| 【発明の名称】 |
卵をベースとした、脂肪およびコレステロールを減少した粉末状製品の製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】ユルゲン ハイドラス
【氏名】ヤン クリー
【氏名】ハインツ−リューディガー フォルブレヒト
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| 【目的】 |
卵をベースとした、脂肪およびコレステロールを減少した粉末状製品の製造方法を提供する。 |
| 【構成】 |
粉末状の出発物質を液体のプロパンを使用して200バール以下の圧力でおよび70℃以下の温度で抽出する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 圧縮したガスを使用した処理により、卵をベースとした、脂肪およびコレステロールを減少した粉末状製品を製造する方法において、粉末状の出発物質を液体のプロパンを使用して200バール以下の圧力でおよび70℃以下の温度で抽出することを特徴とする、卵をベースとした脂肪およびコレステロールを減少した粉末状製品の製造方法。 【請求項2】 抽出を10〜60バールの圧力でおよび20〜60℃の温度で実施する請求項1記載の方法。 【請求項3】 抽出温度が25〜50℃である請求項1または2記載の方法。 【請求項4】 出発物質1kg当りプロパン1〜30kgを使用する請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。 【請求項5】 脂肪およびコレステロール誘導体を蒸発および/または圧力低下によりプロパンから分離する請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。 【請求項6】 プロパンをブタンと混合して使用する請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、実質的に出発物質と同じ機能特性を有する、卵をベースとした、脂肪およびコレステロールを減少した粉末状製品の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】コレステロールおよびコレステロールエステル(以下コレステロール誘導体と記載する)は、動物性起源の多数の重要な食品、たとえば卵黄、肉、動物性脂肪等に含まれる親油性物質である。 【0003】食物による高すぎる脂肪およびコレステロール量の摂取は周知のように動脈硬化および冠状血管による心臓病のための高められた危険因子である。 【0004】この理由から食品工業の努力は、動物性起源の脂肪の多い食品中の脂肪またはコレステロール誘導体の明らかな減少を目的とする。 【0005】この場合に、食品の感覚的および栄養生理学的特性を十分に維持することが重要な課題である。 【0006】コレステロール減少に関してはすでにコレステロール誘導体を単離するための一連の方法が周知となっているが、これらの方法は、出発物質の重要な成分の化学変化(たとえばたんぱく質の変性)のために食品中のコレステロール含量を減少するのに適さない。 【0007】最近はじめて公知となった比較的重要な方法は、コレステロール誘導体の除去のためにCO2高圧抽出を利用する(V.Krukonis,Supercritical Fluid Processing,International Symposium on Supercritical Fluids,Nice,1988およびA.Budeund D.Knorr,Reduction of Cholesterol in Egg Powder and Whole Eggs by Extraction with Supercritical Carbon Dioxide,Fifth International Congressof Engineering and Food,Cologne,1989参照)。 【0008】ドイツ特許出願公開第3929555号明細書においては、コレステロール誘導体の除去のために該当する食品をまず圧縮したCO2を使用して処理し、その際コレステロール誘導体のほかに親油性物質、たとえばトリグリセリド、リン脂質、着色物質等をいっしょに抽出する。引き続く吸着またはアダクト形成によりコレステロール誘導体をCO2流から除去し、この流れを親油性成分とともに新たに抽出物を介して戻す。 【0009】このCO2法の欠点は、親油性の物質とともに相当するガス負荷を達成するために、かなり多くのガス量および一般に200バールより高い比較的高い圧力が必要であり、それにより技術的に大規模の反応はきわめて高い装置経費により頻繁に不経済となるという事実である。 【0010】脂肪および油状物のための抽出剤として圧縮したプロパンを使用することは公知である(たとえば米国特許第2560935号明細書、米国特許第号第4331695号明細書およびドイツ特許第2363418号明細書)。この場合に確かに比較的低い圧力範囲で脂質といっしょの抽出剤の高い負荷が達成される。しかしながらプロパン抽出の欠点として、種々の親油性の内容物質に対する低い選択性が認められる。 【0011】従ってトリグリセリド、コレステロール誘導体およびリン脂質もまた単離された個々の成分として圧縮したプロパンにきわめてよく溶ける。しかしながらリン脂質、たとえばレシチンはその栄養生理学的および機能的特性により卵製品の重要な内容物質であるので、この物質を大幅に除去する場合は欠点とみなさなければならない。抽出工程でかなり高いリン脂質含量を有する脂肪およびコレステロールを減少した卵製品を製造するための経済的に重要な方法は、従来は知られていなかった。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題は、技術水準に記載された欠点を有せず、少ない技術的費用で、リン脂質、特にレシチンをほとんど除去しないで卵製品中の脂肪およびコレステロール誘導体を著しく減少することを可能にするような、圧縮したガスを使用した処理により卵をベースとした、脂肪およびコレステロールを減少した粉末状製品を製造する方法を提供することであった。 【0013】 【課題を解決するための手段】前記課題は、本発明により、粉末状の出発物質を液体のプロパンを使用して200バール以下の圧力でおよび70℃以下の温度で抽出することにより解決される。すなわち意外なことに、これらの抽出条件を維持した場合に脂肪およびコレステロール誘導体の選択的な除去が達成され、一方リン脂質が大部分卵製品中に残留し、従って出発物質の機能的特性が製品中で維持されることが判明した。 【0014】本発明による方法のために卵をベースとした粉末状の製品、たとえば卵黄粉末または全卵粉末、またはこれらの物質を含有する製品を使用する。液体の状態のプロパンを使用して200バール以下の圧力でおよび70℃以下の温度で抽出を実施することは本発明に特徴的なことである。圧力および温度のための使用可能な範囲の下側の限界はプロパンが液体で存在しなければならない条件により決定される。このようにして、レシチンまたはリン脂質が液体のプロパンにごく一部分しか溶けず、一方脂肪およびコレステロール誘導体の可溶性が変化せずに良好であり、従ってこれらの物質をほぼ完全に分離できることが保証される。 【0015】卵製品のほかの内容物質、特にたんぱく質の敏感な特性により、抽出は有利には10〜60バールの圧力範囲でおよび20〜60℃、特に25〜50℃の抽出温度で実施する。このようにしてたんぱく質の変性が回避される。使用されるプロパン量はほかの範囲に変動することができ、実質的に脂肪またはコレステロール誘導体の除去すべき内容物質の量に従う。除去すべき内容物質の満足できる減少を達成するためには、一般に出発物質1kg当り1〜30kgで十分である。本発明の範囲内で45重量%までのブタンと混合したプロパンを使用することも可能である。 【0016】抽出に引き続いて液体のプロパンに溶かした脂肪およびコレステロール誘導体またはリン脂質の残りを蒸発および/または圧力低下によりプロパンから再び分離することができる。この場合にプロパンガスは引き続き液化した後で再び卵製品の抽出のために使用することができ、従って少量のプロパンを常に循環させることができ、それにより本発明による方法の経済性が著しく向上する。 【0017】本発明の範囲内で抽出条件の変動により脂肪をごく一部分卵製品から抽出することは、このことが所定の理由から好ましい場合は可能である。従って抽出圧力、抽出温度の変動によりおよびプロパン量の変動により脂肪とコレステロール誘導体の比を目的に合わせて制御することができ、それにより本発明による方法の効率が付加的に上昇する。 【0018】本発明による方法を使用して、良好な感覚的特性を有する卵をベースとした、コレステロールおよび脂肪の少ない粉末状の製品を製造することが可能であり、そのコレステロールおよび脂肪含量は85%より多く減少し、その際出発物質のリン脂質の少なくとも50%が維持される。 【0019】 【実施例】本発明を以下の実施例により詳細に説明する。 【0020】例1卵黄粉末1000g(全脂質:60重量%、脂肪:45重量%、リン脂質:15重量%、全コレステロール:2.1重量%)に、20バールで25℃で4l圧力オートクレーブ内で2時間以内で液体プロパン30kgを貫流させた。このプロセスを循環して実施した、その際、分離機内でプロパンを蒸発することにより抽出分離が達成された。抽出残留物(530g)を分析した。全脂質:24.5重量%、脂肪:5重量%、リン脂質:19.5重量%、全コレステロール:0.07重量%。 【0021】例2卵黄粉末1000g(全脂質:60重量%、脂肪:45重量%、リン脂質:15重量%、全コレステロール:2.1重量%)に、20バールで45℃で4l圧力オートクレーブ内で80分以内で液体プロパン20kgを貫流させた。このプロセスを循環して実施した、その際、分離機内でプロパンを蒸発することにより抽出分離を実施した。抽出残留物(523g)を分析した。全脂質:23.6重量%、脂肪:7重量%、リン脂質:16.5重量%、全コレステロール:0.06重量%。 【0022】例3卵黄粉末1000g(全脂質:60重量%、脂肪:45重量%、リン脂質:15重量%、全コレステロール:2.1重量%)に、60バールで45℃で4l圧力オートクレーブ内で2時間以内で液体プロパン30kgを貫流させた。このプロセスを循環して実施した、その際、分離機内でプロパンを蒸発することにより抽出分離が達成された。抽出残留物(500g)を分析した。全脂質:20重量%、脂肪:3重量%、リン脂質:17重量%、全コレステロール:0.05重量%。 【0023】例4全卵粉末1000g(全脂質:41重量%、脂肪:27重量%、リン脂質:14重量%、全コレステロール:1.4重量%)に、40バールで35℃で4l圧力オートクレーブ内で1時間以内で液体プロパン15kgを貫流させた。このプロセスを循環して実施した、その際、分離機内でプロパンを蒸発することにより抽出分離を実施した。抽出残留物(683g)を分析した。全脂質:14重量%、脂肪:6重量%、リン脂質:8重量%、全コレステロール:0.03重量%。 【0024】例5卵黄粉末1000g(全脂質:60重量%、脂肪:45重量%、リン脂質:15重量%、全コレステロール:2.1重量%)に、20バールで45℃で4l圧力オートクレーブ内で35分以内で液体プロパン6kgを貫流させた。このプロセスを循環して実施した、その際、分離機内でプロパンを蒸発することにより抽出分離が達成された。抽出残留物(550g)を分析した。全脂質:28重量%、脂肪:12.5重量%、リン脂質:15重量%、全コレステロール:0.09重量%。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390009025 【氏名又は名称】エス カー ヴエー トローストベルク アクチエンゲゼルシヤフト 【氏名又は名称原語表記】SKW TROSTBERG AKTIENGESELLSCHAGT
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| 【出願日】 |
平成6年(1994)3月14日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 敏雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平6−296473 |
| 【公開日】 |
平成6年(1994)10月25日 |
| 【出願番号】 |
特願平6−42767 |
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