする従来の装置に比べ、装置の小型化が可能となると共に、平面経路に沿って封筒を搬送させるようにすれば、封筒搬送速度の高速化が容易に実現できるため、これを用いた封入封緘装置全体の処理能力向上にも有効である。また、封筒は対をなす搬送ローラの間に導かれるため、封筒が高速で搬送されてきた場合にも、封筒の縁部などが損傷することはなく、良好な品質を維持することができる。
【出願人】 【識別番号】000003399
【氏名又は名称】ジューキ株式会社
【出願日】 平成7年(1995)8月28日
【代理人】
【公開番号】 特開平9−58193
【公開日】 平成9年(1997)3月4日
【出願番号】 特願平7−218473