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【発明の名称】 空罐プレス機
【発明者】 【氏名】岡川 武弘

【目的】
【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 空罐(A)を載置するベース板(1)と、当該ベース板(1)に対して回動自在に取付けられて常時ベース板(1)に対して開く方向に付勢されたプレス板(11)とよりなり、プレス板(11)の先端に、そのプレス板(11)とほゞ同一面から若干前記ベース板(1)に接近する方向に回動可能の踏み板(16)を設けたことを特徴とする、空罐プレス機【請求項2】 前記ベース板(1)上に、当該ベース板(1)の長さ方向に摺動可能であり且つ所定の位置に係止され得るストッパー(6)を設けたことを特徴とする、請求項1に記載の空罐プレス機
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビールやジュースなどの空罐を潰して、コンパクトに処分するための空罐プレス機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から空罐を潰すための空罐プレス機としては、相当に大掛りなものが各種提案されている。これらのものは、装置の投入口から空罐を投入することにより、内部で油圧シリンダーやローラーなどの作用によって空罐を圧潰するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの装置は大掛りなものであって、装置自体が複雑であって高価であると共に、油圧シリンダーやローラーなどを作動させるための電力を必要とする。
【0004】また空罐を一つずつプレスするものであるため、一個の空罐を投入してそれを圧潰するために相当の時間を要する。そのため大量の空罐を処理するためには相当の時間を要し、しかも空罐を一つずつ投入するために一人の人が付きっきりになる必要がある。
【0005】そのため大掛りな装置で高価なものであるにしては、空罐を処理する効率が必ずしも良いものということができず、市中において大量に生じる空罐を処分するための装置としては、適切なものとは言えなかった。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みなされたものであって、極めて簡単な構造の器具により、人力で容易に且つ効率良く空罐を圧潰することのできる空罐プレス機を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】而して本発明は、空罐を載置するベース板と、当該ベース板に対して回動自在に取付けられて常時ベース板に対して開く方向に付勢されたプレス板とよりなり、プレス板の先端に、そのプレス板とほゞ同一面から若干前記ベース板に接近する方向に回動可能の踏み板を設けたことを特徴とするものである。
【0008】本発明においては、前記ベース板上に、当該ベース板の長さ方向に摺動可能であり且つ所定の位置に係止され得るストッパーを設けることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に従って説明する。図面において1はベース板であって、上板2とその両側縁から垂下された側板3とよりなっており、その一端部には両側縁にフランジ4が立設されている。
【0010】5は上板2の上面に載置された摺動プレートであって、当該摺動プレート5における前記フランジ4に近い側の端末が上方に曲げ起されて、ストッパー6を形成している。
【0011】前記摺動プレート5には長さ方向にスリット7が穿設され、当該スリット7には前記上板2の上面に植設されたピン8が嵌合し、摺動プレート5はスリット7に沿ってベース板1の長さ方向に摺動し得るようになっており、さらにピン8がスリット7の側部に嵌入した係止部9に係止することにより、摺動プレート5は所定の位置に保持されるようになっている。
【0012】また前記上板2の上面における前記フランジ4と摺動プレート5との間の位置には、一対のリブ10が絞り出されており、当該リブ10の間に空罐Aを載置するようになっている。
【0013】また図面において11はプレス板であって、このプレス板11は下板12と側板13とよりなっている。そしてプレス板11はその基端部において、側板13と前記ベース板1のフランジ4とがシャフト14により回動自在に軸支されており、ばね手段15によりプレス板11がベース板1に対して常時上方に開くように付勢されている。
【0014】プレス板11の先端には、踏み板16が回動自在に取付けられている。踏み板16は下板17と両側板18とよりなる略チャンネル状であって、その一端部において側板18と前記プレス板11の側板13とがピン19により回動自在に軸支されている。
【0015】この踏み板16のプレス板11に対する回動範囲は、踏み板16が上方に回動したときには下板17がプレス板11の下板12とほゞ同一面をなすようになっている。そして踏み板16はその位置から若干下方に回動し、プレス板11がベース板1に対して上方に回動した状態において、踏み板16の下板17が水平に近くなり、操作者が下板17上に容易に足を乗せることができるような角度となっている。
【0016】20は、前記ベース板1の上板2の先端上面に突設された支持片であって、プレス板11が下方に回動したときに踏み板16の先端を支持し、プレス板11が過度に回動するのを支えるようになっている。
【0017】
【作用】次に本発明の空罐プレス機の使用方法を説明する。先ずベース板1を地面などに載置し、プレス板11を図2に実線で示すように、ベース板1に対して上方に開き、踏み板16は自重によりプレス板11に対して下方に回動して、水平に近い角度をなしている。
【0018】また潰すべき空罐Aの大きさに応じて摺動プレート5の位置を調節し、適宜の係止部9にピン8を係止して摺動プレート5を保持する。
【0019】この状態でベース板1の上板2上の、リブ10の間の位置に空罐Aを載置する。そして踏み板16の下板17上に足Bを乗せて踏み下げると、プレス板11がベース板1に対して下方に回動し、下板12と上板2との間に空罐Aを押圧して圧潰する。
【0020】このとき踏み板16を踏み下げる操作の初期においては、操作者の足Bは高い位置にあり、膝が曲って力が入り難い状態であるが、この状態では踏み板16はほゞ水平に近い状態であり、足Bの踵に近い部分で踏み板16の先端部を踏むため、十分な力で空罐Aを圧潰することができる。
【0021】またプレス板11が下方に回動し、空罐Aの圧潰が進むにつれて、操作者の足Bの位置が低くなると、膝が伸びて力が入り易くなるため、足Bの爪先に近い部分で踏み板16とプレス板11との軸支位置付近を力強く踏み下げることができるようになる。
【0022】そのためプレス板11は下方に回動して空罐Aを強く圧潰すると共に、踏み板16は足Bの底面に沿ったままでほゞ水平状態を維持しつつ下動するので、プレス板11に対して下方に屈曲した踏み板16がベース板1に当接してプレス板11の回動の障害となるようなことがない。
【0023】踏み板16を一杯まで踏み下げた状態では、図2に鎖線で示すようにプレス板11と踏み板16とはほゞ真直ぐの状態となり、空罐Aは完全に圧潰され、踏み板16は支持片20に支持される。
【0024】空罐Aが完全に圧潰されたならば、足Bを踏み板16上から退けることにより、ばね手段15の力でプレス板11は上方に回動し、プレス板11上から圧潰された空罐Aを取除き、新たな空罐Aを載置して踏み板16を踏むことにより、新たな空罐Aを圧潰することができる。
【0025】また空罐Aを圧潰する初期においては、プレス板11はベース板1に対して上方に回動しており、それが空罐Aを斜め先方に押圧するため、上板2上にストッパー6を設けて空罐Aの先方への移動を防止するのが好ましい。またこのストッパー6の位置を前記図面に示すように変更可能とすることにより、より多種の空罐に対応することができる。
【0026】
【発明の効果】従って本発明によれば、外部からの電力を必要とせず、簡単な構造で安価に製作することができると共に、簡単な操作で容易に空罐Aを効率良く圧潰することができる。
【0027】またプレス板11の先端に踏み板16を回動自在に取付けているので、当該踏み板16を踏み下げる操作が容易であり、足Bによる自然な踏み下げ操作により大きい力で空罐Aを圧潰することができる。
【0028】またプレス板11上に位置調節可能のストッパー6を設けることにより、大きさの異る各種の空罐Aに対応させることができると共に、当該ストッパー6により空罐Aをシャフト14に近い位置に保持することができ、踏み板16を踏み下げる力がテコの原理によって大きい力で空罐Aに作用し、確実に空罐Aを圧潰することができる。
【0029】また図面の実施形態によれば、ベース板1及びプレス板11の側板3,13が、空罐Aを挟圧する面の反対側に折曲げられており、且つ空罐Aの圧潰時にプレス板11が支持片20で支持されて、ベース板1とプレス板11との間に所定の間隔が保持されるので、操作時に万一挟圧面間に指などを挟むことがあっても、その指を切断したり潰したりすることがない。
【出願人】 【識別番号】594119047
【氏名又は名称】岡川 武弘
【出願日】 平成7年(1995)7月31日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】竹安 英雄
【公開番号】 特開平9−47897
【公開日】 平成9年(1997)2月18日
【出願番号】 特願平7−215299