| 【発明の名称】 |
車両用電磁クラッチの締結力制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】出田 康文
【氏名】小林 昌之
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| 【目的】 |
車両の伝動系に挿入された電磁クラッチの締結力を、車両発進中の段差乗り越え時、過不足なく適切に制御する。 |
| 【構成】 |
電磁クラッチ10は、コイル17への電流iに応じた締結力でクランクシャフト11および変速機入力軸12間を駆動結合する。コントローラ20はセンサ21,22およびスイッチ23,24からの入力情報により後発進モード領域であると判別する時、電磁クラッチ10の締結力を前発進時における締結力よりも大きくなるよう電流iを決定してコイル17へ出力する。よって、前輪駆動力は、前発進時よりも後発進時の方が大きくされ、前輪が段差を乗り越える時に後発進時の方が前発進時よりも大きな前輪駆動力を必要とする事実に符合し、段差を乗り越える後発進時における段差乗り越え性能の低下を回避し得る。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エンジン回転を電磁クラッチおよび変速機を介し前輪に伝達することで前後進走行を行う前輪駆動車両において、前記変速機を後進走行状態にした発進走行を検知する後発進検知手段と、該手段により後発進が検知される間、前記電磁クラッチの締結力を、変速機が前進走行状態にされた前発進時の締結力よりも大きくする後発進用電磁クラッチ締結力制御手段とを設けたことを特徴とする車両用電磁クラッチの締結力制御装置。 【請求項2】 エンジン回転を電磁クラッチおよび変速機を介し後輪に伝達することで前後進走行を行う後輪駆動車両において、前記変速機を前進走行状態にした発進走行を検知する前発進検知手段と、該手段により前発進が検知される間、前記電磁クラッチの締結力を、変速機が後進走行状態にされた後発進時の締結力よりも大きくする前発進用電磁クラッチ締結力制御手段とを設けたことを特徴とする車両用電磁クラッチの締結力制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は車両用電磁クラッチの締結力、特に車両の発進時における締結力を、過不足なく適切に制御するための装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】車両用電磁クラッチは、変速機と共に車両の伝動系に挿入され、当該変速機とでエンジン回転を車輪に伝達することにより、変速機の投入変速段に応じ車両を前後進走行させる。 【0003】かかる車両用電磁クラッチの締結力制御に当たっては従来、例えば特開昭62−231840号公報に開示されているように、エンジン回転数、車速、アクセルペダルの釈放または踏み込み、自動変速機の選択レンジから、現在の走行状態に最適な電磁クラッチ制御モードを選択し、このモードに沿って電磁クラッチを締結力制御するのが常套であった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで従来、後発進時における電磁クラッチの締結力(伝達トルク)についてはこれを、図5にaで示すように前発進時における締結力bよりも小さくするか、大きくてもせいぜい前発進時における締結力bと同じ程度にするのが普通であり、以下の問題が生ずることを確かめた。 【0005】図6は、前輪駆動車両1の前輪2が突起3を乗り越えて後発進する場合の状態を、また図7は、同じ前輪駆動車両1の前輪2が突起3を乗り越えて前発進する場合の状態をそれぞれ示す。これらの図において、車体重心Gに作用する車体重量をW、後輪4の荷重をA、前輪2の荷重をBとすると、W=A+Bで表される。ここで車体重心Gの周りにおける車両1のモーメントを考察するに、後輪荷重Aによる車体重心G周りのモーメントは、車体重心Gから後輪接地点に至る距離をLR とすると、図6および図7のいづれにおいてもA×LR で表される。これに対し、前輪荷重Bによる車体重心G周りのモーメントは、図6の場合、車体重心Gから前輪2および突起3間の接点に至る距離をL1 とすると、B×L1 で表され、図7の場合、車体重心Gから前輪2および突起3間の接点に至る距離をL2 とすると、B×L2 で表される。 【0006】ところで当然、モーメントアーム長L1 およびL2 は、L1 <L2 の関係にあるから、B×L1 <B×L2 となる。このことは、同じ前輪荷重Bに抗して前輪2が突起3を乗り越えるにも、図6のような後発進時の方が、図7のような前発進時よりも、大きな車輪(前輪)駆動力を必要とすることを意味する。 【0007】なお、後輪駆動車両である場合、後発進の場合におけるモーメントアーム長と、前発進の場合におけるモーメントアーム長との関係が逆転するため当然ながら、上記した前輪駆動車両の場合とは逆に、前発進時の方が後発進時よりも大きな車輪(後輪)駆動力を必要とすること勿論である。 【0008】それにもかかわらず前者の前輪駆動車両において、前輪駆動力の決定に直接的に関与する電磁クラッチの締結力を決定するに際し、従来のように後発進時における電磁クラッチの締結力を、せいぜい前発進時における締結力と同じ程度にするというのでは、後発進時において、特に突起(段差)を乗り越える場合に、電磁クラッチの締結力が不足するのを免れず、これが滑って発熱するし、前輪駆動力不足から突起(段差)の乗り越え性能の低下を否めない。 【0009】ここで図8は、電磁クラッチを介しエンジン回転を入力される自動変速機を搭載した前輪駆動車両が前輪において段差を乗り越えつつ、前発進および後発進する場合における、段差乗り越え回数と、電磁クラッチのコイル温度変化との関係を表した実験結果を示す。この図において、D0 は自動変速機を前進走行(D)レンジにした前発進時のコイル温度変化特性を示し、RH ,RL は自動変速機を後進走行(R)レンジにした後発進時のコイル温度変化特性を示す。そして、RH は電磁クラッチの締結力を大きくしている場合の特性であり、RL は電磁クラッチの締結力を小さくしている場合の特性である。図8から明らかなように、前輪駆動車両においては電磁クラッチの発熱に関しても、前発進時より後発進時の方が不利であって、電磁クラッチのコイル温度が早期に限界コイル温度に達し、電磁クラッチの焼損を招き易い。 【0010】本発明は、図8における、電磁クラッチの締結力を大きくした場合の特性RHと、電磁クラッチの締結力を小さくした場合の特性RL との比較から明らかなように、前輪駆動車両の後発進時における突起(段差)乗り越え性能および焼損に関する上記の問題を、後発進時における電磁クラッチの締結力を増大することで解消し得るとの観点から、この着想を具体化したものである。 【0011】本発明は更に、後輪駆動車両の場合、前発進時と後発進時とで段差の乗り越えに要する車輪(後輪)駆動力が前述したように、前輪駆動車両の場合と逆になる事実に鑑み、前発進時における電磁クラッチの締結力を増大することで、後輪駆動車両において生ずる同様の問題を解消することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】前者の目的のため第1発明による車両用電磁クラッチの締結力制御装置は、図1(a)に概念を示すように、エンジン回転を電磁クラッチおよび変速機を介し前輪に伝達することで前後進走行を行う前輪駆動車両において、前記変速機を後進走行状態にした発進走行を検知する後発進検知手段と、該手段により後発進が検知される間、前記電磁クラッチの締結力を、変速機が前進走行状態にされた前発進時の締結力よりも大きくする後発進用電磁クラッチ締結力制御手段とを設けたことを特徴とするものである。 【0013】後者の目的のため第2発明による車両用電磁クラッチの締結力制御装置は、図1(b)に概念を示すように、エンジン回転を電磁クラッチおよび変速機を介し後輪に伝達することで前後進走行を行う後輪駆動車両において、前記変速機を前進走行状態にした発進走行を検知する前発進検知手段と、該手段により前発進が検知される間、前記電磁クラッチの締結力を、変速機が後進走行状態にされた後発進時の締結力よりも大きくする前発進用電磁クラッチ締結力制御手段とを設けたことを特徴とするものである。 【0014】 【作用】第1発明においては、エンジン回転が電磁クラッチおよび変速機を介し前輪に伝達され、変速機の状態に応じて前輪駆動車両は前進走行または後進走行することができる。 【0015】この前輪駆動車両において、後発進検知手段は上記変速機を後進走行状態にした発進走行を検知し、この後発進が検知される間、後発進用電磁クラッチ締結力制御手段は上記電磁クラッチの締結力を、変速機が前進走行状態にされた前発進時の締結力よりも大きくする。 【0016】よって、電磁クラッチの締結力により決定される前輪駆動力は、前発進時よりも後発進時の方が大きくされることとなり、前輪駆動車両の場合、駆動車輪である前輪が段差を乗り越える時、後発進時の方が前発進時よりも大きな前輪駆動力を必要とするという前記の事実に符合し、後発進時において、特に段差を乗り越える場合に、前輪駆動力(電磁クラッチの締結力)が不足するということがなくなり、前輪駆動車両の後発進時における段差乗り越え性能の低下を回避することができるし、また電磁クラッチが滑って焼損するという問題をも解消することができる。 【0017】第2発明においては、エンジン回転が電磁クラッチおよび変速機を介し後輪に伝達され、変速機の状態に応じて後輪駆動車両は前進走行または後進走行することができる。 【0018】この後輪駆動車両において、前発進検知手段は上記変速機を前進走行状態にした発進走行を検知し、この前発進が検知される間、前発進用電磁クラッチ締結力制御手段は上記電磁クラッチの締結力を、変速機が後進走行状態にされた後発進時の締結力よりも大きくする。 【0019】よって、電磁クラッチの締結力により決定される後輪駆動力は、後発進時よりも前発進時の方が大きくされることとなり、後輪駆動車両の場合、駆動車輪である後輪が段差を乗り越える時、前発進時の方が後発進時よりも大きな後輪駆動力を必要とするという前記の事実に符合し、前発進時において、特に段差を乗り越える場合に、後輪駆動力(電磁クラッチの締結力)が不足するということがなくなり、後輪駆動車両の前発進時における段差乗り越え性能の低下を回避することができるし、また電磁クラッチが滑って焼損するという問題をも解消することができる。 【0020】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。図2は、本発明装置により締結力を制御すべき電磁クラッチの制御システムを例示し、本例において電磁クラッチ10は、自動変速機を搭載した前輪駆動車両のエンジン(エンジンクランクシャフトのみを11で示す)と、自動変速機(変速機入力軸のみを12で示す)との間に介在させて用いるものとする。 【0021】電磁クラッチ10は、エンジンクラッチシャフト11と共に回転するドライブメンバ13と、変速機入力軸12にトーショナルダンパ14を介して駆動結合したドリブンメンバ15とを、主たる構成要素として具える。そしてドライブメンバ13は、内周面がドリブンメンバ15の外周面との間に僅かな隙間16をもって当該ドリブンメンバ外周面を包套するよう配置し、この僅かな隙間16内に電磁粉を介在させる。更にドライブメンバ13内には、その円周方向に延在させてコイル17を収納する。 【0022】かかる電磁クラッチ10によれば、コイル17に電流iを通じた時に発生する電磁力により隙間16における電磁粉が鎖状に結合され、この鎖状に結合された電磁粉を介してドライブメンバ13およびドリブンメンバ15間での、つまりエンジンクランクシャフト11および変速機入力軸12間での動力伝達が行われる。ここで、ドライブメンバ13およびドリブンメンバ15間の結合力、つまり電磁クラッチ10の締結力(伝達トルク)は、コイル17への電流値iに比例し、この電流iを断つ時ドライブメンバ13およびドリブンメンバ15間の結合を遮断することができる。 【0023】コイル電流i、つまり電磁クラッチ10の締結力(伝達トルク)は、コントローラ20によりこれを制御し、これがためコントローラ20には、エンジン回転数Neを検出するエンジン回転センサ21からの信号、車速VSPを検出する車速センサ22からの信号、エンジンのスロットルバルブに連結したアクセルペダルが踏み込まれているか、開放されているかに応じて開閉するアクセルスイッチ23からの信号、および自動変速機におけるマニュアルバルブのシフト位置が、駐車(P)レンジか、中立(N)レンジか、前進走行(D)レンジか、スポーツ走行(DS )レンジか、後進走行(R)レンジの何れであるかを検知するインヒビタスイッチ24からの信号をそれぞれ入力する。 【0024】コントローラ20は、これら入力情報をもとに図3の制御プログラムを実行して電磁クラッチ10の締結力制御を行うものとする。先ずステップ31において、上記の各種入力情報を読み込み、次いで後発進検知手段に相当するステップ32で、図4に対応する電磁クラッチ制御マップに基づき、エンジン回転数Ne、シフト位置、アクセルペダル位置、車速VSPから、現在の運転状態が後発進モード領域であるか、それ以外のモード領域であるかを判定する。 【0025】ここで図4における各モードを説明する。前発進モードおよび後発進モードはそれぞれ、前発進時および後発進時に、エンジン回転数Neおよびその増加率に比例してコイル電流iを増大させ、滑らかな車両の発進を実現するよう電磁クラッチの締結力(伝達トルク)制御を行うモードである。また直結モードは、シフト位置によって異なるが設定車速以上になる時、コイル電流iを、アクセルペダルの踏み込みに応じた定格電流となして、電磁クラッチを完全結合状態にするモードである。 【0026】ドラッグモードは、シフト位置が走行(D,DS ,R)レンジである時、車速VSPが停車を含む7km/h以下の領域において、極く低速での走行を滑らかに行わせ得るようにするために、電磁クラッチ10を滑り結合させるモードである。また、逆励磁モードは、P,Nレンジにおいて電流iを逆向きにすることで、コイル17が発生する電磁力を完全に0にし、これにより電磁クラッチ10が決して動力伝達状態になることのないようにするモードである。更に、零モードは上記の直結モードからドラッグモードへの移行をスムーズに行わせるために、コイル電流iを一旦0にするモードである。 【0027】図3のステップ32において後発進モード領域でなく、それ以外のモード領域であると判別する場合、ステップ33,34で、前発進モード、ドラッグモード、直結モード、逆励磁モード、零モードのいずれの領域にあるかを判定し、判定結果に対応するモードに応じた電磁クラッチ10の締結力制御を実行する。 【0028】ステップ32において後発進モード領域であると判別する場合、後発進用電磁クラッチ締結力制御手段に相当するステップ35〜37で、以下のごとくにして本発明が狙いとする後発進モード用の電磁クラッチ締結力制御を行う。つまり先ずステップ35において、図5に示す電磁クラッチ伝達トルク特性cに対応したマップから、エンジン回転数Neに応じた後発進用電磁クラッチ伝達トルクTcを検索により求める。なお図5には、エンジンスロットル開度をパラメータとしたエンジントルクTeの性能線図を併記した。次のステップ36において、この後発進用電磁クラッチ伝達トルクTcを達成するための電磁クラッチ電流iを演算し、ステップ37でこの電流iを電磁クラッチ10のコイル17に出力する。 【0029】かかる制御により本例では、後発進時に電磁クラッチ10の伝達トルクTc(締結力)が、図5にcで示す特性に沿って制御されることになるが、この特性cが前発進用電磁クラッチ伝達トルク特性aよりも、総体的に伝達トルクの大きなものであることから、以下の作用効果を奏し得る。 【0030】上記のごとく後発進時に制御される電磁クラッチ10の締結力によれば、当該電磁クラッチ10の締結力で決まる前輪駆動力は、前発進時よりも後発進時の方が大きくされることになる。ところで、本例における前輪駆動車両の場合、駆動車輪である前輪が段差を乗り越える時、後発進時の方が前発進時よりも大きな前輪駆動力を必要とすること前述の通りであるが、本例の上記電磁クラッチ締結力制御はこの要求に符合する。よって、後発進時において、特に段差を乗り越える場合に、前輪駆動力(電磁クラッチの締結力)が不足するということがなくなり、前輪駆動車両の後発進時における段差乗り越え性能の低下を生ずることがないし、また電磁クラッチ10が滑って焼損するという問題を生ずることもない。 【0031】なお上述の例では、前輪駆動車両の電磁クラッチにおいて好ましい締結力制御態様を提案したが、後輪駆動車両の電磁クラッチについても、同様の考え方により好ましい締結力制御態様を提案することができる。 【0032】但し後輪駆動車両においては、前輪駆動車両の場合と逆に、駆動車輪である後輪が段差を乗り越える時、前発進時の方が後発進時よりも大きな後輪駆動力を必要とするという前記の事実に照らして、以下の構成とする。即ち、図示せざる前発進検知手段および前発進用電磁クラッチ締結力制御手段を設け、前者の前発進検知手段で、自動変速機を前進走行レンジにした発進走行、つまり前発進が検知される時、前発進用電磁クラッチ締結力制御手段により、電磁クラッチの締結力を後発進時の締結力よりも大きくする構成にする。 【0033】かように前発進時に制御される電磁クラッチの締結力によれば、当該電磁クラッチの締結力により決定される後輪駆動力は、後発進時よりも前発進時の方が大きくされることになる。ところで、本例における後輪駆動車両の場合、駆動車輪である後輪が段差を乗り越える時、前発進時の方が後発進時よりも大きな後輪駆動力を必要とすること前述の通りであるが、上記した電磁クラッチの締結力制御はこの要求に符合する。よって、前発進時において、特に段差を乗り越える場合に、後輪駆動力(電磁クラッチの締結力)が不足するということがなくなり、後輪駆動車両の前発進時における段差乗り越え性能の低下を生ずることがないし、また電磁クラッチが滑って焼損するという問題を生ずることもない。 【0034】 【発明の効果】かくして第1発明による車両用電磁クラッチの締結力制御装置によれば、請求項1に記載のごとく、前輪駆動車両において、後発進時に電磁クラッチの締結力を、前発進時の締結力よりも大きくする構成にしたから、電磁クラッチの締結力により決定される前輪駆動力は、前発進時よりも後発進時の方が大きくされることとなり、前輪駆動車両の場合、駆動車輪である前輪が段差を乗り越える時、後発進時の方が前発進時よりも大きな前輪駆動力を必要とするという前記の事実に符合し、後発進時において、特に段差を乗り越える場合に、前輪駆動力(電磁クラッチの締結力)が不足するということがなくなり、前輪駆動車両の後発進時における段差乗り越え性能の低下を回避することができるし、また電磁クラッチが滑って焼損するという問題をも解消することができる。 【0035】また第2発明による車両用電磁クラッチの締結力制御装置によれば、請求項2に記載のごとく、後輪駆動車両において、前発進時時に電磁クラッチの締結力を、後発進時の締結力よりも大きくする構成にしたから、電磁クラッチの締結力により決定される後輪駆動力は、後発進時よりも前発進時の方が大きくされることとなり、後輪駆動車両の場合、駆動車輪である後輪が段差を乗り越える時、前発進時の方が後発進時よりも大きな後輪駆動力を必要とするという前記の事実に符合し、前発進時において、特に段差を乗り越える場合に、後輪駆動力(電磁クラッチの締結力)が不足するということがなくなり、後輪駆動車両の前発進時における段差乗り越え性能の低下を回避することができるし、また電磁クラッチが滑って焼損するという問題をも解消することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003997 【氏名又は名称】日産自動車株式会社
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| 【出願日】 |
平成7年(1995)3月10日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】杉村 暁秀 (外8名)
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| 【公開番号】 |
特開平8−247178 |
| 【公開日】 |
平成8年(1996)9月24日 |
| 【出願番号】 |
特願平7−51000 |
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