| 【発明の名称】 |
消臭殺菌装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中村 誠
【氏名】中村 悦子
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| 【目的】 |
低濃度のオゾンで消臭・殺菌を効果的に行うことができる消臭殺菌装置を提供すること。 |
| 【構成】 |
蒸気噴出用のノズル5を備えた気化器4と、蒸気用液体F1を収容する蒸気液タンク1と、蒸気用液体F1を気化器4に給送するポンプ3と、噴霧流体吸上用のノズル17と、少なくとも水を含む噴霧用液体F2を収容する噴霧液タンク6と、噴霧用オゾンを生成するオゾン発生器10と、噴霧液タンク6とオゾン発生器10の何れか一方をノズル17に連通させる2つの開閉弁8,13とを具備しているので、開閉弁8,13の切り換えにより噴霧用液体F2とオゾンとを交互に噴霧することが可能であり、空気中に浮遊する噴霧用液体、特に水の微粒子を触媒としてオゾンの分解作用を促進させ、消臭殺菌に有用なラジカル(O,OH)を空気中で生成することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 蒸気噴出用の第1ノズルを備え蒸気用液体を加熱気化する気化器と、蒸気用液体を収容する蒸気液タンクと、蒸気液タンク内の液体を気化器に給送するポンプと、第1ノズルの前方にその先端を位置する噴霧流体吸上用の第2ノズルと、少なくとも水を含む噴霧用液体を収容する噴霧液タンクと、噴霧用オゾンを生成するオゾン発生器と、噴霧液タンクとオゾン発生器の何れか一方を第2ノズルに連通させる通路切換手段とを具備した、ことを特徴とする消臭殺菌装置。 【請求項2】 蒸気噴出時に通路切換手段を作動して液体及びオゾンの噴霧を所定時間間隔で交互に行う切換制御手段を具備した、ことを特徴とする請求項1記載の消臭殺菌装置。 【請求項3】 液体及びオゾンの交互噴霧を所定回数だけ繰り返して行う繰り返し制御手段を具備した、ことを特徴とする請求項2記載の消臭殺菌装置。 【請求項4】 対象スペースの大きさに基づいて液体及びオゾン夫々の噴霧時間と繰り返し回数を決定する噴霧時間・回数決定手段とを具備した、ことを特徴とする請求項3記載の消臭殺菌装置。 【請求項5】 噴霧用液体が消臭殺菌剤を含有する、ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の消臭殺菌装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、オゾンを利用して居室等の消臭殺菌を行う消臭殺菌装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の装置としてオゾン発生器に送風ファンを組み合わせたものがある。この装置はオゾン発生器で生成されたオゾン(O3 )を送風ファンによって居室等に放出し、放出されたオゾンにより所期の消臭殺菌を行う。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】オゾン(O3 )はそれ自体で得られる消臭殺菌能力は余り高いものではなく、むしろ分解時に生成されるラジカル(O,OH)の方が消臭殺菌に適していることが知られている。 【0004】しかし、自然状態でのラジカル生成には相当の時間がかかるため、従来装置で所期の消臭殺菌効果を得るには1ppm以上の高濃度オゾンを放出する必要があり、人体に対する危険性が極めて高くなることから在室状態での装置使用は勿論のこと、放出直後暫くの間部屋が使用できなくなる問題点がある。 【0005】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、低濃度のオゾンで消臭・殺菌を効果的に行うことができる消臭殺菌装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1の発明は、蒸気噴出用の第1ノズルを備え蒸気用液体を加熱気化する気化器と、蒸気用液体を収容する蒸気液タンクと、蒸気液タンク内の液体を気化器に給送するポンプと、第1ノズルの前方にその先端を位置する噴霧流体吸上用の第2ノズルと、少なくとも水を含む噴霧用液体を収容する噴霧液タンクと、噴霧用オゾンを生成するオゾン発生器と、噴霧液タンクとオゾン発生器の何れか一方を第2ノズルに連通させる通路切換手段とを具備したことを特徴としている。 【0007】請求項2の発明は、請求項1記載の消臭殺菌装置において、蒸気噴出時に通路切換手段を作動して液体及びオゾンの噴霧を所定時間間隔で交互に行う切換制御手段を具備したことを特徴としている。 【0008】請求項3の発明は、請求項2記載の消臭殺菌装置において、液体及びオゾンの交互噴霧を所定回数だけ繰り返して行う繰り返し制御手段を具備したことを特徴としている。 【0009】請求項4の発明は、請求項3記載の消臭殺菌装置において、対象スペースの大きさに基づいて液体及びオゾン夫々の噴霧時間と繰り返し回数を決定する噴霧時間・回数決定手段とを具備したことを特徴としている。 【0010】請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか1項記載の消臭殺菌装置において、噴霧用液体が消臭殺菌剤を含有することを特徴としている。 【0011】 【作用】請求項1の発明では、蒸気液タンク内の液体をポンプ作動によって気化器内に送り込んで気化させその蒸気を第1ノズルから噴出させることができ、この蒸気噴出時に噴霧液タンクとオゾン発生器の何れか一方を第2ノズルに連通させることで連通側の噴霧用液体又はオゾンを第2ノズルの先端に吸い上げてこれらを微粒化して噴霧することができる。つまり、通路切換手段による通路切り換えを蒸気噴出時に交互に行えば噴霧用液体とオゾンとを交互に噴霧することができ、空気中に浮遊する噴霧用液体、特に水の微粒子を触媒としてオゾンの分解作用を促進させ消臭殺菌に有用なラジカル(O,OH)を空気中で生成できる。 【0012】請求項2の発明では、切換制御手段により液体噴霧とオゾン噴霧を所定時間間隔で交互に行うことができる。他の作用が請求項1の発明と同様である。 【0013】請求項3の発明では、繰り返し制御手段により液体及びオゾンの交互噴霧を所定回数だけ繰り返して行うことができる。他の作用は請求項2の発明と同様である。 【0014】請求項4の発明では、噴霧時間・回数決定手段により液体及びオゾン夫々の噴霧時間と繰り返し回数を対象スペースの大きさに応じて決定することができる。他の作用は請求項3の発明と同様である。 【0015】請求項5の発明では、噴霧用液体に含有された消臭殺菌剤により消臭殺菌能力を向上させることができる。他の作用は請求項1乃至4の発明と同様である。 【0016】 【実施例】図1には消臭殺菌装置の流体系構成を示してある。同図において1は蒸気用液体(精製水)F1を収容した蒸気液タンク、2は一端を蒸気液タンク1内に挿入されたパイプ、3はパイプ2の途中に介装された電磁式ポンプである。 【0017】4はパイプ2の他端に接続された気化器であり、該気化器4は出入口を有する本体4aと、本体4a内に配置された多孔質の気化素子(図示省略)と、本体4aを加熱する電熱ヒータ4bと、本体4aの温度を検知するサーミスタ4cとから成る。この気化器4の出口には小径管材から成るノズル5の一端が接続されている。 【0018】6は噴霧用液体(消臭液=精製水と消臭剤との混合物)F2を収容した噴霧液タンク、7は一端を噴霧液タンク6内に挿入されたパイプ、8はパイプ7の途中に介装された電磁式開閉弁、9はパイプ7の他端が接続されたT字管である。 【0019】10は2本のUVランプ11を内蔵したオゾン発生器、10aはオゾン発生器10の内壁を構成する反射板であり、該オゾン発生器10には図示省略の酸素富化器を通じて高酸素濃度の空気が供給される。12は一端をオゾン発生器10内に挿入されたパイプ、13はパイプ12の途中に介装された電磁式開閉弁、14はパイプ12の開閉弁下流側に介装された手動式ニードル弁であり、パイプ12の他端はT字管9に接続されている。このニードル弁14は通路抵抗を任意に変えることでオゾン量(通過量)の調整を行うためのものである。尚、本実施例では、上記のパイプ7,12と開閉弁8,13とT字管9により通路切換手段が構成されている。 【0020】15は一端をT字管9に接続されたパイプ、16はパイプ15の途中に介装された逆止弁、17はパイプ15の他端に接続された小径管材から成るノズルである。18は両ノズル5,17を所定の位置関係、詳しくは互いが直交し、且つノズル5の前方にノズル17の上端が位置する状態で保持するL字形保持具である。 【0021】図2には消臭殺菌装置の制御系回路を示してある。同図において21はマイクロコンピュータ構成の制御回路、22は運転スイッチ、23は可変抵抗器から成るスペース設定器、24は殺菌モードと消臭モードを選択可能なモード切換スイッチである。制御回路21はCPU,RAM,ROM等を備え、後述する制御プログラムをROMに格納している。 【0022】25は2つの開閉弁8,13を個別に開閉駆動する弁駆動回路、26はポンプ3を作動又は停止するポンプ駆動回路、27はヒータ4bへの通電を制御するヒータ駆動回路、28は2本のUVランプ11を個別に点灯又は消灯するランプ駆動回路、29は殺菌モード表示用ランプ30を点灯又は消灯するランプ駆動回路であり、各駆動回路25〜29は制御回路21からの制御信号に基づいて夫々作動する。 【0023】ここで、上述の消臭殺菌装置の動作を図3及び図4を参照して説明する。電源投入後に運転スイッチ22がオン操作されると、繰り返し回数Nが初期化され、続いてモード設定とスペース設定が読み込まれる(図3のST1〜ST3)。モード設定はモード切換スイッチ24の切換位置に基づいて、またスペース設定はスペース設定器(可変抵抗器)の抵抗値に基づいて夫々判断される。 【0024】そして、これらモード設定及びスペース設定に応じて弁開放時間t1,t2と繰り返し回数nが夫々決定される(図3のST4,ST5)。 【0025】ちなみに、スペース設定の単位が畳数(0〜100畳)で規定されている場合を例にあげて説明すると、弁開放時間t1、即ち開閉弁8の開放時間はt1=(畳数×0.2)min の式により、また弁開放時間t2、即ち開閉弁13の開放時間はt2=(畳数×0.1)min により夫々算出される。また、繰り返し回数n、即ち開閉弁8と開閉弁13の開放を続けて行う回数は、モード設定が消臭モードのときはスペース設定に関係なくn=1が選択され、モード設定が殺菌モードのときはスペース設定が20畳未満でn=2、20〜50畳未満でn=3、50〜100畳でn=4が選択される。 【0026】弁開放時間t1,t2と繰り返し回数nが決定された後は、モード設定が殺菌モードのときは2本のUVランプ11が点灯され、また消臭モードのときは1本のUVランプ11が点灯される(図3のST6 )。また、殺菌モードのときはこれに合わせて殺菌モード表示用ランプ30が点灯される。 【0027】一方、運転スイッチ22のオン操作ではこれと同時に気化器4のヒータ4bへの通電が開始され、該気化器4はサーミスタ4cの抵抗値に基づくヒータ通電又は停止により所定温度Ts、詳しくは精製水を瞬時に気化可能な200℃前後の温度に維持される(図4のSS1〜SS4)。 【0028】ヒータ通電開始後に気化器4が所定温度Tsまで昇温するとポンプ3が作動し、先に決定された時間t1だけ開閉弁8が開放する(図3のST9〜SS12 )。これにより、蒸気液タンク1内の精製水F1が気化器4内に送り込まれて気化し、その蒸気がノズル5から噴出する。そして、この噴出蒸気によってノズル17の先端部分に負圧が発生し、該負圧によって噴霧液タンク6内の消臭液F2がノズル先端部分に吸い上げられ、噴出蒸気との衝突により消臭液F2が微粒化して噴霧される。 【0029】時間t1が経過すると、今度は先に決定された時間t2だけ開閉弁13が開放する(図3のST13〜SS16)。これにより、消臭液F2に代わってオゾン発生器10内のオゾンがノズル先端部分に吸い上げられ、噴出蒸気との衝突によりオゾンが微粒化して噴霧される。 【0030】噴霧されたオゾンはこれよりも先に放出され空気中に浮遊する消臭液、特に水の微粒子に接触し、これを触媒としてO3→O2+O,O+H2O→2OH のように反応促進され、同反応で生成されるO,OHのラジカルが対象となる臭気分子や微生物等に触れ化学反応等によって消臭殺菌効果が発揮される。 【0031】時間t2が経過した後は繰り返し数のカウンタNに1を加算し、先に決定された繰り返し回数nに達するまで上記の消臭液噴霧とオゾン噴霧が順に繰り返される(図3のST17,SS18)。 【0032】カウンタNの値が繰り返し回数nに達すると停止処理、即ちUVランプ11及びランプ30の消灯と、ヒータ4bの通電停止と、ポンプ3の停止と、開閉弁8,13の閉鎖が行われる(図3のST19)。 【0033】上述の消臭殺菌装置では、消臭液噴霧とオゾン噴霧を交互に行うことで、空気中に浮遊する消臭液、特に水の微粒子を触媒としてオゾンの分解作用を促進させ、消臭殺菌に有用なラジカル(O,OH)を空気中で生成できるので、噴霧されるオゾン濃度が低くても優れた消臭殺菌能力を発揮でき、対象空間に人間が存在する状態でも上記の噴霧を安全に行える利点がある。 【0034】図5に実験結果を示すように、タバコ臭に対しオゾンのみを噴霧した場合は自然放置とほぼ同様の減衰傾向を示すが、本実施例のように消臭液とオゾンを交互噴霧した場合には噴霧開始直後に減衰が始まりオゾンのみを噴霧した場合に比べて格段の減衰効果が得られることが分かる。 【0035】また、消臭液及びオゾン夫々の噴霧時間と繰り返し回数をスペース設定に基づいて決定しているので、能力の過不足を防止して対象スペースの大きさに適した消臭殺菌を実施できる利点がある。 【0036】更に、噴霧用液体として消臭剤を含有するものを用いているので、該消臭剤を利用して消臭殺菌能力を向上できる利点がある。 【0037】尚、噴霧液タンク6とオゾン発生器10の何れか一方をノズル17に連通させる通路切換手段として用いた開閉弁8,13は、パイプ7,12,15の合流箇所に3方切換弁を設置することで代用することができる。 【0038】また、オゾン発生器10におけるオゾン発生が充分に行われていない状態で噴霧が開始されることを防止するため、気化器4が所定温度Tsに達してもUVランプ11の点灯開始から所定時間、例えば10秒が経過するまではポンプ3を作動させぬような制御を行うようにしてもよい。 【0039】更に、蒸気用液体F1には精製水以外の水道水等を用いることができ、また噴霧用液体F2には少なくとも水を含有するするものであれば消臭剤以外の薬剤を含んだものや薬剤を有しない精製水や水道水等を適宜用いることができる。 【0040】 【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明によれば、噴霧用液体とオゾンとを交互に噴霧することで、空気中に浮遊する水の微粒子を触媒としてオゾンの分解作用を促進させ、消臭殺菌に有用なラジカル(O,OH)を空気中で生成することができ、依って噴霧されるオゾン濃度が低くても優れた消臭殺菌能力を発揮できると共に、対象空間に人間が存在する状態でも上記の噴霧を安全に行える利点がある。 【0041】請求項2の発明によれば、噴霧用液体とオゾンの交互噴霧を自動的に行うことができる。他の効果は請求項1の発明と同様である。 【0042】請求項3の発明によれば、噴霧用液体とオゾンの交互噴霧を所定回数だけ自動的に繰り返すことができる。他の効果は請求項2の発明と同様である。 【0043】請求項4の発明によれば、噴霧用液体及びオゾン夫々の噴霧時間と繰り返し回数をスペース設定に基づいて決定しているので、能力の過不足を防止して対象スペースの大きさに適した消臭殺菌を実施できる利点がある。他の効果は請求項3の発明と同様である。 【0044】請求項5の発明によれば、噴霧用液体として消臭殺菌剤を含有するものを用いているので、該消臭殺菌剤を利用して消臭殺菌能力を向上できる利点がある。他の効果は請求項1乃至4と同様である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001845 【氏名又は名称】サンデン株式会社
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| 【出願日】 |
平成6年(1994)4月28日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】吉田 精孝
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| 【公開番号】 |
特開平7−289622 |
| 【公開日】 |
平成7年(1995)11月7日 |
| 【出願番号】 |
特願平6−91269 |
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