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【発明の名称】 音楽同調噴水装置
【発明者】 【氏名】柏谷 光昭

【目的】 各制御信号を予め作成する必要がなく、音楽と噴水との同調性を向上させることができるようにする。
【構成】 音楽信号を出力する音楽信号出力部11と、音楽信号出力部11からの音楽信号に基づいて回転数を制御するポンプ制御信号を作成し、音楽信号とポンプ制御信号とを所定の時間差で順次出力する演算制御部13と、演算制御部13が出力する音楽信号に基づいて動作し、音楽を出力するスピーカ14と、演算制御部13が出力するポンプ制御信号に基づいて動作し、噴水ノズル16へ給水管15を介して水を供給するポンプ17とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 音楽信号を出力する音楽信号出力部と、この音楽信号出力部からの前記音楽信号に基づいて回転数を制御するポンプ制御信号を作成し、前記音楽信号と前記ポンプ制御信号とを所定の時間差で順次出力する演算制御部と、この演算制御部が出力する前記音楽信号に基づいて動作するスピーカと、前記演算制御部が出力する前記ポンプ制御信号に基づいて動作し、噴水ノズルへ給水管を介して水を供給するポンプと、を備える音楽同調噴水装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、音楽に同調させて噴水柱の高さを制御し、目と耳とで噴水を楽しむことのできる音楽同調噴水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の上記した音楽同調噴水装置の構成を示すブロック図である。図3において、1は音楽信号出力部を示し、例えばコンパクトディスクプレーヤ、テープレコーダまたはプレーヤなどの音楽信号を出力するもので構成されている。2は噴水制御信号出力部を示し、音楽信号出力部1が出力する音楽信号に同調させて後述するポンプ5の回転数を制御するポンプ制御信号、制御弁6を制御する弁制御信号を、出力するものである。
【0003】3は同調信号出力部を示し、例えばコンピュータなどで構成され、音楽信号出力部1が出力する音楽信号と、噴水制御信号出力部2が出力する各制御信号とを入力とし、音楽信号と各制御信号とを同調させた状態で出力するものである。4はスピーカを示し、同調信号出力部3が出力する音楽信号に基づいて動作し、音楽を出力するものである。
【0004】5は噴水ノズルへ給水管を介して水を供給するポンプを示し、例えばインバータポンプが用いられ、同調信号出力部3が出力するポンプ制御信号に基づいて動作し、噴水ノズルへ供給する水の圧力を変化させ、噴水柱の高さを変化させるものである。6はポンプ5と噴水ノズルとの間の給水管に配設された制御弁を示し、同調信号出力部3が出力する弁制御信号に基づいて動作し、噴水ノズルへの水の供給、遮断を制御するものである。
【0005】次に、動作について説明する。まず、同調信号出力部3へ音楽信号出力部1から音楽信号を供給するとともに、噴水制御信号出力部2から各制御信号を供給すると、同調信号出力部3は音楽信号と各制御信号とを同調させた状態で出力するので、同調信号出力部3から音楽信号を供給されたスピーカ4は、音楽信号に基づいて動作し、音楽を出力する。また、同調信号出力部3からポンプ制御信号を供給されたポンプ5は、ポンプ制御信号に基づいて動作し、噴水ノズルへ圧力を変化させて水を供給する。さらに、同調信号出力部3から弁制御信号を供給された制御弁6は、弁制御信号に基づいて動作し、噴水ノズルへの給水を制御する。
【0006】したがって、例えばスピーカ4が出力する音楽の強度、すなわち強弱に同調させてポンプ5および制御弁6を制御し、噴水柱の高さを変化させるように各制御信号を噴水制御信号出力部2から同調信号出力部3へ供給することにより、噴水を目と耳とで楽しむことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の音楽同調噴水装置は、同調信号出力部3を構成するコンピュータの演算時間、スピーカ4が音楽信号に基づいて動作するまでの時間、ポンプ5および制御弁6が各制御信号に基づいて動作するまでの時間との差などを考慮し、スピーカ4が出力する音楽と、噴水柱の高さとを同調させるため、音楽信号出力部1が出力する音楽信号と、噴水制御信号出力部2が出力する各制御信号とを別々に作成している。
【0008】したがって、各時間を考慮して音楽信号に各制御信号を同調させなければならないので、各制御信号の作成、すなわちプログラミングが煩雑になるとともに、多くのデータを取り扱うので、各制御信号の作成に多大な費用と、多くの機材が必要になる。そして、各制御信号は再度使用するために保存しておく必要があるので、各制御信号を保存するために、例えばレコードを製作すると、レコード製作に時間と費用がかかる。
【0009】また、各制御信号は、そのデータを作成する対象となった音楽であっても、例えばテンポが異なったり、アレンジが異なると、音楽と噴水とが同調しなくなるので、そのデータを作成する対象となった音楽に対してしか使用することができない。さらに、噴水の規模が変わると、噴水柱の応答性が変化するので、設定した噴水と同一規模の噴水にしか使用することができないなどの不都合があった。
【0010】この発明は、上記したような不都合を解消するためになされたもので、各制御信号を予め作成する必要がなく、音楽と噴水との同調性を向上させることのできる音楽同調噴水装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる音楽同調噴水装置は、音楽信号を出力する音楽信号出力部と、この音楽信号出力部からの音楽信号に基づいて回転数を制御するポンプ制御信号を作成し、音楽信号とポンプ制御信号とを所定の時間差で順次出力する演算制御部と、この演算制御部が出力する音楽信号に基づいて動作するスピーカと、演算制御部が出力するポンプ制御信号に基づいて動作し、噴水ノズルへ給水管を介して水を供給するポンプとを備えるものである。
【0012】
【作用】この発明における演算制御部は、音楽信号出力部からの音楽信号に基づいてポンプ制御信号を作成し、音楽信号と、ポンプ制御信号とを所定の時間差で順次出力する。そして、演算制御部から音楽信号を供給されたスピーカは、音楽信号に基づいて動作し、音楽を出力する。また、演算制御部からポンプ制御信号を供給されたポンプは、ポンプ制御信号に基づいて動作し、噴水ノズルへ圧力を変化させて水を供給する。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて説明する。図1はこの発明の一実施例である音楽同調噴水装置の構成を示すブロック図、図2はポンプ、水抜き弁などの配置を示す説明図である。これらの図において、11は音声信号を含む音楽信号を出力する音楽信号出力部を示し、例えばマイクロホン、キーボード、コンパクトディスクプレーヤ、テープレコーダまたはプレーヤなどで構成されている。
【0014】12は入力部を示し、後述する演算制御部13が出力する音楽信号と、ポンプ制御信号および弁制御信号との時間差を設定する時間差設定部として機能したり、制御を開始させ、または停止させる操作部としても機能するものである。13は演算制御部を示し、例えばコンピュータなどで構成され、後述するように、音楽信号出力部11が出力する音楽信号に基づいてポンプ制御信号および弁制御信号を作成し、音楽信号と、ポンプ制御信号および弁制御信号とを入力部12で設定した時間差で順次出力するものである。
【0015】14はスピーカを示し、演算制御部13が出力する音楽信号に基づいて動作し、音楽を出力するものである。15は給水管、16は給水管15の先端に配設された噴水ノズル、17はポンプを示し、このポンプ17は、例えばインバータポンプが用いられ、演算制御部13が出力するポンプ制御信号に基づいて動作し、給水管15を介して噴水ノズル16へ供給する水の圧力を変化させるものである。18はポンプ17と噴水ノズル16との間の給水管15に配設された水抜き弁を示し、例えばソレノイドバルブなどが用いられ、演算制御部13が出力する弁制御信号に基づいて動作することにより、開放状態または閉成状態となり、給水管15の水圧を調整するものである。
【0016】ここで、音楽信号に基づくポンプ制御信号および弁制御信号の作成について説明すると、演算制御部13は、音楽信号出力部11から供給されるアナログ信号の音楽信号に所定のフィルタをかけ、ディジタル信号に変換した後、記憶部または記憶部分であるフラッシュメモリに記録し、一定時間の後に、スピーカ14を動作させることのできる状態の音楽信号を出力する。一方、フラッシュメモリに記録したディジタル信号をシーケンサへ入力し、アナログ信号に変換するか、またはディジタル信号のまま周波数変換を行い、周波数を任意に分割し、それぞれの区分における音の強度、すなわち大小をパラメータとしてポンプ制御信号を作成するとともに、周波数が所定値未満になると、開放信号となり、周波数が所定値以上になると、閉成信号となる弁制御信号を作成し、フラッシュメモリに記録する。
【0017】次に、動作について説明する。まず、スピーカ14、ポンプ17および水抜き弁18の応答性を考慮して入力部12から演算制御部13へ時間差を入力する。次に、音楽信号出力部11から演算制御部13へ音楽信号を供給すると、演算制御部13は、前述したように、音楽信号に基づいてポンプ制御信号および弁制御信号を作成し、フラッシュメモリに記録する。そして、一定時間が経過すると、通常、ポンプ17へポンプ制御信号を出力するとともに、水抜き弁18へ弁制御信号を出力した後、両制御信号に対して入力部12から入力した時間差を持たせた音楽信号をスピーカ14へ出力する。
【0018】ここで、演算制御部13から音楽信号を供給されたスピーカ14は、音楽信号に基づいて動作し、音楽を出力する。そして、演算制御部13からポンプ制御信号を供給されたポンプ17は、ポンプ制御信号に基づいて動作し、噴水ノズル16へ圧力を変化させて水を供給する。また、演算制御部13から弁制御信号を供給された水抜き弁18は、弁制御信号に基づいて動作し、ポンプ17から噴水ノズル16への水圧を閉成状態で維持し、ポンプ17から噴水ノズル16への水圧を開放状態で開放する。
【0019】したがって、スピーカ14が出力する音楽の強度に同調して噴水柱の高さが変化するので、噴水を目と耳とで楽しむことができる。
【0020】上述したように、この発明の一実施例によれば、音楽信号からポンプ制御信号および弁制御信号を作成するので、事前に各制御信号をプログラミングする必要がなくなるとともに、音楽と噴水との同調性が高くなる。そして、入力部12から時間差を入力することができるので、噴水の規模に応じて時間差を設定することにより、噴水の規模の大きさに制約されずに使用することができるため、汎用性のあるものとなる。また、音が急激に大きくなる場合、または音が急激に小さくなる場合、ポンプ17の回転制御に加えて水抜き弁18で給水管15の水圧を瞬時に制御できるので、噴水の切れなどがよくなり、音楽との同調性が一層高くなる。
【0021】なお、上記した実施例では、入力部12が時間差設定部を兼用する例で説明したが、時間差が一定であれば、その時間差を演算制御部13に設定しておくことにより、入力部12から時間差設定部の機能をなくしてもよい。また、音楽信号から音の強度に基づくポンプ制御信号および弁制御信号を作成する例で説明したが、音程に基づいて同様なポンプ制御信号および弁制御信号を作成し、ポンプ17および水抜き弁18を制御しても、同様な効果を得ることができるとともに、他の方法で同様な各制御信号を作成してもよい。
【0022】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、音楽信号からポンプ制御信号および弁制御信号を作成するので、事前に各制御信号をプログラミングする必要がなくなるとともに、音楽と噴水との同調性が高くなる。そして、ポンプの回転制御に加えて水抜き弁で給水管の水圧を制御した場合、音が急激に大きくなる場合、または音が急激に小さくなる場合でも、噴水の切れなどがよくなり、音楽との同調性が一層高くなる。
【出願人】 【識別番号】000001063
【氏名又は名称】栗田工業株式会社
【出願日】 平成7年(1995)3月7日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】福田 武通 (外2名)
【公開番号】 特開平8−243452
【公開日】 平成8年(1996)9月24日
【出願番号】 特願平7−72454