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時 計 - 特開平7−20267 | j-tokkyo
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【発明の名称】 時 計
【発明者】 【氏名】伊藤 賢三

【氏名】中沢 英二

【目的】 本発明の目的は、天文観測等に使用される30時間制の時刻表示を行える時計を提供することである。
【構成】 レジスタMの値が0であるか否か、すなわち表示モ−ドが通常の時刻表示モ−ド(12時間制または24時間制の表示)か、それとも30時間制の表示モ−ドであるかを判別する(S21)。M=1で30時間制の表示モードであれば、現在時刻が、午前0時を過ぎ、かつ6時前か否かを判別する(S25)。現在時刻が午前0時を過ぎ、6時前であれば、その時刻の時単位の数値に24を換算した時刻を表示する(S26)。さらに、そのときの日付から1を引いた日付を表示する(S27)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基準信号を計時して時刻情報を得る計時手段と、この計時手段で得られた時刻情報を30時間制で表示する表示手段とを備えることを特徴とする時計。
【請求項2】 基準信号を計時して時刻情報および日付情報を得る計時手段と、この計時手段で計時された時刻情報を24時間を超える時間単位で表示させる場合の時刻の上限値を設定する設定手段と、前記計時手段で得られた時刻情報が午前0時を超え、かつ該時刻情報が前記設定手段で設定された上限値以下のとき、該時刻情報の時単位に24を加算した値を現在時刻の時単位として表示する時刻表示手段と、現在時刻が24時間を超える時単位で表示されているときには、前日の日付を表示する日付表示手段とを備えることを特徴とする時計。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、12時間制または24時間制以外の時間単位で時刻を表示できる時計に関する。
【0002】
【従来の技術】時刻の表示方法には、通常、午前何時、午後何時というように午前と午後に分けた12時間制の表示と、午後1時を13時として以降14時、15時というように午前と午後を通しの時刻で表す24時間制の表示がある。一般の日常生活においては、12時間制を用いることが多いが、鉄道などの交通機関の時刻表は24時間制の表示を用いることが多い。
【0003】しかし、天文学者やアマチュア天文家が、天文観測を行う場合、その観測は、日没から明け方までのあいだに行うのが普通である。したがって、天文観測者にとっては、午前0時は観測の真っ最中の時間であることが多く、日付けの上では二日間に渡る観測となることが多い。このため、天文観測者は観測デ−タを記録する際、観測状況を日付け、時刻とともに記録するが、たとえば、6月10日の午前1時に観測した様子を記録する場合、6月9日からの観測記録に続けて記録するため、日付けと時刻の記録は6月9日、25時として記録することが行われている。
【0004】すなわち、6月9日の午後11時56分に観測し、次に観測した時間が6月10日の午前1時25分であったとすると、時計に表示されている日付けと時刻をそのまま用いると、日付けの記録は6月9日、6月10日というように二日間にまたがったものとなってしまい、また、時刻の記録も午後11時56分(または23時56分)、午前1時25分という具合になるため時間の経過が分かりにくくなる。したがって、天文観測の場合の日付けと時刻の記録の仕方は、6月10日の午前1時25分という記録の仕方をしないで、6月9日、25時25分というような日付けと時刻の記録の仕方を行っている。このように、天文観測者は、明け方(午前6時頃)までの6時間を30時間制の時刻で観測時間を記録している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在、市販されている時計には、12時間制の表示のもの、あるいは12時間制と24時間制を選択的に切り換え表示可能なものはあるが、いずれも午前0時になると、日付け表示機能付きのものは日付けが変わり、時刻も午前1時以降は再び12時間制または24時間制の表示となる。
【0006】このため、天文観測者はたとえば6月10日の午前1時の観測結果を記録する場合、観測者自身で時計の表示を30時間制に換算して、6月9日の25時として記録しているのが現状である。このように、観測者が深夜の暗いなか、あるいは観測中の多忙ななか、30時間制への換算を行うのは、換算ミスをおかす原因ともなる。このような換算ミスによる時刻の間違いは、観測デ−タそのものの信頼性を失わせるばかりでなく、新彗星発見などの重要な観測を行っても、時刻の記録ミスから新発見として認められなくなる場合もあり、時刻の換算には細心の注意が必要であった。
【0007】本発明の目的は、天文観測に通常用いられる30時間制の表示を可能とするとともに、30時間制のみならず24時を超える任意の時間単位での時刻表示が可能な時計を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、基準信号を計時して時刻情報を得る計時手段と、この計時手段で計時される時刻情報を30時間制で表示する表示手段とを備えている。
【0009】第2の発明は、基準信号を計時して時刻情報及び日付情報を得る計時手段と、この計時手段で計時された時刻情報を24時間を超える時間単位で表示させる場合の時刻の上限値を設定する設定手段と、計時手段で得られた時刻情報が午前0時を超え、かつ設定手段で設定された上限値以下のとき、該時刻情報の時単位に24を加算した値を現在時刻として表示する時刻表示手段と、24時間を超える時刻表示を行っているとき前日の日付を表示する日付表示手段とを備える。
【0010】
【作用】第1の発明では、天文観測が日没から次の日の明け方まで続くような場合、午前0時以降の観測記録を取るとき、たとえば午前1時35分は25時35分と表示されるので、時刻を換算しないでそのまま観測時間を記録できる。
【0011】また、第2の発明では、24時間を超える任意の時間単位で時刻を表示させることができる。さらに24時間を超える時刻が表示されているときには、前日の日付が表示されるので、例えば、観測時刻及び日付を記録する場合などに、ユーザが日付及び時刻を所定の時間制の時刻及び日付に換算する必要がなくユーザの負担が軽減される。
【0012】例えば、午前4時までの時刻を連続した時刻として記録したい場合には、時刻設定手段により4時を設定しておくと、午前0時を超え、午前4時までの間の時刻は、そのときの時刻の時単位の数値に24を加算した時刻が表示される。さらに、そのときの日付が6月10日であれば、前日の6月9日の日付が表示される。従って、観測あるいは測定終了予定時刻に合わせた時間単位で日付及び時刻を表示させることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は、本発明の第1実施例のディジタル時計の構成を示す図である。発振器1は一定周期のクロック信号を生成し、分周・タイミング回路2はそのクロック信号を分周し時刻計時の基準となる計時信号及び回路各部の動作を制御するタイミンング信号をCPU3に出力する。
【0014】CPU3は、ROM4に格納されている制御プログラムに従ってキー処理、時刻計時処理等を実行し、計時した時刻データをRAM5に格納すると共に、その時刻データを表示駆動回路6に出力して表示部7に現在時刻を表示させる。
【0015】キー入力部8は、同図には示していないが12/24時間制の表示モードと30時間制の表示モードとを切り換えるK1キーと、12/24時間制の表示モードにおいて12時間制の時刻表示と24時間制の時刻表示とを切り換えるK2キー等を有する。
【0016】次に、図2は上記RAM5の記憶エリアの構成を示す図である。モード設定部51は、表示モードが12/24時間制の表示モードか、それとも30時間制の表示モードかを示す数値を記憶するレジスタMからなり、12/24時間制の表示モードのときはレジスタMに「0」が設定され、30時間制の表示モードのときはレジスタMに「1」が設定される。
【0017】12時間/24時間設定部52は、12/24時間制の表示モードにおいて、12時間制の表示か、それとも24時間制の表示かを示す数値を記憶するレジスタNからなり、12時間制の表示のときにはレジスタNに「0」が、24時間制の表示のときはレジスタNに「1」が設定される。
【0018】日付レジスタ54は、現在の日付を記憶するレジスタであり、時刻レジスタ55は現在時刻を記憶するレジスタである。また、表示レジスタ56は、表示部7へ表示する表示データを記憶するレジスタである。
【0019】次に、本実施例のディジタル時計の全体的な処理動作を図3のフローチャートを参照して説明する。CPU3は、通常ホールト状態にあり、時刻計時のためのタイミング信号が入力すると、ステップS1の計時処理を実行し時刻を更新する。さらにステップS2の表示処理を実行し更新した時刻を表示する。
【0020】一方、何らかのキー入力を検出すると、ステップS3のキー処理を実行する。図4は、上記ステップS3のキ−処理を示すフロ−チャ−トである。まず、ステップS11でモ−ド設定用のキ−K1が入力されているか否かを判断する。キ−K1が入力されているときには、次のステップS12でRAM5のレジスタMの値が「0」か否かを判断し、M=0の12/24時間制の表示モードにおいてキーK1が操作されたときには、次のステップS13でレジスタMに「1」を設定して30時間制の表示モードに切り換える。
【0021】また、ステップS12の判別でM=1のとき、すなわち30時間制の表示モードにおいてキーK1が操作されたときには、ステップS14に進みレジスタMに「0」を設定して12/24時間制の表示モードに切り換える。
【0022】一方、上記モ−ド設定用のキ−K1の操作でなかった場合は、ステップS15に進み12時間制表示と24時間制表示とを切り換えるキ−K2が入力されているか否かを判断し、キ−K2が入力されているときには、次のステップS16でRAM5のレジスタMが「0」か否かを判断する。
【0023】この判別でM=0のときには、さらにステップS17でレジスタNの値が「0」か否かを判別し、N=0であれば、12時間制の表示状態でキーK2が操作された場合であり、この場合にはステップS18に進みレジスタNに「1」を設定して24時間制の表示に切り換える。また、このとき、N=1であれば、24時間制の表示状態でキーK2が操作された場合であり、この場合にはステップS19に進みレジスタNに「0」を設定して12時間制の表示に切り換える。
【0024】また、ステップS15の判別でキーK2の入力でもなければ、ステップS20に進み他のキー処理を実行する。このキー処理により、キ−K1を操作して12/24時間制の表示モードと30時間制の表示モードとを切り換え、さらにキーK2を操作して12時間制の表示と24時間制の表示とを切り換えることができる。
【0025】次に、図3のステップS2の表示処理の処理内容を、図5のフロ−チャ−トを参照して説明する。先ず、図5のステップS21でMが0であるか否かを判断し、M=0であれば次のステップS22でNが0であるか否かを判断する。M=0で、かつN=0のときは、ステップS23に進み12時間制の時刻表示を行う。また、N=1のときには、ステップS24に進み24時間制の時刻表示を行う。
【0026】また、ステップS21の判別でM=1であれば、時刻レジスタ55の現在時刻が午前0時を過ぎ、かつ午前6時前か否かを判断する(S25)。現在時刻が午前0時を過ぎ、午前6時前であれば、ステップS26に進み時刻レジスタ55の現在時刻の時単位の数値に「24」を加算した時刻を表示する。さらに、ステップS27で日付レジスタ54の現在の日付から「1」を引いた日付を表示部7に表示する。
【0027】これにより、例えば現在が6月10日の午前2時30分であれば、その時刻の時単位の数値に24が加算された時刻、すなわち26時30分が現在時刻として表示部7に表示され、日付として6月10日から1日を引いた6月9日が表示される。
【0028】なお、ステップS25の判別で現在時刻が午前6時以降のときには、ステップS24に進み24時間制の表示を行う。この場合、現時時刻が6時40分であれば、そのまま6時40分を表示する。
【0029】図6は、12時間制、24時間制及び30時間制の表示状態の一例を示す図である。同図(a) は12時間制の表示例を示すもので、’93年6月10日、木曜日(TH)、1時23分45秒を表示している。この場合、時刻表示部12の左上隅の24時間/30時間表示部13には何も表示されない。この12時間制の表示状態において、キーK2を押すと同図(b)の24時間制の表示に切り換わり、時刻表示部12の左上隅に設けられた24時間/30時間表示部13に24時間制の表示であることを示す表示、たとえば「24」が表示される。
【0030】12時間制の表示、あるいは24時間制の表示の表示状態においてキーK1を操作すると、30時間制の表示に切り換わる。この場合、同図(c) に示すように、時刻表示部12には25時23分45秒の表示がなされるとともに、24時間/30時間表示部13には、30時間制の表示であることを示す「30」が表示され、この場合の日付け表示は1日前の’93年6月9日となる。ここで、30時間制の表示という表現を用いたが、6時になると同時に切り換わるため、実際には、29時間59分59秒・・・までの時間表示であるが、これを便宜上、30時間制の表示という表現を用いている。
【0031】このようにキーK1を操作することで30時間制の表示が行えるので、日没から次の日の明け方6時頃まで、天文観測を行うような場合、深夜12時以降の観測デ−タを記録するときの時刻表示を、モ−ド切り換えを行うだけで、自動的に30時間制の時刻として表示させることができる。したがって、観測者が自分で時刻の換算を行う必要がなくなり、表示された30時間制の表示時刻を観測時刻としてそのまま記録することができ、間違いのない時刻の記録を行うことができる。
【0032】なお、上記第1実施例では、30時間制の時刻表示に限定されている場合について説明したが、これに限られるものではなく、何時間制の表示とするかをユーザが任意に設定できるようにしてもよい。
【0033】図7は、何時間制の時刻表示とするかをユーザが任意に設定できるようにした本発明の第2実施例のRAM5の記憶エリアを示す図である。この場合、RAM5には、何時間制で時刻を表示するかを決める設定時刻(時刻の上限値)を記憶する設定時刻格納部53が設けられている。この設定時刻格納部53には、ユーザが設定する、観測終了予定時刻等が設定時刻として記憶される。
【0034】以下、第2実施例における表示処理を図8のフローチャートを参照して説明する。まず、図8のステップS31でレジスタMの値が0であるか否かを判断し、M=0であれば、ステップS32に進みレジスタNの値が0であるか否かを判断する。この判別でN=0であれば、ステップS33に進み12時間制の時刻表示を行い、N=1であればステップS34に進み24時間制の時刻表示を行う。
【0035】また、ステップS31の判別でM=1であれば、ステップS35に進み現在時刻が、午前0時を超え、かつ設定時刻格納部53に記憶されている設定時刻前か否かを判断する。
【0036】現在時刻が午前0時を超え、かつ設定時刻前であれば、ステップS36で現在時刻の時単位の数値に「24」をプラスした時刻を表示部7へ表示する。さらに、次のステップS37で現在の日付から「1」をマイナスした日付を表示部7へ表示する。例えば、設定時刻として、ユーザが4時30分をRAM5の設定時刻格納部53に設定しておき、現在時刻が午前2時30分であるとすると、設定時刻前であるので、現在時刻の時単位の数値「2」に「24」をプラスした26時30分が現在時刻として表示される。また、現在の日付が6月10日であったとすると、その日付から1を引いた6月9日がそのときの日付として表示される。
【0037】なお、ステップS35の判別において、現在時刻が設定時刻格納部53の設定時刻を超えているときには、上述したステップS34に進み24時間制の表示を行う。
【0038】このように、設定時間をユーザが任意に設定できるようにすることで、観測終了時間が予め分かっているような場合には、その終了予定時間に合わせた時刻表示が行える。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、30時間制による時刻表示を行えるので、天文観測の際、観測者は時計に表示される30時間制の日付及び時刻をそのまま観測日付及び時刻として記録することができる。従って、従来観測者が行っていた時刻換算の作業が不要となり、換算ミスにより観測時刻を間違って記録することを防止できる。また、24時以降の何時までを24時に続けた連続的な時刻表示とするかを任意に設定できるので、観測、あるいは測定終了予定時刻に合わせた時刻表示を行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
【出願日】 平成5年(1993)6月30日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
【公開番号】 特開平7−20267
【公開日】 平成7年(1995)1月24日
【出願番号】 特願平5−160719