| 【発明の名称】 |
衛星通信システムにおけるスロット割り当て方式 |
| 【発明者】 |
【氏名】中西 弘明
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| 【目的】 |
PA方式で送信している周辺局に割り当てられるスロットを一時的に増加させ、また、データ単位で送信方式を変えることが可能な衛星通信システムにおけるスロット割り当て方式を提供することを目的とする。 |
| 【構成】 |
中心局の送受信装置1は複数の周辺局から人工衛星を介してスロット時分割しチャンネルを共有して固定割当(PA)方式で送信された信号を受信する。制御信号生成部6は、スロット割当記憶装置5が記憶しているPAテーブルを基に、予約テーブルを用いて受信部2よりの受信信号に含まれる予約要求に対して必要な数のスロットの割り当てを行い、そのスロット情報を多重部8へ供給する。多重部8はスロット情報などと送信データとを時分割多重する。この構成の中心局はPAスロット情報をすべて管理して1フレーム毎に周辺局に放送して伝え、PA方式に予約要求によりスロット割り当てを加える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 中心局から人工衛星を介して複数の周辺局へは放送型で通信を行い、前記複数の周辺局から前記人工衛星を介して前記中心局へは回線をスロット時分割しチャンネルを共有して固定割当方式で通信を行う衛星通信システムのスロット割り当て方式において、前記中心局は、前記複数の周辺局のそれぞれに固定割当されたスロットに関する情報を記憶するスロット割当記憶装置と、前記スロット割当記憶装置から読み出した前記固定割当されたスロットに関する情報と、受信した前記周辺局からの信号の予約要求とに基づいて割り当てされたスロット割当情報を含む制御信号を生成する制御信号生成部と、前記制御信号と送信データとを時分割多重してアウトバウンド信号を生成する多重手段と、前記アウトバウンド信号を前記複数の周辺局へそれぞれ送信する送信手段とを有し、前記複数の周辺局のそれぞれは、前記アウトバウンド信号を受信した信号に基づいてスロットタイミング信号を生成するフレーム同期部と、前記アウトバウンド信号を受信した信号から抽出した前記制御信号から自局の送信のために割り当てられたスロットが固定割り当て方式か予約割り当て方式であるかを識別し、前記スロットタイミング信号に同期して送信スロット指定信号を生成出力する送信スロット管理部と、前記固定割り当て方式で送信するためのデータバッファリングした第1のデータを保持する第1の保持手段と、前記予約割り当て方式で送信するためのデータバッファリングした第2のデータを保持する第2の保持手段と、前記送信スロット管理部より取り出された前記送信スロット指定信号により指定された割り当て方式に応じて前記第1及び第2の保持手段の出力データの一方を選択するデータ選択部と、前記データ選択部により選択したデータを前記中心局宛に送信する送信手段とを有することを特徴とする衛星通信システムにおけるスロット割り当て方式。 【請求項2】 前記制御信号生成部は、前記スロット割当情報を含む制御信号を1フレーム単位で出力することを特徴とする請求項1記載の衛星通信システムにおけるスロット割り当て方式。 【請求項3】 前記スロット割当記憶装置により記憶されている前記複数の周辺局のそれぞれに固定割当されたスロットに関する情報は、前記複数の周辺局のアドレスが1フレーム長のスロットの番号とフレーム番号の組に対応して設定されたPAテーブルによる情報であり、前記制御信号生成部は、前記複数の周辺局にアドレスを書き込むアドレス部と、そのスロットが固定割り当て方式のスロットか予約割り当て方式のスロットかを示すフラグ部とからなる予約テーブルを有し、送信しようとしているフレーム番号の該予約テーブルのアドレス部及びフラグ部にそれぞれ書かれている値を有する制御信号をそれぞれ発生することを特徴とする請求項1記載の衛星通信システムにおけるスロット割り当て方式。 【請求項4】 前記制御信号生成部は、受信スロットが固定割り当て方式であるか予約割り当て方式であるかを判別して判別方式に応じた値を前記制御信号のフラグ部に代入する値設定手段と、前記スロット割当記憶装置から読み出した前記予約テーブル中の空きスロットを検索する手段と、検索した該空きスロットに予約要求をした前記周辺局のアドレスを代入する手段と、前記予約テーブルの受信スロットの内容を初期化する手段とを有することを特徴とする請求項3記載の衛星通信システムにおけるスロット割り当て方式。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は衛星通信システムにおけるスロット割り当て方式に係り、特に中心局と複数の周辺局とが衛星を介して回線接続された衛星通信システムにおいて、中心局から周辺局へは放送型で通信を行い、周辺局から中心局への送信では回線を複数のスロットに時分割してチャンネルを共有する際に個々の周辺局にそのスロットを割り当てるスロット割り当て方式に関する。 【0002】 【従来の技術】ホストコンピュータに接続された中心局とそれぞれ端末に接続された複数の周辺局とが衛星を介して回線接続された衛星通信システムにおいて、周辺局から中心局への通信を共通のチャンネルで行うために、チャンネルをスロットと呼ばれる短い時間に時分割して共有する時分割多元接続方式が用いられる。 【0003】この時分割多元接続方式では、フレームと呼ばれる一定数(ここではNとする)のスロットを集めたものは、中心局から周辺局へのアウトバウンド回線の周期として用いられるのと同時に、周辺局がスロット同期をとるためにも用いられる。フレーム及びスロットは番号付けがなされていて、フレーム番号は0〜M、スロット番号は0〜Nの間をサイクリックに番号付けされている。 【0004】周辺局が中心局に送信するスロットを割り当てる方式には、大別してスロットを周辺局に固定的に割り当てる固定割り当て方式(PA方式)、周辺局の要求によってスロットを予約する予約割り当て方式(DA方式)、及び周辺局が任意のスロットで送信することを許可するランダムアクセス方式(RA方式)の3方式がある。 【0005】PA方式では、各周辺局が中心局への送信要求が発生する毎に、自局に割り当てられた固有のスロットを用いてインバウンド回線により衛星を介して中心局へデータを送信するため、このPA方式は各周辺局に常に送信要求があるような場合には、最も伝送効率が高く、高いトラフィックで周辺局の数が少ないときに向く割り当て方式である。しかし、すべての周辺局のトラフィックが高いわけではない場合には、このPA方式は無駄が多くなる方式である。 【0006】また、DA方式では、各周辺局が送信要求が発生する毎に中心局に対して使用するスロット数の予約要求を送信し、これに応答して中心局が予約要求をした周辺局のみが使用できる予約スロットの割り当てを示す予約スロット割当情報をすべての周辺局へ送信する。このDA方式は、すべての周辺局のトラフィックが高くはない場合にもスロットの効率を高くすることができ、低いトラフィックで周辺局の数が多いときに向く割り当て方式である。 【0007】このDA方式では、予約要求は通常、次に述べるRA方式を用いて中心局へ送信される。しかし、予約をとるために中心局に予約要求を送信して中心局がそれを受理して割り当てスロットを周辺局に通知するという動作が不可欠であるために、周辺局は予約スロット割当情報を受信してからでないとデータを送信できず、送信遅延時間が他の方式に比べて長くなる。 【0008】RA方式では、各周辺局が中心局への送信要求が任意の時間に発生すると、送信するデータを任意のスロットを用いてインバウンド回線により衛星を介して中心局へデータを送信するため、複数の周辺局からの送信が同一スロットで衝突が発生する可能性がある。このRA方式は、周辺局のトラフィックが低いときには衝突の発生は少なくなり、また、DA方式のように割り当てスロットを待つ時間や予約をとるために要する時間がないために、他の方式に比べて最も送信遅延時間が短くなる。 【0009】しかし、このRA方式では衝突が発生すると中心局は当該スロットのパケットを正常に受信できなかったことを示す否定応答(NAK)信号をすべての周辺局へ送信し、これを受信した送信周辺局がある時間後に再度同じデータを再送するため、周辺局のトラフィックが高くなると、衝突の発生が多くなる結果、衝突したパケットの再送が多くなり、伝送効率及び送信遅延ともに悪化する。 【0010】このように、上記の3方式はいずれも一長一短があり、どの方式が優れているとは決して言えない。そこで、これらの方式を複合して利用し、短所を補おうとする工夫が従来よりなされている。このうち特に、DA方式とPA方式を複合利用したスロット割り当て方式が本出願人により開示されている(特開平3−77434号公報:発明の名称「衛星通信方式」)。 【0011】この本出願人による従来のスロット割り当て方式によれば、定常的にある周期で送信要求が発生するような周辺局はPA方式による送信が向くため、PA方式を採用して送信を行い、送信要求の発生頻度が定常的でないような周辺局ではDA方式を採用して送信を行うものである。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来のスロット割り当て方式では、PA方式で送信を行う周辺局に割り当てられているスロットの周期以上に送信要求が発生した場合は、他の局の負荷は小さく回線に余裕があるような場合であっても、その周辺局の送信遅延は大きなものになるという問題がある。これは、全体としてスロットに余裕のあるような場合であっても、PA方式で送信を行う周辺局は、予約要求を中心局に送信することはないためである。 【0013】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、PA方式で送信している周辺局において一時的に大量の送信要求が発生した場合には、予約要求を中心局に送信してその周辺局に割り当てられるスロットを一時的に増加させることを可能にし得る衛星通信システムにおけるスロット割り当て方式を提供することを目的とする。 【0014】また、本発明の他の目的は、周辺局が割り当てられれたスロットはPA方式あるいはDA方式のどちらの送信のために割り当てられたかを判断することができ、データ単位で送信方式を変えることが可能な衛星通信システムにおけるスロット割り当て方式を提供することにある。 【0015】 【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達成するため、中心局から人工衛星を介して複数の周辺局へは放送型で通信を行い、複数の周辺局から人工衛星を介して中心局へは回線をスロット時分割しチャンネルを共有して固定割当方式で通信を行う衛星通信システムのスロット割り当て方式において、中心局は、複数の周辺局のそれぞれに固定割当されたスロットに関する情報を記憶するスロット割当記憶装置と、スロット割当記憶装置から読み出した固定割当されたスロットに関する情報と、受信した周辺局からの信号の予約要求とに基づいて割り当てされたスロット割当情報を含む制御信号を生成する制御信号生成部と、制御信号と送信データとを時分割多重してアウトバウンド信号を生成する多重手段と、アウトバウンド信号を複数の周辺局へそれぞれ送信する送信手段とを有し、複数の周辺局のそれぞれは、アウトバウンド信号を受信した信号に基づいてスロットタイミング信号を生成するフレーム同期部と、アウトバウンド信号を受信した信号から抽出した制御信号から自局の送信のために割り当てられたスロットが固定割り当て方式か予約割り当て方式であるかを識別し、スロットタイミング信号に同期して送信スロット指定信号を生成出力する送信スロット管理部と、固定割り当て方式で送信するためのデータバッファリングした第1のデータを保持する第1の保持手段と、予約割り当て方式で送信するためのデータバッファリングした第2のデータを保持する第2の保持手段と、送信スロット管理部より取り出された送信スロット指定信号により指定された割り当て方式に応じて第1及び第2の保持手段の出力データの一方を選択するデータ選択部と、データ選択部により選択したデータを中心局宛に送信する送信手段とを有する構成としたものである。 【0016】また、本発明は、スロット割当記憶装置により記憶されている複数の周辺局のそれぞれに固定割当されたスロットに関する情報は、複数の周辺局のアドレスが1フレーム長のスロットの番号とフレーム番号の組に対応して設定されたPAテーブルによる情報であり、制御信号生成部は、複数の周辺局にアドレスを書き込むアドレス部と、そのスロットが固定割り当て方式のスロットか予約割り当て方式のスロットかを示すフラグ部とからなる予約テーブルを有し、送信しようとしているフレーム番号の予約テーブルのアドレス部及びフラグ部にそれぞれ書かれている値を有する制御信号をそれぞれ発生することを特徴とする。 【0017】 【作用】本発明では、複数の周辺局から人工衛星を介して中心局へは回線をスロット時分割しチャンネルを共有して固定割当(PA)方式で通信を行っているが、周辺局はデータの滞留が生じるような一時的に大量のデータ送信を必要とするときには予約要求を送信した場合、中心局はスロット割当記憶装置から読み出した固定割当されたスロットに関する情報と受信した周辺局からの信号の予約要求とに基づいてスロット割当情報を含む制御信号を生成し、この制御信号と送信データとを時分割多重したアウトバウンド信号を送信するようにしたため、予約要求をした周辺局に対してスロット割り当てを増加させることができる。 【0018】また、本発明では、中心局が送信する制御信号が複数の周辺局のアドレスを示すアドレス部と、そのスロットが固定割り当て方式のスロットか予約割り当て方式のスロットかを示すフラグ部とからなる構成としたため、一つの周辺局でスロット情報に書かれている割り当てスロットがどの方式用のものであるのかを判断できる。 【0019】 【実施例】次に、本発明の実施例について図面と共に説明する。図1は本発明方式の要部を構成する中心局の一実施例のブロック図、図2は本発明方式の他の要部を構成する周辺局の一実施例のブロック図、図3は本発明方式が適用される衛星通信システムのシステム構成図を示す。 【0020】まず、本発明方式が適用される衛星通信システムについて図3と共に説明する。同図に示すように、衛星通信システムは1つの中心局Cと複数nの周辺局X1〜Xnとがそれぞれ地上に設置され、人工衛星Sを中継局として通信を行う構成である。 【0021】周辺局X1〜Xnから中心局Cへは、人工衛星Sを介したインバウンド回線により共通のチャンネルを用いてスロット分割による時分割多元接続により通信を行う。また、中心局Cから周辺局X1〜Xnへは、人工衛星Sを介したアウトバウンド回線により放送型で同報通信を行う。 【0022】中心局Cは図1に示す如き構成とされている。同図に示すように、中央局Cは人工衛星Sとの間で電波の授受を行う送受信装置1と、送受信装置1により受信された信号が入力される受信部2と、受信部2の出力受信信号が入力される受信データバッファ3及び制御信号生成部6と、端末装置4と端末装置4の出力信号が入力されるスロット割当記憶装置5と、送信系を構成する送信データバッファ7、多重部8、タイミング信号生成部9及び送信部10から構成されている。 【0023】周辺局X1〜Xnはそれぞれ図2に示す如き構成とされている。同図に示すように、周辺局はその周辺局と人工衛星Sとの間で電波の授受を行う送受信装置11と、送受信装置11により受信された信号が入力されるフレーム同期部12及び受信部13と、受信部13の出力信号が入力される受信データバッファ14及び送信スロット管理部15と、送信系を構成するパケット分割部16、送信モード選択部17、PAデータバッファ18、DAデータバッファ19、データ選択部20及び送信部21とから構成されている。 【0024】次に、本実施例の動作について説明する。まず、中心局の動作について説明する。図1において、人工衛星を介して周辺局より送信されてきた送信信号(インバウンド信号)は、送受信装置1により受信されて受信部2に供給され、受信処理された後、受信データバッファ3及び制御信号生成部6にそれぞれ供給される。受信データバッファ8は受信部2よりの受信信号を受信データとして利用するためにバッファリングを行う。 【0025】一方、端末装置4はスロット割当情報を変更する際に用いる装置で、その出力信号をスロット割当情報及び後述のPAテーブルを記憶しているスロット割当記憶装置5へ出力する。制御信号生成部6は、スロット割当記憶装置5が記憶しているPAテーブルを基に、後述する予約テーブルを用いて受信部2よりの受信信号に含まれる予約要求に対して必要な数のスロットの割り当てを行い、そのスロット情報を多重部8へ供給する。 【0026】また、送信データは送信データバッファ7に供給されてバッファリングされた後、多重部8に供給される。タイミング信号生成部9は送信タイミングや受信タイミングにおける一定数のスロット、すなわちフレームの区切りを示すタイミング信号を生成する。このタイミング信号は多重部8に供給され、ここで制御信号生成部6よりの制御信号(スロット情報など)と送信データバッファ7よりの送信データと共に時分割多重される。 【0027】図4(A)はこの多重部8より出力される時分割多重信号(アウトバウンド信号)の信号フォーマットを示す。同図に示すように、この時分割多重信号(アウトバウンド信号)は、1フレームが制御信号部Iとデータ部IIとからなり、制御信号部Iは制御信号生成部6よりのフレームパターン22とスロット情報23とで構成され、データ部IIは送信データバッファ7よりのデータ0〜データNから構成されている。 【0028】スロット情報23は1フレーム中に含まれるスロット数の割り当てられた周辺局のアドレス24i(i=0,1,..,N)と、そのスロットに対応するPA/DAフラグ25iの対が書き込まれている。各周辺局はアドレス24iに自分のアドレスがあるかどうかを調べ、もし存在するならば対応するPA/DAフラグによりそのスロットがPA方式あるいはDA方式いずれの送信のために割り当てられたスロットであるか判断し、スロット情報中の位置よりスロット位置を算出する。 【0029】ここでは、PA/DAフラグ25iはPAスロットかDAスロットか、すなわと二つのうちどちらであるのかを示せばいいだけなので、1ビットの情報で十分である。例えば、PAであるならば、”1”、DAであるならば”0”というように簡単に区別のつくもので十分である。 【0030】再び図1に戻って説明するに、多重部8より出力された上記フォーマットの時分割多重信号(アウトバウンド信号)は、送信部10に供給されて増幅その他の信号処理が行われた後、送受信装置1を介して人工衛星へ向けてすべての周辺局宛の放送型の送信が行われる。 【0031】次に、図1に示した中心局のスロット割当記憶装置25が保持しているPAテーブルについて図5と共に説明する。このPAテーブルはPA方式で送信を行う周辺局に割り当てられているすべてのPAスロットをテーブルにして記憶しているもので、端末装置4によってPAスロットの配置が変更されない限り変更されることはなく、専ら予約テーブルの初期化に用いられる。このPAテーブルは図5に示すように、スロット番号とフレーム番号とにより定められた予め割り当てられた周辺局を示しており、VSAT1〜VSAT5、VSATa及びVSATbはそれぞれ周辺局のアドレスを示している。 【0032】次に、周辺局の動作について説明するに、図2において、周辺局は送受信装置11により人工衛星を介して送信された前記中心局からの送信データを受信し、この受信信号からフレーム同期部12によりタイミング信号を抽出し、更にそのタイミング信号に同期してスロットのタイミングを算出してスロットタイミング信号を出力する一方、受信信号から受信部13によりスロット割当情報と受信データ部に分離する。 【0033】受信データバッファ14は受信部13より分離されて取り出された受信データをバッファリングして出力する。また、送信スロット管理部15は、フレーム同期部12の出力であるスロットタイミング信号を受けて、受信部13によって分離されるスロット割当情報に基づいて割り当てられたスロットを示す送信スロット指定信号を発生する。また、この送信スロット指定信号にはPA/DAフラグにより割り当てられたスロットがPAスロットであるかDAスロットであるかという情報も含まれる。 【0034】この周辺局において送信要求が発生したときには、送信データがパケット分割部16に供給されて、一つのスロットに収まる長さのパケットに分割された後、送信モード選択部17に供給されてその送信データがPA方式を用いて送信する場合にはPAデータバッファ18に入力し、PA方式以外の方式を用いて送信を行う場合にはDAデータバッファ19に入力する。 【0035】PAデータバッファ18はPAスロットで送信するデータのバッファリングを行うためのものであり、DAデータバッファ19はPAスロット以外のスロットで送信するデータのバッファリングを行う回路である。データ選択部20は送信スロット管理部15が生成した送信スロット指定信号に基づきPAスロットのスロットタイミングではPAデータバッファ18からのデータを自局に割り当てられたスロットに挿入し、DAスロットのスロットタイミングではDAデータバッファ19からのデータを選択して自局に割り当てられたスロットに挿入する。 【0036】また、データ選択部20はPAデータバッファ18やDAデータバッファ19に送信データが滞留した場合は、割り当てスロットの増加を要求するためにその滞留数の予約要求を送信データに付記する。このデータ選択部20より出力された送信データは、送信部21で所定のフォーマットとされた後、送受信装置11より人工衛星へ向けて中心局へ送信される。 【0037】図4(B)は上記の周辺局から人工衛星を介して中心局へ送信されるインバウンド信号のフォーマットを示す。同図に示すように、1フレーム長のインバウンド信号はスロット260〜26Nからなり、(N+1)個のスロットに分割されている。 【0038】次に、予約テーブルについて説明するに、図6は予約テーブルの一例を示す。予約テーブルは図1のスロット割当記憶装置5に保持されている、周辺局に割り当てられたスロットの情報をテーブル化したもので、図5のPAテーブルに基づいて作成された場合は図6に示すように、周辺局のアドレスを書き込むアドレス部と、そのスロットがPAスロットかDAスロットかを示すフラグ部とがある。図6ではPAスロットを示すフラグ部は”P”、DAスロットを示すフラグ部は”D”で示し、PA/DAフラグと対応している。 【0039】例えば、フレーム2のスロット0と1はPA方式で予約されたPAスロットであり、スロット2〜スロットNはDA方式により予約されたDAスロットである。この予約テーブルの該当するフレームのスロット割当情報を中心局の制御信号生成部6がスロット情報のアドレス25i(i=0,1,2,...,N)に書き込む。 【0040】予約テーブルを用いてアウトバウンド信号のスロット情報23を書き込む手順は、まず送信しようとしているフレーム番号の予約テーブルに書かれているスロットのアドレス部はスロット情報23のアドレス24i、フラグ部はPA/DAフラグ25iに相当するので、次々読み取りスロット情報として書き込む。 【0041】次に、予約要求が中心局で受信されたときにPA/DAフラグの値を決定し、予約テーブルを更新する手順を図7のフローチャートと共に説明する。中心局は受信したスロット(周辺局の送信スロット)の予約テーブルの対応する部分を見て、フラグ部によってそのスロットがPAスロットであったのかDAスロットであったのかを判断する(ステップ71)。 【0042】スロットがPAスロットであったならば、図6の予約テーブルのフラグ部に代入する値を”P”と決定する(ステップ72)。また、DAスロットであったならば、上記フラグ部に代入する値を”D”と決定する(ステップ73)。続いて、中心局は予約テーブル中で必要な数の空きスロットを検索して(ステップ74)、空きスロットのアドレス部には要求のあった周辺局のアドレスを代入し、フラグ部にはステップ72又はステップ73で決定された値を代入する(ステップ75)。 【0043】その後で予約テーブルの受信スロットの内容をPAテーブルに基づき初期化する(ステップ76)。PAテーブルにアドレスが書かれているときには、アドレス部にそのアドレスを代入し、フラグには”P”を代入する。PAテーブルにアドレスが書かれていない場合(図5では”0”が書かれている)には空きスロットを示すように初期化する。ここでは、アドレス部に”0”を代入する。フラグ部は”P”、”D”のどちらを代入しても構わない。 【0044】このように、本実施例によれば、中心局がPAスロット情報をすべて管理して1フレーム毎に周辺局に放送して伝えるため、PA方式に予約要求によりスロット割り当てを加えることができるため、PA方式で送信している周辺局に割り当てられるPAスロットを一時的に増加させることができる。 【0045】また、本実施例では、中心局がスロット割当情報にPA/DAフラグを付記して送信するため、一つの周辺局でスロット情報に書かれている割り当てスロットがどの方式用のものであるのかを判断可能であるため、DA方式が通信量が多く輻輳しているような場合であっても、PA方式の送信能力に影響はない。 【0046】なお、周辺局において、送信モード選択部17はデータ量に応じて自動的に例えばPAデータバッファ18からPAデータバッファ19へデータを振り分けて入力できるが、ユーザの設定によりPAデータバッファ18のみあるいはDAデータバッファ19のみにデータを入力することもできる。 【0047】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、中心局がPAスロット情報をすべて管理して所定フレーム毎に周辺局に放送して伝えることにより、PA方式に予約要求によりスロット割り当てを加えることができるため、PA方式で送信している周辺局において一時的に大量の送信要求が発生した場合でも、要求を中心局に送信してその周辺局に割り当てられるPAスロットを一時的に増加させることができる。 【0048】また、本発明によれば、中心局がスロット割当情報にPA/DAフラグを付記して送信するため、一つの周辺局でスロット情報に書かれている割り当てスロットがどの方式用のものであるのかを判断可能であるため、データ単位で送信方式を変更でき、かつ、一方の方式が他方の方式に及ぼす影響を少なくできる(例えば、DA方式が通信量が多く輻輳しているような場合であっても、PA方式の基本送信能力に影響はない。)。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004237 【氏名又は名称】日本電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成7年(1995)5月31日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】松浦 兼行
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| 【公開番号】 |
特開平8−331032 |
| 【公開日】 |
平成8年(1996)12月13日 |
| 【出願番号】 |
特願平7−133464 |
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