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【発明の名称】 OA機器の接続方法および接続ケーブルユニット
【発明者】 【氏名】勝木 陽一

【目的】 汎用性を有するOA機器接続用の接続ケーブルユニットを提供する。
【構成】 一方側に所定のOA機器に設けられた接続コネクタ16,17と着脱自在に嵌合する機器側コネクタ13a,14aが、他方側に機器側コネクタ13a,14aと電気的に接続され、接続対象となるOA機器の中で最多ピン数の接続コネクタ16,17以上のピン数を有する変換コネクタ13b,14bがそれぞれ設けられた一対のアダプタ13,14と、このアダプタ13,14の変換コネクタ13b,14bと着脱自在に嵌合する共用コネクタ15bがケーブル15aの両端にそれぞれ取り付けられた共用ケーブル15とからなるものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 OA機器相互間を電気的に接続するOA機器の接続方法であって、接続対象となる前記OA機器に設けられた接続コネクタのピン数を、該接続コネクタ中で最も多いピン数以上に統一し、この統一されたピン数において前記OA機器相互間をケーブルで電気的に接続することを特徴とするOA機器の接続方法。
【請求項2】 OA機器相互間を電気的に接続する接続ケーブルユニットであって、一方側に所定の前記OA機器に設けられた接続コネクタと着脱自在に嵌合する機器側コネクタが、他方側に前記機器側コネクタと電気的に接続され、接続対象となる前記OA機器の中で最多ピン数の前記接続コネクタ以上のピン数を有する変換コネクタがそれぞれ設けられた一対のアダプタと、前記変換コネクタと着脱自在に嵌合する共用コネクタがケーブルの両端にそれぞれ取り付けられた共用ケーブルとからなり、双方のOA機器が前記アダプタを介して前記共用ケーブルによって電気的に接続されることを特徴とする接続ケーブルユニット。
【請求項3】 OA機器相互間を電気的に接続する接続ケーブルユニットであって、一方側に所定の前記OA機器に設けられた接続コネクタと着脱自在に嵌合する機器側コネクタが、他方側に前記機器側コネクタと電気的に接続され、前記接続コネクタの属するシリーズの中で最多ピン数のもの以上のピン数を有する変換コネクタがそれぞれ設けられた一対のアダプタと、前記変換コネクタと着脱自在に嵌合する共用コネクタがケーブルの両端にそれぞれ取り付けられた共用ケーブルとからなり、双方のOA機器が前記アダプタを介して前記共用ケーブルによって電気的に接続されることを特徴とする接続ケーブルユニット。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明はOA機器の接続方法および接続ケーブルユニットに関し、特に、それぞれのOA機器に設けられた接続コネクタのピン数が相互に異なる場合での接続に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】今日においては、企業などの各部署において業務の効率向上を目的にOA(Office Automation) 化が推進され、それに伴ってたとえばエンジニアリング・ワークステーション(以下「EWS」という。)やパーソナルコンピュータ(以下「パソコン」という。)などのOA機器が次々と導入されている。そして、次段階として、グループや部門での共同作業を支援するために、EWSとパソコンといったOA機器同士を接続して情報の共有化等を図るニーズが増大している。
【0003】このようなOA機器の接続においては機器相互間の接続性が問題になるが、たとえば、日立評論社発行、「日立評論 第70巻第9号」(昭和63年9月25日発行)においても、そのP42において、OA機器接続の容易性がネットワーク構築のために必要条件である旨が記載されている。
【0004】OA機器間の接続では接続手段としてのケーブルが必要になるが、OA機器の種類によって、あるいは同一種のOA機器であっても仕様によって、機器接続用のコネクタ(以下「接続コネクタ」という。)の形状やピン数が異なっている。したがって、OA機器の接続を行おうとするユーザは、接続対象となるOA機器の接続コネクタに対応するコネクタが取り付けられたケーブルや、図3に示すように、ピン数変換用機器21を介してOA機器を接続できる接続ケーブル22などを用意する必要がある。
【0005】ここで、本発明者により検討された接続技術である図3について説明すると、これは、片方の接続コネクタ26のピン数を他方の接続コネクタ27のピン数に(この場合には、9ピンを25ピンに)一致させるピン数変換用機器21をたとえばパソコンの接続コネクタ26(9ピン)に接続し、両端に25ピンのコネクタ22aが取り付けられた接続ケーブル22の一方をこのピン数変換用機器21と嵌合し、他方をEWSの接続コネクタ27(25ピン)と嵌合してEWSとパソコンとを電気的に接続するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、OA機器の接続コネクタ26,27の形状やピン数は相互に種々異なっている場合も多く、このようなときには、異なる接続コネクタ26,27相互間の組み合わせ分だけピン数変換用機器21および接続ケーブル22(以下「接続ケーブルユニット23」という。)を用意する必要がある。
【0007】このような接続技術では、考えられる組み合わせのそれぞれにおいて予定される数だけ接続ケーブルユニット23を用意しておかなければならない。したがって、接続ケーブルユニット23の種類が必要以上に増加することになって管理が煩雑になり、さらには実際には使用されない接続ケーブルユニット23が数多く発生して無駄なコストがかかる。
【0008】そこで、本発明の目的は各OA機器に設けられた接続コネクタの形状やピン数に拘束されることのない汎用性のあるOA機器の接続方法および接続ケーブルユニットを提供することにある。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を説明すれば、次の通りである。
【0011】すなわち、本発明によるOA機器の接続方法は、接続対象となるOA機器に設けられた接続コネクタのピン数を、この接続コネクタ中で最も多いピン数以上に統一し、この統一されたピン数においてOA機器相互間をケーブルで電気的に接続するものである。
【0012】また、本発明による接続ケーブルユニットは、OA機器相互間を電気的に接続するもので、一方側に所定のOA機器に設けられた接続コネクタと着脱自在に嵌合する機器側コネクタが、他方側に機器側コネクタと電気的に接続され、接続対象となるOA機器の中で最多ピン数の接続コネクタ以上のピン数を有する変換コネクタがそれぞれ設けられた一対のアダプタと、このアダプタの変換コネクタと着脱自在に嵌合する共用コネクタがケーブルの両端にそれぞれ取り付けられた共用ケーブルとからなり、双方のOA機器がアダプタを介して共用ケーブルによって電気的に接続されるものである。
【0013】本発明による接続ケーブルユニットは、OA機器相互間を電気的に接続するもので、一方側に所定のOA機器に設けられた接続コネクタと着脱自在に嵌合する機器側コネクタが、他方側に機器側コネクタと電気的に接続され、接続コネクタの属するシリーズの中で最多ピン数のもの以上のピン数を有する変換コネクタがそれぞれ設けられた一対のアダプタと、このアダプタの変換コネクタと着脱自在に嵌合する共用コネクタがケーブルの両端にそれぞれ取り付けられた共用ケーブルとからなり、双方のOA機器がアダプタを介して共用ケーブルによって電気的に接続されるものである。
【0014】
【作用】上記した手段によれば、接続されるOA機器の接続コネクタの形状やピン数に拘束されることなく、アダプタの交換だけで1種類の共用ケーブルが使用可能になる。
【0015】したがって、接続ケーブルユニットの種類が必要以上に増加することがなくなり、実際に使用されない接続ケーブルユニットが数多く発生するおそれもない。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例である接続ケーブルユニットが用いられて接続されたEWSとパソコンとを示す斜視図、図2はその接続ケーブルユニットを示す斜視図である。
【0018】本実施例の接続ケーブルユニット1は、たとえばEWS2とパソコン3間のようなOA機器相互間の電気的な接続手段として用いられるものである。図示するEWS2は、たとえば半導体チップにおける所定の回路レイアウトを設計するためのCAD(Computer Aided Design) として使用されるもので、テーブル4上にディスプレイ5とキーボード6、およびマウス7が設置され、テーブル4の向かって右側には本体8が、左側にはプリンタ9が設置されている。したがって、作業者はこのEWS2によって迅速且つ正確に所定の回路を設計することができるようになっている。
【0019】前記のように、パソコン3は接続ケーブルユニット1によってこのEWS2と接続されており、EWS2のデータを取り出しながら同様の作業が行えるようになっている。パソコン3は、本体10と、この本体10の上に設置されたディスプレイ11、および入力手段であるキーボード12により構成されている。
【0020】EWS2とパソコン3とは、図2に示すような一対のアダプタ13,14および共用ケーブル15からなる接続ケーブルユニット1により電気的に接続されている。
【0021】一方のアダプタ13はEWS2に設けられた接続コネクタ16と、他方のアダプタ14はパソコン3に設けられた接続コネクタ17と、たとえばRS232CタイプEIA (Electlonic Industries Association:米国電子工業会−規格)の機器側コネクタ13a,14aによってそれぞれ着脱自在に嵌合するようになっている。したがって、たとえば25ピンの接続コネクタ16と接続される機器側コネクタ13aは25ピンに、9ピンの接続コネクタ17と接続される機器側コネクタ14aは9ピンに設定されている。
【0022】機器側コネクタ13a,14aの反対側には、この機器側コネクタ13a,14aと電気的に接続された変換コネクタ13b,14bがそれぞれ設けられている。変換コネクタ13b,14bはいずれも25ピンで、接続対象であるEWS2とパソコン3の接続コネクタ16,17のピン数の中での多い方のピン数に合わされている。したがって、25ピンの変換コネクタ13bのうちの16ピンは9ピンである機器側コネクタ13aのいずれにも導通されないダミーピンになっている。なお、ダミーピンとすることなく、変換コネクタ13bの内の16ピン分のピン挿入部(図示せず)をブランクとしてもよい。
【0023】接続対象となるOA機器が他にもあり、接続コネクタの最多ピン数が25ピンよりも多い場合、たとえば最多ピン数が29ピンの場合には、変換コネクタ13b,14bのピン数はそのピン数以上(この場合には29ピン以上)であればよい。つまり、ここで接続対象となるOA機器とは、現に接続しようとする2台のOA機器そのものを指すのではなく、グループや部門、あるいはワンフロアーなど所定の範囲にわたって設置されているOA機器の中で接続対象とされるものを指す。したがって、捉える範囲によっては接続対象が2台のOA機器に限定される場合もあり、3台あるいはそれ以上となる場合もある。
【0024】共用ケーブル15を構成するたとえばRS232Cタイプのケーブル15aの両端には、各アダプタ13,14の変換コネクタ13b,14bと着脱自在に嵌合する共用コネクタ15bが取り付けられている。したがって、この共用コネクタ15bのピン数は変換コネクタ13b,14bのピン数と同一の25ピンとなっている。
【0025】EWS2とパソコン3は、このようなアダプタ13,14と共用ケーブル15からなる接続ケーブルユニット1により接続される。つまり、アダプタ13の機器側コネクタ13aがEWS2の接続コネクタ16に、アダプタ14の機器側コネクタ14aがパソコン3の接続コネクタ17にそれぞれ嵌合され、各変換コネクタ13b,14bが共用ケーブル15の共用コネクタ15bにそれぞれ嵌合されて接続される。
【0026】この接続ケーブルユニット1では、接続されるEWS2とパソコン3の接続コネクタ16,17のピン数をアダプタ13,14によって多い方のピン数に変換して統一し、この統一されたピン数のアダプタ13,14同士を共用コネクタ15bで接続している。したがって、接続されるOA機器が、異なる形状や異なるピン数の接続コネクタ16,17であっても、該OA機器のうちの最多ピン数にピン数を変換できるアダプタ13,14を数種類(つまり、各接続コネクタ16,17と嵌合する機器側コネクタ13a,14aの種類だけ)にわたって所望の数だけ用意し、このアダプタ13,14の変換コネクタ13b,14b(これは最大ピン数の1種類だけである)と嵌合する共用コネクタ15bを有する共用ケーブル15を1種類用意すればよいことになる。
【0027】具体的には、接続対象となるOA機器に設けられた接続コネクタ16,17のピン数が、たとえば9ピンから奇数のピン数を採って25ピンまでの9種類であった場合、最多ピン数の25ピンに統一するとすれば、各ピン数の接続コネクタ16,17を25ピンに変換する9種類のアダプタ13,14と、1種類の共用ケーブル15を、それぞれ必要数だけ用意すればよいことになる。一方、各接続コネクタ16,17を直接ケーブルで接続するとすれば、考えられる接続コネクタ16,17の組み合わせである81種類のケーブルを、しかも各種類に対して必要数だけ用意する必要がある。
【0028】このように、本接続ケーブルユニット1によれば、アダプタ13,14を交換することによって、接続されるOA機器の接続コネクタ16,17の形状やピン数に拘束されることなく1種類の共用ケーブル15が使用可能になる。したがって、使用不能な共用ケーブル15が発生することがなく、延いては接続ケーブルユニット1の種類が必要以上に増加することもなく管理が簡略化される。
【0029】また、接続ケーブルユニット1の数の増加を招くこともないので、実際に使用されないものが数多く発生するおそれもなく、無駄なコストがかからない。
【0030】以上、本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0031】たとえば、接続コネクタ16,17は一連のシリーズで展開されているコネクタ中の一機種が用いられている場合が多いので、このような場合には、アダプタ13,14により、使用された接続コネクタ16,17が属するコネクタのシリーズ中で最多ピン数のもの以上のピン数に統一して共用ケーブル15で接続するようにしてもよい。
【0032】また、アダプタ13,14の機器側コネクタ13a,14aと変換コネクタ13b,14bとは一体的に形成されているが、双方のコネクタ13a,14a,13b,14bがケーブルを介して接続されるようになっていてもよい。
【0033】なお、接続されるOA機器はEWS2やパソコン3に限定されるものではなく、たとえばワードプロセッサなどのような他のOA機器であってもよい。
【0034】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下の通りである。
【0035】(1).すなわち、本発明のOA機器の接続技術によれば、接続コネクタのピン数を、接続対象となるOA機器の最多ピン数以上にするアダプタを用い、あるいは該接続コネクタの属するシリーズ中の最多ピン数以上にするアダプタを用い、このアダプタを介してOA機器同士を共用ケーブルで接続するようにしたので、接続されるOA機器の接続コネクタの形状やピン数に拘束されることなく、アダプタの交換だけで1種類の共用ケーブルが使用可能になる。したがって、共用ケーブルに汎用性を付与することができて接続ケーブルユニットの種類が必要以上に増加することがなくなるので、管理の簡略化を図ることができる。
【0036】(2).また、接続ケーブルユニットの種類が削減できて該ユニットの数の増加を招くことがないので、実際に使用されない接続ケーブルユニットが数多く発生するおそれもなく、無駄なコストがかからない。
【出願人】 【識別番号】000233468
【氏名又は名称】日立超エル・エス・アイ・エンジニアリング株式会社
【出願日】 平成7年(1995)1月24日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 大和
【公開番号】 特開平8−203635
【公開日】 平成8年(1996)8月9日
【出願番号】 特願平7−8716