トップ :: B 処理操作 運輸 :: B30 プレス




【発明の名称】 機械プレス
【発明者】 【氏名】今西詔三

【目的】
【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】前後方向に軸線を有する平行に配置された複数のクランク軸と、スライドに設けられたポイントとを、それぞれコネクチングロッドにより連結して、スライドを駆動する機械プレスにおいて、隣接する前記クランク軸の間隔よりも対応する前記ポイントの間隔を大きくしたことを特徴とする機械プレス。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】前後方向を軸線とする複数のクランク軸を有する2点式または4点式の機械プレスに利用する。また、クランク軸の代わりに、クランクレスプレスと称するエキセン歯車を使用した機械プレスについても、同様に利用出来る。
【0002】
【従来の技術】2点式または4点式の機械プレスの従来技術を、図3に示す実施例により説明する。機械プレス1のフレーム2の上部には、前後方向に軸線を有し、互いに平行なクランク軸3Aと3Bが、左右方向に間隔を有してフレーム1に回転自在に設けられている。このクランク軸の間隔をクランク軸ピッチと言う。
【0003】フレーム1内に設けられた上下昇降自在なスライド4の上部には、スライド4とコネクチングロッド7A、7Bとの連結部であるポイント5Aと5Bが、左右方向に間隔を有して設けられている。このポイント5Aと5Bの間隔をポイントピッチと言い、このポイントピッチは、スライド4に設置可能な最大の間隔となるように設けられ、プレス加工で生じるスライド4に作用する荷重が、スライド4の中心と一致しない時の偏心荷重に耐える能力を向上させるようにしている。
【0004】クランク軸3A、3Bの偏心部分6A、6Bと、ポイント5A、5Bとは、コネクチングロッド7A、7Bでそれぞれ連結されている。クランク軸3A並びに3Bには、その歯車部が噛み合っているメインギヤ8A並びに8Bがそれぞれ固設され、ドライブギヤ9により回転駆動される。また、メインギヤ8Aと8Bは、フレーム2内に収容されて設置されている。さらに、この従来技術では、クランク軸ピッチとポイントピッチは同一になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記機構の従来技術では、ポイントピッチが大きくなれば、メインギヤの直径を大きくしてそれぞれの歯車部を噛み合わせるため、フレームの左右幅も広げなければならないと言う欠点が有った。
【0006】本発明の目的は、ポイントピッチを大きくしても、機械プレスのフレームの幅(外形寸法)を広げなくてもよい機構を提供し、メインギヤ並びにフレームが大きくなると言う従来技術の欠点を無くすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】2点式または4点式の機械プレスのスライドに設けられるポイントピッチは、可能な限り大きくするとともに、ポイントピッチは、クランク軸ピッチより大きくする。2点式または4点式の機械プレスのフレームの幅は、スライドを収容するに必要な幅とし、このフレームに収容可能なメインギヤの直径を選定し、このメインギヤを噛み合わせられる間隔を、クランク軸ピッチとする。このためメインギヤの直径は、従来技術のメインギヤの直径より小さく出来、フレームの幅も小さく出来る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図1、図2により説明する。機械プレス11を構成するフレーム12の上部には、前後方向の軸線を有し、互いに平行な2本のクランク軸13A、13Bが、フレーム12に回転自在に支持されている。
【0009】スライド14はフレーム12内で、上下移動自在に設けられている。スライド14を構成する2本のプランジャ15A、15Bは、スライド14の左右両側に固設して設けられ、フレーム12に設けられたガイドにより上下移動自在に案内されており、ポイント16A、16Bを左右に配置した2点式の機械プレスである。
【0010】以下は、左右に配置したクランク軸13A、13Bや、コネクチングロッド18A、18B等の左右対象に設けられた部分を、片側を中心にして説明する。
【0011】コネクチングロッド18Aの一方の端部は、クランク軸13Aの偏心部17Aに回転自在に保持され、他方の端部はポイント16Aを形成するプランジャ15Aの上端部に設けられたポイント16Aにより、回転自在に保持され、クランク軸13Aとスライド14をコネクチングロッド18Aで連結している。左右のメインギヤ19A、19Bは、その歯車部が噛み合い、それぞれクランク軸13A、13Bに固設され、フレーム12により回転自在に保持されるドライブギヤ20によりメインギヤ17Bが、メインギヤ17Bによりメインギヤ17Aが回転駆動される。
【0012】図1において、左右のプランジャ15A、15Bの上部に設けられたポイント16A、16Bの左右の間隔であるポイントピッチBは、スライド14のプレス作業面の左右有効幅より大きくして、偏心荷重に耐える能力を大きくしている。また、左右のクランク軸13A、13Bの間隔であるクランク軸ピッチAは、ポイントピッチBより小さくしている。
【0013】この結果、メインギヤ19A、19Bの外径を小さく、フレーム12の左右幅、すなわちフレームの外形寸法も小さくすることが出来る。
【0014】左右にポイント16A、16Bを配置した2点式の機械プレスについての実施例で説明したが、前後に配置した2点式の場合も、左右に2点でさらに前後にも配置した4点式の機械プレスでも、本機構を利用出来ることは明らかであり、いずれの場合でも同様の効果が得られる。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から、本発明によれば、メインギヤの外径を小さく出来、さらにフレームの外形寸法を小さく出来るので、機械プレスの設置スペースは小さくて良く、この小型化により機械プレスは安価になる。
【0016】また、ポイントピッチは、従来技術と同量あるいは増加して設けるので、機械プレスのプレス作業に伴ってスライドに作用する偏心荷重も、従来技術と同等か、それ以上を許容出来る。
【出願人】 【識別番号】000100861
【氏名又は名称】アイダエンジニアリング株式会社
【出願日】 平成7年(1995)7月25日
【代理人】
【公開番号】 特開平9−29499
【公開日】 平成9年(1997)2月4日
【出願番号】 特願平7−209016