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【発明の名称】 空き缶の潰し装置
【発明者】 【氏名】野本 文雄

【目的】 空き缶を連続して投入しても、確実に順次押し潰すことができる空き缶の潰し装置を提供する。
【構成】 2枚の側板を立設し、側板の間へ4本の回転軸を間隔を有して上下左右に横設し、回転軸へは一定枚数のギアを夫々貫通固定させ、上下に位置する夫々の回転軸のギアへは無端チェーンを夫々噛合させて張設して縦方向に対峙する一対の缶潰し面を形成し、一対の缶潰し面の間隔は上方が巾広で下方が巾狭に配設すると共に、缶潰し面の裏側へはバックアップ部材を配設し、更に、無端チェーンはローラー型チェーンを用い、加えて、バックアップ部材は無端チェーンのローラーに当接する一定数の凸条を無端チェーンの移動方向に形成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】空き缶を無端チェーンで挟圧して押し潰す装置であって、2枚の側板を対峙させて立設し、該夫々の側板の間へ少なくとも一軸を動力源と連繋した駆動軸とする4本の回転軸を間隔を有して上下左右に夫々横設し、該夫々の回転軸へは一定枚数のギアを夫々貫通固定させ、上下に位置する夫々の回転軸の相対する夫々のギアへは無端チェーンを夫々噛合させて張設して縦方向に対峙する一対の缶潰し面を形成し、該一対の缶潰し面の間隔は上方が巾広で下方が巾狭と成るテーパー状に配設すると共に、該夫々の缶潰し面の裏側へは無端チェーンに沿ってバックアップ部材を配設したことを特徴とする空き缶の潰し装置。
【請求項2】前記無端チェーンは対峙する二組のプレートを接続するピンをローラーに貫通させたローラー型チェーンを用いたことを特徴とする請求項1に記載の空き缶の潰し装置。
【請求項3】前記バックアップ部材は夫々の無端チェーンのローラーに当接する一定数の凸条を無端チェーンの移動方向に形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項2に記載の空き缶の潰し装置。
【請求項4】前記一対の缶潰し面の下方へは間隔を更に巾狭とした少なくとも一組の缶潰し用ローラーを配設したことを特徴とする請求項1に記載の空き缶の潰し装置。
【請求項5】前記一対の缶潰し面の下方へはマグネットによって空き缶の材質を分別する分別手段を配設したことを特徴とする請求項1に記載の空き缶の潰し装置。
【請求項6】前記空き缶の潰し装置をケース上部室に内設する函状の本体ケースはケース下部室に潰した空き缶を収納する収納室を配設し、該収納室は本体ケースの一側面から挿脱可能とすると共に底面に複数のキャスター設けたことを特徴とする請求項1に記載の空き缶の潰し装置。
【請求項7】前記空き缶の潰し装置をケース上部室に内設する函状の本体ケースはケース下部室に潰した空き缶を収納する収納室を配設し、前記本体ケースの下面へは床面に沿って膨出する転倒防止スタンドを設けると共に、一側面の下方の両側に一対の移動用キャスターを設けたことを特徴とする請求項1に記載の空き缶の潰し装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として、ジュースやコーラ等の空き缶を押し潰す装置に関するものであり、更に、詳細には無端チェーンで挟圧させて空き缶を押し潰す装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の空き缶の潰し装置は、複数組のローラーを上下方向に次第に間隔を狭めて配設し、上方から空き缶を投入し順次ローラーで潰しているものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し乍、ローラーを用いた空き缶の潰し装置は、ローラーと空き缶がスリップして空き缶が下方に移送されないことが屡々あり、装置を一旦止めて入れ直したりする課題を有していた。
【0004】その為に、ローラーにスリップ防止用の凹凸や異形状のローラーを用いていたが、このタイプのものはローラーの上に投入した空き缶が踊り食い込みに時間がかかることがあり、空き缶を連続投入すると入口辺に空き缶が溜ることがあり、連続して確実に押し潰すことができなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の問題点に鑑み、鋭意研鑽の結果、空き缶を連続して投入しても、確実に順次押し潰すことができる空き缶の潰し装置に創案したもので、空き缶を無端チェーンで挟圧して押し潰す装置であって、2枚の側板を対峙させて立設し、夫々の側板の間へ少なくとも一軸を動力源と連繋した駆動軸とする4本の回転軸を間隔を有して上下左右に夫々横設し、夫々の回転軸へは一定枚数のギアを夫々貫通固定させ、上下に位置する夫々の回転軸の相対する夫々のギアへは無端チェーンを夫々噛合させて張設して縦方向に対峙する一対の缶潰し面を形成し、一対の缶潰し面の間隔は上方が巾広で下方が巾狭と成るテーパー状に配設すると共に、夫々の缶潰し面の裏側へは無端チェーンに沿ってバックアップ部材を配設したものであり、更に、無端チェーンは対峙する二組のプレートを接続するピンをローラーに貫通させたローラー型チェーンを用いたものであり、加えて、バックアップ部材は夫々の無端チェーンのローラーに当接する一定数の凸条を無端チェーンの移動方向に形成したものである。
【0006】
【作用】本発明にかゝる空き缶の潰し装置は、縦方向に対峙する無端チェーンから成る一対の缶潰し面を形成し、一対の缶潰し面の間隔は上方が巾広で下方が巾狭と成るテーパー状に配設しているため、空き缶の投入側と成る巾広の間隔の中に投入された空き缶を確実にテーパー状の間隔の中に引き込み、押し潰して下方の巾狭の間隔の間から排出するものである。
【0007】そして、無端チェーンをローラー型チェーンとして、ローラーに当接する凸条を形成したバックアップ部材を備えているために、空き缶を挟圧する無端チェーンの膨出を抑制すると共に、無端チェーンの横方向のずれを抑制する作用を有するものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の空き缶の潰し装置を実施例の図面によって詳述する。
【0009】図1は本発明の空き缶の潰し装置の一部破断させた全体斜視図であり、図2は本発明の空き缶の潰し装置の要部説明側面図あり、図3は無端チェーンとバックアップ部材の説明断面図である。
【0010】即ち、本発明の空き缶の潰し装置は、主として、ジュースやコーラ等の空き缶Kを押し潰す装置に関するものであり、更に、詳細には無端チェーン5で挟圧させて空き缶Kを押し潰す装置に関するものであり、請求項1は、2枚の側板2を対峙させて立設し、該夫々の側板2の間へ少なくとも一軸を動力源と連繋した駆動軸3aとする4本の回転軸3を間隔を有して上下左右に夫々横設し、該夫々の回転軸3へは一定枚数のギア4を夫々貫通固定させ、上下に位置する夫々の回転軸3の相対する夫々のギア4へは無端チェーン5を夫々噛合させて張設して縦方向に対峙する一対の缶潰し面6を形成し、該一対の缶潰し面6の間隔は上方が巾広で下方が巾狭と成るテーパー状に配設すると共に、該夫々の缶潰し面6の裏側へは無端チェーン5に沿ってバックアップ部材7を配設したものであり、更に、請求項2は、請求項1に記載の空き缶の潰し装置おいて、無端チェーン5は対峙する二組のプレート5aを接続するピン5bをローラー5cに貫通させたローラー型チェーンを用いたものであり、加えて、請求項3は、請求項1乃至請求項2記載に記載の空き缶の潰し装置おいて、バックアップ部材7は夫々の無端チェーン5のローラー5cに当接する一定数の凸条7aを無端チェーン5の移動方向に形成したものである。
【0011】更に、請求項4は、請求項1に記載の空き缶の潰し装置おいて、一対の缶潰し面6の下方へは間隔を更に巾狭とした少なくとも一組の缶潰し用ローラー8を配設したものであり、請求項5は、請求項1に記載の空き缶の潰し装置おいて、一対の缶潰し面6の下方へはマグネット9aによって空き缶Kの材質を分別する分別手段9を配設したものであり、請求項6は、請求項1に記載の空き缶の潰し装置おいて、空き缶の潰し装置をケース上部室1aに内設する函状の本体ケース1はケース下部室1bに潰した空き缶Kを収納する収納室10を配設し、該収納室10は本体ケース1の一側面から挿脱可能とすると共に底面に複数のキャスター10a設けたものであり、請求項7は、請求項1に記載の空き缶の潰し装置おいて、空き缶の潰し装置をケース上部室1aに内設する函状の本体ケース1はケース下部室1bに潰した空き缶Kを収納する収納室10を配設し、前記本体ケース1の下面へは床面に沿って膨出する転倒防止スタンド11を設けると共に、一側面の下方の両側に一対の移動用キャスター12を設けたものである。
【0012】即ち、本発明の空き缶の潰し装置の本体ケース1は、図1に図示の如く、ケース上部室1aとケース下部室1bとに桟体によって別けられており、側板2は本体ケース1のケース上部室1aの桟体に2枚を対峙させてボルトナット或いは溶着等の手段によって適宜取着されるものであり、回転軸3は上下左右に間隔を有して4本配設するものであり、前記2枚の側板2の間に軸受を介して回転自在に横設しているものであるが、4本の回転軸3の内、上方に位置する2本の回転軸3の間隔は巾広とし、下方に位置する2本の回転軸3の間隔は巾狭としているものであり、少なくとも回転軸3の一軸はモーター13等の動力源と減速機構等を介装してスプロケット14、チェーン15等で連繋した駆動軸3aとするものである。
【0013】図2に図示する実施例では、駆動軸3aは左下の回転軸3を駆動軸3aとしているものであるが、他の回転軸3を駆動軸3aとしても構わないものであり、更に、複数の駆動源に夫々連繋させた複数の駆動軸3aを用いて回転数を同調させて実施しても構わないものである。
【0014】そして、夫々の回転軸3へは一定枚数のギア4を夫々貫通固定させるものであるが、一定枚数とは4枚乃至7枚程度が好ましく後述する無端チェーン5を張設した場合、無端チェーン5の巾が押し潰す空き缶Kの巾より若干大巾としているものであり、上下に位置する回転軸3へ貫通固定させた相対する夫々のギア4へ無端チェーン5を夫々噛合させて張設するものであり、例えば、夫々の回転軸3に5枚宛のギア4を固定している場合は5本の無端チェーン5を張設するものである。
【0015】次いで、前述のように張設した無端チェーン5は縦方向に対峙する面が空き缶Kを挟圧して押し潰す缶潰し面6となり、該缶潰し面6の間隔は上方が巾広で下方が巾狭と成るテーパー状に配設されていおり、上方の間隔は空き缶Kが充分に通過する巾を有し、下方の間隔は4mm乃至6mm程度の巾を有するものであり、缶潰し面6の裏側へは無端チェーン5に沿って空き缶Kを挟圧して押し潰す圧力に抗して膨出する無端チェーン5をバックアップするバックアップ部材7を配設したものである。
【0016】そして、本発明に用いる無端チェーン5はチェーンの主体となる対峙する二組のプレート5aを接続するピン5bをローラー5cに貫通させたローラー型チェーンを用いたものであり、ギア4との噛合を合理的に行わせると共に、後述するバックアップ部材7によって、無端チェーン5がずれないようにするのに好適なものである。
【0017】前記バックアップ部材7は無端チェーン5のローラー5cに当接する一定数の凸条7aを無端チェーン5の移動方向に沿って形成したものであり、つまり、夫々の無端チェーン5のローラー5cに夫々当接する一定数の凸条7aを形成しているものであり、凸条7aの上面は無端チェーン5のローラー5cに当接して、無端チェーン5の移動をスムーズに行うと共に、空き缶Kを押し潰す際に押し潰す圧力に抗して膨出しようとする無端チェーン5をバックアップするものであり、更に、凸条7aの側面は無端チェーン5の対峙するプレート5aの間に嵌入し無端チェーン5の横方向へのずれを防止できるものである。
【0018】次に、少なくとも一組の缶潰し用ローラー8は缶潰し面6の下方に配設されており、缶潰し面6を通過して一定厚みに押し潰された空き缶Kを更に薄く押し潰すものであり、従って、巾狭の間隔とした缶潰し面6の下方の間隔より更に間隔を巾狭としているものであり、極薄の押し潰された空き缶Kを得るものである。
【0019】次いで、押し潰した空き缶Kの材質を分別する分別手段9は一対の缶潰し面6の下方、又は、一組の缶潰し用ローラー8の下方に配設し、ゆっくり回転する筒状部材或いは多数枚を連結した円板状部材の外周辺へ複数のマグネット9aを埋設し、鉄金属とアルミ金属と分別するものであり、周知のように、マグネット9aに磁着された空き缶Kは鉄金属であり掻き落し棒で落下させ、マグネット9aに反応しない空き缶Kはアルミ金属であり、そのまま落下し、下方に別々に収納するケースを載置していれば分別できるものである。
【0020】本体ケース1はケース上部室1aに空き缶の潰し装置を内設し、ケース下部室1bに潰した空き缶Kを収納する収納室10を配設している函状のものであり、ケース下部室1bの潰した空き缶Kを収納する収納室10は本体ケース1の下方の一側面から挿脱可能とすると共に、収納室10の底面には複数のキャスター10aを設け溜った押し潰した後の空き缶Kを処理するときに、キャスター10aによってそのまま搬送できるものである。
【0021】そして、本発明の本体ケース1は構造状、縦長の函状と成り、更に、ケース上部室1aに重量のある空き缶の潰し装置を内設しているため、重心が高く転倒する恐れもあるため、本体ケース1の下面へは設置する場所の床に沿って膨出する転倒防止スタンド11を設けるものであるが、鍔状に膨出させた板状の転倒防止スタンド11にしても、側方に転倒防止のための横杆を突出させても構わないものであり、更に、本体ケース1の一側面の下方の両側に一対の移動用キャスター12を突設させたことによって、本体ケース1を斜めにして移動用キャスター12によって容易に移動できるものである。
【0022】本発明の空き缶の潰し装置は、空き缶Kを上方に開口させた缶投入口1cより投入するものであり、缶投入口1cの直下には漏斗状のホッパー1dが設けられており、その下方には一対の缶潰し面6の上方の間隔が開口しており、空き缶Kは一対の缶潰し面6の間隔の間に落下して無端チェーン5の移動によって巾狭の下方に移送されると共に、押し潰されるものである。
【0023】前記缶投入口1cの近傍には光センサ1e等を設けて、空き缶Kの通過を検知して自動的にスイッチオンさせるようにして、タイマーにより一定時間経過後にスイッチオフさせるものである。
【0024】本発明の空き缶の潰し装置は、空き缶Kを缶投入口1cより投入することによって、光センサ1eで検知してスイッチオンさせ、駆動源が駆動すると駆動軸3aに動力が伝わり、図2に図示する左側の無端チェーン5が回動すると同時に、駆動軸3aから動力伝達手段16を介して右側の無端チェーン5を回動させるものである。
【0025】尚、本発明の空き缶の潰し装置は、本体ケース1に内設してジュース等の自動販売機の側に設置することも可能であり、又、本体ケース1をジュース等の自動販売機として、直接自動販売機に組み込むことも可能である。
【0026】
【発明の効果】前述の説明により明らかな通り、無端チェーンによって空き缶を挟圧して押し潰すため、投入した空き缶がスリップしたり、踊ったりすること無く、確実に下方に送られながら潰され、空き缶の連続投入しても順次押し潰すものであり、更に、ローラー型チェーンとバックアップ部材を備えているため、缶潰し面が膨出したり歪んだりすること無く、加えて、缶潰し用ローラーを配設すれば極薄化された空き缶と成るものである。
【0027】更に、分別手段を配設すれば空き缶の材料が分別されて容易にリサイクルが可能と成り、加えて、潰した空き缶の収容室を挿脱可能としてキャスターを設けたことにより、潰した空き缶の処理が容易で、本体ケースは転倒防止スタンドを設けたことによって、不慮の転倒を無くし、加えて、移動用キャスターを設けたことによって、移動が容易と成るものであり、画期的で極めて実用性の高いものである。
【出願人】 【識別番号】592100441
【氏名又は名称】株式会社ソフケン
【出願日】 平成7年(1995)7月21日
【代理人】
【公開番号】 特開平9−29495
【公開日】 平成9年(1997)2月4日
【出願番号】 特願平7−206819