| 【発明の名称】 |
クラッチ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】浅井 良則
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| 【目的】 |
従動回転体の回転・停止を円滑かつ確実に行わせることができ、かつ従動回転体を定位置に停止させることができるようにする。 |
| 【構成】 |
駆動回転体11にラチェット部13を設けるとともに、従動回転体21に係合爪部材31と付勢ばね35とを設け、定位置で係合爪部材31の凹部34に従動回転体位置決め保持手段41のアマチュア42を嵌挿して従動回転体21を係止可能に構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 回転駆動可能に設けられた駆動回転体と,回転自在に設けられた従動回転体とを連結・連結解除して従動回転体を回転・停止するクラッチ装置において、前記駆動回転体にラチェット部を設け、前記従動回転体に、一端部にラチェット部と係止・係止解除可能な爪部が形成されかつ他端部に係合凹部が形成された係合爪部材を設けるとともに、爪部がラチェット部と係止するように係合爪部材を付勢する付勢手段を設け、定位置において係合爪部材の係合凹部と係合して爪部とラチェット部との係止関係を付勢手段の付勢力に抗して強制解除可能な作動部材を有する従動回転体位置決め保持手段を設けたことを特徴とするクラッチ装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、回転駆動可能に設けられた駆動回転体と,回転自在に設けられた従動回転体とを連結・連結解除して従動回転体を回転・停止するクラッチ装置に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、クラッチ装置は、複写機やレーザプリンタ等の画像形成装置の給紙装置に用いられている。図3および図4に、かかるクラッチ装置の代表的例であるスプリングクラッチ装置の従来構成を示す。スプリングクラッチ装置は、回転駆動可能に設けられた駆動回転体11Pと,回転自在に設けられた従動回転体21Pとを,コイルスプリング17および回転制御手段51を用いて連結・連結解除して、従動回転体21Pを回転・停止可能に設けられている。 【0003】具体的には、駆動回転体11Pは、給紙ローラ2のローラ軸2sに回転自在に装着されており、駆動ギヤ部12と円筒形状の係合部15とを有している。駆動ギヤ部12にはギヤ列18等を介して図示しない回転駆動手段が接続されており、当該回転駆動手段を駆動することにより駆動回転体11Pは所定方向に回転される。また、従動回転体21Pは、給紙ローラ2のローラ軸2sに固定されており、円筒形状の係合部25を有している。 【0004】また、コイルスプリング17は、駆動回転体11Pの係合部15と従動回転体21Pの係合部25とを締付けた状態で被嵌し,かつ一端部17aが従動回転体21Pに係止されている。 【0005】また、回転制御手段51は、アマチュア52と,アマチュア52を作動するソレノイド55とを含み、コイルスプリング17の他端部17bを定位置で係止して当該スプリング17の径を拡大し両係合部(15,25)の締付を解除可能に設けられている。 【0006】このように、コイルスプリング17の締付が解除されると、駆動回転体11Pは空転し、給紙ローラ2は当該スプリング17の他端部17bに対応した角度位置で停止される。 【0007】コイルスプリング17を係止状態より解除すると、当該スプリング17の径が縮小して両係合部(15,25)を締付ける。したがって、給紙ローラ2は、駆動回転体11Pと同期して同一方向に同一速度で回転される。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記クラッチ装置では、コイルスプリング17の締付力のばらつきや,各回転体(11P,21P)の係合部(15,25)の直径寸法のばらつき等によって、従動回転体21P(したがって、給紙ローラ32)が定位置より位置ずれして停止する事態が生じることがあり、給紙ローラ2による給紙作業に支障を来すことがある。 【0009】また、コイルスプリング17の他端部17bがアマチュア52によって係止されている場合に、例えば給紙ローラ2に外力が作用していると、その力の大きさによってはアマチュア52が当該他端部17bから外れずに,従動回転体21P側へ駆動回転体11P側から回転動力を伝達できない事態も起こり得る。 【0010】なお、上記した不都合はスプリングクラッチ装置以外のクラッチ装置でも起こり得る。 【0011】本発明の目的は、上記事情に鑑み、従動回転体の回転・停止を円滑かつ確実に行わせることができ、かつ従動回転体を定位置に正確に停止させることができるクラッチ装置を提供することにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明は、回転駆動可能に設けられた駆動回転体と,回転自在に設けられた従動回転体とを連結・連結解除して従動回転体を回転・停止するクラッチ装置において、前記駆動回転体にラチェット部を設け、前記従動回転体に、一端部にラチェット部と係止・係止解除可能な爪部が形成されかつ他端部に係合凹部が形成された係合爪部材を設けるとともに、爪部がラチェット部と係止するように係合爪部材を付勢する付勢手段を設け、定位置において係合爪部材の係合凹部と係合して爪部とラチェット部との係止関係を付勢手段の付勢力に抗して強制解除可能な作動部材を有する従動回転体位置決め保持手段を設けたことを特徴とする。 【0013】 【作用】上記構成による本発明では、従動回転体位置決め保持手段を作動して作動部材を定位置で係合爪部材の係合凹部と係合させると、係合爪部材の爪部は付勢手段の付勢力に抗してラチェット部と係止解除される。これにより、従動回転体と駆動回転体とは連結解除され、当該従動回転体は作動部材によって定位置に位置決め保持される。この際、従動回転体は、係合爪部材の凹部と作動部材との間のガタ分程度しか動かず、確実に定位置に位置決め保持することができる。 【0014】また、付勢手段は、例えば従来のスプリングクラッチ装置のコイルスプリングとは異なり動力伝達を行うものではないので、係合爪部材に作用させる付勢力は大きくする必要はない。したがって、従動回転体側から付勢手段を介して作動部材に過負荷が掛かることはなく、作動部材を容易に係合凹部から係止解除できる。したがって、従動回転体の回転・停止を円滑かつ確実に行わせることができる。 【0015】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。本クラッチ装置は、図1および図2に示す如く、画像形成装置の給紙装置に適用されており、駆動回転体11にラチェット部13を設けるとともに、従動回転体21に係合爪部材31と付勢手段(35)とを設け、定位置において係合爪部材31の凹部34に従動回転体位置決め保持手段41の作動部材(42)を係合して従動回転体21を停止可能に構成されている。 【0016】駆動回転体11は、給紙ローラ2のローラ軸2sに回転自在に装着されており、当該回転体11にはラチェット部13が設けられている。このラチェット部13は、その先端部が従動回転体21の凹部22に回転自在に嵌挿されている。なお、図2中、12は駆動ギヤ部で、ギヤ列等を介して回転駆動手段(図示省略)が接続されている。 【0017】従動回転体21には、係合爪部材31と,付勢手段としての付勢ばね35とが設けられている。係合爪部材31は、従動回転体21の凹部22に支軸23を介して回動可能に装着されており、その一端部にはラチェット部13と係止・係止解除可能な爪部32が形成されている。そして、係合爪部材31の他端部32bは、従動回転体21の外周壁22aに形成された穴24を介して外部に突出している。この係合爪部材31の他端部32bには係合凹部34が形成されているとともに、後述するアマチュア42の先端部43aを係合凹部34に導くためのガイド部33が形成されている。 【0018】付勢ばね35は、係合爪部材31の爪部32がラチェット部13と係止するように当該係合爪部材31を付勢するもので、この実施例ではねじりコイルばねから形成されている。付勢ばね35は、従来のスプリングクラッチ装置のコイルスプリングのような動力伝達部材ではなく,爪部32とラチェット部13との係止状態を維持できればよいので、そのばね力は弱く形成されている。 【0019】従動回転体位置決め保持手段41は、作動部材としてのアマチュア42と,ソレノイド45と,ばね49とを含み、定位置においてアマチュア42の先端部43aを係合爪部材31の係合凹部34と係合させて爪部32とラチェット部13との係止関係を付勢ばね35の付勢力に抗して強制解除可能に構成されている。 【0020】アマチュア42は、支持部材44に基端部43bを中心として回動可能に取り付けられており、ばね49によって先端部43aが従動回転体21に向けて付勢されている。アマチュア42の先端部43aは、係合爪部材31の係合凹部34にガタなく嵌合するように形成されている。 【0021】ソレノイド45は、励磁・消磁可能に設けられており、励磁することによりアマチュア42をばね49の付勢力に抗して先端部43aを従動回転体21から離れる方向へ回動可能に形成されている。 【0022】次に、この実施例の作用について説明する。従動回転体位置決め保持手段41を停止させた状態で、駆動回転体11を図1(A)中反時計回り方向に回転駆動させると、図1(B)に示す如く、従動回転体11(給紙ローラ2)はラチェット部13および係合爪部材31を介して同方向に同一速度で回転される。 【0023】次に、その状態で従動回転体位置決め保持手段41を作動して、アマチュア42の先端部43aを従動回転体21に接近させると、当該先端部43aは係合爪部材31のガイド部33に案内されつつ係合凹部34に嵌挿される〔図1(C)参照〕。これにより、係合爪部材31の爪部32は付勢ばね35の付勢力に抗してラチェット部13と係止解除される。そのため、従動回転体21と駆動回転体11とは連結解除され、当該従動回転体21はアマチュア42によって定位置に位置決め保持される。 【0024】この際、係合爪部材31の係合凹部34とアマチュア42との間にはガタはないので、確実に定位置に位置決め保持することができる。また、付勢ばね35が付勢力が弱くなるように形成されているので、従動回転体21側から付勢ばね35を介してアマチュア42に過負荷が掛かることはなく、当該アマチュア42を容易に係合凹部34から抜き出すことができる。したがって、従動回転体21の回転・停止を円滑かつ確実に行わせることができる。 【0025】しかして、この実施例によれば、駆動回転体11にラチェット部13を設けるとともに、従動回転体21に係合爪部材31と付勢ばね35とを設け、定位置において係合爪部材31の凹部34に従動回転体位置決め保持手段41のアマチュア42を嵌挿させて従動回転体21を停止可能に構成されているので、従動回転体21の回転・停止を円滑かつ確実に行わせることができ、かつ従動回転体21を定位置に停止させることができる。 【0026】 【発明の効果】本発明によれば、駆動回転体にラチェット部を設けるとともに、従動回転体に係合爪部材と付勢手段とを設け、定位置で係合爪部材の凹部と従動回転体位置決め保持手段の作動部材とを係合して従動回転体を係止するように構成されているので、従動回転体の回転・停止を円滑かつ確実に行わせることができ、かつ従動回転体を定位置に停止させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003562 【氏名又は名称】株式会社テック
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| 【出願日】 |
平成7年(1995)3月14日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】長島 悦夫 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平8−247166 |
| 【公開日】 |
平成8年(1996)9月24日 |
| 【出願番号】 |
特願平7−54696 |
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