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【発明の名称】 プレス加工装置のワーク検出装置
【発明者】 【氏名】臼井 伸治

【目的】 本発明は、水平姿勢で上下動するワーク支持部材をシワ押え面を兼用させ、下型にワークのシワ押え面のレバー逃がし加工を不要としたプレス加工装置のワーク検出装置を提供する。
【構成】 下型10の側部にワーク支持部材14を上下動可能に設け、ローラ20に移動可能に支持されたワイヤ19の一端を前記ワーク支持部材14に結合し、他端にはワーク支持部材14より重く、かつワークWとワーク支持部材14の総和重量より軽いウエイト18が結合され、前記ワーク支持部材14に上下方向に延在するワーク検知プレート15を固設し、このワーク検知プレート15と対面するワーク検出センサ17を所定位置に固定した構成を特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下型の側部に立設したガイド軸に上下動可能に案内されたワーク支持部材と、ローラに移動可能に支持されたワイヤの一端が前記ワーク支持部材に結合され他端にはワーク支持部材より重く、かつワークとワーク支持部材の総和重量より軽いウエイトが結合されているワーク支持部材上昇動手段と、前記ワーク支持部材に固設された上下方向に延在するワーク検知プレートと、支柱を介して所定位置に固定され前記ワーク検知プレートと対面するワーク検出センサとから構成されたことを特徴とするプレス加工装置のワーク検出装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工するワークがプレス加工位置に搬入されたことを検出するプレス加工装置のワーク検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プレス加工において、上型の下降動開始を指令するために、加工するワークがプレス加工位置に搬入されたことを検出するワーク検出装置が用いられている。従来のワーク検出装置は図4で示すように、下型の側部に固定したベースプレート1上にブラケット2を固設し、このブラケット2に無接点近接スイッチによるワーク検出センサ4が取り付けられ、また前記ブラケット2には、一端に重錘部3aを形成し、他端に前記ワーク検出センサ4と対面する凸起部3bが形成されたワーク当接部を有する下向きL字状のレバー3を支軸5によって回動可能に枢支した構造のものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のワーク検出装置は、下型上にワークWが搬入すると、図4で示すように、ワークWがレバー3に当接し、レバー3が支軸5を支点にして回動し、レバー3の他端の凸起部3bがワーク検出センサ4との対面間隔を離間してスイッチがON,OFFすることによりワ−クWを検出するものである。
【0004】しかしながら、レバー3は支軸5を中心にして円運動を行うため、待機位置より下死点でのレバー3の一端のワーク当接部が下がるので、レバー3が長くなると下型にワークのシワ押え面のレバー逃がし加工が必要になる。これは、製品が深いほど検知範囲を広げるため、レバー3を長くしなければならず、レバー逃がし範囲もレバーの長さに比例して大きくする必要がある。この結果、下型にレバー逃がしのための機械加工工数が増加する問題があった。
【0005】本発明の目的は、上記従来の問題に鑑み、水平姿勢で上下動するワーク支持部材をシワ押え面を兼用させ、下型にワークのシワ押え面のレバー逃がし加工を不要としたプレス加工装置のワーク検出装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するための本発明の構成要旨は、下型の側部に立設したガイド軸に上下動可能に案内されたワーク支持部材と、ローラに移動可能に支持されたワイヤの一端が前記ワーク支持部材に結合され他端にはワーク支持部材より重く、かつワークとワーク支持部材の総和重量より軽いウエイトが結合されているワーク支持部材上昇動手段と、前記ワーク支持部材に固設された上下方向に延在するワーク検知プレートと、支柱を介して所定位置に固定され前記ワーク検知プレートと対面するワーク検出センサとから構成されたことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、10は下型であり、この下型10の側部にベースプレート11が固設され、このベースプレート11上にガイド軸12が立設されている。このガイド軸12の上端にはストッパ13が設けられており、ガイド軸12にはワーク支持部材14が上下動可能に案内されている。
【0008】前記ワーク支持部材14にはローラ20に移動可能に支持されたワイヤ19の一端が結合され、他端にはワーク支持部材14より重く、かつワークWとワーク支持部材14の総和重量より軽量のウエイト18が結合されている。
【0009】さらに、前記ワーク支持部材14には上下方向に延在するワーク検知プレート15が固設されており、このワーク検知プレート15と対面するワーク検出センサ17(無接点近接スイッチ)が支柱16を介して所定位置に固定された構成である。
【0010】本発明は上記の通りの構成であるから、ワークWがプレス加工装置に搬入されていない上型の上死点では図2に示す通り、ワーク支持部材14はウエイト18によって上昇端位置に引き上げられてワークWの搬入を待機している。このワーク支持部材14の上昇端では、ワーク支持部材14と一体に移動するワーク検知プレート15はワーク検出センサ17の検出範囲外に位置されている。
【0011】ワークWがプレス加工装置に搬入されると図1に示すように、ワークWの端部がワーク支持部材14上に支持され、ワークWを支持したワーク支持部材14はウエイト18の重量よりワークWの重量分だけ重くなるため、ワーク支持部材14が下降動してワーク検知プレート15がワーク検出センサ17の検出範囲内に移動し、ワークWの搬入を検知して上型21の下降動開始の指令をする。
【0012】図3に示すように、上型21が下降してワーク支持部材14上のワークWをワーク支持部材14と共に下型10に向かって押動しプレス加工する。このとき上型21の下死点では、ワーク支持部材14上に支持されているワークWの端部は上型21でワーク支持部材14上に押さえられ、ワーク支持部材14はワークWの端縁のシワ押え面の作用を行うのである。
【0013】この結果、ワーク支持部材14はワークWの端縁のシワ押え面を兼用するため、従来のように下型にワークのシワ押え面のレバー逃がし加工を不要とするのである。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明によると、下型の側部にワーク支持部材を上下動可能に設け、ローラに移動可能に支持されたワイヤの一端を前記ワーク支持部材に結合し、他端にはワーク支持部材より重く、かつワークとワーク支持部材の総和重量より軽いウエイトが結合され、前記ワーク支持部材に上下方向に延在するワーク検知プレートを固設し、このワーク検知プレートと対面するワーク検出センサを所定位置に固定した構成であるから、前記ワーク支持部材は、プレス加工装置に搬入されたワークの検出とワークの端縁のシワ押え面とを兼用することができ、従来のレバー方式のように下型にワークのシワ押え面のレバー逃がし加工を不要とし、このレバー逃がしのための機械加工工数が低減できる利点を有している。
【出願人】 【識別番号】000157083
【氏名又は名称】関東自動車工業株式会社
【出願日】 平成7年(1995)7月3日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】平井 二郎
【公開番号】 特開平9−19797
【公開日】 平成9年(1997)1月21日
【出願番号】 特願平7−187702