| 【発明の名称】 |
動力車用セパレートクラッチの閉鎖過程を調整するための制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】ヴォルフガング ネーゼ
|
| 【目的】 |
|
| 【構成】 |
|
【特許請求の範囲】
【請求項1】 動力車用セパレートクラッチの閉鎖過程を調整して、従動側のクラッチ要素と駆動側のクラッチ要素の回転数の差を自動的に解消させるための、及び(または)、駆動回転数を検出する検出手段と、セパレートクラッチの少なくとも一つのクラッチ要素を軸線方向に位置調整するための位置調整手段とを用いて、セパレートクラッチの開放過程を調整するための制御装置において、前記位置調整手段が演算ユニットを有し、該演算ユニットにより、駆動回転数(n)の目標変化特性に依存してクラッチ伝動モーメント(Mdk)の調整を実施可能であることを特徴とする制御装置。 【請求項2】 動力車用セパレートクラッチの閉鎖過程を調整して、従動側のクラッチ要素と駆動側のクラッチ要素の回転数の差を自動的に解消させるための、及び(または)、駆動回転数を検出する検出手段と、セパレートクラッチの少なくとも一つのクラッチ要素を軸線方向に位置調整するための位置調整手段とを用いて、セパレートクラッチの開放過程を調整するための制御装置において、前記位置調整手段が演算ユニットを有し、該演算ユニットにより、閉鎖過程(t0からtXまで)の開始時における駆動回転数(n)の変化特性が駆動側のトルク(MdMot)の実際的な寄与により影響されないようにクラッチ伝動モーメント(Mdk)の制御または調整を実施可能であることを特徴とする制御装置。 【請求項3】 動力車用セパレートクラッチの閉鎖過程を調整して、従動側のクラッチ要素と駆動側のクラッチ要素の回転数の差を自動的に解消させるための、及び(または)、駆動回転数を検出する検出手段と、セパレートクラッチの少なくとも一つのクラッチ要素を軸線方向に位置調整するための位置調整手段とを用いて、セパレートクラッチの開放過程を調整するための制御装置において、駆動側のトルク(MdMot)を制御及び(または)調整するための手段が設けられていること、前記位置調整手段と駆動側のトルク(MdMot)を制御及び(または)調整するための前記手段とが演算ユニットを有し、該演算ユニットにより、駆動回転数(n)を上昇させる場合にはクラッチ伝動モーメント(Mdk)が駆動側のトルク(MdMot)よりも小さいように、及びその逆の関係になるように、クラッチ伝動モーメント(Mdk)及び(または)駆動側のトルク(MdMot)の制御または調整を実施可能であることを特徴とする制御装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、動力車用セパレートクラッチ( Trennkupplung )の閉鎖過程を調整して、従動側のクラッチ要素と駆動側のクラッチ要素の回転数の差を自動的に解消させるための、及び(または)、駆動回転数を検出する検出手段と、セパレートクラッチの少なくとも一つのクラッチ要素を軸線方向に位置調整するための位置調整手段とを用いて、セパレートクラッチの開放過程を調整するための制御装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】自動クラッチ操作するためのこの種の制御装置は、例えばドイツ特許公開第4026859号公報から知られている。この公知の制御装置では、センサを用いて駆動回転数、即ち駆動側またはエンジン側のクラッチ要素の回転数と、従動回転数、即ち従動側またはトランスミッション側のクラッチ要素の回転数とが検出される。クラッチ制御装置は、少なくとも一つのクラッチ要素を軸線方向に操作して、セパレートクラッチの断続を行なう。特にトランスミッションにおいてギヤの切換えが行なわれている間はセパレートクラッチは開放されており、よって新たにギヤを入れた後では、クラッチ要素の駆動回転数と従動回転数とは異なっている。特にバックギヤリングの際に有効に作動する前記公知の制御装置では、クラッチ要素を回転数に適合させるため、例えば駆動装置としての内燃機関のスロットルバルブの調整により駆動回転数を制御して、セパレートクラッチの閉鎖直前に駆動回転数を従動回転数よりも常に高く設定している。これにより、セパレートクラッチが閉鎖される瞬間に駆動側のクラッチ要素が制動され、よって駆動装置自体が制動される。従ってこの公知の制御装置の場合、セパレートクラッチが完全に閉鎖された時点では、従動側の回転数と駆動側の回転数の間に差が存在し、著しい加速ショックが生じる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、少なくとも部分的に開放または閉鎖されるセパレートクラッチの閉鎖過程及び(または)開放過程の間に最大限の快適性が達成されるように、冒頭で述べた種類の制御装置を改良することである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するため、請求項1によれば、セパレートクラッチの少なくとも一つのクラッチ要素を軸線方向に位置調整するための位置調整手段が演算ユニットを有し、該演算ユニットにより、駆動回転数の目標変化特性に依存してクラッチ伝動モーメントの調整を実施可能であることを特徴とするものである。 【0005】本発明によれば、クラッチ要素を軸線方向に位置調整させるための手段が演算ユニットを有している。この演算ユニットにより、駆動回転数の目標変化特性に依存してクラッチ伝動モーメントの調整を行なうことができる。 【0006】本発明の技術思想は、クラッチ要素の閉鎖過程及び(または)開放過程における最高の快適性は、クラッチ伝動モーメントの調整により達成されるということにある。このために最も適しているのは、クラッチ伝動モーメントのその都度の実際変化特性と比較しながら、クラッチ伝動モーメントの目標変化特性に依存して調整を行なうことであろう。しかしながら、一つの実際変化特性を作成するためにクラッチ伝動モーメントの測定を行なうことはあまりにも面倒でコスト高になるので、本発明によれば、調整は簡単に検出できる量、即ち例えば内燃機関の回転数に等しい駆動側のクラッチ要素の回転数に依存して行なわれる。この駆動回転数に依存して調整を行なうことの利点は、回転体の慣性モーメントを考慮して、トルクと回転数変化とが簡単に物理学的に関連づけられることにある。次の一般式から出発する。 M=2π・J・dn/dtここでJは回転体の慣性モーメントである。 【0007】駆動回転数は、まず第1に、「駆動」系に作用する全トルクに依存している。「駆動」系に作用する全トルクは、取り出されるエネルギーとしてのクラッチ伝動モーメントを除いた、供給エネルギーとしての駆動側のトルクから成る。しかしながら、供給エネルギーとしての駆動側のトルクは、簡略化のために、少なくとも一時的に所定の値に一定に保持されるのが好ましく、一方クラッチ伝動モーメントの調整は、駆動回転数の目標変化特性だけに依存して行なわれる。これにより、セパレートクラッチの快適な閉鎖過程及び(または)開放過程のための付加的なハードウェアを必要とすることなく、簡単な調整方法が可能になる。 【0008】請求項2によれば、クラッチ要素を軸線方向に位置調整するための手段は演算ユニットを有し、この演算ユニットにより、クラッチ伝動モーメントの制御または調整を次のように行なうことができ、即ち閉鎖過程開始時の駆動回転数の変化が、駆動側のトルクの実際的な( positiv )寄与によって、好ましくは所定の時間影響されないように行なうことができる。 【0009】特に、所定の時間(この時間は、所定の駆動回転数値に達することによっても定義することができる)、供給エネルギーとしての駆動側のトルクは一定に保持されるばかりでなく、駆動回転数の変化に影響しないように小さな値に保持される。好ましくは、駆動側のトルクがクラッチ伝動モーメントに関して負の値に一定に保持されることである。この負の値は、通常はギヤチェンジの際のモーメントの減少によって設定される。従って、本発明によれば、例えばセパレートクラッチの閉鎖過程の際、従動側のクラッチ要素と駆動側のクラッチ要素との回転数の差の解消は、もっぱらクラッチ伝動要素の適宜な調整によって行なわれる。これにより、特に閉鎖過程の開始時に調和的な加速度変化特性が達成される。このような調和的な加速度変化特性は、クラッチ伝動モーメントと駆動側のトルクとを同時に調整または制御する方法においてはクラッチとトランスミッションと駆動装置とが複雑に協働するのでほとんど達成不可能である。従って、快適性の向上が特に簡単に達成される。 【0010】請求項3によれば、駆動側のトルクを制御または調整するための手段も設けられている。クラッチ伝動モーメント及び(または)駆動側のトルクの制御または調整は次のように行なわれ、即ち駆動回転数の変化特性を上昇すべきときはクラッチ伝動モーメントが駆動側のトルクよりも小さく、そして駆動回転数の変化特性を下降すべきときはクラッチ伝動モーメントが駆動側のトルクよりも大きいように行なわれる。 【0011】このような本発明の技術思想は、特に快適性にたいする要求が高い場合、例えばセパレートクラッチの閉鎖過程を、駆動回転数の再振動( Nachschwingen )を犠牲にして前記回転数の差を解消している間に行なうことができるという点にある。この場合の前提は、乗員にたいしては、クラッチをゆっくり閉鎖することによって、加速度に依存した快適性を著しく向上させることができ、一方、駆動回転数を短時間でわずかに上昇させれば、わずかな音響的な障害を生じさせるにすぎないという点にある。従って本発明によれば、駆動回転数変化特性において勾配の符号を変化させることが許される。これは、勾配の符号の変化に適合させて、クラッチ伝動モーメント及び(または)駆動側のトルクの制御または調整を、好ましくは駆動回転数の所定の目標変化特性に依存して行なうためである。これにより、セパレートクラッチの閉鎖過程及び(または)開放過程の間に最高の快適性が極めて簡単に達成される。 【0012】なお本発明は、請求項1,2,3に記載の対象の任意の組合せをも含むものである。従って本発明の有利な構成は、請求項1と2,1と3,2と3,1と3,或いは1と2と3の組合せに関わる。 【0013】 【実施例】次に、本発明の実施例を添付の図面を用いて説明する。本発明による制御装置は、図1と図2にシフトアップを例にとって図示されている。図1の上のグラフにおいて、縦軸はトルクMdで、横軸は時間tである。クラッチ伝動モーメントMdkの変化と、駆動側のトルクMdMotの変化が図示されている。中央のグラフは駆動回転数nと時間tの関係を示すもので、下のグラフはクラッチの状態と時間との関係を示す。 【0014】時点tO=0において既にギヤシフト過程が行なわれており、新しいギヤに入っている。従って、開放されているクラッチの閉鎖過程を始めることができる。中央のグラフに示すように、閉鎖過程の開始時から所定の時点tXまでは、駆動回転数nの目標変化特性に依存してクラッチ伝動モーメントMdkの調整が行なわれるに過ぎない。駆動側のトルクMdMotは、時点tOから時点tXまでは、ギヤチェンジの際に設定された負のトルク値Md2に一定に維持される。一定値Md2をもった駆動側のトルクMdMotは、時点tXまでは駆動回転数nの変化にたいして実際的な寄与をしない。時間tX−tOは、時点tXで駆動回転数値n2+noffsetが達成されるように決められる。駆動回転数値n2は、シフトアップ後のトランスミッション側のクラッチ要素の新たな従動回転数に対応している。この場合、従動側のクラッチ要素と駆動側のクラッチ要素との回転数の差を解消するためには、駆動回転数を値n2−n1だけ減少させねばならない。 【0015】駆動回転数の差noffsetの値は、クラッチの噛み合いによって時点tXとt1の間に生じる回転数の降下に対応している。この値noffsetは、新に入れられたギヤ、加速度、または走行抵抗に依存して算出され、適合させることができる。時点t0からtXまでに駆動回転数nの目標変化特性に達するために必要なクラッチ伝動モーメントMdkは、値n1からn2までの駆動回転数nの目標変化特性に応じて次の式に基づいて算出される。 Md=+MdMot−Mdk=2πJ・dn/dtこの場合MdMotは、一定値であるMd2を有している。クラッチ伝動モーメントMdkを調整するため、上記の式を駆動回転数nに関して解き、これにより、現時点のクラッチ伝動モーメントMdkから得られる駆動回転数nの実際変化特性を検出する。 【0016】簡単のため、図1にはクラッチ伝動モーメントMdkのランプ状の変化と、例えば演算プログラムの走査周期に対応する、あらかじめ与えられる時間dtとを選定した。この簡単化により、時点tXにたいして、及び現在調整されるべきクラッチ伝動モーメントMdk(t−dt/2)にたいして、並びにこれから得られる時点tでの駆動回転数n(t)にたいしてそれぞれ次の式が得られる。 【0017】 【数1】
【0018】 【数2】
【0019】 【数3】
調整されるべきクラッチ伝動モーメントMdkには、完全に開放されたクラッチ(図面中の“開”)と完全に閉じたクラッチ(図面中の“閉”)との間における、クラッチ要素の軸線方向での調整位置が対応している。時点tXで回転数がほぼn2+noffsetに達すると、駆動側のトルクMdMotは時点t1まで連続的に上昇し始める。時点t1で駆動側のトルクMdMotは現在のクラッチ伝動モーメントMdk=Md1の値に達する。時間t1−tXの間、現在のクラッチ伝動モーメントMdkが値Md1に一定に保持されるのが有利である。即ちクラッチの位置は、この時間内では、時点tXで設定された位置に保持される。値Md1は、例えば駆動装置が内燃機関の場合、点火角度遅延調整( Zuendwinkelspaetverstellung )によって生じさせることができる最小の駆動側トルクに対応するように選定される。時点t1以後の変化は、図2の実施例に図示される。 【0020】図1では、例えばクラッチの閉鎖過程でアクセルペダル角の増大の形でドライバーが高出力を要求した場合のクラッチ伝動モーメントMdk、駆動側のトルクMdMot、駆動回転数n、及びクラッチの位置をそれぞれ薄い線で示した。このような場合には、太い線で示した本実施例の場合と同じ処置が取られる。ただし、変化の勾配はすべて大きくなっている。このようにして、快適性にたいする要求もスポーツ性にたいする要求も満たすことができる。 【0021】図2において、時点t0から時点t1までのすべての変化は、図1において時点t0またはt0’から時点t1またはt1’までの変化に対応している。図1及び図2の下のグラフからわかるように、時点t1では、クラッチは完全な閉鎖状態からまだかなり隔たっている。例えば、クラッチ伝動モーメントMdkの急勾配によってクラッチを可能な限り迅速に閉鎖させることができよう。しかしながら図2には、クラッチをできるだけソフトに閉鎖させるために、回転数の差を解消した後に閉鎖過程を延長させる必要があるような、快適性に関し最適な変化特性が図示されている。このため、駆動回転数nの変化における再振動は、最大許容駆動回転数nmaxまで許される。従って時点t1からt3までは、駆動回転数nの変化が最大許容駆動回転数nmaxまでもう一度上昇する必要がある。この駆動回転数の上昇段階の間に、クラッチ伝動モーメントMdkは駆動側のトルクMdMotよりも低く保持される。駆動回転数の変化の勾配の転換に対応して、時点t2での転換点において、クラッチ伝動モーメントMdkの勾配も変更させるのが好ましい。時点t3では、駆動回転数nの目標変化特性は、最大許容駆動回転数nmaxで値0の勾配を持っている。この時点t3で、クラッチ伝動モーメントMdkと駆動側のトルクMdMotはトルク値Md4に等しい。 【0022】時点t3と時点t5の間では、駆動回転数nが降下する必要がある。この時間範囲では、本発明によれば、クラッチ伝動モーメントMdkは駆動側のトルクMdMotよりも大きく設定される。時点t5で再び、ほぼ駆動回転数値n2+noffsetに達し、その結果時間t6−t5の間にクラッチが完全に閉鎖される。クラッチが再び完全に閉鎖される時点t6からは、クラッチ伝動モーメントMdkの値は駆動側のトルクMdMotの値に等しい。図1と図2の下のグラフにはそれぞれ、設定されたクラッチ伝動モーメントMdkに対応するクラッチ位置の比例変化が図示されている。 【0023】こごて補足しておくと、上記実施例では二つのランプ状の曲線変化だけが図示されているが、連続的な様式の任意の曲線変化でもよい。しかしながらランプ状の変化は、トルク値及び駆動回転数値の演算モデルにおいて簡略化を想定するためには特に有利である。 【0024】補足的に、時点tXでの二つの例外を指摘しておく。時点tXでは、種々の影響により、値n2と値n2+noffsetの間にある駆動回転数値nか、或いは値n2よりも低い駆動回転数値nに達することがある。後者の場合には、まず駆動側のトルクを少なくともクラッチ伝動モーメントMdkの現在値へ上昇させる。その後で、また前者の場合にも、まず駆動側のトルクMdMotを(クラッチ伝動モーメントが上昇しても)、クラッチ伝動モーメントよりも大きく保持することによって、駆動回転数nの上昇が達成される。その後の処置は図2の実施例に対応しており、駆動回転数の所望の上昇または降下が行なわれる。 【0025】図3は、クラッチの開放過程を示している。上のグラフには、クラッチ伝動モーメントMdkと駆動側のトルクMdMotの変化が図示されている。中央のグラフには駆動回転数nと時間tの関係が図示され、下のグラフにはクラッチの状態と時間tの関係が図示されている。 【0026】時点t0=0で、クラッチを開放するための切換え命令が、例えばギヤチェンジという形で行われる。その結果、閉鎖されていたクラッチ(閉)の開放過程が始まる。開放過程の開始時にたとえば点火角度遅延調整またはシリンダフェードアウト( Zylinderausblendung )により駆動側のトルクMdMotを低減させる。時点Aまでは駆動側のトルクMdMotはクラッチ伝動モーメントMdkの下にあり、最大限低減せしめられる。クラッチ伝動モーメントMdkが駆動側のトルクMdMotの値に転換される時点Aまでは、クラッチは既にわずかに開いており、この開き具合は負荷に依存している。 【0027】時点Aと、所定の時間t1だけ経過した時点Bの間では、駆動側のトルクMdMotはクラッチ伝動モーメントMdkの上にあり、時点Aで達した値に一定に保持される。これにより、駆動回転数nが従動側のトランスミッション初期回転数nKにたいして上昇する。駆動側に運動エネルギーを発生させ、時点BとCの間で再びこの運動エネルギを衰退させることにより、最適な快適性が得られる。 【0028】時点AとBの間でのクラッチ伝動モーメントMdkの変化は、駆動回転数nの所望の変化特性に依存して調整され、或いはクラッチの所定の開放経過に依存して制御される。クラッチ伝動モーメントMdkの変化を次のように調整及び(または)制御するのが有利であり、即ち時点Bで目標の開き度Ksoll及び(または)駆動回転数nの変化の最大値が達成されるように調整及び(または)制御するのが有利である。時点AとBの間では駆動側のトルクMdMotがそれ以上低減せしめられないにもかかわらず、クラッチ伝動モーメントMdkの非常に平坦な変化が可能であり、よって最高の快適性が達成される。 【0029】時点Bからは、クラッチの開放過程及び駆動回転数nの変化は、もはや駆動側のトルクMdMotの実際的な寄与により影響されない。時点AとBの間で発生した運動エネルギーは再び衰退せしめられる。これにより、時点BとCの間ではさらに平坦なクラッチ伝動モーメントMdkの変化が可能であり、これにより、クラッチが完全に開いた状態(開放)への、極めて緩速で快適な移行が得られる。時点BとCの間では、駆動側のトルクMdMotは再びクラッチ伝動モーメントMdkの下にあり、よって駆動回転数nは低下する。これにより、駆動回転数n=nmotを再び従動側のトランスミッション初期回転数nKに接近させることができる。 【0030】以上説明した実施例により、動力車用セパレートクラッチの閉鎖過程及び(または)開放過程に関し最高の快適性が簡単に且つ低コストで提供される。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】391009671 【氏名又は名称】バイエリッシェ モートーレン ウエルケ アクチエンゲゼルシャフト 【氏名又は名称原語表記】BAYERISCHE MOTOREN WERKE AKTIENGESELLSCHAFT
|
| 【出願日】 |
平成8年(1996)3月1日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 武久 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開平8−247168 |
| 【公開日】 |
平成8年(1996)9月24日 |
| 【出願番号】 |
特願平8−45003 |
|